あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

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十二章 学園生活2

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「そろそろ新しい事を始めてみましょうか」

 ルイ王子がいる生徒会にも慣れてきた日、急に先生はそんなことを言い出した。新しいこと。次は空間の魔法を覚えていくのかとワクワクしていたのに、どうやら違うよう。そう言えば、前にひとまずこっちをやっていこう、という話をしていたか。うーん、でもちょっと残念。だって、空間魔法って大分便利そうだから、早く使えるようになりたかったんだけど、ね。

「新しいこととは?」

 正直魔法陣に関しては今は手詰まりだし……。私としてはやっぱりあの形がしっくりきてしまって、どう変えればいいのかわからないのだ。一ついじるならばほかにもいろいろいじりたくなるといいますか……。先生は半分はいじらなくていいというけれど、せっかくならとことんこだわりたいのだ。

「せっかく最高のお手本が身近にいるのです。
 そうですね、長期期間の休みに入るころまで、でしょうか。
 オリベルト侯爵夫人のもとで頑張ってみませんか?」

 母様のもと? 母様のもとで頑張るとは一体どういう意味だろう。うーん、と首をかしげていると先生が補足をしてくれる。

「確か、診察所をやっていましたよね?
 実際にそこで頑張ってみるのも、きっと君にとってよい経験になると思ったんです」

 な、なるほど。それは確かに言えているかもしれない。実践をするのは怖いけれど、いずれは使うようになるのだ。それに本当に魔法石を作りたいならば、自分がいないところで使われるのだ。ならばまずは実際に目の前で使ってみた方が安心かもしれない。ひとまず、帰ったら母様に頼んでみよう。



「あら、いいわよ」

 上機嫌に笑いながらあっさりと許可をもらいました。あれ、本当にそんなあっさりでいいの? 私、結構緊張しながら言い出したんだけれど……。

「い、いいのですか?」

「ええ。
 だって書の魔法陣はすべて覚えたのでしょう?」

 それは、まあ。こくり、とうなずくとなら大丈夫よ、という。うん、まあ母様がいいというならばいいのだろうそう納得することにした。診察所の時間帯的にも学園がある日だとちょっと厳しいから休日だけ手伝うことになりました。そして、さっそく次の休みから診察所に顔を出してね、といわれる。
 最近訪れる人が多くて忙しかったらしい。なるほど、だから母様はあんなに嬉しそうだったのか。でも、実際に治療を受ける人は私みたいな人がいきなり出てきて怖くないのかな……。


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