12 / 18
第12話:辺境の夜は熱く、結合は強く
王都が崩壊の危機に瀕していることなど露知らず、アッシュバーン辺境伯領の夜は、別の意味で熱く燃え上がっていた。
場所は、屋敷の離れにあるヴィオラ専用の研究ラボ。
深夜二時を回っているというのに、窓からは明かりが漏れ、中からはヴィオラとルーファスの切迫した声が響き渡っていた。
「……っ、閣下! もっと強く! まだ圧力が足りません!」
「くっ……、これ以上か!? かなりキツいぞ……!」
「大丈夫です、閣下のパワーなら入ります! もっと奥まで、限界まで押し込んでください!」
ヴィオラの叫びに、ルーファスの唸り声が重なる。
汗ばむような熱気。
荒い息遣い。
扉の外を通りかかった若いメイドが、その声を聞いて真っ赤になり、慌てて逃げ出したのも無理はない。
だが、ラボの中で行われていたのは、愛の営みなどではなかった。
そこにあるのは、鉄と油と、黒い塊の格闘だった。
「……よし、圧力計二〇メガパスカル到達! 温度一六〇度、安定!」
ヴィオラは白衣を脱ぎ捨て、シャツ一枚の姿で巨大なプレス機の計器を睨みつけていた。
眼鏡が蒸気で曇っている。
その横で、ルーファスが上着を脱ぎ、逞しい筋肉を隆起させながら、手動式の油圧レバーを全力で締め上げていた。
「……はあ、はあ。これでいいか、ヴィオラ」
「はい、完璧です! この状態で二時間保持します!」
彼らが挑んでいるのは、領地北部の鉱山で発見された新種の鉱石を粉砕するための、超高耐久コンベアベルトの試作だった。
通常のゴムでは鉱石の重みと鋭利な岩肌に耐えられず、すぐに切れてしまう。
そこでヴィオラは、ゴムの中に鋼鉄のワイヤーを編み込み、さらに特殊な架橋剤を混ぜて強度を飛躍的に高める配合を考案したのだ。
しかし、この新素材は粘度が高く、成形には通常の倍以上の圧力が必要だった。
動力源のない手動プレス機では、ルーファスの怪力だけが頼りだった。
「……ふう。きつい作業だったな」
ルーファスが額の汗を拭いながら、床に座り込んだ。
「申し訳ありません。ですが、おかげで素晴らしいサンプルが採れそうです」
ヴィオラもへたり込むように彼の隣に座った。
二人の距離は近い。
汗と機械油の匂いが混じり合うが、不思議と不快ではなかった。
むしろ、共に難局を乗り越えた戦友のような心地よさがある。
「……しかし、こんな夜中に領主とその妻が油まみれとはな」
ルーファスが苦笑した。
「効率的です。夜間は気温が下がり、冷却水の循環効率が良いですから」
ヴィオラはいつもの調子で答えたが、その顔には充実した笑みが浮かんでいた。
翌朝。
徹夜明けの二人は、少し遅い朝食をとるためにダイニングへ現れた。
ヴィオラは目の下に隈を作り、歩き方もどこかぎこちない。
給仕をする使用人たちが、チラチラと様子を伺っている。
椅子に座ろうとした瞬間、ヴィオラが顔をしかめて腰を押さえた。
「……っ、いたた」
「大丈夫か?」
ルーファスが気遣わしげに声をかけると、ヴィオラは溜息交じりに言った。
「ええ、少し筋肉痛です。昨晩は激しかったですから……、まだ腰が痛いです」
給仕のメイドが、持っていた銀のトレイを取り落とした。
執事が「ゴホン!」と咳払いをして視線を逸らす。
ルーファスも一瞬固まったが、天然なところがある彼は、真面目な顔で頷いた。
「ああ……、あんなに反発が強いとは思わなかった。次はもっと優しく……、ゆっくり時間をかけて投入するよう心がける」
ヴィオラが言っているのはゴムの弾性反発のことであり、ルーファスが言っているのはプレス機の加圧速度のことである。
しかし、文脈を知らない周囲には、完全に夜の営みの感想戦にしか聞こえなかった。
「はい、お願いします。急激なピストン運動は摩擦熱を生み、品質劣化の元ですから」
「善処する」
二人の淡々とした、しかし意味深すぎる会話に、使用人たちの顔は茹で蛸のように真っ赤になっていた。
(旦那様、見た目通り……、いえ、見た目以上に野獣でいらしたのね……!)
(奥方様があんなにやつれるほど……!)
屋敷中に、あることないことが広まるのは時間の問題だった。
朝食後、二人は風通しの良いテラスで食後の茶を楽しんでいた。
話題は、昨晩の実験結果についてだ。
「やはり、架橋密度が鍵ですね」
ヴィオラは紅茶のカップを手に、熱心に語り始めた。
「ゴム分子の鎖同士を、硫黄の橋で繋ぐ。この結合が弱いと、ゴムはすぐにへたってしまいます。もっと強く、がっちりと結合させないと」
ルーファスは琥珀色の瞳を細め、ヴィオラを見つめた。
「……結合、か」
彼はふと、自分の左手の指輪に触れた。
ヴィオラの左手にも、同じものが光っている。
「俺たちの関係の話かと思ったぞ」
「はい?」
ヴィオラはきょとんとした。
「ほら、俺たちは契約結婚だろ。最初は書類一枚の、脆い繋がりだった」
ルーファスは遠くの山々を見ながら、静かに語り出した。
「生ゴムみたいなものだ。柔らかいが、熱に弱く、すぐに形が崩れる。……俺は、お前を辺境に連れてきた時、すぐに壊れてしまうんじゃないかと不安だった」
王都育ちの令嬢に、この過酷な環境は耐えられないかもしれない。
契約という形だけの繋がりでは、いつか心が離れてしまうかもしれない。
そんな不安を、彼は抱えていたのだ。
ヴィオラは眼鏡のブリッジに指を添え、考え込んだ。
「……確かに。生ゴムは物理的強度が低く、実用に耐えません」
彼女は自分の手を見つめた。
王都にいた頃の自分。
誰とも深く関わらず、心を絶縁体で覆い、ただ淡々と生きていた日々。
それは確かに、何かの拍子に千切れてしまいそうな、脆い存在だったかもしれない。
「ですが、加硫というプロセスを経れば話は別です」
ヴィオラはルーファスに向き直った。
「硫黄という試練を混ぜ込み、熱と圧力を加えることで、ゴム分子は化学変化を起こします。鎖と鎖が強力に結びつき、弾力と強度を持つ加硫ゴムへと生まれ変わるのです」
彼女の脳裏に、この地で過ごした日々が蘇る。
泥だらけになって働いた農村、ルーファスと共に徹夜した実験室、不器用な彼が作ってくれた弁当の味、雨の中、泥水に踏み込んで自分を抱き上げてくれた腕の温かさ。
それらすべてが熱であり圧力だった。
二人の間には、既に数え切れないほどの架橋が形成されている。
「……私たちの結合は、もう生半可なことでは切れませんよ、閣下」
ヴィオラは珍しく、柔らかく微笑んだ。
「今の私たちは、過酷な環境下でも物性を維持できる、最高グレードの工業用ゴムと同じです」
ルーファスは吹き出した。
「ゴムと一緒にされるのは複雑だが……、お前らしいな」
「最高の褒め言葉です」
「ああ、知ってる」
ルーファスはテーブル越しに手を伸ばし、ヴィオラの手を握った。
「知っていますか? 一度加硫して硬化したゴムは、二度と元の生ゴムには戻りません。不可逆変化です」
ヴィオラは優しく微笑んだ。
「熱しすぎましたね、私たち」
「ああ。もう戻れないな。……戻る気もないが」
二人の視線が絡み合う。
そこには、重く、粘り強く、決して千切れることのない信頼の絆があった。
その時、執事がテラスに現れた。
その表情は硬い。
「旦那様、奥方様。……王都より、早馬が到着しました」
「王都?」
ルーファスの眉がピクリと動いた。
「はい。近衛隊長が率いる一団が、国境付近まで迫っているとのことです。……何やら、王太子殿下からの重要命令を携えているとか」
場の空気が一瞬にして冷えた。
せっかくの穏やかな時間に、不純物が混入したような不快感。
だが、ヴィオラは動じなかった。
彼女は飲み干したカップをソーサーに置いた。
「……予測範囲内のトラブルですね」
「ああ。だが、タイミングが悪い」
ルーファスが立ち上がった。
その背中からは、先ほどまでの穏やかな空気は消え、辺境伯としての鋭い覇気が放たれていた。
「行くぞ、ヴィオラ。俺たちの結合強度を、試したがっている馬鹿がいるようだ」
「はい、閣下。私の計算では、彼らの力など、私たちの表面弾性で容易に弾き返せます」
ヴィオラもまた、凛とした表情で立ち上がった。
二人の手は、まだしっかりと繋がれたままだった。
迫りくる過去の亡霊など、今の彼らにとっては、ただの実験データの一つに過ぎない。
最高のパートナーシップで結ばれた二人は、迎撃のために正面玄関へと向かった。
場所は、屋敷の離れにあるヴィオラ専用の研究ラボ。
深夜二時を回っているというのに、窓からは明かりが漏れ、中からはヴィオラとルーファスの切迫した声が響き渡っていた。
「……っ、閣下! もっと強く! まだ圧力が足りません!」
「くっ……、これ以上か!? かなりキツいぞ……!」
「大丈夫です、閣下のパワーなら入ります! もっと奥まで、限界まで押し込んでください!」
ヴィオラの叫びに、ルーファスの唸り声が重なる。
汗ばむような熱気。
荒い息遣い。
扉の外を通りかかった若いメイドが、その声を聞いて真っ赤になり、慌てて逃げ出したのも無理はない。
だが、ラボの中で行われていたのは、愛の営みなどではなかった。
そこにあるのは、鉄と油と、黒い塊の格闘だった。
「……よし、圧力計二〇メガパスカル到達! 温度一六〇度、安定!」
ヴィオラは白衣を脱ぎ捨て、シャツ一枚の姿で巨大なプレス機の計器を睨みつけていた。
眼鏡が蒸気で曇っている。
その横で、ルーファスが上着を脱ぎ、逞しい筋肉を隆起させながら、手動式の油圧レバーを全力で締め上げていた。
「……はあ、はあ。これでいいか、ヴィオラ」
「はい、完璧です! この状態で二時間保持します!」
彼らが挑んでいるのは、領地北部の鉱山で発見された新種の鉱石を粉砕するための、超高耐久コンベアベルトの試作だった。
通常のゴムでは鉱石の重みと鋭利な岩肌に耐えられず、すぐに切れてしまう。
そこでヴィオラは、ゴムの中に鋼鉄のワイヤーを編み込み、さらに特殊な架橋剤を混ぜて強度を飛躍的に高める配合を考案したのだ。
しかし、この新素材は粘度が高く、成形には通常の倍以上の圧力が必要だった。
動力源のない手動プレス機では、ルーファスの怪力だけが頼りだった。
「……ふう。きつい作業だったな」
ルーファスが額の汗を拭いながら、床に座り込んだ。
「申し訳ありません。ですが、おかげで素晴らしいサンプルが採れそうです」
ヴィオラもへたり込むように彼の隣に座った。
二人の距離は近い。
汗と機械油の匂いが混じり合うが、不思議と不快ではなかった。
むしろ、共に難局を乗り越えた戦友のような心地よさがある。
「……しかし、こんな夜中に領主とその妻が油まみれとはな」
ルーファスが苦笑した。
「効率的です。夜間は気温が下がり、冷却水の循環効率が良いですから」
ヴィオラはいつもの調子で答えたが、その顔には充実した笑みが浮かんでいた。
翌朝。
徹夜明けの二人は、少し遅い朝食をとるためにダイニングへ現れた。
ヴィオラは目の下に隈を作り、歩き方もどこかぎこちない。
給仕をする使用人たちが、チラチラと様子を伺っている。
椅子に座ろうとした瞬間、ヴィオラが顔をしかめて腰を押さえた。
「……っ、いたた」
「大丈夫か?」
ルーファスが気遣わしげに声をかけると、ヴィオラは溜息交じりに言った。
「ええ、少し筋肉痛です。昨晩は激しかったですから……、まだ腰が痛いです」
給仕のメイドが、持っていた銀のトレイを取り落とした。
執事が「ゴホン!」と咳払いをして視線を逸らす。
ルーファスも一瞬固まったが、天然なところがある彼は、真面目な顔で頷いた。
「ああ……、あんなに反発が強いとは思わなかった。次はもっと優しく……、ゆっくり時間をかけて投入するよう心がける」
ヴィオラが言っているのはゴムの弾性反発のことであり、ルーファスが言っているのはプレス機の加圧速度のことである。
しかし、文脈を知らない周囲には、完全に夜の営みの感想戦にしか聞こえなかった。
「はい、お願いします。急激なピストン運動は摩擦熱を生み、品質劣化の元ですから」
「善処する」
二人の淡々とした、しかし意味深すぎる会話に、使用人たちの顔は茹で蛸のように真っ赤になっていた。
(旦那様、見た目通り……、いえ、見た目以上に野獣でいらしたのね……!)
(奥方様があんなにやつれるほど……!)
屋敷中に、あることないことが広まるのは時間の問題だった。
朝食後、二人は風通しの良いテラスで食後の茶を楽しんでいた。
話題は、昨晩の実験結果についてだ。
「やはり、架橋密度が鍵ですね」
ヴィオラは紅茶のカップを手に、熱心に語り始めた。
「ゴム分子の鎖同士を、硫黄の橋で繋ぐ。この結合が弱いと、ゴムはすぐにへたってしまいます。もっと強く、がっちりと結合させないと」
ルーファスは琥珀色の瞳を細め、ヴィオラを見つめた。
「……結合、か」
彼はふと、自分の左手の指輪に触れた。
ヴィオラの左手にも、同じものが光っている。
「俺たちの関係の話かと思ったぞ」
「はい?」
ヴィオラはきょとんとした。
「ほら、俺たちは契約結婚だろ。最初は書類一枚の、脆い繋がりだった」
ルーファスは遠くの山々を見ながら、静かに語り出した。
「生ゴムみたいなものだ。柔らかいが、熱に弱く、すぐに形が崩れる。……俺は、お前を辺境に連れてきた時、すぐに壊れてしまうんじゃないかと不安だった」
王都育ちの令嬢に、この過酷な環境は耐えられないかもしれない。
契約という形だけの繋がりでは、いつか心が離れてしまうかもしれない。
そんな不安を、彼は抱えていたのだ。
ヴィオラは眼鏡のブリッジに指を添え、考え込んだ。
「……確かに。生ゴムは物理的強度が低く、実用に耐えません」
彼女は自分の手を見つめた。
王都にいた頃の自分。
誰とも深く関わらず、心を絶縁体で覆い、ただ淡々と生きていた日々。
それは確かに、何かの拍子に千切れてしまいそうな、脆い存在だったかもしれない。
「ですが、加硫というプロセスを経れば話は別です」
ヴィオラはルーファスに向き直った。
「硫黄という試練を混ぜ込み、熱と圧力を加えることで、ゴム分子は化学変化を起こします。鎖と鎖が強力に結びつき、弾力と強度を持つ加硫ゴムへと生まれ変わるのです」
彼女の脳裏に、この地で過ごした日々が蘇る。
泥だらけになって働いた農村、ルーファスと共に徹夜した実験室、不器用な彼が作ってくれた弁当の味、雨の中、泥水に踏み込んで自分を抱き上げてくれた腕の温かさ。
それらすべてが熱であり圧力だった。
二人の間には、既に数え切れないほどの架橋が形成されている。
「……私たちの結合は、もう生半可なことでは切れませんよ、閣下」
ヴィオラは珍しく、柔らかく微笑んだ。
「今の私たちは、過酷な環境下でも物性を維持できる、最高グレードの工業用ゴムと同じです」
ルーファスは吹き出した。
「ゴムと一緒にされるのは複雑だが……、お前らしいな」
「最高の褒め言葉です」
「ああ、知ってる」
ルーファスはテーブル越しに手を伸ばし、ヴィオラの手を握った。
「知っていますか? 一度加硫して硬化したゴムは、二度と元の生ゴムには戻りません。不可逆変化です」
ヴィオラは優しく微笑んだ。
「熱しすぎましたね、私たち」
「ああ。もう戻れないな。……戻る気もないが」
二人の視線が絡み合う。
そこには、重く、粘り強く、決して千切れることのない信頼の絆があった。
その時、執事がテラスに現れた。
その表情は硬い。
「旦那様、奥方様。……王都より、早馬が到着しました」
「王都?」
ルーファスの眉がピクリと動いた。
「はい。近衛隊長が率いる一団が、国境付近まで迫っているとのことです。……何やら、王太子殿下からの重要命令を携えているとか」
場の空気が一瞬にして冷えた。
せっかくの穏やかな時間に、不純物が混入したような不快感。
だが、ヴィオラは動じなかった。
彼女は飲み干したカップをソーサーに置いた。
「……予測範囲内のトラブルですね」
「ああ。だが、タイミングが悪い」
ルーファスが立ち上がった。
その背中からは、先ほどまでの穏やかな空気は消え、辺境伯としての鋭い覇気が放たれていた。
「行くぞ、ヴィオラ。俺たちの結合強度を、試したがっている馬鹿がいるようだ」
「はい、閣下。私の計算では、彼らの力など、私たちの表面弾性で容易に弾き返せます」
ヴィオラもまた、凛とした表情で立ち上がった。
二人の手は、まだしっかりと繋がれたままだった。
迫りくる過去の亡霊など、今の彼らにとっては、ただの実験データの一つに過ぎない。
最高のパートナーシップで結ばれた二人は、迎撃のために正面玄関へと向かった。
あなたにおすすめの小説
「君は悪役令嬢だ」と離婚されたけど、追放先で伝説の力をゲット!最強の女王になって国を建てたら、後悔した元夫が求婚してきました
黒崎隼人
ファンタジー
「君は悪役令嬢だ」――冷酷な皇太子だった夫から一方的に離婚を告げられ、すべての地位と財産を奪われたアリシア。悪役の汚名を着せられ、魔物がはびこる辺境の地へ追放された彼女が見つけたのは、古代文明の遺跡と自らが「失われた王家の末裔」であるという衝撃の真実だった。
古代魔法の力に覚醒し、心優しき領民たちと共に荒れ地を切り拓くアリシア。
一方、彼女を陥れた偽りの聖女の陰謀に気づき始めた元夫は、後悔と焦燥に駆られていく。
追放された令嬢が運命に抗い、最強の女王へと成り上がる。
愛と裏切り、そして再生の痛快逆転ファンタジー、ここに開幕!
【完結】「お前に聖女の資格はない!」→じゃあ隣国で王妃になりますね
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
恋愛
【全7話完結保証!】
聖王国の誇り高き聖女リリエルは、突如として婚約者であるルヴェール王国のルシアン王子から「偽聖女」の烙印を押され追放されてしまう。傷つきながらも母国へ帰ろうとするが、運命のいたずらで隣国エストレア新王国の策士と名高いエリオット王子と出会う。
「僕が君を守る代わりに、その力で僕を助けてほしい」
甘く微笑む彼に導かれ、戸惑いながらも新しい人生を歩み始めたリリエル。けれど、彼女を追い詰めた隣国の陰謀が再び迫り――!?
追放された聖女と策略家の王子が織りなす、甘く切ない逆転ロマンス・ファンタジー。
王太子に理不尽に婚約破棄されたので辺境を改革したら、王都に戻ってきてくれと言われました
水上
恋愛
【全18話完結】
「君は中身まで腐っている」と婚約破棄されたエリアナ。
そんな彼女は成り行きで辺境へ嫁ぐことに。
自身の知識と技術で辺境を改革するエリアナ。
そんな彼女を、白い結婚のはずなのに「膝枕は合理的だ」と甘やかす夫。
一方、エリアナを追放した王都では、彼女の不在の影響が出始めて……。
王子に婚約破棄されて国を追放「魔法が使えない女は必要ない!」彼女の隠された能力と本来の姿がわかり誰もが泣き叫ぶ。
佐藤 美奈
恋愛
クロエ・エルフェシウス公爵令嬢とガブリエル・フォートグランデ王太子殿下は婚約が内定する。まだ公の場で発表してないだけで、王家と公爵家の間で約束を取り交わしていた。
だが帝立魔法学園の創立記念パーティーで婚約破棄を宣言されてしまった。ガブリエルは魔法の才能がある幼馴染のアンジェリカ男爵令嬢を溺愛して結婚を決めたのです。
その理由は、ディオール帝国は魔法至上主義で魔法帝国と称される。クロエは魔法が一番大切な国で一人だけ魔法が全然使えない女性だった。
クロエは魔法が使えないことに、特に気にしていませんでしたが、日常的に家族から無能と言われて、赤の他人までに冷たい目で見られてしまう。
ところがクロエは魔法帝国に、なくてはならない女性でした。絶対に必要な隠された能力を持っていた。彼女の真の姿が明らかになると、誰もが彼女に泣いて謝罪を繰り返し助けてと悲鳴を上げ続けた。
【本編完結】真実の愛を見つけた? では、婚約を破棄させていただきます
ハリネズミ
恋愛
「王妃は国の母です。私情に流されず、民を導かねばなりません」
「決して感情を表に出してはいけません。常に冷静で、威厳を保つのです」
シャーロット公爵家の令嬢カトリーヌは、 王太子アイクの婚約者として、幼少期から厳しい王妃教育を受けてきた。
全ては幸せな未来と、民の為―――そう自分に言い聞かせて、縛られた生活にも耐えてきた。
しかし、ある夜、アイクの突然の要求で全てが崩壊する。彼は、平民出身のメイドマーサであるを正妃にしたいと言い放った。王太子の身勝手な要求にカトリーヌは絶句する。
アイクも、マーサも、カトリーヌですらまだ知らない。この婚約の破談が、後に国を揺るがすことも、王太子がこれからどんな悲惨な運命なを辿るのかも―――
婚約者に「愛することはない」と言われたその日にたまたま出会った隣国の皇帝から溺愛されることになります。~捨てる王あれば拾う王ありですわ。
松ノ木るな
恋愛
純真無垢な侯爵令嬢レヴィーナは、国の次期王であるフィリベールと固い絆で結ばれる未来を夢みていた。しかし王太子はそのような意思を持つ彼女を生意気だと疎み、気まぐれに婚約破棄を言い渡す。
伴侶と寄り添う幸せな未来を諦めた彼女は悲観し、井戸に身を投げたのだった。
あの世だと思って辿りついた先は、小さな貴族の家の、こじんまりとした食堂。そこには呑めもしないのに酒を舐め、身分社会に恨み節を唱える美しい青年がいた。
どこの家の出の、どの立場とも知らぬふたりが、一目で恋に落ちたなら。
たまたま出会って離れていてもその存在を支えとする、そんなふたりが再会して結ばれる初恋ストーリーです。
追放された落ちこぼれ令嬢ですが、氷血公爵様と辺境でスローライフを始めたら、天性の才能で領地がとんでもないことになっちゃいました!!
六角
恋愛
「君は公爵夫人に相応しくない」――王太子から突然婚約破棄を告げられた令嬢リナ。濡れ衣を着せられ、悪女の烙印を押された彼女が追放された先は、"氷血公爵"と恐れられるアレクシスが治める極寒の辺境領地だった。
家族にも見捨てられ、絶望の淵に立たされたリナだったが、彼女には秘密があった。それは、前世の知識と、誰にも真似できない天性の《領地経営》の才能!
「ここなら、自由に生きられるかもしれない」
活気のない領地に、リナは次々と革命を起こしていく。寂れた市場は活気あふれる商業区へ、痩せた土地は黄金色の麦畑へ。彼女の魔法のような手腕に、最初は冷ややかだった領民たちも、そして氷のように冷たいはずのアレクシスも、次第に心を溶かされていく。
「リナ、君は私の領地だけの女神ではない。……私だけの、女神だ」
政略結婚で「新興国の王女のくせに」と馬鹿にされたので反撃します
nanahi
恋愛
政略結婚により新興国クリューガーから因習漂う隣国に嫁いだ王女イーリス。王宮に上がったその日から「子爵上がりの王が作った新興国風情が」と揶揄される。さらに側妃の陰謀で王との夜も邪魔され続け、次第に身の危険を感じるようになる。
イーリスが邪険にされる理由は父が王と交わした婚姻の条件にあった。財政難で困窮している隣国の王は巨万の富を得たイーリスの父の財に目をつけ、婚姻を打診してきたのだ。資金援助と引き換えに父が提示した条件がこれだ。
「娘イーリスが王子を産んだ場合、その子を王太子とすること」
すでに二人の側妃の間にそれぞれ王子がいるにも関わらずだ。こうしてイーリスの輿入れは王宮に波乱をもたらすことになる。