8 / 55
第8話 HIBIKI先進工学研究所
しおりを挟む
「――――ふあ~っ…………でっけえ建物だなあ…………。」
――店の駐車場に停めてあったマユの車でおよそ20分。ヨウヘイは想像以上の大きさがあるマユの仕事場、研究所に連れられた。
建物は、科学系の施設らしく青を基調とした鉄骨で創られた人工的でクールな印象のビルだが、決して退廃的であるとか殺風景ではない。あちこちに花壇が設けられ、日光をよく取り込むように施工されており、特に目立つのがビルの高所に設けられたレトロなスタイルの大きな時計盤だ。知性的で清潔感のある良い空気感があった。
傍らにはここの名前が刻まれている。
『HIBIKI先進工学研究所』。
「――響……ヒビキ!? ってことはもしかして――!?」
「ん? そうでありんす。わっちがこなたの研究所の所長でありんすぇ。」
――何と、マユはまだ若い女性だがこの研究所を建てた代表であり所長だと言う。
「……マジかよ~……俺とそう歳変わらなさそうなのに、すっげえ勝ち組と負け組感が…………うぐぅ。」
――恐らく同年代と見えるマユ。車を縦横無尽に乗り回し、ひとつの企業の代表まで務めているという事実に、ヨウヘイは露骨にお金も才能も環境も『持つ者と持たざる者』として嫉妬してしまうのだった。当のマユはあまり気にしてないようだが。
「? 何をしてるの? 早く入りんしょう。」
そう告げてヨウヘイの前を歩いて、マユは玄関の大きなドアを潜った。
>>
「――いらっしゃいませ……あら、所長。今日は随分とゆっくりした出勤ですね。午前に休みでも取りました?」
玄関を潜って真っ直ぐ進むと、受付と見られる女性に挨拶された。
ここはある程度服装も自由らしい。ピンクの髪をして眼鏡を掛けた愛嬌のある受付嬢が、明るくマユに接する。
――受付嬢は俄かに少し惚けたように表情を崩して、頬に手を当てマユを睥睨する。
「……うふ♡ マユ所長、今日もナイスバディです~。いつ見ても素敵です……女性職員の憧れなの、知ってますか~?」
女性としての美しさを素直に認めてか、或いはそれ以上の感情でもあるのか。受付嬢はやや猫なで声。心から慕っている様子だ。
「……すみんせん。もっと早く出勤するつもりでありんしたけど、怪人に襲われんした。」
――マユはさっきの災難をサラッと述べたが、受付嬢はショックで暫し凍り付き、思わず立ち上がって声を荒らげた。
「――ええっ!? だ、大丈夫でしたか!? まさか、さっきのV市C町で起こったっていう魔物騒ぎに――――!?」
受付嬢は狼狽し、明らかにマユを心配している。
「……ええ。巻き込まれんした。でも見ての通り無傷でありんすぇ。遅れて申し訳ありんせん。」
――本当は生命が危うかったのに、マユは落ち着き過ぎているぐらい冷静に、受付嬢に素っ気なく返すだけだった。
受付嬢は一旦落ち着いて座り直したが……見る間に険しい顔をして、マユの顔を睨んでいる。
「――――一先ず、ご無事で何よりでした。でも…………お気を付けください。もっとご自分の生命を大事になさってくださいよ。所長の事、大事に想っている人がどれだけ沢山いると思ってます?」
――どうやら、細かい経緯は解らないが……マユは普段から怪人が出た場所に飛び込むなど、無茶なことを繰り返していることが、受付嬢の反応で察せられる。後ろで遣り取りを聞いているヨウヘイも「やっぱどっか無茶してやがんだな……」と内心思ったのだった。受付嬢の心配ももっともだ。
「……おゆるしなんし。わっち1人の命ではないでありんすからぇ。職員みんなの為に生きなきゃ……。」
どこか生き急いでいるヒビキ=マユ。やや卑屈そうに、深々と頭を下げ、髪を垂らす。
――受付嬢は「むぅ……」と不機嫌な顔をしたのち、大きく溜め息を吐いた。『解ってくれないなあ……』といった徒労感に苦笑いをする。
「――私1人に謝られても仕方ないですよー。次のミーティングの時にでもお願いします。それで……そちらの方は?」
不意にかぶりを振られ、こういう会社だとか研究所だとかフォーマルな場に慣れていないのもあるが、ヨウヘイは緊張した。
「――あっ、俺……カネシロ=ヨウヘイって言います。えーっと……なんつったらいいのか――――」
「彼はうちの非正規雇用のアルバイト社員として採用しんした。彼に職員証を発行してくんなまし。C型ぇ。」
すぐにマユが所長としてヨウヘイを雇用する旨を簡潔に話した。受付嬢も平生のペースを何とか取り戻して、笑顔で対応する。
「C型ですね。わかりました~。」
彼女はすぐに手元の端末のキーボードを叩き、傍にある立体プリンターのような装置から、プラスチック製のカードを出力した。
「こちらがC型職員証になります。当研究所内を歩く際は、これを首から提げてくださいねー。まあ、所長の仲介なら信頼出来る人のようですし、紛失したらすぐ再発行しますけどね~。」
ヨウヘイは言われた通り、C型職員証を傍にあった帯付きの透明なカードケースに入れ、首から提げた。
「C型職員は副業OKで出勤時間もほぼ任意の緩い決まりですので、カネシロさんの御都合のいい時に働いてくださいね~。他の職員の人とも仲良くお願いしますよ~?」
アルバイト社員扱いとはいえ随分と縛りの少ない内容に、「はえ~……」とヨウヘイは感嘆した。かなり職員に融通を利かせる、このご時世に珍しいホワイト企業のようだ。
「よし。まずは身体検査から始めんすよ。検査もわっち自らやりんす。こっちの医務室に来てくんなまし。」
職員証を受け取り、まずは身体検査から始まった――――
――店の駐車場に停めてあったマユの車でおよそ20分。ヨウヘイは想像以上の大きさがあるマユの仕事場、研究所に連れられた。
建物は、科学系の施設らしく青を基調とした鉄骨で創られた人工的でクールな印象のビルだが、決して退廃的であるとか殺風景ではない。あちこちに花壇が設けられ、日光をよく取り込むように施工されており、特に目立つのがビルの高所に設けられたレトロなスタイルの大きな時計盤だ。知性的で清潔感のある良い空気感があった。
傍らにはここの名前が刻まれている。
『HIBIKI先進工学研究所』。
「――響……ヒビキ!? ってことはもしかして――!?」
「ん? そうでありんす。わっちがこなたの研究所の所長でありんすぇ。」
――何と、マユはまだ若い女性だがこの研究所を建てた代表であり所長だと言う。
「……マジかよ~……俺とそう歳変わらなさそうなのに、すっげえ勝ち組と負け組感が…………うぐぅ。」
――恐らく同年代と見えるマユ。車を縦横無尽に乗り回し、ひとつの企業の代表まで務めているという事実に、ヨウヘイは露骨にお金も才能も環境も『持つ者と持たざる者』として嫉妬してしまうのだった。当のマユはあまり気にしてないようだが。
「? 何をしてるの? 早く入りんしょう。」
そう告げてヨウヘイの前を歩いて、マユは玄関の大きなドアを潜った。
>>
「――いらっしゃいませ……あら、所長。今日は随分とゆっくりした出勤ですね。午前に休みでも取りました?」
玄関を潜って真っ直ぐ進むと、受付と見られる女性に挨拶された。
ここはある程度服装も自由らしい。ピンクの髪をして眼鏡を掛けた愛嬌のある受付嬢が、明るくマユに接する。
――受付嬢は俄かに少し惚けたように表情を崩して、頬に手を当てマユを睥睨する。
「……うふ♡ マユ所長、今日もナイスバディです~。いつ見ても素敵です……女性職員の憧れなの、知ってますか~?」
女性としての美しさを素直に認めてか、或いはそれ以上の感情でもあるのか。受付嬢はやや猫なで声。心から慕っている様子だ。
「……すみんせん。もっと早く出勤するつもりでありんしたけど、怪人に襲われんした。」
――マユはさっきの災難をサラッと述べたが、受付嬢はショックで暫し凍り付き、思わず立ち上がって声を荒らげた。
「――ええっ!? だ、大丈夫でしたか!? まさか、さっきのV市C町で起こったっていう魔物騒ぎに――――!?」
受付嬢は狼狽し、明らかにマユを心配している。
「……ええ。巻き込まれんした。でも見ての通り無傷でありんすぇ。遅れて申し訳ありんせん。」
――本当は生命が危うかったのに、マユは落ち着き過ぎているぐらい冷静に、受付嬢に素っ気なく返すだけだった。
受付嬢は一旦落ち着いて座り直したが……見る間に険しい顔をして、マユの顔を睨んでいる。
「――――一先ず、ご無事で何よりでした。でも…………お気を付けください。もっとご自分の生命を大事になさってくださいよ。所長の事、大事に想っている人がどれだけ沢山いると思ってます?」
――どうやら、細かい経緯は解らないが……マユは普段から怪人が出た場所に飛び込むなど、無茶なことを繰り返していることが、受付嬢の反応で察せられる。後ろで遣り取りを聞いているヨウヘイも「やっぱどっか無茶してやがんだな……」と内心思ったのだった。受付嬢の心配ももっともだ。
「……おゆるしなんし。わっち1人の命ではないでありんすからぇ。職員みんなの為に生きなきゃ……。」
どこか生き急いでいるヒビキ=マユ。やや卑屈そうに、深々と頭を下げ、髪を垂らす。
――受付嬢は「むぅ……」と不機嫌な顔をしたのち、大きく溜め息を吐いた。『解ってくれないなあ……』といった徒労感に苦笑いをする。
「――私1人に謝られても仕方ないですよー。次のミーティングの時にでもお願いします。それで……そちらの方は?」
不意にかぶりを振られ、こういう会社だとか研究所だとかフォーマルな場に慣れていないのもあるが、ヨウヘイは緊張した。
「――あっ、俺……カネシロ=ヨウヘイって言います。えーっと……なんつったらいいのか――――」
「彼はうちの非正規雇用のアルバイト社員として採用しんした。彼に職員証を発行してくんなまし。C型ぇ。」
すぐにマユが所長としてヨウヘイを雇用する旨を簡潔に話した。受付嬢も平生のペースを何とか取り戻して、笑顔で対応する。
「C型ですね。わかりました~。」
彼女はすぐに手元の端末のキーボードを叩き、傍にある立体プリンターのような装置から、プラスチック製のカードを出力した。
「こちらがC型職員証になります。当研究所内を歩く際は、これを首から提げてくださいねー。まあ、所長の仲介なら信頼出来る人のようですし、紛失したらすぐ再発行しますけどね~。」
ヨウヘイは言われた通り、C型職員証を傍にあった帯付きの透明なカードケースに入れ、首から提げた。
「C型職員は副業OKで出勤時間もほぼ任意の緩い決まりですので、カネシロさんの御都合のいい時に働いてくださいね~。他の職員の人とも仲良くお願いしますよ~?」
アルバイト社員扱いとはいえ随分と縛りの少ない内容に、「はえ~……」とヨウヘイは感嘆した。かなり職員に融通を利かせる、このご時世に珍しいホワイト企業のようだ。
「よし。まずは身体検査から始めんすよ。検査もわっち自らやりんす。こっちの医務室に来てくんなまし。」
職員証を受け取り、まずは身体検査から始まった――――
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜
黒城白爵
ファンタジー
異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。
魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。
そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。
自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。
後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。
そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。
自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。
アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚…
スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。
いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて…
気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。
愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。
生きていればいつかは幼馴染達とまた会える!
愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」
幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。
愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。
はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる