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第2話 古よりのいざない
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遺跡の内部は真っ暗。ガイは懐中電灯の光を頼りに、エリーと横並びに進み、テイテツが端末を操作しながら続く。
光を壁に向けると、じわっ、と紋様のような光が浮かび上がる。
「……テイテツ、この壁の紋様は何だ?」
「鉱石の特徴の一つです。光を照射されると石の紋様が反応して光る。罠や何らかのギミックとは無関係」
「……ガイ! あそこ!」
「どうした?」
エリーが指を指した方向にガイが懐中電灯の光を向けると、そこには――――
「宝箱だー!」
エリーが声を上げて喜ぶ。照らした先には銀色の箱状の物が四つ鎮座している。
「罠の反応は?」
「ありません。生物も無害な微生物程度の反応しか感知しません」
テイテツに確認し、よし、と頷き一行は宝箱に近付いた。
「ふふー♪ おたから、おたからーっ」
エリーたちは手に手に宝箱を開けて中身を確かめる。
「うっわ! 見て見て! 金だよキン!!」
「騒ぐんじゃあねえ。ここは遺跡なんだ。声の振動で崩落するかもしれねえ……こっちは……剣、か? 有史以前に剣を使う種族がいたのか……」
「こちらは薬品のようです。特殊な容器に封入され……今でも調合が出来そうです。有史以前の種族が、我々人類に劣らない技術を持っていた可能性が15.3%上昇」
それぞれ箱の中身を丁寧に取り出し、道具袋に仕舞った。
「あと一個ね!」
エリーが残るひとつの宝箱を忙しなく開けた。
「ん……え、何これ? ……石版?」
取り出したものは、鉱石に何やら文字のような物が掘られた板だった。
「……何の文字か解るか、テイテツ」
「……少々お待ちを」
テイテツは石版とモニターを交互に見ながら端末で検索する。
「……不明。これまで人類が発見してきたどの文明の文字とも一致しません」
「それって、つまり!?」
「新発見、ってことか!」
「やったじゃん、ガイ! テイテツ!」
エリーは右手の親指を立てグッドサイン。ガイも同じく親指を立てる。
「これが何なのかはわからねえが……人類にとって新発見だとすりゃあ、掘り出し物だぜ。どこかのオークションにでも出せば大儲けかもな!」
「……考古学会に提出して詳しく分析するという選択肢は?」
これまでエリーとガイに従ってきたテイテツが告げた。
「おっ? テイテツが自分の意見言うなんて珍しい~」
「……これでも、学者崩れですので」
エリーとガイは表情を緩めてふっ、と笑った。
「わかったわかった。学会に出すかはなんとも言えねえが、これだけはおめえに預けとくよ。旅の資金が潤沢にある間は好きなだけ調べてくれや」
「感謝致します、ガイ」
一行は宝箱から入手した物を道具袋に収めた。
「へへ。入って最初のお宝にありつけたってこたア、どうやらこの遺跡に踏み込んだのは俺たちが最初らしいな。こりゃあツイてるぜ。奥にあるお宝やら鉱石やらも俺らのモンか」
「やってみるもんだね! 久しぶりに大当たりじゃん!」
ガイが満足そうに頷いた。
「おし。先に進むぜ。くれぐれも注意深くな、エリー」
それからエリー一行が遺跡の奥に進んだ先にも、ガイの予想通り様々な物が入手出来た。
武具、貴金属、薬品、飼料、食物の痕跡……そして謎の石版がもう三枚見つかった。
「大漁、大漁~♪」
「よくわからねえのはこの石版か。これで四枚目だな……」
遺跡の内部はほぼ一本道で、迷うことは無かった。
道なりに進む途中、角を曲がるごとに何らかの宝物があり、エリーたちは回収していく。
しばらく進むと、何やら開けた空間に出た。
――――壁や床に古代文字や紋章らしきものが彫られ……一番奥には、何やら青白い光を放つ物体がある――――
「……ねえ、何よアレ?」
「……何だありゃあ? ただの財宝洞窟じゃあなさそうだな……この文字のようなものも怪しい。テイテツ、ここまで進んで来て何か分かったか?」
「お待ちを」
テイテツがゴーグルのレンズを収縮させてピントを調節し、レーダーを働かせ、遺跡に辿り着いてから何度目かの端末操作を行なう。カタカタカタ……とキーボードを打つ音が遺跡にこだまする。
1分足らずそうして調査したが――――
「……不明。文字や紋章類も過去に確認した文明に該当しません。そして……」
「……そして?」
ガイが尋ねるとテイテツは奥から伸びてくる光を指差す。
「……奥に台座があり、そこの高エネルギー結晶体がこの光を放っています。この物体の性質も全くの謎です。解析不能」
ガイが、むう……と訝りながら考える。
「……有史以前の謎の文明の遺跡……これまで見つかった謎の石版……そして目の前の結晶体。全部わけが分かんねえシロモノ、と」
数秒腕組みをして考え、決断を下す。
「この遺跡の探索はここまでだ。これ以上は危険があるかもしれねえ。それも、ひょっとすると人が触れてはならねえブラックボックス、かも知れねえ」
「同感です。これ以上は僅か三人の冒険者で踏み込むには未知の存在があり過ぎる。やはり然るべき学会に報告し調査結果を待つべきかと」
「……だな。幸い、得るものは多かった。そこら辺の鉱石も掘り出せば資金源になるだろ。引き返――――エリー?」
エリーは青白い光を放つ結晶体を見てから様子がおかしい。生気に満ちていた目付きがぼんやりとしている。
「エリー? ……お、おい?」
エリーはふらふらと吸い寄せられるように結晶体に近付いていく。
「俺らの話、聞いてたか? 一旦退くぞ! おい!?」
エリーは遠くを見つめている時のような声で呟く。
「……わかんない……わかんない……けど……この、塊……なんか、懐かしい…………」
「ハア!? 何言ってんだ……おい、それ以上近付くな!」
ガイの制止も聞かず、エリーは光を放つ結晶体へゆっくりと歩を進める。
「……なんだろう……この、懐かしくって……あったかくって……なのに――――」
エリーは、光の中に手を伸ばした。
「――――泣きたくなるほど、恐いモノを見るような感じは――――」
――――突然、光が急激に中心部に集束した直後……結晶体は鋭く眩い光と風を放った!
「エリーッ!!」
「あ……」
ガイが駆け寄り、エリーの胴を抱えて光から素早く距離を取る。
「大丈夫か、エリー!? 俺が誰か解るか!?」
「え……う、うん、解るよ、ガイ……あたし、今何を…………」
「くそっ! やっぱり罠があったのか!? テイテツ! すぐに逃げるぞ!!」
「……いや、何か妙です、結晶体が変質していきます」
「……何!?」
結晶体の光は徐々に光量を少なくしていく。
結晶体は青白い光を帯びながら、アメーバのようにその形状を変化させていく…………。
「一体何なんだありゃあ!?」
「わかりません……しかし、これは――――一種のトランスフォーム。変形のようです……徐々に有機物の反応が観測され始めました」
「変形だと! 一体何に……!?」
光はどんどんと弱くなり、それに比例するようにその姿形を明らかにしていく。
その姿は――――
「……にん……げん……?」
エリーがそう呟き終わると同時に光は消え、人間の――――少年の姿が現れた。
その少年はどこか中性的で神秘的な雰囲気を醸し出していた。
否。この異常な状況の中、そんなこの世ならざるモノと接触しているような感覚をエリーたちは感じずにいられない。
少年はゆっくりと目を開いた。
――――美しい碧色の瞳。髪は肩にかかるほどの銀髪。透き通るように肌は白く、華奢な四肢と少年らしい尖った骨格を露わにした。
「……あ、あ……あんたは……!」
目の前の異常な現象、そして謎の少年の出現にエリーたちは驚愕した。
そう。
この未知の物理現象に直面した人間なら当然の衝撃があった。
だが、エリーたちにとってさらに大きな衝撃が――――目の前の美しい少年の姿形にあった。
「……あんた……あんたは……グロウ……グロウ、なの…………?」
何故ならば、その少年の姿は――――エリーがよく知る少年の姿に酷似していたからだ。
――――彼女の、今は亡き弟に――――
遺跡の内部は真っ暗。ガイは懐中電灯の光を頼りに、エリーと横並びに進み、テイテツが端末を操作しながら続く。
光を壁に向けると、じわっ、と紋様のような光が浮かび上がる。
「……テイテツ、この壁の紋様は何だ?」
「鉱石の特徴の一つです。光を照射されると石の紋様が反応して光る。罠や何らかのギミックとは無関係」
「……ガイ! あそこ!」
「どうした?」
エリーが指を指した方向にガイが懐中電灯の光を向けると、そこには――――
「宝箱だー!」
エリーが声を上げて喜ぶ。照らした先には銀色の箱状の物が四つ鎮座している。
「罠の反応は?」
「ありません。生物も無害な微生物程度の反応しか感知しません」
テイテツに確認し、よし、と頷き一行は宝箱に近付いた。
「ふふー♪ おたから、おたからーっ」
エリーたちは手に手に宝箱を開けて中身を確かめる。
「うっわ! 見て見て! 金だよキン!!」
「騒ぐんじゃあねえ。ここは遺跡なんだ。声の振動で崩落するかもしれねえ……こっちは……剣、か? 有史以前に剣を使う種族がいたのか……」
「こちらは薬品のようです。特殊な容器に封入され……今でも調合が出来そうです。有史以前の種族が、我々人類に劣らない技術を持っていた可能性が15.3%上昇」
それぞれ箱の中身を丁寧に取り出し、道具袋に仕舞った。
「あと一個ね!」
エリーが残るひとつの宝箱を忙しなく開けた。
「ん……え、何これ? ……石版?」
取り出したものは、鉱石に何やら文字のような物が掘られた板だった。
「……何の文字か解るか、テイテツ」
「……少々お待ちを」
テイテツは石版とモニターを交互に見ながら端末で検索する。
「……不明。これまで人類が発見してきたどの文明の文字とも一致しません」
「それって、つまり!?」
「新発見、ってことか!」
「やったじゃん、ガイ! テイテツ!」
エリーは右手の親指を立てグッドサイン。ガイも同じく親指を立てる。
「これが何なのかはわからねえが……人類にとって新発見だとすりゃあ、掘り出し物だぜ。どこかのオークションにでも出せば大儲けかもな!」
「……考古学会に提出して詳しく分析するという選択肢は?」
これまでエリーとガイに従ってきたテイテツが告げた。
「おっ? テイテツが自分の意見言うなんて珍しい~」
「……これでも、学者崩れですので」
エリーとガイは表情を緩めてふっ、と笑った。
「わかったわかった。学会に出すかはなんとも言えねえが、これだけはおめえに預けとくよ。旅の資金が潤沢にある間は好きなだけ調べてくれや」
「感謝致します、ガイ」
一行は宝箱から入手した物を道具袋に収めた。
「へへ。入って最初のお宝にありつけたってこたア、どうやらこの遺跡に踏み込んだのは俺たちが最初らしいな。こりゃあツイてるぜ。奥にあるお宝やら鉱石やらも俺らのモンか」
「やってみるもんだね! 久しぶりに大当たりじゃん!」
ガイが満足そうに頷いた。
「おし。先に進むぜ。くれぐれも注意深くな、エリー」
それからエリー一行が遺跡の奥に進んだ先にも、ガイの予想通り様々な物が入手出来た。
武具、貴金属、薬品、飼料、食物の痕跡……そして謎の石版がもう三枚見つかった。
「大漁、大漁~♪」
「よくわからねえのはこの石版か。これで四枚目だな……」
遺跡の内部はほぼ一本道で、迷うことは無かった。
道なりに進む途中、角を曲がるごとに何らかの宝物があり、エリーたちは回収していく。
しばらく進むと、何やら開けた空間に出た。
――――壁や床に古代文字や紋章らしきものが彫られ……一番奥には、何やら青白い光を放つ物体がある――――
「……ねえ、何よアレ?」
「……何だありゃあ? ただの財宝洞窟じゃあなさそうだな……この文字のようなものも怪しい。テイテツ、ここまで進んで来て何か分かったか?」
「お待ちを」
テイテツがゴーグルのレンズを収縮させてピントを調節し、レーダーを働かせ、遺跡に辿り着いてから何度目かの端末操作を行なう。カタカタカタ……とキーボードを打つ音が遺跡にこだまする。
1分足らずそうして調査したが――――
「……不明。文字や紋章類も過去に確認した文明に該当しません。そして……」
「……そして?」
ガイが尋ねるとテイテツは奥から伸びてくる光を指差す。
「……奥に台座があり、そこの高エネルギー結晶体がこの光を放っています。この物体の性質も全くの謎です。解析不能」
ガイが、むう……と訝りながら考える。
「……有史以前の謎の文明の遺跡……これまで見つかった謎の石版……そして目の前の結晶体。全部わけが分かんねえシロモノ、と」
数秒腕組みをして考え、決断を下す。
「この遺跡の探索はここまでだ。これ以上は危険があるかもしれねえ。それも、ひょっとすると人が触れてはならねえブラックボックス、かも知れねえ」
「同感です。これ以上は僅か三人の冒険者で踏み込むには未知の存在があり過ぎる。やはり然るべき学会に報告し調査結果を待つべきかと」
「……だな。幸い、得るものは多かった。そこら辺の鉱石も掘り出せば資金源になるだろ。引き返――――エリー?」
エリーは青白い光を放つ結晶体を見てから様子がおかしい。生気に満ちていた目付きがぼんやりとしている。
「エリー? ……お、おい?」
エリーはふらふらと吸い寄せられるように結晶体に近付いていく。
「俺らの話、聞いてたか? 一旦退くぞ! おい!?」
エリーは遠くを見つめている時のような声で呟く。
「……わかんない……わかんない……けど……この、塊……なんか、懐かしい…………」
「ハア!? 何言ってんだ……おい、それ以上近付くな!」
ガイの制止も聞かず、エリーは光を放つ結晶体へゆっくりと歩を進める。
「……なんだろう……この、懐かしくって……あったかくって……なのに――――」
エリーは、光の中に手を伸ばした。
「――――泣きたくなるほど、恐いモノを見るような感じは――――」
――――突然、光が急激に中心部に集束した直後……結晶体は鋭く眩い光と風を放った!
「エリーッ!!」
「あ……」
ガイが駆け寄り、エリーの胴を抱えて光から素早く距離を取る。
「大丈夫か、エリー!? 俺が誰か解るか!?」
「え……う、うん、解るよ、ガイ……あたし、今何を…………」
「くそっ! やっぱり罠があったのか!? テイテツ! すぐに逃げるぞ!!」
「……いや、何か妙です、結晶体が変質していきます」
「……何!?」
結晶体の光は徐々に光量を少なくしていく。
結晶体は青白い光を帯びながら、アメーバのようにその形状を変化させていく…………。
「一体何なんだありゃあ!?」
「わかりません……しかし、これは――――一種のトランスフォーム。変形のようです……徐々に有機物の反応が観測され始めました」
「変形だと! 一体何に……!?」
光はどんどんと弱くなり、それに比例するようにその姿形を明らかにしていく。
その姿は――――
「……にん……げん……?」
エリーがそう呟き終わると同時に光は消え、人間の――――少年の姿が現れた。
その少年はどこか中性的で神秘的な雰囲気を醸し出していた。
否。この異常な状況の中、そんなこの世ならざるモノと接触しているような感覚をエリーたちは感じずにいられない。
少年はゆっくりと目を開いた。
――――美しい碧色の瞳。髪は肩にかかるほどの銀髪。透き通るように肌は白く、華奢な四肢と少年らしい尖った骨格を露わにした。
「……あ、あ……あんたは……!」
目の前の異常な現象、そして謎の少年の出現にエリーたちは驚愕した。
そう。
この未知の物理現象に直面した人間なら当然の衝撃があった。
だが、エリーたちにとってさらに大きな衝撃が――――目の前の美しい少年の姿形にあった。
「……あんた……あんたは……グロウ……グロウ、なの…………?」
何故ならば、その少年の姿は――――エリーがよく知る少年の姿に酷似していたからだ。
――――彼女の、今は亡き弟に――――
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