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九章 初めての夏休み
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さて、滞在も中盤に差し掛かった今日、私は今森で一人でいます!
そう、絶賛迷子中なのです……。
ここどこ~!!!
始まりは昨晩。
ヴィートが森に遊びに行かないかと誘ってくれたのだ。
どうやら森の中央付近に湖があるようで、そこにピクニックに行こうということだった。
屋敷付近で過ごすのも正直飽きてきていた私はすぐにその話に乗っかった。
話し合いの結果、私とヴィートが先に森に行き、そのあとをシアン兄様と兄様が追いかけてくるとなった。
その時、二人にお昼などの荷物も持ってきてもらえるから、私たちは何も持たずに森に入れる。
叔母様はもし叔父様が帰ってこられたら、こちらに合流されるそう。
そこまで決まり、少し身動きがとりやすいフリル少なめのすっきりとしたドレスを着た私は意気揚々とヴィートとともに森に入っていった。
初めは確かに順調だった。
すっかりなついてくれたヴィートと楽しく会話をしながら歩いていたのだが、何かを見つけたヴィートがあっという間にどこかへ行ってしまったのだ。
今日初めてこの森に入った私はもちろん道に詳しくない。
そして迷子になってしまったのだ。
うろうろするのは良くない、それはわかっているけど不安でつい歩いてしまったのがよくなかった。
もうここがどこだかすっかりわからない。
「ヴィート!
どこにいるの?」
声の限り叫んでみるも返事は聞こえなかった。
ひとまず待ち合わせは湖だし、そこに行けばいいのかな?
すっ、と耳を澄ませて水の音を拾おうとするも、さわさわという葉が擦れ合う音にかき消されて聞こえない。
これは困った……。
いっそ木に登って上から見てみる?
でも、ドレスではさすがにできないよな。
困り果てたとき、遠くから微かに私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
この声は兄様……?
「兄様!!」
「アーネ⁉」
確実に近くなってくる声に、思わずそちらのほうに駆け出した。
「アーネ!
良かった見つかって……」
そのあと、兄様とはすぐに合流することができた。
顔を合わせた瞬間にぎゅっと抱きしめられる。
これは相当心配させてしまったかな。
「アーネ!」
すると、シアン兄様とヴィートもこちらにやってくる。
みんなに心配をかけてしまって、申し訳ないな。
「怪我はないか?」
「はい、大丈夫です」
「ご、ごめんなさい~」
ああ、ヴィートなんて号泣してしまっている。
「大丈夫よ、ヴィート。
あなたにも何もなくて良かったわ」
優しくヴィートの頭をなでると、よくやくこちらを見てくれた。
目は真っ赤になっている。
「これ、アーネさんに渡したくて……」
そういって差し出されたのは可愛らしい小さな白いお花。
それは器用に冠型になっていた。
「もらっていいの?」
「はい!」
笑顔のヴィートから花冠を受け取ろうとすると、そっとそれを頭に置かれた。
うん、その方が確かにいいね。
「ありがとう」
少しトラブルがあったピクニックだったけれど、最後には皆笑顔でサンドイッチを食べることができた。
湖はとても澄んでいて、この時期ならここで水浴びもできるみたいだ。
まあ、さすがに女子はしないみたいだけど。
そう、絶賛迷子中なのです……。
ここどこ~!!!
始まりは昨晩。
ヴィートが森に遊びに行かないかと誘ってくれたのだ。
どうやら森の中央付近に湖があるようで、そこにピクニックに行こうということだった。
屋敷付近で過ごすのも正直飽きてきていた私はすぐにその話に乗っかった。
話し合いの結果、私とヴィートが先に森に行き、そのあとをシアン兄様と兄様が追いかけてくるとなった。
その時、二人にお昼などの荷物も持ってきてもらえるから、私たちは何も持たずに森に入れる。
叔母様はもし叔父様が帰ってこられたら、こちらに合流されるそう。
そこまで決まり、少し身動きがとりやすいフリル少なめのすっきりとしたドレスを着た私は意気揚々とヴィートとともに森に入っていった。
初めは確かに順調だった。
すっかりなついてくれたヴィートと楽しく会話をしながら歩いていたのだが、何かを見つけたヴィートがあっという間にどこかへ行ってしまったのだ。
今日初めてこの森に入った私はもちろん道に詳しくない。
そして迷子になってしまったのだ。
うろうろするのは良くない、それはわかっているけど不安でつい歩いてしまったのがよくなかった。
もうここがどこだかすっかりわからない。
「ヴィート!
どこにいるの?」
声の限り叫んでみるも返事は聞こえなかった。
ひとまず待ち合わせは湖だし、そこに行けばいいのかな?
すっ、と耳を澄ませて水の音を拾おうとするも、さわさわという葉が擦れ合う音にかき消されて聞こえない。
これは困った……。
いっそ木に登って上から見てみる?
でも、ドレスではさすがにできないよな。
困り果てたとき、遠くから微かに私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
この声は兄様……?
「兄様!!」
「アーネ⁉」
確実に近くなってくる声に、思わずそちらのほうに駆け出した。
「アーネ!
良かった見つかって……」
そのあと、兄様とはすぐに合流することができた。
顔を合わせた瞬間にぎゅっと抱きしめられる。
これは相当心配させてしまったかな。
「アーネ!」
すると、シアン兄様とヴィートもこちらにやってくる。
みんなに心配をかけてしまって、申し訳ないな。
「怪我はないか?」
「はい、大丈夫です」
「ご、ごめんなさい~」
ああ、ヴィートなんて号泣してしまっている。
「大丈夫よ、ヴィート。
あなたにも何もなくて良かったわ」
優しくヴィートの頭をなでると、よくやくこちらを見てくれた。
目は真っ赤になっている。
「これ、アーネさんに渡したくて……」
そういって差し出されたのは可愛らしい小さな白いお花。
それは器用に冠型になっていた。
「もらっていいの?」
「はい!」
笑顔のヴィートから花冠を受け取ろうとすると、そっとそれを頭に置かれた。
うん、その方が確かにいいね。
「ありがとう」
少しトラブルがあったピクニックだったけれど、最後には皆笑顔でサンドイッチを食べることができた。
湖はとても澄んでいて、この時期ならここで水浴びもできるみたいだ。
まあ、さすがに女子はしないみたいだけど。
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