あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

mio

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最終章 

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 ランスが扉を開けると、まばゆい光に包まれる。思わず目を閉じると、もう大丈夫という声が聞こえてきた。

 そして目を開けると……。そこには今まで見た中で最も美しい光景があった。

 等間隔に美しい彫刻が施された柱が並んでいる。そしてその先には真っ白な神殿。
 この通路の周りは湖や木々があり、とても澄んだ空気がながれていた。

「ここは一体どこなの?」

「ここは楽園だよ。
 行こう、みんなが待っている」

「楽園?
 みんな?」

 私の疑問に答えることなく、ランスは進んでいく。これは黙ってついて来いってことかな?

 仕方なく黙ってついていくと、神殿の前で一度立ち止まる。そこでランスは一度深呼吸をする。
 どこか緊張しているようだ。
 こちらの方をちらりと見て、行くよ、とでもいうように合図をしてくる。

 そして、扉を開けるとそこには広い空間が広がっていた。多くの長椅子と、その先にある祭壇。すべてが白く輝いている。まぶしいくらいだか、なぜか嫌な感じはしなかった。

 そしてその先、祭壇の奥に男性とランスのような子が何人かいた。彼らは一体誰なんだろうか……?
 誰かはわからないが、見たことがある気がする。

「行こう、アーネ」

 そういってランスは進んでいく。あの人たちのところに行くんだよね。なぜか緊張はするけど、ひとまず行ってみよう。

「ああ、待っていたよ……。
 やっと会えたね、リディア。
 ずっと、ずっと会いたかった」

 リディア、その名前を聞いた瞬間、それは私の名前だ、と確信した。
 私はアーネミリア・オリベルトだし、華原愛音だ。でも、それも確かに私の名前だった。

「私も会いたかった……」

 その言葉は自然にでてきた。まるで私の口を借りて誰かが話したかのような自然さに、違和感。
 どうしてそんなことを?

「思い、出したのか?」

「何を、ですか?」

「ああ、まだか……。
 私はね、カルベアだよ。
 君の、リディアの夫だ」

 カルベア……。やっぱり聞き覚えがある。あと少し、あと少しで思い出せそうなのだ。

「そしてこの子たちは、私たちの子供だよ」

 子供?
 私と、リディアとカルベアの?
 でもそれはおかしい。それが事実だとしてどうしてこんなに幼いのだ?

「どうしてこんなに幼いのか不思議かい?
 ここはね、地上とは違うんだよ。
 聖心力によってその姿形は変わる」

 聖心力? 
 そんなもの聞いたことがない。いまだに困惑したままの私に、カルベアは困ったような表情をした。


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