あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

mio

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十章 新学期

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「「文化祭!?」」

 新学期早々、先生の発言にクラスみんなの声が重なる。
 私もそんなの初めて聞いたのだが?

「そうか、知らなかったか。
 来月初等部、中等部、高等部合同の文化祭がある」

 また繰り返した。
 でもその内容は変わらない。
 なんということだ。
 兄様は私にいろいろと話してくださるけど、どうして文化祭のことは話してくださらなかったのだろうか? 
 むしろ教えてほしかった……。

「この文化祭は外部のものは参加できないからな。 
 初等科の、特に一年は不参加という場合も多い。
 オリベルト!」

「は、はい!」

 急に呼ばれてびくりとする。ここで私に振らないで~。

「お前、学級委員だろ?
 進行頼む」

 ああ、そういえば……。
 活動が全然なかったからすっかりと頭から抜けていた。
 というか、忘れてもらっていた方がありがたい。
 仕方ない。

「わかりました。
 でも、文化祭が何かわからないのでどうしたらいいのかわかりません」

「ああ、まずは参加するかどうかを決めないとな。
 参加必須ではないからどちらでも大丈夫だ。
 クラスによっては将来のためのアピールになるから積極的に参加するところもあるが、お前らはまぁ、な」

 将来のためのアピールって一体何をするんだ??
 でも、確かにそのための文化祭なら魔法特進科である私たちは卒業さえできれば将来に困ることはないだろう。

「では、まずは参加するかどうかの多数決でいいでしょうか?」

 聞くと、あちこちから賛同の声があがった。
 でもどうやって票をとろうかな。

「これ、参加したい人を聞けばいいんじゃないか?」

 少し周りを見ていた先生がそう私に聞いてくる。
 ちらりと全体を見れば、確かに皆あまり乗り気ではなさそうだ。

「では、この中で文化祭に参加したい方はいますか?」

 待ってもいっこうに手を挙げる人は出てこない。
 これはクラスの雰囲気におされて手を挙げられないのか、本当に参加したくないのか判断が難しい……。
 でも、やるとしたら面倒事が多そうなのでまあいいか~。

「では、このクラスは不参加ということで」

 そういうとどこからともなく、賛成の拍手が送られた。
 
「じゃあ放課後にも生徒会に顔を出して報告しておいてくれ」

「わかりました」

 それだけ言うと私はルカさんの隣へと戻る。
 すぐにルカさんはお疲れ様でしたと声をかけてくれました。



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