22 / 40
白鷺館殺人奇譚
第21話【焼け落ちた真実】
しおりを挟む
さっき聞いた一家心中の話──
そして、神村詩音と指宿涼夏の間で交わされた一連のやり取りは、広間にいた全員の口をつぐませていた。
空気は重く、誰もが言葉を選びかねているようだった。
そんな沈黙の中、湊がゆっくりと口を開いた。
「火災についての情報はどうだ?」
問いかけに、柏原が静かに応じた。
「火災は起きたけど、起きていなかったそうよ」
「??? どういうことだ?」
赤坂が眉をひそめる。
「起きたのは事実よ。でも、それはすぐに消し止められたわ」
湊は「ふむ」と頷く。
「本庁の記録によれば、火災の発生は十八年前の十一月七日、午後九時──場所は一階の“大広間”だそうよ」
「一階の大広間? さっきんところか?」
赤坂が尋ねると、湊が首を横に振った。
「いや、違うな。地図によると、鍵が閉まっていた“もう一つの広間”だ。俺たちが滞在していた場所とは別だな」
「誰が消したんだ?」
「当時、この館で執事長を務めていた服部匡(はっとり・ただし)が発見し、メイド数名と協力して初期消火にあたった、と記録されていたわ」
「だから、館は全焼せずに残っていたってわけか」
赤坂が頷きかけたその時──
「でもよ……当時の新聞じゃ、“全焼”って報じられてたはずだろ?」
その矛盾に、再び場の空気が揺れた。
沈黙の中、柏原が再び口を開いた。
「そう。報道では確かに“全焼した”と流れていた。でも──十八年前の火災は、実際には初期消火で食い止められていた。そして今現在も、こうして白鷺館は残っている」
言葉の端々に、微かな苛立ちが滲んでいた。
「奇妙な矛盾だな」
湊が小さく唸るように言った。
そのとき、不意に白鳥が口を開いた。
「十八年前……2007年ですね。それほど昔というわけでもありませんし、特に報道の信頼性が疑われるような時代背景があったとも思えません」
その口調はあくまで冷静だったが、わずかに瞳の奥が揺れていたように思えた。
柏原が鋭く頷く。
「そうなのよ。だからこそ不可解なの。“誤報”で済ませるには、不自然すぎるわ」
「不自然……というのは?」
理沙が問いかけると、柏原は視線を上げた。
「民放全局が、“示し合わせたように”、全焼と報じていたの。まるで、“何か”を隠すために、最初からそう決まっていたかのように」
言葉の端が、ほんの僅かに震えていた。
その瞬間、広間に再び、目に見えない重圧が立ち込めたような気がした──。
「そこまでおかしい話かしら」
場の沈黙を破るように、神村詩音が柔らかく口を開いた。
「どんな時代であったとしても、“誤報”というのは出るはずよ。報道機関だって人の手によって動いている。判断ミスもあるでしょうし、混乱の中で誤った情報が拡散されることも──」
その声音はあくまで穏やかで理知的だったが、どこか空々しさがあった。
「誤報だった。それでいいんじゃないかしら?」
彼女は優美な微笑みを浮かべながら言葉を継いだが、その目だけが笑っていなかった。
(……? 焦っている……?)
一条湊は、詩音の表情を観察しながら、ふと心の中で首を傾げる。
(焦る必要が、どこにある……)
あの冷静沈着な詩音が、こんなにも早口になるとは。まるで、“この話題を終わらせたい”とでも言うように。
「そうだよな。誤報なんて、いくらでもあるし……」
赤坂が曖昧に笑いながら同意しかけるが、柏原はそれを無言で制した。目が鋭く光る。
「……確かに誤報の可能性も否定はしないわ。でも、複数の報道機関が、同じ日に同じ内容を揃えて報じた。火災現場の写真も一枚も残っていない。“誤報”と片付けるには、情報が整いすぎているのよ」
詩音は、その言葉には応じなかった。ただ、にこりと笑ったまま、視線を床へ落とす。
広間の空気は、冷たい霧のように張りつめていた。
赤坂が記憶をたぐるように呟いた。
「確か、当時の新聞や報道番組では、焼け落ちた白鷺館の写真や映像を見た気がするぞ。確か、俺が工務店に入りたての頃で……“勿体ねぇなぁ”って、妙に印象に残っててよ」
「それが、これよ」
柏原がスマホを取り出し、保存していた当時の報道映像の一部を表示させた。
参加者たちが囲むように画面を覗き込む。
「おや?」
白鳥がわずかに眉をひそめた。
「どうした?」
湊が問うと、白鳥は丁寧に言葉を選ぶようにして答える。
「いえ……今の白鷺館と、この映像に映る館。何か、細部が違うような気がするのです」
赤坂が前のめりになる。
「……ああ。俺も気づいた。壁の模様、屋根の形、それに窓の配置……確かに違ぇ。これは──」
「ただの経年劣化では?」
詩音が口を挟む。微笑みを浮かべていたが、その目は一瞬、鋭く光ったように見えた。
赤坂は首を横に振る。
「いや、俺が見間違えるはずねぇ。建物の設計ってのは、そうそう変わるもんじゃねぇんだよ。仮に改修されたにしても、ここまで全体のバランスが違うってのは変だ。それに、経年劣化で壁の模様が変わることがあっても、屋根の形や窓の配置が変わるってのはありえねぇ」
湊が腕を組み、ゆっくりと口を開いた。
「……もしかしたら、“舞台”なのかもしれないな」
「舞台、ですか?」
理沙が問い返す。
「ああ。神村詩音が以前から繰り返していた、“ここは舞台だ”という言葉──。もしかすると、それは単なる比喩ではなく、文字通りの意味だったのかもしれない」
「つまり……本物の白鷺館はすでに焼け落ちていて、今我々がいるこの館は“舞台装置”として、あの事件を再現するために建てられた可能性がある、ってことね?」
柏原が静かに言った。
誰も言葉を返せなかった。
詩音は、微笑みを浮かべたまま皆の視線を受け止めていたが、その奥には何かを測るような影が見えた。
(……神村詩音。お前は、何を知っている? なぜ、それを隠そうとしている?)
湊は、確かな違和感と警戒を胸に、その沈黙を見つめていた。
赤坂が眉間に皺を寄せ、ぽつりと呟いた。
「いや、だが、ちょっと待て。初期消火で火災は食い止められたんだよな? なのに、なんで館は“燃え落ちている”んだよ」
その言葉に、広間の空気が再び緊張する。
柏原がゆっくりと息を吐いた。
「恐らく……何かが意図的に“混乱”させられている」
そこで湊が静かに口を挟んだ。
「──ミスリードだ」
「ミスリード、ですか?」
白鳥が眼鏡の奥で目を細め、聞き返す。
「恐らくだが、この白鷺館は当時、本当に一度“焼け落ちて”いる。そして、数年後に再建された。それとは別に、再建後の館で“ボヤ”のような火災が発生した……おそらく、記録が錯綜したんだ」
柏原が頷く。
「焼け落ちたのは十八年前。ボヤが起きたのはその後。記録上、二つの火災が混同されたのか、それとも──」
「混同させた誰かがいる?」
赤坂の問いに、誰も即答できなかった。
沙耶が不安げに理沙に寄り添う。理沙は無言で沙耶の手を握り返し、周囲を警戒するように目を細めた。
詩音は、あくまで柔らかい表情を崩さず、皆を見渡していた。だが、その余裕の笑みの奥にある感情は、誰にも読み取れない。
「──となると、問題は“誰が”記録を混乱させ、舞台を再建したかだ」
湊の言葉が空気を切り裂くように広間に響いた。
それは、この館全体に対する問いでもあり、今そこに立つ彼ら全員への疑念でもあった。
誰もが考えていた──この館の正体、焼け落ちた真実、そして今、目の前にいる人物たちの誰が「何かを隠しているのか」。
そんな空気を切るように、湊が口を開いた。
「──神村詩音。君は、何を知っている。何を隠している」
その言葉に、詩音は微笑を浮かべた。
「……あと少し、だったんですけどね」
柔らかく、しかしどこか諦観を帯びたような口調だった。
「……なに?」
「私を犯人とするなら、ピースが足りません」
「ピース……だと?」
「ええ。でも、ヒントを差し上げます。発想を逆転させてください。“誰が”ではなく、“何のために”──あなたたちは、もう真相に手を伸ばしている。そして、それを掴もうとしている」
柏原が一歩前へ出た。
「……どういう意味?」
「さあ? それを教えるほど、私もお人好しではないので。それに、真実を暴くのは探偵たちの役割でしょう?」
そして、詩音はゆっくりと目を伏せ、ふと何かを思い出すように呟いた。
「……とある名探偵の言葉に、こんなものがありました。“可能性としてあり得ないことをすべて除外し、最後に残ったものがどんなに奇妙なことであっても、それが真実となる”……だったかしら」
その瞬間、彼女は湊を真っすぐに見つめた。
「──また、会えることを楽しみにしていますよ。名探偵」
「待て、神村──!」
湊が手を伸ばすが、その瞬間──
* パチン *
突然、館の照明が全て消えた。
驚きと同時に緊張が走る。
「なんだ!?」「停電か!?」と声が飛び交う中、数分後にようやく非常灯が点灯した。
しかし──そこに、詩音の姿はなかった。
「いない……!?」
赤坂の声が、広間の静寂を切り裂いた。
湊は、消えた詩音の影を追うように、虚空を睨んでいた。
そして、神村詩音と指宿涼夏の間で交わされた一連のやり取りは、広間にいた全員の口をつぐませていた。
空気は重く、誰もが言葉を選びかねているようだった。
そんな沈黙の中、湊がゆっくりと口を開いた。
「火災についての情報はどうだ?」
問いかけに、柏原が静かに応じた。
「火災は起きたけど、起きていなかったそうよ」
「??? どういうことだ?」
赤坂が眉をひそめる。
「起きたのは事実よ。でも、それはすぐに消し止められたわ」
湊は「ふむ」と頷く。
「本庁の記録によれば、火災の発生は十八年前の十一月七日、午後九時──場所は一階の“大広間”だそうよ」
「一階の大広間? さっきんところか?」
赤坂が尋ねると、湊が首を横に振った。
「いや、違うな。地図によると、鍵が閉まっていた“もう一つの広間”だ。俺たちが滞在していた場所とは別だな」
「誰が消したんだ?」
「当時、この館で執事長を務めていた服部匡(はっとり・ただし)が発見し、メイド数名と協力して初期消火にあたった、と記録されていたわ」
「だから、館は全焼せずに残っていたってわけか」
赤坂が頷きかけたその時──
「でもよ……当時の新聞じゃ、“全焼”って報じられてたはずだろ?」
その矛盾に、再び場の空気が揺れた。
沈黙の中、柏原が再び口を開いた。
「そう。報道では確かに“全焼した”と流れていた。でも──十八年前の火災は、実際には初期消火で食い止められていた。そして今現在も、こうして白鷺館は残っている」
言葉の端々に、微かな苛立ちが滲んでいた。
「奇妙な矛盾だな」
湊が小さく唸るように言った。
そのとき、不意に白鳥が口を開いた。
「十八年前……2007年ですね。それほど昔というわけでもありませんし、特に報道の信頼性が疑われるような時代背景があったとも思えません」
その口調はあくまで冷静だったが、わずかに瞳の奥が揺れていたように思えた。
柏原が鋭く頷く。
「そうなのよ。だからこそ不可解なの。“誤報”で済ませるには、不自然すぎるわ」
「不自然……というのは?」
理沙が問いかけると、柏原は視線を上げた。
「民放全局が、“示し合わせたように”、全焼と報じていたの。まるで、“何か”を隠すために、最初からそう決まっていたかのように」
言葉の端が、ほんの僅かに震えていた。
その瞬間、広間に再び、目に見えない重圧が立ち込めたような気がした──。
「そこまでおかしい話かしら」
場の沈黙を破るように、神村詩音が柔らかく口を開いた。
「どんな時代であったとしても、“誤報”というのは出るはずよ。報道機関だって人の手によって動いている。判断ミスもあるでしょうし、混乱の中で誤った情報が拡散されることも──」
その声音はあくまで穏やかで理知的だったが、どこか空々しさがあった。
「誤報だった。それでいいんじゃないかしら?」
彼女は優美な微笑みを浮かべながら言葉を継いだが、その目だけが笑っていなかった。
(……? 焦っている……?)
一条湊は、詩音の表情を観察しながら、ふと心の中で首を傾げる。
(焦る必要が、どこにある……)
あの冷静沈着な詩音が、こんなにも早口になるとは。まるで、“この話題を終わらせたい”とでも言うように。
「そうだよな。誤報なんて、いくらでもあるし……」
赤坂が曖昧に笑いながら同意しかけるが、柏原はそれを無言で制した。目が鋭く光る。
「……確かに誤報の可能性も否定はしないわ。でも、複数の報道機関が、同じ日に同じ内容を揃えて報じた。火災現場の写真も一枚も残っていない。“誤報”と片付けるには、情報が整いすぎているのよ」
詩音は、その言葉には応じなかった。ただ、にこりと笑ったまま、視線を床へ落とす。
広間の空気は、冷たい霧のように張りつめていた。
赤坂が記憶をたぐるように呟いた。
「確か、当時の新聞や報道番組では、焼け落ちた白鷺館の写真や映像を見た気がするぞ。確か、俺が工務店に入りたての頃で……“勿体ねぇなぁ”って、妙に印象に残っててよ」
「それが、これよ」
柏原がスマホを取り出し、保存していた当時の報道映像の一部を表示させた。
参加者たちが囲むように画面を覗き込む。
「おや?」
白鳥がわずかに眉をひそめた。
「どうした?」
湊が問うと、白鳥は丁寧に言葉を選ぶようにして答える。
「いえ……今の白鷺館と、この映像に映る館。何か、細部が違うような気がするのです」
赤坂が前のめりになる。
「……ああ。俺も気づいた。壁の模様、屋根の形、それに窓の配置……確かに違ぇ。これは──」
「ただの経年劣化では?」
詩音が口を挟む。微笑みを浮かべていたが、その目は一瞬、鋭く光ったように見えた。
赤坂は首を横に振る。
「いや、俺が見間違えるはずねぇ。建物の設計ってのは、そうそう変わるもんじゃねぇんだよ。仮に改修されたにしても、ここまで全体のバランスが違うってのは変だ。それに、経年劣化で壁の模様が変わることがあっても、屋根の形や窓の配置が変わるってのはありえねぇ」
湊が腕を組み、ゆっくりと口を開いた。
「……もしかしたら、“舞台”なのかもしれないな」
「舞台、ですか?」
理沙が問い返す。
「ああ。神村詩音が以前から繰り返していた、“ここは舞台だ”という言葉──。もしかすると、それは単なる比喩ではなく、文字通りの意味だったのかもしれない」
「つまり……本物の白鷺館はすでに焼け落ちていて、今我々がいるこの館は“舞台装置”として、あの事件を再現するために建てられた可能性がある、ってことね?」
柏原が静かに言った。
誰も言葉を返せなかった。
詩音は、微笑みを浮かべたまま皆の視線を受け止めていたが、その奥には何かを測るような影が見えた。
(……神村詩音。お前は、何を知っている? なぜ、それを隠そうとしている?)
湊は、確かな違和感と警戒を胸に、その沈黙を見つめていた。
赤坂が眉間に皺を寄せ、ぽつりと呟いた。
「いや、だが、ちょっと待て。初期消火で火災は食い止められたんだよな? なのに、なんで館は“燃え落ちている”んだよ」
その言葉に、広間の空気が再び緊張する。
柏原がゆっくりと息を吐いた。
「恐らく……何かが意図的に“混乱”させられている」
そこで湊が静かに口を挟んだ。
「──ミスリードだ」
「ミスリード、ですか?」
白鳥が眼鏡の奥で目を細め、聞き返す。
「恐らくだが、この白鷺館は当時、本当に一度“焼け落ちて”いる。そして、数年後に再建された。それとは別に、再建後の館で“ボヤ”のような火災が発生した……おそらく、記録が錯綜したんだ」
柏原が頷く。
「焼け落ちたのは十八年前。ボヤが起きたのはその後。記録上、二つの火災が混同されたのか、それとも──」
「混同させた誰かがいる?」
赤坂の問いに、誰も即答できなかった。
沙耶が不安げに理沙に寄り添う。理沙は無言で沙耶の手を握り返し、周囲を警戒するように目を細めた。
詩音は、あくまで柔らかい表情を崩さず、皆を見渡していた。だが、その余裕の笑みの奥にある感情は、誰にも読み取れない。
「──となると、問題は“誰が”記録を混乱させ、舞台を再建したかだ」
湊の言葉が空気を切り裂くように広間に響いた。
それは、この館全体に対する問いでもあり、今そこに立つ彼ら全員への疑念でもあった。
誰もが考えていた──この館の正体、焼け落ちた真実、そして今、目の前にいる人物たちの誰が「何かを隠しているのか」。
そんな空気を切るように、湊が口を開いた。
「──神村詩音。君は、何を知っている。何を隠している」
その言葉に、詩音は微笑を浮かべた。
「……あと少し、だったんですけどね」
柔らかく、しかしどこか諦観を帯びたような口調だった。
「……なに?」
「私を犯人とするなら、ピースが足りません」
「ピース……だと?」
「ええ。でも、ヒントを差し上げます。発想を逆転させてください。“誰が”ではなく、“何のために”──あなたたちは、もう真相に手を伸ばしている。そして、それを掴もうとしている」
柏原が一歩前へ出た。
「……どういう意味?」
「さあ? それを教えるほど、私もお人好しではないので。それに、真実を暴くのは探偵たちの役割でしょう?」
そして、詩音はゆっくりと目を伏せ、ふと何かを思い出すように呟いた。
「……とある名探偵の言葉に、こんなものがありました。“可能性としてあり得ないことをすべて除外し、最後に残ったものがどんなに奇妙なことであっても、それが真実となる”……だったかしら」
その瞬間、彼女は湊を真っすぐに見つめた。
「──また、会えることを楽しみにしていますよ。名探偵」
「待て、神村──!」
湊が手を伸ばすが、その瞬間──
* パチン *
突然、館の照明が全て消えた。
驚きと同時に緊張が走る。
「なんだ!?」「停電か!?」と声が飛び交う中、数分後にようやく非常灯が点灯した。
しかし──そこに、詩音の姿はなかった。
「いない……!?」
赤坂の声が、広間の静寂を切り裂いた。
湊は、消えた詩音の影を追うように、虚空を睨んでいた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
伏線回収の夏
影山姫子
ミステリー
ある年の夏。俺は15年ぶりにT県N市にある古い屋敷を訪れた。大学時代のクラスメイトだった岡滝利奈の招きだった。屋敷で不審な事件が頻発しているのだという。かつての同級生の事故死。密室から消えた犯人。アトリエにナイフで刻まれた無数のX。利奈はそのなぞを、ミステリー作家であるこの俺に推理してほしいというのだ。俺、利奈、桐山優也、十文字省吾、新山亜沙美、須藤真利亜の6人は大学時代、この屋敷でともに芸術の創作に打ち込んだ仲間だった。6人の中に犯人はいるのか? 脳裏によみがえる青春時代の熱気、裏切り、そして別れ。懐かしくも苦い思い出をたどりながら事件の真相に近づく俺に、衝撃のラストが待ち受けていた。
《あなたはすべての伏線を回収することができますか?》
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ゾンビ発生が台風並みの扱いで報道される中、ニートの俺は普通にゾンビ倒して普通に生活する
黄札
ホラー
朝、何気なくテレビを付けると流れる天気予報。お馴染みの花粉や紫外線情報も流してくれるのはありがたいことだが……ゾンビ発生注意報?……いやいや、それも普通よ。いつものこと。
だが、お気に入りのアニメを見ようとしたところ、母親から買い物に行ってくれという電話がかかってきた。
どうする俺? 今、ゾンビ発生してるんですけど? 注意報、発令されてるんですけど??
ニートである立場上、断れずしぶしぶ重い腰を上げ外へ出る事に──
家でアニメを見ていても、同人誌を売りに行っても、バイトへ出ても、ゾンビに襲われる主人公。
何で俺ばかりこんな目に……嘆きつつもだんだん耐性ができてくる。
しまいには、サバゲーフィールドにゾンビを放って遊んだり、ゾンビ災害ボランティアにまで参加する始末。
友人はゾンビをペットにし、効率よくゾンビを倒すためエアガンを改造する。
ゾンビのいることが日常となった世界で、当たり前のようにゾンビと戦う日常的ゾンビアクション。ノベルアッププラス、ツギクル、小説家になろうでも公開中。
表紙絵は姫嶋ヤシコさんからいただきました、
©2020黄札
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる