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九章 初めての夏休み
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さて、私は今馬車に乗っています。
横には兄様が座っていて、前には結構大きめな荷物。
今私たちはスリトルト辺境伯の屋敷に向かっています。
なぜこうなったかというと話はテストが終わったあたりにさかのぼる。
「ねえ、アーネ!
夏休みにアリスベアのところに行かない?」
「アリスベア……。
お母様の妹?」
「ええ。
この間お手紙が届いたのだけどね、夏休みにアーネとフルトで遊びに来ないかって言っていたのよ。
せっかくの夏休みだけれど、お父様がお忙しくてどこにも行けないでしょ?
だから二人だけでも、と思って」
テストの結果が出て、夏休みだ!と周りがいきこんでいたころ急に母様にそんなことを言われて、思わず目を見張った。
叔母様は辺境伯へと嫁いでいる。
つまり王都のこことは結構離れているのだ。
馬車で片道、いったい何日かかるのだろうか。
「あの、遠すぎませんか?」
「だから夏休みにいくのよ。
ね、せっかくなのだから行ってらっしゃいよ」
だめだ、行くことが母様の中で完全に決定事項になっている。
これはきっと覆せないだろうな……。
「わ、わかりました。
でも兄様は大丈夫なのですか?」
「ずっとというわけにはいかなくても、二週間くらいなら平気よ」
自信満々に言われてしまった。
これは兄様も逃げられないな。
「いつ出るのですか?」
「そうね、来週には夏休みに入るしその次の日でいいかしら?」
来週……。
急ではあるけど、まあ大丈夫ではある。
「わかりました」
そういって私は部屋に戻った。
思えばお泊り自体行くのは初めてだ。
どういう準備が必要何だろう?
「ベンネ、学園が終わった次の日からスリトルト辺境伯のところに兄様と遊びに行くの。
なんの準備が必要かしら?」
やっぱり相談するならベンネだろう、そう思って聞いてみると一瞬でベンネが固まった。
「辺境伯のところに、来週……?
いったいどれほどの期間行かれるのですか?」
「二週間、とか言っていたかしら?」
その言葉を聞いたとたんに、ベンネの顔が青ざめた。
そして、来週から二週間?とつぶやいた。
「あの、まずかったかしら?」
「い、いえ。
何とか、何とかします。
馬車は一台で行かれるのですか?」
「馬車?
聞いていないわね」
「わかりました。
こちらで確認して用意いたしますね」
「ありがとう」
うん、やっぱりベンネは頼りになる。
今はもういつものようにキリキリと動いている。
横には兄様が座っていて、前には結構大きめな荷物。
今私たちはスリトルト辺境伯の屋敷に向かっています。
なぜこうなったかというと話はテストが終わったあたりにさかのぼる。
「ねえ、アーネ!
夏休みにアリスベアのところに行かない?」
「アリスベア……。
お母様の妹?」
「ええ。
この間お手紙が届いたのだけどね、夏休みにアーネとフルトで遊びに来ないかって言っていたのよ。
せっかくの夏休みだけれど、お父様がお忙しくてどこにも行けないでしょ?
だから二人だけでも、と思って」
テストの結果が出て、夏休みだ!と周りがいきこんでいたころ急に母様にそんなことを言われて、思わず目を見張った。
叔母様は辺境伯へと嫁いでいる。
つまり王都のこことは結構離れているのだ。
馬車で片道、いったい何日かかるのだろうか。
「あの、遠すぎませんか?」
「だから夏休みにいくのよ。
ね、せっかくなのだから行ってらっしゃいよ」
だめだ、行くことが母様の中で完全に決定事項になっている。
これはきっと覆せないだろうな……。
「わ、わかりました。
でも兄様は大丈夫なのですか?」
「ずっとというわけにはいかなくても、二週間くらいなら平気よ」
自信満々に言われてしまった。
これは兄様も逃げられないな。
「いつ出るのですか?」
「そうね、来週には夏休みに入るしその次の日でいいかしら?」
来週……。
急ではあるけど、まあ大丈夫ではある。
「わかりました」
そういって私は部屋に戻った。
思えばお泊り自体行くのは初めてだ。
どういう準備が必要何だろう?
「ベンネ、学園が終わった次の日からスリトルト辺境伯のところに兄様と遊びに行くの。
なんの準備が必要かしら?」
やっぱり相談するならベンネだろう、そう思って聞いてみると一瞬でベンネが固まった。
「辺境伯のところに、来週……?
いったいどれほどの期間行かれるのですか?」
「二週間、とか言っていたかしら?」
その言葉を聞いたとたんに、ベンネの顔が青ざめた。
そして、来週から二週間?とつぶやいた。
「あの、まずかったかしら?」
「い、いえ。
何とか、何とかします。
馬車は一台で行かれるのですか?」
「馬車?
聞いていないわね」
「わかりました。
こちらで確認して用意いたしますね」
「ありがとう」
うん、やっぱりベンネは頼りになる。
今はもういつものようにキリキリと動いている。
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