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十四章 不穏な空気
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さて、いろいろとあり私は16歳になりました。つまり高等科の二年生。うん、この数年ひたすら魔石作りに励み、勉強に励み、そんな日々を過ごしていた。
ちなみに生徒会は中等科を出た時点で辞退しました。正直そろそろ休みたい……。
というかそれに関して将来のためにいい評価をもらいたい人もいて、そういう人たちにいい顔をされないのだ。正直私はそういうのは興味がないから辞退しました。
それに、もうとっくの昔に魔術師の資格を持っている時点で安泰ではあるしね。
このころにはもう周りの同級生たちも師匠につき始めていた。私も高等科に入ったころから、先生ではなく師匠と呼ぶようにしている。でも、師匠は今のとこ私以外は誰も弟子を取っていない。そのため、周りの子たちにはよくうらやましいと言われます。
そうそう、魔法特進科のメンバーはこの八年、少しずつ減っていき今は十二人ほどになってしまいました。
そんな中とあることが最近、私の頭を悩ませていた。
「ねえ、聞きまして?
最近物騒なことが起きているそうね」
ぼんやりと記事を読んでいたルカがそう話しかけてくる。そう、それこそが最近の私の悩みだったその件で父様も兄様もとても忙しそうだ。
「アーネのご家族も大変よね」
「ええ、毎日とても忙しそうです。
私も何か力になることができればよいのですが……」
「あら、そのようなことは殿方に任せておけばいいのですわ。
それにアーネは十分役に立っているでしょう?」
本当にその通りだ。前々からぽつぽつとあった魔力などの暴走による事件。それが最近はとくに目立っていた。
そして魔力を相殺する力を持っているのは、父様と兄様、そしてリュラだけ。リュラも本当は二人の助けになりたいはずなのに、自分の力が足りないことが自覚してちゃんと我慢している。
今私ができることといえば、魔石を通してその事件でけがをした人たちを癒すことだけ。あとは、転移魔法を込めた石を作ることだけだった。
家族枠で特別に渡していいといわれている父様も兄様をそれをありがとうと感謝して受け取ってくれる。だけど、本当に私は役に立てているのだろうか。実際にどのようなことをしているのか知らないから、少し不安になる。
「不安かしら?」
「え、ええ……」
「なら直接お伺いすればいいのではなくて?
あなたのご家族はきちんと答えてくださる方たちでしょう」
それもそうだな、と考え直す。今度家に帰ってこられたら、それとなく聞いてみましょう。
ちなみに生徒会は中等科を出た時点で辞退しました。正直そろそろ休みたい……。
というかそれに関して将来のためにいい評価をもらいたい人もいて、そういう人たちにいい顔をされないのだ。正直私はそういうのは興味がないから辞退しました。
それに、もうとっくの昔に魔術師の資格を持っている時点で安泰ではあるしね。
このころにはもう周りの同級生たちも師匠につき始めていた。私も高等科に入ったころから、先生ではなく師匠と呼ぶようにしている。でも、師匠は今のとこ私以外は誰も弟子を取っていない。そのため、周りの子たちにはよくうらやましいと言われます。
そうそう、魔法特進科のメンバーはこの八年、少しずつ減っていき今は十二人ほどになってしまいました。
そんな中とあることが最近、私の頭を悩ませていた。
「ねえ、聞きまして?
最近物騒なことが起きているそうね」
ぼんやりと記事を読んでいたルカがそう話しかけてくる。そう、それこそが最近の私の悩みだったその件で父様も兄様もとても忙しそうだ。
「アーネのご家族も大変よね」
「ええ、毎日とても忙しそうです。
私も何か力になることができればよいのですが……」
「あら、そのようなことは殿方に任せておけばいいのですわ。
それにアーネは十分役に立っているでしょう?」
本当にその通りだ。前々からぽつぽつとあった魔力などの暴走による事件。それが最近はとくに目立っていた。
そして魔力を相殺する力を持っているのは、父様と兄様、そしてリュラだけ。リュラも本当は二人の助けになりたいはずなのに、自分の力が足りないことが自覚してちゃんと我慢している。
今私ができることといえば、魔石を通してその事件でけがをした人たちを癒すことだけ。あとは、転移魔法を込めた石を作ることだけだった。
家族枠で特別に渡していいといわれている父様も兄様をそれをありがとうと感謝して受け取ってくれる。だけど、本当に私は役に立てているのだろうか。実際にどのようなことをしているのか知らないから、少し不安になる。
「不安かしら?」
「え、ええ……」
「なら直接お伺いすればいいのではなくて?
あなたのご家族はきちんと答えてくださる方たちでしょう」
それもそうだな、と考え直す。今度家に帰ってこられたら、それとなく聞いてみましょう。
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