1 / 21
1話
しおりを挟む
両親を小学生の頃に亡くし、田舎で暮らす祖父母や祖父の兄弟に育てられた夜桜克泰は二十歳の時に神隠しにあい、現代から消えてしまう。
克泰は気が付くと、大平原にポツンと一人で、佇んでいた。周りを見ても草しかなく、風が気持ちいと、思ってボソッと声が出ていた。
「ここは…何処だ…。」
その声は突然、頭の中で聞こえてきた。
《ここは、貴方の言い方で異世界で、惑星エレンピオスと言う所です。》
「え!? 誰?」
《私は、エレンピオスを任されている、女神デメテル。》
「女神様」
俺は咄嗟に、片膝をつき、お祈りのポーズをとっていた。
《うふふ。そんなに畏まらなくても良いですよ。楽な格好で結構ですので、話を聞いてください。》
俺は地面に胡坐をかいて、座って女神様の話を聞く事にした。
《克泰、まずはエレンピオスに招いてしまい、申し訳ありません。》
「どういうことですか?」
《いわゆる私自身によるミスにより、貴方を異世界に落としてしまいました。》
「なぜ?」
《私がよそ見をして、ある人物を招くはずが、貴方になっていたのです。慌てて戻そうとしたのですが間に合わず、今に至るのです。本当にすいません。》
「……」
俺は言葉に出来ないほど、唖然とした。神様でもミスが有るのかって思っていたら…。
《あるのですよ。》
頭で思った事読まれた?
《話を続けますね。貴方には申し訳ないのですが、この世界で生きてください。もちろんただって訳ではありません。貴方にこの世界で生きていくにあたり、スキルを差し上げようと思います。》
「ん? スキルですか?」
《そうです。この世界は所謂、剣と魔法の世界。勿論モンスターも居ますし、ダンジョンも有ります。》
「おおー。小説とかで読んだ世界や、ゲームの世界なんですね?」
《そうです。その認識で有っています。それで、貴方にはスキルとして、鑑定とアイテムボックス。それと、私の加護を差し上げますので、有効に使って生き延びてください。》
「解りましたけど、質問良いですか?」
《どうぞ》
「元の世界に戻ることは、可能なのでしょうか?」
《申し訳ありませんが、元の世界に戻す事は出来ないし、戻る為のスキルも存在しないので、帰る事は出来ません。》
「そうですか…。それとステータスとかって見ることは、可能でしょうか?」
《可能ですよ。頭の中で【ステータスオープン】って唱えれば見ることが出来るでしょう。》
俺は頭の中で【ステータスオープン】って唱えたら、透明なB5サイズの板が、現れたので見ることにした。
名前: カツヒロ・ヨザクラ
年齢: 20
種族: 人間
JOB:
レベル: 1
スキル: 鑑定 アイテムボックス 世界共通言語
称号: 女神デメテルの加護
と出ていたけど、疑問が一つあったので聞いてきた。
「デメテル様、JOBって何ですか?」
《それは、ジョブって意味よ。》
「なるほど。ゲームとかで、出てくるジョブであってますか?」
《その認識であってます。》
「ジョブの習得って、どうすれば得られるのでしょうか?」
《ステータス画面のジョブの所をタッチすると、今の貴方が習得可能なジョブの一覧が出てきます。ジョブは最大で二個取れるので、色々と試してみるのが良いでしょう。》
「なるほどです。」
《他には有りませんか?無ければ私は、戻りますが…。》
「大丈夫です。今は特に何もありませんが、何かあった場合は、何処かで話す事は可能なのでしょうか?」
《教会に私の銅像があるので、祈りを捧げれば、いつでも話す事が可能です。》
「それを聞けてホッとしました。それから、何から何まで有難うございました」
《いえいえ。私のミスから始まったので、お気になさらず。それから、アイテムボックスに、武器と少ないですが、お金を入れときましたので、役立建てください。先ずは町を目指しなさい。この道を真っ直ぐ南に向かえば、ウルペースって町が有りますので、気を付けて過ごすのですよ。では、また何処かで会いましょう》
と言って、声が聞こえなくなった。俺は、アイテムボックスに入っている、武器とお金を確認したら、鉄の剣と金貨5枚と銀貨5枚が入っていたので、鉄の剣を装備して、女神様が言っていた道を進んで、【ウルペース】の町を目指して歩き出した。
____________________________________________________________
今日はもう1話、投稿する予定です
克泰は気が付くと、大平原にポツンと一人で、佇んでいた。周りを見ても草しかなく、風が気持ちいと、思ってボソッと声が出ていた。
「ここは…何処だ…。」
その声は突然、頭の中で聞こえてきた。
《ここは、貴方の言い方で異世界で、惑星エレンピオスと言う所です。》
「え!? 誰?」
《私は、エレンピオスを任されている、女神デメテル。》
「女神様」
俺は咄嗟に、片膝をつき、お祈りのポーズをとっていた。
《うふふ。そんなに畏まらなくても良いですよ。楽な格好で結構ですので、話を聞いてください。》
俺は地面に胡坐をかいて、座って女神様の話を聞く事にした。
《克泰、まずはエレンピオスに招いてしまい、申し訳ありません。》
「どういうことですか?」
《いわゆる私自身によるミスにより、貴方を異世界に落としてしまいました。》
「なぜ?」
《私がよそ見をして、ある人物を招くはずが、貴方になっていたのです。慌てて戻そうとしたのですが間に合わず、今に至るのです。本当にすいません。》
「……」
俺は言葉に出来ないほど、唖然とした。神様でもミスが有るのかって思っていたら…。
《あるのですよ。》
頭で思った事読まれた?
《話を続けますね。貴方には申し訳ないのですが、この世界で生きてください。もちろんただって訳ではありません。貴方にこの世界で生きていくにあたり、スキルを差し上げようと思います。》
「ん? スキルですか?」
《そうです。この世界は所謂、剣と魔法の世界。勿論モンスターも居ますし、ダンジョンも有ります。》
「おおー。小説とかで読んだ世界や、ゲームの世界なんですね?」
《そうです。その認識で有っています。それで、貴方にはスキルとして、鑑定とアイテムボックス。それと、私の加護を差し上げますので、有効に使って生き延びてください。》
「解りましたけど、質問良いですか?」
《どうぞ》
「元の世界に戻ることは、可能なのでしょうか?」
《申し訳ありませんが、元の世界に戻す事は出来ないし、戻る為のスキルも存在しないので、帰る事は出来ません。》
「そうですか…。それとステータスとかって見ることは、可能でしょうか?」
《可能ですよ。頭の中で【ステータスオープン】って唱えれば見ることが出来るでしょう。》
俺は頭の中で【ステータスオープン】って唱えたら、透明なB5サイズの板が、現れたので見ることにした。
名前: カツヒロ・ヨザクラ
年齢: 20
種族: 人間
JOB:
レベル: 1
スキル: 鑑定 アイテムボックス 世界共通言語
称号: 女神デメテルの加護
と出ていたけど、疑問が一つあったので聞いてきた。
「デメテル様、JOBって何ですか?」
《それは、ジョブって意味よ。》
「なるほど。ゲームとかで、出てくるジョブであってますか?」
《その認識であってます。》
「ジョブの習得って、どうすれば得られるのでしょうか?」
《ステータス画面のジョブの所をタッチすると、今の貴方が習得可能なジョブの一覧が出てきます。ジョブは最大で二個取れるので、色々と試してみるのが良いでしょう。》
「なるほどです。」
《他には有りませんか?無ければ私は、戻りますが…。》
「大丈夫です。今は特に何もありませんが、何かあった場合は、何処かで話す事は可能なのでしょうか?」
《教会に私の銅像があるので、祈りを捧げれば、いつでも話す事が可能です。》
「それを聞けてホッとしました。それから、何から何まで有難うございました」
《いえいえ。私のミスから始まったので、お気になさらず。それから、アイテムボックスに、武器と少ないですが、お金を入れときましたので、役立建てください。先ずは町を目指しなさい。この道を真っ直ぐ南に向かえば、ウルペースって町が有りますので、気を付けて過ごすのですよ。では、また何処かで会いましょう》
と言って、声が聞こえなくなった。俺は、アイテムボックスに入っている、武器とお金を確認したら、鉄の剣と金貨5枚と銀貨5枚が入っていたので、鉄の剣を装備して、女神様が言っていた道を進んで、【ウルペース】の町を目指して歩き出した。
____________________________________________________________
今日はもう1話、投稿する予定です
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる