1 / 1
ー
しおりを挟む
動き出してしまった歯車は誰にも止められない。
この運命の行き先がどんな結末になるのか。
私の想像などはるかに飛び越えてしまうのだろう。
現実は誰にも変えることはできない。
どんな結末を迎えるにしろ、私にはそれを受け入れるしか道はないのだ。
たとえそれが、どんなに受け入れ難い事実だとしても。
動いていくバスを。近づいてくる逢瀬を。
その身を委ねることしかできぬ焦燥と高揚感が後押しする。
私がその罪を彼に告白することは一生ないだろう。
ただ、その姿を目に焼き付けるために。
私という存在が、彼の人生に確かに関わったという事実のために。
私は今、長い道のりを揺られている。
どうしようもなくこわい。
現実はいつだって怖いのだ。
どこにも居場所のないこの身を一体どこにおけるというのだろう。
何かが始まる予感は、恐らく的中している。
それが良いものになることなど、今の私には想像できない。
歯を食いしばっていないと涙が溢れてくる。
それを耐え、呑み込み、ギリギリを生きてきた。
心がどんなに泣いていようと、外に出してはいけない。
私は強くありたかった。
ただ、一人で生きていくだけの強さがほしかった。
誰にも関わらず、傷つけることも傷つけられることもなく生きたかった。
声を出さずに泣く方法を身につけ、喪失感と孤独感に苛まれ、胸の奥が痛んでしょうがない夜を何度も過ごした。
それでも生きなければいけない。
彼の存在だけが、私をこの世界にとどめた。
こんなにも依存している。
それを噯にも出さないで、私は笑うのだ。
私の死には何の意味もない。
ただ私という存在が消えて風化してゆくだけ。
誰の記憶にも残らず、いつかはこの漫然と流れる時の大河の中に消えてゆく。
刹那的に生きることに、何の罪があろうか。
私はただ、私という存在を繋ぎとめていてくれる彼に、執着している。
たとえそれが、嘘で塗り固められた関係でも、私は確かに、彼を愛している。
愛を、どうしたら証明できるのか。
長年哲学者たちが挑んだであろうこの命題に、私ごときが答えを出せるだなんて思ってはいない。
答えのない問いを考え続けることが私にできる唯一の生きる道。
執着と愛は別物か。
さあ、わからない。
私は何もわからない。
考えることをやめた人間に、一体何の権利があろうか。
私には何もない。
空っぽの人間。
ただ、忙しなく過ぎ去る日々の中で、なぜか歩調のあった彼を。
その関係を、私がただ愛と呼ぶ。
もう後戻りはできない。
会ったら最後、私は彼を永遠と愛することしかできないのだ。
ぐちゃぐちゃで、整理なんて全くついていない私の内心を吐露しただけの文章を。
私はこうして日々量産している。
救いようのない私だ。
この運命の行き先がどんな結末になるのか。
私の想像などはるかに飛び越えてしまうのだろう。
現実は誰にも変えることはできない。
どんな結末を迎えるにしろ、私にはそれを受け入れるしか道はないのだ。
たとえそれが、どんなに受け入れ難い事実だとしても。
動いていくバスを。近づいてくる逢瀬を。
その身を委ねることしかできぬ焦燥と高揚感が後押しする。
私がその罪を彼に告白することは一生ないだろう。
ただ、その姿を目に焼き付けるために。
私という存在が、彼の人生に確かに関わったという事実のために。
私は今、長い道のりを揺られている。
どうしようもなくこわい。
現実はいつだって怖いのだ。
どこにも居場所のないこの身を一体どこにおけるというのだろう。
何かが始まる予感は、恐らく的中している。
それが良いものになることなど、今の私には想像できない。
歯を食いしばっていないと涙が溢れてくる。
それを耐え、呑み込み、ギリギリを生きてきた。
心がどんなに泣いていようと、外に出してはいけない。
私は強くありたかった。
ただ、一人で生きていくだけの強さがほしかった。
誰にも関わらず、傷つけることも傷つけられることもなく生きたかった。
声を出さずに泣く方法を身につけ、喪失感と孤独感に苛まれ、胸の奥が痛んでしょうがない夜を何度も過ごした。
それでも生きなければいけない。
彼の存在だけが、私をこの世界にとどめた。
こんなにも依存している。
それを噯にも出さないで、私は笑うのだ。
私の死には何の意味もない。
ただ私という存在が消えて風化してゆくだけ。
誰の記憶にも残らず、いつかはこの漫然と流れる時の大河の中に消えてゆく。
刹那的に生きることに、何の罪があろうか。
私はただ、私という存在を繋ぎとめていてくれる彼に、執着している。
たとえそれが、嘘で塗り固められた関係でも、私は確かに、彼を愛している。
愛を、どうしたら証明できるのか。
長年哲学者たちが挑んだであろうこの命題に、私ごときが答えを出せるだなんて思ってはいない。
答えのない問いを考え続けることが私にできる唯一の生きる道。
執着と愛は別物か。
さあ、わからない。
私は何もわからない。
考えることをやめた人間に、一体何の権利があろうか。
私には何もない。
空っぽの人間。
ただ、忙しなく過ぎ去る日々の中で、なぜか歩調のあった彼を。
その関係を、私がただ愛と呼ぶ。
もう後戻りはできない。
会ったら最後、私は彼を永遠と愛することしかできないのだ。
ぐちゃぐちゃで、整理なんて全くついていない私の内心を吐露しただけの文章を。
私はこうして日々量産している。
救いようのない私だ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる