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14話
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二人を回復して一階に戻ってソファーに座り直す。それと重要な事を思い出した。それは家に四人増えて六人になったので、狭くなったのだ。俺は引っ越しの事を、ミラに相談して、新しく部屋を借りることにした。
新しい家は間取りよ四LDKで、工房も付いて一ヶ月金貨六枚と銀貨五枚で借りることが出来た。地球じゃこの値段では借りられないぐらい安い。とても立地も良い。俺は早速トイレと風呂を魔改造していく。ベットはダブルが一つ、後はシングルを各部屋にセットしていく。
家具もアイテムボックスから出してセットし、前の家に戻って行った。
「向こうの家に引っ越しするから付いて来て。」
「「はい。ご主事様」」
「ねぇ? 二人はどうするの?」
「勿論連れて行くよ。デルセロ悪いけどさ、一人連れて行ってくれるか?」
「はっ!もちろんです」
「じゃぁ頼むね。」
俺達は引っ越ししていった。二階に二人を寝かせて、寛いでいた。
「カツヒロどうぞ」
「ありがとう。二人も座れば」
「よろしいのでしょうか?」
「ん? 何が?」
「いえ、我々も座っても良いのかと思いまして」
「そんなこと気にしてたの? 別に良いよ。それからこの家では皆で食事するからね。それと毎日風呂に入る事。二人はちゃんとベットで寝るんだよ」
「え? よろしいのでしょうか? それにお風呂とは?」
「良いよ。風呂が知らない? じゃぁ見せるから付いて来て」
俺は二人を連れて風呂場に来た。
「これが風呂だよ。使い方はこうするとお湯が出るからね。」
俺は蛇口を捻りお湯を出して見せた。
「「おお~」」
「それからこれは、頭を洗うやつで、こっちが体を洗うやつだから、間違えないでね」
「「はい。分かりました。」」
「よし。戻ろうか」
俺はソファーに座ると一息つき工房に向かった。四人分の服と下着とズボンを取り合えず三着づつ作っていく。それをまず二人に渡した。
「今日からこれをあげるから、取り合えず着替えてきてくれるかな?」
「こ、これを我々に下さるのですか?」
「そうだよ。俺が作ったから、タダだしね。そう言えば二人の部屋を教えてなかったな。ついて来て」
「「はい」」
俺は二人を二階に連れて行き、左の奥の部屋を使うように指示した。
「ここが二人の部屋だから使ってくれ」
「「ありがとうございます」」
俺は一階に下りてミラの所に来た。
「ミラは俺と一緒ね」
「うん。右の奥よね?」
「そそ。」
「了解。それで二階に寝てる子達は大丈夫かしら?」
「問題無いよ。二人に回復魔法かけといたから。その内起きると思うから見ておいてくれないかな?」
「良いわよ。任せて」
「じゃぁ、俺は体に良い物を作って来るから、この洋服を二人に渡しておいてね」
「は~い」
____________________________________________________________
二階に寝ている一人の女が目を覚まそうとしていた。カツヒロが回復をかけて、部分欠陥を直した女の一人だ。
(ここは何処でしょう?)
女は辺りを見渡しそんな事を思う。
(私はあれからどうなったのでしょう? 仲間に裏切りにあって凄い怪我をして…。それから思い出せませんね。)
彼女は戦闘中に、仲間に裏切りにあい手足と右目を失って、奴隷商に引き取れる結果に陥ったのだ。
(そう言えば…。)
彼女右派不意に手足を見て。
(えええ。き、傷が元通りに直しってる。どうして…。誰かが直してくれたのかしら?)
その時扉が開かれた。
「あら? 起きたのね。大丈夫?」
「えっと…。」
「あ~私はミラよろしくね。」
「私はイネス。イネス・シェルラって言います。この度は誠にありがとうございます」
「あ~傷の事?」
「はい。」
「それならうちの旦那に言ってくれる。直してのうちの旦那だから。」
「そうなんですか! その方はどちらに?」
「今、下で色々してるわよ。その内来るから、休んでいなさい。それからこの洋服はタンスにしまっておくから、後で着替えておくのよ。良いわね!」
「はい。奥様。」
「うふふ。奥様って言わなくても良いわよ。普通に名前で呼んでくれれば良いからね。」
「はい。ミラ様」
コンコン
扉が開いて黒髪の男の人が入って来た。
(誰かしら? 凄くカッコイイ♡)
「あらカツヒロどうしたの?」
「ああ。起きた気配がしたから、スープを持って来たんだよ」
「なるほど」
(この人が御主人様なのね)
「ここに置くから冷めないうちに食べてね。」
「は、はい」
「俺はカツヒロ。ここに住んでる者さ」
「わ、私はイネス・シェルラと言います。よろしくお願いします」
「うん。よろしくね。それでどうかな? 手足動くかな?」
「は、はい。問題無く動きます」
手足を動かして見せる。
「大丈夫そうだね。ただまだスタミナが以前と違うから、焦らずにリハビリするんだよ」
「はい。分かりました」
「それじゃぁ後は頼むね、ミラ。」
「は~い」
カツヒロは出て行って、下におりていった。
「うふふ。顔が赤いわよ。惚れちゃったかな?」
「えっ!? わ、私は…。」
「良いのよ。だって彼カッコイイいもんね。惚れるのはしょうがないし。私もそうだったから。でもね渡さないわよ。」
「いやいや、そう言う訳じゃないです。ただ…。」
「ただ、な~に?」
「いいえ、何でもないです。」
「あっそ。それじゃぁ、ちゃんと食べるのよ。後で取りに来るからね」
「はい。」
___________________________________________________________
俺は部屋を出て、下におりて食事を並べてた。その後、デルセロとテオを呼び出して、食事を開始してたら、ミラも来たので一緒に食事をした。ミラに依れば大分話せるらしく、俺とは緊張していたとの事だった。食事中に明日事を話て、風呂に入り眠るのだった。
翌朝俺は食事を終えると、工房に入り二人の装備を作り出した。デルセロにはロングソードとカイトシールドをアダマンタイトで作り、テオには同じくアダマンタイトで、ダガーと弓を作る。後、弓矢の矢じりをアダマンタイトで加工し、トレントの木と野鳥の羽を使い作る。そうして出来た弓矢を五百本用意して、矢筒に百本を束で、五本作る。
防具はアダマンタイトでヘルムとプレートアーマーとガントレット。それから皮とアダマンタイトの合成物で、鉢がねと胸当てと小手と靴を作った。外装は良い素材がないので、間に合わせで我慢してもらった。
装備を作り終わると、丁度昼になったのでキッチンに行くと、上からイネスが下りてきた。
「大丈夫か?」
「はい。色々とありがとうございました」
「いいよ。気にしなくて大丈夫だから。あ、そうだ皆を紹介しよう。皆集まってくれ」
「「はい」」
「は~い」
「じゃぁ左から知ってると思うけどミラね。」
「改めてよろしくね」
「はい」
「で、真ん中がデルセロで、右がテオだ。」
「よろしくお願いいたします。」
「「よろしくお願いします」」
「それでこの女性が、イネスだ。皆よろしく頼むよ。」
「「はっ」」
「は~い」
「じゃぁちょっと待ってて、食事作っちゃうから」
「私もお手伝いいたします」
「解った。」
俺はイネスと食事を作っていく。昼はパンとサラダとスープとステーキにした。イネスを見ていると、中々器用で教えるとすぐに対応して見せた。暫くして、出来上がった料理を並べるのに、皆が運んで行ったので、俺は飲み物を持って座った。
「いただきます」
「「「「いただきます」」」」
……………………
食事を終えて、ソファーに座りミラに聞いていた。
「もう一人の子をまだ目を覚まさないのか?」
「そうね、私が見たときはまだだったよ。イネスどう?」
「私の横でまだ寝ていますね。でも、もうそろそろ起きると思います。」
「そっか。まぁ怪我が凄かったからしょうがないな。イネスはこれから、リハビリしてもらうからね。」
「はい。分かりました。」
俺達は庭に出てリハビリのセットメニューを良い、それを七日間やるようにいって、別れた。俺は二階に上がり様子を見て、まだ寝てる事を確認して、一階に戻って、ソファーに座わるのだった。
新しい家は間取りよ四LDKで、工房も付いて一ヶ月金貨六枚と銀貨五枚で借りることが出来た。地球じゃこの値段では借りられないぐらい安い。とても立地も良い。俺は早速トイレと風呂を魔改造していく。ベットはダブルが一つ、後はシングルを各部屋にセットしていく。
家具もアイテムボックスから出してセットし、前の家に戻って行った。
「向こうの家に引っ越しするから付いて来て。」
「「はい。ご主事様」」
「ねぇ? 二人はどうするの?」
「勿論連れて行くよ。デルセロ悪いけどさ、一人連れて行ってくれるか?」
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「じゃぁ頼むね。」
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「カツヒロどうぞ」
「ありがとう。二人も座れば」
「よろしいのでしょうか?」
「ん? 何が?」
「いえ、我々も座っても良いのかと思いまして」
「そんなこと気にしてたの? 別に良いよ。それからこの家では皆で食事するからね。それと毎日風呂に入る事。二人はちゃんとベットで寝るんだよ」
「え? よろしいのでしょうか? それにお風呂とは?」
「良いよ。風呂が知らない? じゃぁ見せるから付いて来て」
俺は二人を連れて風呂場に来た。
「これが風呂だよ。使い方はこうするとお湯が出るからね。」
俺は蛇口を捻りお湯を出して見せた。
「「おお~」」
「それからこれは、頭を洗うやつで、こっちが体を洗うやつだから、間違えないでね」
「「はい。分かりました。」」
「よし。戻ろうか」
俺はソファーに座ると一息つき工房に向かった。四人分の服と下着とズボンを取り合えず三着づつ作っていく。それをまず二人に渡した。
「今日からこれをあげるから、取り合えず着替えてきてくれるかな?」
「こ、これを我々に下さるのですか?」
「そうだよ。俺が作ったから、タダだしね。そう言えば二人の部屋を教えてなかったな。ついて来て」
「「はい」」
俺は二人を二階に連れて行き、左の奥の部屋を使うように指示した。
「ここが二人の部屋だから使ってくれ」
「「ありがとうございます」」
俺は一階に下りてミラの所に来た。
「ミラは俺と一緒ね」
「うん。右の奥よね?」
「そそ。」
「了解。それで二階に寝てる子達は大丈夫かしら?」
「問題無いよ。二人に回復魔法かけといたから。その内起きると思うから見ておいてくれないかな?」
「良いわよ。任せて」
「じゃぁ、俺は体に良い物を作って来るから、この洋服を二人に渡しておいてね」
「は~い」
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二階に寝ている一人の女が目を覚まそうとしていた。カツヒロが回復をかけて、部分欠陥を直した女の一人だ。
(ここは何処でしょう?)
女は辺りを見渡しそんな事を思う。
(私はあれからどうなったのでしょう? 仲間に裏切りにあって凄い怪我をして…。それから思い出せませんね。)
彼女は戦闘中に、仲間に裏切りにあい手足と右目を失って、奴隷商に引き取れる結果に陥ったのだ。
(そう言えば…。)
彼女右派不意に手足を見て。
(えええ。き、傷が元通りに直しってる。どうして…。誰かが直してくれたのかしら?)
その時扉が開かれた。
「あら? 起きたのね。大丈夫?」
「えっと…。」
「あ~私はミラよろしくね。」
「私はイネス。イネス・シェルラって言います。この度は誠にありがとうございます」
「あ~傷の事?」
「はい。」
「それならうちの旦那に言ってくれる。直してのうちの旦那だから。」
「そうなんですか! その方はどちらに?」
「今、下で色々してるわよ。その内来るから、休んでいなさい。それからこの洋服はタンスにしまっておくから、後で着替えておくのよ。良いわね!」
「はい。奥様。」
「うふふ。奥様って言わなくても良いわよ。普通に名前で呼んでくれれば良いからね。」
「はい。ミラ様」
コンコン
扉が開いて黒髪の男の人が入って来た。
(誰かしら? 凄くカッコイイ♡)
「あらカツヒロどうしたの?」
「ああ。起きた気配がしたから、スープを持って来たんだよ」
「なるほど」
(この人が御主人様なのね)
「ここに置くから冷めないうちに食べてね。」
「は、はい」
「俺はカツヒロ。ここに住んでる者さ」
「わ、私はイネス・シェルラと言います。よろしくお願いします」
「うん。よろしくね。それでどうかな? 手足動くかな?」
「は、はい。問題無く動きます」
手足を動かして見せる。
「大丈夫そうだね。ただまだスタミナが以前と違うから、焦らずにリハビリするんだよ」
「はい。分かりました」
「それじゃぁ後は頼むね、ミラ。」
「は~い」
カツヒロは出て行って、下におりていった。
「うふふ。顔が赤いわよ。惚れちゃったかな?」
「えっ!? わ、私は…。」
「良いのよ。だって彼カッコイイいもんね。惚れるのはしょうがないし。私もそうだったから。でもね渡さないわよ。」
「いやいや、そう言う訳じゃないです。ただ…。」
「ただ、な~に?」
「いいえ、何でもないです。」
「あっそ。それじゃぁ、ちゃんと食べるのよ。後で取りに来るからね」
「はい。」
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俺は部屋を出て、下におりて食事を並べてた。その後、デルセロとテオを呼び出して、食事を開始してたら、ミラも来たので一緒に食事をした。ミラに依れば大分話せるらしく、俺とは緊張していたとの事だった。食事中に明日事を話て、風呂に入り眠るのだった。
翌朝俺は食事を終えると、工房に入り二人の装備を作り出した。デルセロにはロングソードとカイトシールドをアダマンタイトで作り、テオには同じくアダマンタイトで、ダガーと弓を作る。後、弓矢の矢じりをアダマンタイトで加工し、トレントの木と野鳥の羽を使い作る。そうして出来た弓矢を五百本用意して、矢筒に百本を束で、五本作る。
防具はアダマンタイトでヘルムとプレートアーマーとガントレット。それから皮とアダマンタイトの合成物で、鉢がねと胸当てと小手と靴を作った。外装は良い素材がないので、間に合わせで我慢してもらった。
装備を作り終わると、丁度昼になったのでキッチンに行くと、上からイネスが下りてきた。
「大丈夫か?」
「はい。色々とありがとうございました」
「いいよ。気にしなくて大丈夫だから。あ、そうだ皆を紹介しよう。皆集まってくれ」
「「はい」」
「は~い」
「じゃぁ左から知ってると思うけどミラね。」
「改めてよろしくね」
「はい」
「で、真ん中がデルセロで、右がテオだ。」
「よろしくお願いいたします。」
「「よろしくお願いします」」
「それでこの女性が、イネスだ。皆よろしく頼むよ。」
「「はっ」」
「は~い」
「じゃぁちょっと待ってて、食事作っちゃうから」
「私もお手伝いいたします」
「解った。」
俺はイネスと食事を作っていく。昼はパンとサラダとスープとステーキにした。イネスを見ていると、中々器用で教えるとすぐに対応して見せた。暫くして、出来上がった料理を並べるのに、皆が運んで行ったので、俺は飲み物を持って座った。
「いただきます」
「「「「いただきます」」」」
……………………
食事を終えて、ソファーに座りミラに聞いていた。
「もう一人の子をまだ目を覚まさないのか?」
「そうね、私が見たときはまだだったよ。イネスどう?」
「私の横でまだ寝ていますね。でも、もうそろそろ起きると思います。」
「そっか。まぁ怪我が凄かったからしょうがないな。イネスはこれから、リハビリしてもらうからね。」
「はい。分かりました。」
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