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第14話:涙も善意も、計算対象外です
アッシュバーン辺境伯邸のエントランスホールは、異様な緊張感に包まれていた。
男爵令嬢クロエ・ダルトンの金切り声と嘘泣きが、高い天井に反響している。
「ううっ……、ひどいですぅ! 私、クリス様をお支えするために、寝る間も惜しんで頑張ったんです! みんなの笑顔が見たくて、必死にアイデアを出したのに……、それを計算外だなんて!」
クロエは両手で顔を覆い、しゃくり上げながらチラリと周囲を伺った。
その姿は、いかにも冷酷な悪女にいじめられる可憐なヒロインだ。
同行していた近衛兵たちの間に、動揺が走る。
「さすがに言い過ぎでは……」
「男爵令嬢は、彼女なりに国を思って……」
その空気を感じ取り、王太子クリストフェルが勢いづいた。
「見たかヴィオラ! これが人の心だ! 貴様のような機械人形には、クロエの崇高な善意は理解できまい!」
勝ち誇る元婚約者と、泣き真似を続けるライバル。
その二人を前に、ヴィオラは深く、長く、ため息をついた。
そして懐から手帳を取り出し、パラパラとページをめくった。
「崇高な善意、ですか。……では、その善意とやらが生み出した結果について、精査しましょうか」
ヴィオラは眼鏡の位置を直し、淡々とした口調で読み上げ始めた。
「三ヶ月前。食糧倉庫の浸水対策として、クロエ様は『防水シートは黒くて可愛くないから』という理由で、パステルカラーの綿布への変更を指示。結果、吸水性が高まり、備蓄食料の六〇%がカビによる廃棄損となりました」
ピタリ、とクロエの泣き声が止まった。
「二ヶ月前。王立工房にて、ゴムの配合比率を変更。『硫黄なんて臭いものを入れるのは可哀想。代わりにラベンダーの香油を入れましょう』と提案。結果、ゴムは硬化せずドロドロに溶け、配管の接合部から漏れ出して王都の地下水路を汚染しました」
ヴィオラは顔を上げ、冷徹な視線をクロエに向けた。
「そして先月。防火ホースの点検義務を『難しくてよく分からないから、みんなでダンスをして士気を高めましょう』と精神論にすり替え、点検を中止。結果、ボヤ騒ぎが大火災へと発展しました」
ヴィオラは手帳をパタンと閉じた。
その音は、銃声のように鋭く響いた。
「これらは全て事実です。クロエ様、貴女の言う頑張ったとは、具体的にどの数値を向上させたのですか?」
クロエは顔を青くし、後ずさりした。
「そ、それは……! 私は、みんなが楽しくお仕事できるようにと思って……! 結果が悪かったとしても、そのプロセスには愛があったんです!」
「頑張ったというプロセスは評価対象外です。重要なのはアウトプットの質のみ。あなたのその善意は、現場の作業効率を低下させています」
ヴィオラの言葉は、慈悲のない刃となってクロエを切り捨てた。
「い、いいえ! 愛があれば伝わるはずです! ひどい、ひどいぃっ!」
クロエは再び泣き崩れ、大粒の涙をこぼしてみせた。
「見てください、この涙を! これが私の真心の証拠です!」
クリストフェルが叫ぶ。
「そうだ! この美しい涙を見て、何も感じないのか!」
ヴィオラは冷ややかに言い放った。
「涙の水分量は計算に入れていません。……さあ、弁明をどうぞ」
ヴィオラにとって、涙などただの生理食塩水の排出現象に過ぎない。
現場の悲鳴を無視し、自分に酔って流す涙に、何の価値があるというのか。
「う……、ううっ……」
クロエは言葉を失い、へなへなと座り込んだ。
彼女の武器である感情論は、ヴィオラの論理の前ではあまりに無力だった。
追い詰められたクリストフェルは、顔を真っ赤にして激昂した。
プライドを傷つけられた彼は、もはや理性を失っていた。
「だ、黙れ黙れ黙れ! 理屈ばかりこねやがって! 私は王太子だぞ! 私が白と言えば黒いゴムも白になるんだ! 私の言うことに間違いなどない!」
彼は無傷の左手で、近くにあった花瓶を掴み、床に叩きつけた。
陶器が砕け散る音が響く。
「この堅物女が! お前はいつもそうだ。正論ばかり並べて、少しも可愛げがない! 女ならもっと柔軟に、男を立てて従えばいいんだ! そんなに硬いから、誰からも愛されないんだ!」
彼の暴言に対し、ルーファスが殺気を放って踏み出そうとした。
だが、ヴィオラは手でそれを制した。
「……硬い、ですか」
ヴィオラは割れた花瓶の破片を見つめ、静かに拾い上げた。
鋭利な破片は、指を切るほど硬いが、衝撃には脆い。
「殿下。貴方は、硬さと強さを履き違えています」
ヴィオラは懐から、小さなゴムボールを取り出した。
子供たちに配ったものの予備だ。
彼女はそれを床に叩きつけた。
ボールは大きく変形し、そして勢いよく跳ね返ってヴィオラの手元に戻った。
「見てください。ゴムは柔らかいですが、壊れません。圧力を受け流し、形を変え、また元に戻る力……。これを弾性と呼びます」
ヴィオラはボールをクリストフェルに見せつけた。
「硬いだけでは折れてしまいます。必要なのは弾性です。しなやかさこそが、最強の強度なのです」
彼女の視線は、クリストフェルのギプスに巻かれた右腕に向けられた。
「貴方のプライドは、この陶器のように硬いだけでした。だから、予期せぬトラブルという衝撃が加わった時、耐えきれずに折れたのです。……私の忠言というクッション材を捨てた時点で、貴方の崩壊は確定していました」
「な……っ」
「対して、ルーファス様を見てください」
ヴィオラは背後の夫を振り返った。
「彼は強面で、一見すると無骨な岩のようです。ですが、彼は私の意見を聞き入れ、未知の技術を柔軟に受け入れました」
ルーファスが少し照れくさそうに視線を逸らす。
「彼には弾性があります。だからこそ、この過酷な辺境で、どんな困難も跳ね返して領地を守り抜いてこられたのです。……貴方とは、素材のグレードが違います」
完全なる敗北。
論理でも、器の大きさでも、ヴィオラは元婚約者を完膚なきまでに叩きのめした。
クリストフェルはわなわなと震え、唇を噛み締めた。
言い返したい。
怒鳴り返したい。
だが、喉元まで出かかった言葉は、圧倒的な正しさの前に霧散した。
彼の硬いだけのプライドには、もうヒビが入っていた。
「……もう、終わりだ」
ルーファスが低い声で告げた。
彼はヴィオラの腰に手を回し、クリストフェルたちを冷たく見下ろした。
「俺の妻を愚弄することは許さん。そして、我が領の資源を渡すつもりもない。……即刻、立ち去れ」
その声には、歴戦の武人だけが持つ本物の威圧感が込められていた。
近衛兵たちが青ざめ、殿下を守るどころか後ずさりをする。
「く……、くそっ、くそぉぉぉっ!」
クリストフェルは絶叫し、踵を返した。
これ以上ここにいれば、自分の心が粉々に砕け散ってしまうことを本能的に悟ったのだろう。
「覚えていろ! 後悔するのはお前たちだ! 王命に背いた罪は重いぞ!」
捨て台詞だけは一丁前に残し、王太子は逃げるように屋敷を出て行った。
クロエも慌ててドレスの裾をまくり上げ、その後を追う。
「待ってくださいぃ、クリス様ぁ! 私を置いていかないでぇ!」
嵐のような騒音が去り、ホールには静寂が戻った。
「……ふぅ」
ヴィオラは肩の力を抜いた。
緊張が解けたのか、少しだけよろめく。
それをルーファスがしっかりと支えた。
「大丈夫か、ヴィオラ」
「はい。……少し、排熱処理が追いつきませんでした。感情という変数は、やはりエネルギーを消費しますね」
ヴィオラは眼鏡を外し、疲れたように笑った。
だが、その表情は晴れやかだった。
過去との決別。
それは書類上のことだけでなく、彼女の心の中でも、今完全に処理が完了したのだ。
「見事だったぞ。あんなにスカッとする説教は聞いたことがない」
ルーファスがニヤリと笑った。
「弾性の話、感動した。俺がしなやかだなんて、初めて言われたがな」
「事実ですから。……貴方は、最高の緩衝材であり、最強の構造体です」
ヴィオラは彼の胸に頭を預けた。
その硬い筋肉の奥にある、弾力のある優しさが、彼女には何よりも心地よかった。
だが、王太子はまだ諦めておらず、最後の悪あがきを始めようとしていたのだった。
男爵令嬢クロエ・ダルトンの金切り声と嘘泣きが、高い天井に反響している。
「ううっ……、ひどいですぅ! 私、クリス様をお支えするために、寝る間も惜しんで頑張ったんです! みんなの笑顔が見たくて、必死にアイデアを出したのに……、それを計算外だなんて!」
クロエは両手で顔を覆い、しゃくり上げながらチラリと周囲を伺った。
その姿は、いかにも冷酷な悪女にいじめられる可憐なヒロインだ。
同行していた近衛兵たちの間に、動揺が走る。
「さすがに言い過ぎでは……」
「男爵令嬢は、彼女なりに国を思って……」
その空気を感じ取り、王太子クリストフェルが勢いづいた。
「見たかヴィオラ! これが人の心だ! 貴様のような機械人形には、クロエの崇高な善意は理解できまい!」
勝ち誇る元婚約者と、泣き真似を続けるライバル。
その二人を前に、ヴィオラは深く、長く、ため息をついた。
そして懐から手帳を取り出し、パラパラとページをめくった。
「崇高な善意、ですか。……では、その善意とやらが生み出した結果について、精査しましょうか」
ヴィオラは眼鏡の位置を直し、淡々とした口調で読み上げ始めた。
「三ヶ月前。食糧倉庫の浸水対策として、クロエ様は『防水シートは黒くて可愛くないから』という理由で、パステルカラーの綿布への変更を指示。結果、吸水性が高まり、備蓄食料の六〇%がカビによる廃棄損となりました」
ピタリ、とクロエの泣き声が止まった。
「二ヶ月前。王立工房にて、ゴムの配合比率を変更。『硫黄なんて臭いものを入れるのは可哀想。代わりにラベンダーの香油を入れましょう』と提案。結果、ゴムは硬化せずドロドロに溶け、配管の接合部から漏れ出して王都の地下水路を汚染しました」
ヴィオラは顔を上げ、冷徹な視線をクロエに向けた。
「そして先月。防火ホースの点検義務を『難しくてよく分からないから、みんなでダンスをして士気を高めましょう』と精神論にすり替え、点検を中止。結果、ボヤ騒ぎが大火災へと発展しました」
ヴィオラは手帳をパタンと閉じた。
その音は、銃声のように鋭く響いた。
「これらは全て事実です。クロエ様、貴女の言う頑張ったとは、具体的にどの数値を向上させたのですか?」
クロエは顔を青くし、後ずさりした。
「そ、それは……! 私は、みんなが楽しくお仕事できるようにと思って……! 結果が悪かったとしても、そのプロセスには愛があったんです!」
「頑張ったというプロセスは評価対象外です。重要なのはアウトプットの質のみ。あなたのその善意は、現場の作業効率を低下させています」
ヴィオラの言葉は、慈悲のない刃となってクロエを切り捨てた。
「い、いいえ! 愛があれば伝わるはずです! ひどい、ひどいぃっ!」
クロエは再び泣き崩れ、大粒の涙をこぼしてみせた。
「見てください、この涙を! これが私の真心の証拠です!」
クリストフェルが叫ぶ。
「そうだ! この美しい涙を見て、何も感じないのか!」
ヴィオラは冷ややかに言い放った。
「涙の水分量は計算に入れていません。……さあ、弁明をどうぞ」
ヴィオラにとって、涙などただの生理食塩水の排出現象に過ぎない。
現場の悲鳴を無視し、自分に酔って流す涙に、何の価値があるというのか。
「う……、ううっ……」
クロエは言葉を失い、へなへなと座り込んだ。
彼女の武器である感情論は、ヴィオラの論理の前ではあまりに無力だった。
追い詰められたクリストフェルは、顔を真っ赤にして激昂した。
プライドを傷つけられた彼は、もはや理性を失っていた。
「だ、黙れ黙れ黙れ! 理屈ばかりこねやがって! 私は王太子だぞ! 私が白と言えば黒いゴムも白になるんだ! 私の言うことに間違いなどない!」
彼は無傷の左手で、近くにあった花瓶を掴み、床に叩きつけた。
陶器が砕け散る音が響く。
「この堅物女が! お前はいつもそうだ。正論ばかり並べて、少しも可愛げがない! 女ならもっと柔軟に、男を立てて従えばいいんだ! そんなに硬いから、誰からも愛されないんだ!」
彼の暴言に対し、ルーファスが殺気を放って踏み出そうとした。
だが、ヴィオラは手でそれを制した。
「……硬い、ですか」
ヴィオラは割れた花瓶の破片を見つめ、静かに拾い上げた。
鋭利な破片は、指を切るほど硬いが、衝撃には脆い。
「殿下。貴方は、硬さと強さを履き違えています」
ヴィオラは懐から、小さなゴムボールを取り出した。
子供たちに配ったものの予備だ。
彼女はそれを床に叩きつけた。
ボールは大きく変形し、そして勢いよく跳ね返ってヴィオラの手元に戻った。
「見てください。ゴムは柔らかいですが、壊れません。圧力を受け流し、形を変え、また元に戻る力……。これを弾性と呼びます」
ヴィオラはボールをクリストフェルに見せつけた。
「硬いだけでは折れてしまいます。必要なのは弾性です。しなやかさこそが、最強の強度なのです」
彼女の視線は、クリストフェルのギプスに巻かれた右腕に向けられた。
「貴方のプライドは、この陶器のように硬いだけでした。だから、予期せぬトラブルという衝撃が加わった時、耐えきれずに折れたのです。……私の忠言というクッション材を捨てた時点で、貴方の崩壊は確定していました」
「な……っ」
「対して、ルーファス様を見てください」
ヴィオラは背後の夫を振り返った。
「彼は強面で、一見すると無骨な岩のようです。ですが、彼は私の意見を聞き入れ、未知の技術を柔軟に受け入れました」
ルーファスが少し照れくさそうに視線を逸らす。
「彼には弾性があります。だからこそ、この過酷な辺境で、どんな困難も跳ね返して領地を守り抜いてこられたのです。……貴方とは、素材のグレードが違います」
完全なる敗北。
論理でも、器の大きさでも、ヴィオラは元婚約者を完膚なきまでに叩きのめした。
クリストフェルはわなわなと震え、唇を噛み締めた。
言い返したい。
怒鳴り返したい。
だが、喉元まで出かかった言葉は、圧倒的な正しさの前に霧散した。
彼の硬いだけのプライドには、もうヒビが入っていた。
「……もう、終わりだ」
ルーファスが低い声で告げた。
彼はヴィオラの腰に手を回し、クリストフェルたちを冷たく見下ろした。
「俺の妻を愚弄することは許さん。そして、我が領の資源を渡すつもりもない。……即刻、立ち去れ」
その声には、歴戦の武人だけが持つ本物の威圧感が込められていた。
近衛兵たちが青ざめ、殿下を守るどころか後ずさりをする。
「く……、くそっ、くそぉぉぉっ!」
クリストフェルは絶叫し、踵を返した。
これ以上ここにいれば、自分の心が粉々に砕け散ってしまうことを本能的に悟ったのだろう。
「覚えていろ! 後悔するのはお前たちだ! 王命に背いた罪は重いぞ!」
捨て台詞だけは一丁前に残し、王太子は逃げるように屋敷を出て行った。
クロエも慌ててドレスの裾をまくり上げ、その後を追う。
「待ってくださいぃ、クリス様ぁ! 私を置いていかないでぇ!」
嵐のような騒音が去り、ホールには静寂が戻った。
「……ふぅ」
ヴィオラは肩の力を抜いた。
緊張が解けたのか、少しだけよろめく。
それをルーファスがしっかりと支えた。
「大丈夫か、ヴィオラ」
「はい。……少し、排熱処理が追いつきませんでした。感情という変数は、やはりエネルギーを消費しますね」
ヴィオラは眼鏡を外し、疲れたように笑った。
だが、その表情は晴れやかだった。
過去との決別。
それは書類上のことだけでなく、彼女の心の中でも、今完全に処理が完了したのだ。
「見事だったぞ。あんなにスカッとする説教は聞いたことがない」
ルーファスがニヤリと笑った。
「弾性の話、感動した。俺がしなやかだなんて、初めて言われたがな」
「事実ですから。……貴方は、最高の緩衝材であり、最強の構造体です」
ヴィオラは彼の胸に頭を預けた。
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