54 / 55
第54話 酷い体験こそ創作の種
しおりを挟む
――――もう少し書店を物色した後、マユは違うフロアに足を向けてみた。
先ほどの、何処か鬱屈したものを感じる女性店員も妙に気になったのだが…………。
(――まあ、そういうこともよくあることでありんす。何か相手の地雷を踏んでしまったのなら運が悪かったようなもの……引っかからず、他の店も覗いてみないと、勿体ない。)
そう気を取り直して移動していた。
(――ん? この辺りが…………アニメグッズ店や同人ショップ、ホビー関係か……。)
オタク趣味を持った人の心の拠り所であり、そういったものをこよなく愛する人種にとってお金を落としていくべき場所、とでも言うべきか。
店は内装まで見ずとも、ディスプレイされているモノの中には人気アニメのキャラクターを模したフィギュアや同人誌、設定資料集やプラモデルやゲームサウンドトラック盤など多種多様なアイテムが展示されている。近くには同人誌即売会などのサークル参加用紙も兼ねたチラシの束もフリーペーパーのラックに入っている。
(ここがいわゆるサブカルコーナーでありんすか…………何となくヨウヘイとかフジムラとか連れてきたら喜びそうな――――ん?)
「――――何ッッッでなのよおおおおおお!!」
――突然、近くのアニメグッズ店から、女性の怒号が聴こえて来た。近くにいる客や、店員たちなのもびくっ、と声圧に驚く。
「……も、申し訳ありません。『ラル・リブ30周年記念ハカマダ編』の店舗での取り扱いは終了いたしました…………在庫はもうありません。お手数ですが、他のECサイトやお店でお求めください…………。」
アニメグッズ店から、店員の困惑と恐怖の声が聴こえてくる。
「――だあああああァァァ…………嘘でしょ…………嘘でしょ…………もう、公式の販売サイトじゃあ買えないって言うからあちこちの店に流れてないか必死こいて駆けずり回ってんのにいいィィィ…………舞台上での愛しのマツアキくんにもう会えないなんて、噓でしょオオオオ…………。」
女性の声が近付いて来る。言うが早いかよたよたと、店をおぼつかない足取りで後にし、外に出てきている。この世の終わりにでも直面しているような悲壮感に満ちている落ち込んだ声だ…………。
周囲の人々は、大声を出した上にあまりに濃い負のオーラを出しながら女性がふらふらと歩いているので、距離を取って引いてしまっている。
「――あ……あの…………大丈夫でありんすか…………?」
――マユは、女性があまりにもエキセントリックに落ち込んでいるので、心配になって声を掛けてしまった。
女性は、フレームの分厚い眼鏡を掛け、猫背気味で、髪を頭のやや上の方で括っており、茶髪を毛先だけイエローに染めている。
「――ああ…………すみません、すみません。店先で騒いじゃって…………あんまりにもショックだったもんで…………。」
――女性は、先ほど叫んでいた時はキンキンと甲高い声だったが、今は低く野暮ったい感じのトーンの声である。声楽的見地から見れば音域が広そうだ。
心配したマユが声を掛けたが、女性はひと息そう答えただけで、何やら自分の世界に入ってしまった。
一先ず深呼吸をしている。
「――スゥゥゥゥー…………ハァアァァァァ~…………。やっぱり、駄目なのね。日陰者として生きてるアタシにゃ、マツアキくんみたいな……そう、マツアキくんみたいな聖なる世界に生きてる尊い子は光を当てちゃくれないのよ…………いや。むしろ、アタシが闇過ぎるから、きっと敢えてマツアキくんも光を当てては来ないんだわきっと――――ぶつぶつ…………。」
「あ、あの~…………。」
――何やら、推しているキャラクターへの愛を呟きながら、自分の世界に閉じこもって堂々巡りをしている。マユも気になるのだが、二の句が告げられない。
「――――ハアッ――――!?」
「――――えっ!? な、何…………?」
――突然、眼鏡の女性は雷にでも打たれたかのようにびくっ、と仰け反り、丸めていた背筋を伸ばした。急激な反応に、マユもびくっ、と驚いてしまう。
眼鏡の女性は、うわ言のように呟く。
「――――もしかして…………こういうのって、漫画のネタになるんちゃう……? ――そうや!! そうだったんや!! アタシにはただ推しを見てるだけなんてのは、生温いんや!! マツアキくんとの濃厚な絡みも何もかも…………アタシが漫画に描け、とオタクの神様はそう命じてるんやっ!! これは幻覚や。神がアタシに妄想逞しく漫画に描いて残せという尊い幻覚であり神託や。神がそうやって藻掻き苦しみながらも創作して生きろと……遺伝子に刻み付けてくださってるんや――――ぬぐふふふっふう~…………こうしちゃおれん。すぐネームを描くで~……もう、円盤が買えんかった悔しみを何兆倍にもしたエグさでドロッドロのを。描くで、描くで~…………にひひひひひ。」
――――そうしてオタク女子は、手持ちのバッグからタブレット端末を取り出し、お絵描きアプリを起動して、歩きながら人目も憚らず、何やらネタを描き始めながら、歩いていった。
きっと、彼女の脳内といずれタブレット画面に描き表される『マツアキくん』とやらのネタ漫画は、ここに筆舌尽くし難いほどの惨禍を誇っているのだろう…………。
(――だ、大丈夫なのかな…………ああいう手合いはウチの会社にも多少はいるけど…………何と言うか、禍々しいまでに濃く生きてるなあ……。)
やや戸惑いながらも、マユは再び歩を進めてウインドショッピングを再開した。
(――まあそれにしても……ここも何と言うか変わった個性を持った人が集まるんでありんすねえ。ついでにヒーローに適性ある人、見付かったりしないかな――――)
陰気な書店員といい、エキセントリックなオタク女子といい、強い個性を抱えて生きている人と連続で会ったマユだが、何故だかそこまで悪い気はしないのであった――――
先ほどの、何処か鬱屈したものを感じる女性店員も妙に気になったのだが…………。
(――まあ、そういうこともよくあることでありんす。何か相手の地雷を踏んでしまったのなら運が悪かったようなもの……引っかからず、他の店も覗いてみないと、勿体ない。)
そう気を取り直して移動していた。
(――ん? この辺りが…………アニメグッズ店や同人ショップ、ホビー関係か……。)
オタク趣味を持った人の心の拠り所であり、そういったものをこよなく愛する人種にとってお金を落としていくべき場所、とでも言うべきか。
店は内装まで見ずとも、ディスプレイされているモノの中には人気アニメのキャラクターを模したフィギュアや同人誌、設定資料集やプラモデルやゲームサウンドトラック盤など多種多様なアイテムが展示されている。近くには同人誌即売会などのサークル参加用紙も兼ねたチラシの束もフリーペーパーのラックに入っている。
(ここがいわゆるサブカルコーナーでありんすか…………何となくヨウヘイとかフジムラとか連れてきたら喜びそうな――――ん?)
「――――何ッッッでなのよおおおおおお!!」
――突然、近くのアニメグッズ店から、女性の怒号が聴こえて来た。近くにいる客や、店員たちなのもびくっ、と声圧に驚く。
「……も、申し訳ありません。『ラル・リブ30周年記念ハカマダ編』の店舗での取り扱いは終了いたしました…………在庫はもうありません。お手数ですが、他のECサイトやお店でお求めください…………。」
アニメグッズ店から、店員の困惑と恐怖の声が聴こえてくる。
「――だあああああァァァ…………嘘でしょ…………嘘でしょ…………もう、公式の販売サイトじゃあ買えないって言うからあちこちの店に流れてないか必死こいて駆けずり回ってんのにいいィィィ…………舞台上での愛しのマツアキくんにもう会えないなんて、噓でしょオオオオ…………。」
女性の声が近付いて来る。言うが早いかよたよたと、店をおぼつかない足取りで後にし、外に出てきている。この世の終わりにでも直面しているような悲壮感に満ちている落ち込んだ声だ…………。
周囲の人々は、大声を出した上にあまりに濃い負のオーラを出しながら女性がふらふらと歩いているので、距離を取って引いてしまっている。
「――あ……あの…………大丈夫でありんすか…………?」
――マユは、女性があまりにもエキセントリックに落ち込んでいるので、心配になって声を掛けてしまった。
女性は、フレームの分厚い眼鏡を掛け、猫背気味で、髪を頭のやや上の方で括っており、茶髪を毛先だけイエローに染めている。
「――ああ…………すみません、すみません。店先で騒いじゃって…………あんまりにもショックだったもんで…………。」
――女性は、先ほど叫んでいた時はキンキンと甲高い声だったが、今は低く野暮ったい感じのトーンの声である。声楽的見地から見れば音域が広そうだ。
心配したマユが声を掛けたが、女性はひと息そう答えただけで、何やら自分の世界に入ってしまった。
一先ず深呼吸をしている。
「――スゥゥゥゥー…………ハァアァァァァ~…………。やっぱり、駄目なのね。日陰者として生きてるアタシにゃ、マツアキくんみたいな……そう、マツアキくんみたいな聖なる世界に生きてる尊い子は光を当てちゃくれないのよ…………いや。むしろ、アタシが闇過ぎるから、きっと敢えてマツアキくんも光を当てては来ないんだわきっと――――ぶつぶつ…………。」
「あ、あの~…………。」
――何やら、推しているキャラクターへの愛を呟きながら、自分の世界に閉じこもって堂々巡りをしている。マユも気になるのだが、二の句が告げられない。
「――――ハアッ――――!?」
「――――えっ!? な、何…………?」
――突然、眼鏡の女性は雷にでも打たれたかのようにびくっ、と仰け反り、丸めていた背筋を伸ばした。急激な反応に、マユもびくっ、と驚いてしまう。
眼鏡の女性は、うわ言のように呟く。
「――――もしかして…………こういうのって、漫画のネタになるんちゃう……? ――そうや!! そうだったんや!! アタシにはただ推しを見てるだけなんてのは、生温いんや!! マツアキくんとの濃厚な絡みも何もかも…………アタシが漫画に描け、とオタクの神様はそう命じてるんやっ!! これは幻覚や。神がアタシに妄想逞しく漫画に描いて残せという尊い幻覚であり神託や。神がそうやって藻掻き苦しみながらも創作して生きろと……遺伝子に刻み付けてくださってるんや――――ぬぐふふふっふう~…………こうしちゃおれん。すぐネームを描くで~……もう、円盤が買えんかった悔しみを何兆倍にもしたエグさでドロッドロのを。描くで、描くで~…………にひひひひひ。」
――――そうしてオタク女子は、手持ちのバッグからタブレット端末を取り出し、お絵描きアプリを起動して、歩きながら人目も憚らず、何やらネタを描き始めながら、歩いていった。
きっと、彼女の脳内といずれタブレット画面に描き表される『マツアキくん』とやらのネタ漫画は、ここに筆舌尽くし難いほどの惨禍を誇っているのだろう…………。
(――だ、大丈夫なのかな…………ああいう手合いはウチの会社にも多少はいるけど…………何と言うか、禍々しいまでに濃く生きてるなあ……。)
やや戸惑いながらも、マユは再び歩を進めてウインドショッピングを再開した。
(――まあそれにしても……ここも何と言うか変わった個性を持った人が集まるんでありんすねえ。ついでにヒーローに適性ある人、見付かったりしないかな――――)
陰気な書店員といい、エキセントリックなオタク女子といい、強い個性を抱えて生きている人と連続で会ったマユだが、何故だかそこまで悪い気はしないのであった――――
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
男女比5対1の女尊男卑の世界で子供の頃、少女を助けたら「お嫁さんになりたい!」と言って来た。まさか、それが王女様だったなんて……。
楽園
恋愛
「将来、あなたのお嫁さんになりたい」
10年前、俺は魔法の力で一人の少女を救った。
……そして現在。ここは男女比5:1の女尊男卑の世界。
男は女に「選ばれる」ためだけの存在する。
俺、アルトは、前世の記憶と女でさえ持っていない無限の魔力を隠し、父と静かに暮らす「モブ」になるはずだった。
「待っていましたわ、アルト」
学園で再会したあの時の少女は、驚くべきことにリリアーナ王女だった。
どうやら彼女、あの日の「約束」を本気で果たしに来たらしい。
(俺の平穏なモブ生活が……!)
最強を隠したい男と、その秘密ごと彼を手に入れたい王女の、すれ違い学園ファンタジー!
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
『25歳独身、マイホームのクローゼットが異世界に繋がってた件』 ──†黒翼の夜叉†、異世界で伝説(レジェンド)になる!
風来坊
ファンタジー
25歳で夢のマイホームを手に入れた男・九条カケル。
185cmのモデル体型に彫刻のような顔立ち。街で振り返られるほどの美貌の持ち主――だがその正体は、重度のゲーム&コスプレオタク!
ある日、自宅のクローゼットを開けた瞬間、突如現れた異世界へのゲートに吸い込まれてしまう。
そこで彼は、伝説の職業《深淵の支配者(アビスロード)》として召喚され、
チートスキル「†黒翼召喚†」や「アビスコード」、
さらにはなぜか「女子からの好感度+999」まで付与されて――
「厨二病、発症したまま異世界転生とかマジで罰ゲームかよ!!」
オタク知識と美貌を武器に、異世界と現代を股にかけ、ハーレムと戦乱に巻き込まれながら、
†黒翼の夜叉†は“本物の伝説”になっていく!
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2025/12/6:『とんねるあんこう』の章を追加。2025/12/13の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/5:『ひとのえ』の章を追加。2025/12/12の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/4:『こうしゅうといれ』の章を追加。2025/12/11の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/3:『かがみのむこう』の章を追加。2025/12/10の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/2:『へびくび』の章を追加。2025/12/9の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/1:『はえ』の章を追加。2025/12/8の朝4時頃より公開開始予定。
2025/11/30:『かべにかおあり』の章を追加。2025/12/7の朝8時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる