1 / 2
ねぇ、先輩
しおりを挟む「ねぇ、先輩」
「ん?なに、笹岡ちゃん」
「............もうすぐ卒業ですね、」
桜の木が良く見える美術室。
私、笹岡詩織(ささおかしおり)は。
あと、3日で高校を卒業する、
寺岡久高(てらおかくだか)先輩に声をかけた。
すると........................
「.........ふっ。なに寂しそーな顔してんの」
「~~っ、してませんっ!」
寺岡先輩に、決まってからかわれる。
「はいはい。分かってるよ。俺らが卒業したら、笹岡ちゃん部長だから期待してるよ」
「............っ、分かってます、」
寺岡先輩は、
はっきり言って、学校で1番モテる。
そのくせ、彼女は作らなくって。
なのに、人をからかって、
無駄に、期待させるのだけは上手。
私は、そんな、
──────寺岡先輩が、好きだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる