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エッセイ2020年5月11日。鬼滅の刃やっぱ凄そう&本木雅弘さんへの親近感
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最近CS放送で一挙放送していたので大人気作品『鬼滅の刃』のアニメを鑑賞し、研究しようとしている。まだ4話か5話観た程度だが、やはりこれは凄い。絵作りも丁寧だし、梶原さんの音楽も世界観によくマッチしている。何より声優の熱演が良い。主題歌もキャッチーで聴いてて心地好い。
僕は行動力自体は乏しいものだと自覚しているが、世の中の流行っている物や人、過去に大いに評価された物や人はなるべくチェックしたいと思う。そこから創作の為……もっと言えば人生において善く生きる為に活用したいなあ、と思うのである。知見を深める事は本来楽しいものだ。
名作•名人と呼ばれるモノの中で、何なら真似できるだろう。何なら真似しちゃいけないだろう。そもそもこれは真似できるものだろうか。自分流にアレンジしたらどうなるだろう。この人はこの技術や精神性を得るまでにどんな想いをしただろう。どんな経験を辿ってきたのだろう。
鑑賞する度そう考えて、思いをはせる。
取り敢えず『鬼滅の刃』に関しては良い役、演者、脚本、スタッフが揃っていると思う。花江夏樹さんあんな演技するんだな。きっと声質が近い梶裕貴さんとか村瀬歩さんあたりとはオーディションで激しく競い合ったのだろうなあ。そんな邪推までしたくなるほど面白い。
まだ序盤を観ただけなので何とも言えない部分が多いが、家族を失った悲しみがベースにあって、たった一人の妹の為に全力を尽くして修行し戦う炭治郎や、彼の周囲の人々との物語を観るに、オーディエンスの心を打っているのはやはり悲しく苦しい情況の中でも最善を尽くして生きよ、という人生のきわめて痛烈な応援歌のようにも感じる。現実は惨く、厳しい。混沌として掴みどころがなく、誰もが苦悶を抱えて生きているこの世界は生半可な心構えでは納得のいく人生など送れないよ、というシビアなメッセージ性を感じる。
最近はそういう過酷な環境の中で懸命に生きる人々、というのが現代人の心に刺さる気がする。ゴールデンカムイ然り、進撃の巨人然り。
生き方といえば話が少し変わるが、昨日の『プロフェッショナル仕事の流儀』で密着していた本木雅弘さんの精神性に非常に共感した。
まず、本木雅弘さんは本来酷くネガティヴ思考である、という所が意外だった。
マイナス思考でも成功している人は数多くいるからそれ自体がどうこう、というものでもないのだが、彼の先輩の俳優さんや奥さんが言うように、
「常人では120mしか投げられないのに、本人は700mぐらい遠投したがっている」
「自分を常に厳しく否定して、どこかに収まるのが嫌なんだと思う」
「自分の中の『本物』が見えない。身を投げるようにあらゆることに足掻いてもがいて挑戦して、でもいつも満足できない」
そういったところに共感どころか『共鳴』すらした気がする。
僕は本木雅弘さんほどルックスも良くないし積み重ねてきたものも違う。そもそも彼は50代半ばで20年以上離れているし、病気でもない。
持っているものはまるで違うはずなのだが、精神性や悩み方はまるで20代の若者のようだった。まだまだ自分探しや自我の形成の真っ最中と言うべきか。
僕は本木雅弘さんのマイナス思考なところは勿論、そういったいつまでも煮え切らず自己否定や自問自答をやめることなく苦しみ続け、周囲が認めているのにも関わらず自分が望む理想が宇宙規模で遠くを見ている。故にいつも苦悩に塗れている。
そういった精神性を観て「まるで僕みたいだ……」とどこか投影してしまった。
こんなことを本木雅弘さんのファンの人に読まれたら「モッくんがそんな訳ないでしょ!!」という怒声が聴こえて来そうだが、何卒御容赦を。個人的に彼が苦悩している面が自分そっくりだと感じたことを言っているだけですので。
大河ドラマ『麒麟が来る』の斎藤道三役も素晴らしかった。それまでの本木雅弘さんのイメージを覆す重厚さを感じた。
だがその裏では常に自分の限界突破を求めるがあまり不安に震えている、卑屈になって心にも無い愚痴も言いたくなって、自分の中の『本物』を求めていて……そんな色んな面を見られたのが良かった。
本人が「自分にはどこか『愛』が無い。だから他人も自分も愛せない」と言っていたところも感覚的にわかる。僕は普段人に接している時は、家族にさえ「mkー2は優しいなあ」と言われることがしょっちゅうなのだが……自分ではそうは思えない。時には道で転んで怪我をしたかも知れない老人に声ひとつ掛けられないほど余裕を無くして冷酷そのものになってしまうことすらある。それを『理性的』『現実的』と言えるなら、そいつは過大評価ですよ、優しいなんて詐欺ですよ詐欺……と言いたくなることもしょっちゅうある。極端なぐらいの二面性だ。
そんな自分を惨めに思ってあらゆる自問自答や自己否定で自分を厳しく律して来た。常に低評価、ぐらいで生きてきてしまった。
ただひとつ、20歳以上長く生きている本木雅弘さんにあって自分に無いものは、『受け入れよう』という精神だと感じた。
本木雅弘さんは生前の樹木希林さんに「もうちょっと楽に生きたら?」とか「弱さを弱さと受け入れてしまったら?」とアドバイスを貰っていた。
要するに『高望みをして、自信がなくてもがいている愛が無くて冷酷な自己否定しがちな自分』を、丸々「その通りです」と受け入れ、それが自分のスタンダードである、と認めてしまうことが第一歩なんじゃあないかな……そう感じた。少なくとも本木雅弘さんはそれを自覚して受け入れつつあるようだ。
僕も精神性が似ている部分があるからと言って本木雅弘さんと同じような大人物になれるとまでは自惚れてはいない。
自惚れてはいないつもりだが、彼のように苦悩する自分をあるがままに受け入れ、認めた先に次の意識へのステップとか自我の成長とかがあるんじゃあないかな……そう感じたのだった。
人生は長いようで短い。ならばもっと楽しくあるがままを良しとして生きてみたいものだ。僕もそういう『弱さをスタンダードなものとして受け入れる』ようになりたいものだ。
僕は行動力自体は乏しいものだと自覚しているが、世の中の流行っている物や人、過去に大いに評価された物や人はなるべくチェックしたいと思う。そこから創作の為……もっと言えば人生において善く生きる為に活用したいなあ、と思うのである。知見を深める事は本来楽しいものだ。
名作•名人と呼ばれるモノの中で、何なら真似できるだろう。何なら真似しちゃいけないだろう。そもそもこれは真似できるものだろうか。自分流にアレンジしたらどうなるだろう。この人はこの技術や精神性を得るまでにどんな想いをしただろう。どんな経験を辿ってきたのだろう。
鑑賞する度そう考えて、思いをはせる。
取り敢えず『鬼滅の刃』に関しては良い役、演者、脚本、スタッフが揃っていると思う。花江夏樹さんあんな演技するんだな。きっと声質が近い梶裕貴さんとか村瀬歩さんあたりとはオーディションで激しく競い合ったのだろうなあ。そんな邪推までしたくなるほど面白い。
まだ序盤を観ただけなので何とも言えない部分が多いが、家族を失った悲しみがベースにあって、たった一人の妹の為に全力を尽くして修行し戦う炭治郎や、彼の周囲の人々との物語を観るに、オーディエンスの心を打っているのはやはり悲しく苦しい情況の中でも最善を尽くして生きよ、という人生のきわめて痛烈な応援歌のようにも感じる。現実は惨く、厳しい。混沌として掴みどころがなく、誰もが苦悶を抱えて生きているこの世界は生半可な心構えでは納得のいく人生など送れないよ、というシビアなメッセージ性を感じる。
最近はそういう過酷な環境の中で懸命に生きる人々、というのが現代人の心に刺さる気がする。ゴールデンカムイ然り、進撃の巨人然り。
生き方といえば話が少し変わるが、昨日の『プロフェッショナル仕事の流儀』で密着していた本木雅弘さんの精神性に非常に共感した。
まず、本木雅弘さんは本来酷くネガティヴ思考である、という所が意外だった。
マイナス思考でも成功している人は数多くいるからそれ自体がどうこう、というものでもないのだが、彼の先輩の俳優さんや奥さんが言うように、
「常人では120mしか投げられないのに、本人は700mぐらい遠投したがっている」
「自分を常に厳しく否定して、どこかに収まるのが嫌なんだと思う」
「自分の中の『本物』が見えない。身を投げるようにあらゆることに足掻いてもがいて挑戦して、でもいつも満足できない」
そういったところに共感どころか『共鳴』すらした気がする。
僕は本木雅弘さんほどルックスも良くないし積み重ねてきたものも違う。そもそも彼は50代半ばで20年以上離れているし、病気でもない。
持っているものはまるで違うはずなのだが、精神性や悩み方はまるで20代の若者のようだった。まだまだ自分探しや自我の形成の真っ最中と言うべきか。
僕は本木雅弘さんのマイナス思考なところは勿論、そういったいつまでも煮え切らず自己否定や自問自答をやめることなく苦しみ続け、周囲が認めているのにも関わらず自分が望む理想が宇宙規模で遠くを見ている。故にいつも苦悩に塗れている。
そういった精神性を観て「まるで僕みたいだ……」とどこか投影してしまった。
こんなことを本木雅弘さんのファンの人に読まれたら「モッくんがそんな訳ないでしょ!!」という怒声が聴こえて来そうだが、何卒御容赦を。個人的に彼が苦悩している面が自分そっくりだと感じたことを言っているだけですので。
大河ドラマ『麒麟が来る』の斎藤道三役も素晴らしかった。それまでの本木雅弘さんのイメージを覆す重厚さを感じた。
だがその裏では常に自分の限界突破を求めるがあまり不安に震えている、卑屈になって心にも無い愚痴も言いたくなって、自分の中の『本物』を求めていて……そんな色んな面を見られたのが良かった。
本人が「自分にはどこか『愛』が無い。だから他人も自分も愛せない」と言っていたところも感覚的にわかる。僕は普段人に接している時は、家族にさえ「mkー2は優しいなあ」と言われることがしょっちゅうなのだが……自分ではそうは思えない。時には道で転んで怪我をしたかも知れない老人に声ひとつ掛けられないほど余裕を無くして冷酷そのものになってしまうことすらある。それを『理性的』『現実的』と言えるなら、そいつは過大評価ですよ、優しいなんて詐欺ですよ詐欺……と言いたくなることもしょっちゅうある。極端なぐらいの二面性だ。
そんな自分を惨めに思ってあらゆる自問自答や自己否定で自分を厳しく律して来た。常に低評価、ぐらいで生きてきてしまった。
ただひとつ、20歳以上長く生きている本木雅弘さんにあって自分に無いものは、『受け入れよう』という精神だと感じた。
本木雅弘さんは生前の樹木希林さんに「もうちょっと楽に生きたら?」とか「弱さを弱さと受け入れてしまったら?」とアドバイスを貰っていた。
要するに『高望みをして、自信がなくてもがいている愛が無くて冷酷な自己否定しがちな自分』を、丸々「その通りです」と受け入れ、それが自分のスタンダードである、と認めてしまうことが第一歩なんじゃあないかな……そう感じた。少なくとも本木雅弘さんはそれを自覚して受け入れつつあるようだ。
僕も精神性が似ている部分があるからと言って本木雅弘さんと同じような大人物になれるとまでは自惚れてはいない。
自惚れてはいないつもりだが、彼のように苦悩する自分をあるがままに受け入れ、認めた先に次の意識へのステップとか自我の成長とかがあるんじゃあないかな……そう感じたのだった。
人生は長いようで短い。ならばもっと楽しくあるがままを良しとして生きてみたいものだ。僕もそういう『弱さをスタンダードなものとして受け入れる』ようになりたいものだ。
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