告白を全部ドッキリだと思って振ったら、三人のアイドルが壊れかけたので彼氏役をすることになりました

海野(サブ)

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「……はい?」

 開始早々意味不明なことを言われた。

「つまり、彼らのメンタルを保つ為に3人の彼氏になれと言ったんだ。」

「いやいやいやいや!!意味わかりませんよ!!この30分何を話し合ったんですか!?????」

 トンチンカンなことを言われて俺は動揺する。もしかしてまだドッキリなんじゃないかと疑ってしまう。
 けれども、光留、輝、照真は真剣なようだった。

「灯也さん、一旦落ち着いてほしい。本当に付き合う訳じゃない。ただ、彼氏"役“をして欲しいんだ。」

「へ?役…?一体どういうこと?」

「僕達、このままじゃ仕事に支障出ちゃうでしょ。もう出てるけどさ。でも失恋の傷を癒せるのにまだ時間かかりそうでさ。」

「まぁ、つまりだ。おれらがメンタル回復するまででいいから一時的に役を演じてほしい。」

 いやいや、一度振った相手を役とはいえ付き合うのは人の心なさすぎでしょ!しかも3人も!!それに、こんなこと言いたくないが、俺からしたらなんのメリットがないのでは…

「さすがに引き受けてくれたら今のプラスを3倍にしてやる。」

 えぇ!?時給3倍も!?時給3倍も増えたら下の兄弟を余裕で大学の学費出せるのだが!?

「もちろん条件も付けるよ。あくまでオレ達が立ち直るまで、灯也さんが無理だと思った段階でおしまいにしてもいい。無理なお願いはしないよ。」

「う、うーん…」

 魅力的な提案ではあるが、やっぱり3人の彼氏役を引き受けるのはリスクがあるし、何より俺の倫理観が訴えてくる。

「3人はそれでもいいの…?」

「正直独り占めしたいけどよ、だからって今の活動に響いたら、嫌だからな。」

「ちゃんと3人で話し合ったんだ。応援してくれてる人達の為にも今は妥協しようって。」

「輝くん、照真くん…」

 正直こんな提案、イカれてるとは思ったけれど。彼らは彼らなりに考えた結果なんだろう。

「もちろん、灯也さんの意思を尊重するよ。オレ達は別に灯也さんを困らせたい訳じゃない。むしろこれは貴方を諦める為なんだ。無茶なことを言って本当にごめんなさい。」

「光留くん…」

 俺は大いに悩んだ。やっぱり倫理観の問題がどうして大きい。けれどもあくまで役ならば問題ないのかもしれない。今より給料がアップするなら尚更良いかもしれない。
 そして今回の原因として、何よりもマネージャーとして、彼らのメンタルケアをするのも仕事だ。
 なら、俺の答えは。

「わかった。光留くん、輝くん、照真くん。君ら3人の彼氏役を引き受けるよ。」

「灯也さん!!あぁ!ありがとう!!」

「嬉しい!本当にありがとう!」

「ああ、本当に…さんきゅう…」

 3人の顔がパァーと明るくなった。反対に社長の顔は暗い顔をしていた。
 ひとまずこれでよかったのだろう。そう、あくまで彼氏役として、彼らのメンタルケアの為だ。うん。
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