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十二章 学園生活2
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何とか間に合ったみたい。前の方で空いていた席に座ると、ちょうど兄様のクラスの番になるところだった。本当に危ない。今年も去年みたいに剣舞なのかな?
今回は最初に数人、ではなく半分であろう人数が出てきた。そしての手に持っている剣は日の光を浴びてきらりと光っている。え、あれ真剣ですか??
そのまま何が始まるのかとどきどきしながら見守っていると、それぞれ十分な距離を取りながら二人一組になるとやああああ! と雄たけびを上げながら剣を振り合う。兄様の相手はミハルトさん。剣同士が当たるたびにガキン! という音が響く。やっぱりあれ真剣だよね⁉ しかも様子をみるに型ではなさそう。
とにかく大迫力の打ち合いが繰り広げられていく。はらはらとしながらもその迫力に目が離せない。すごい、すっごくかっこいい。
そのまましばらく、打ち合いを見ていると、ゴーン、という音が響く。それを合図に打ち合いが終わると、互いに礼をして一度下がっていった。
そして少しすると、今度は木剣に持ち替えてクラス全員であろう人数が出てきた。なんだか去年よりも少し人数減った? そのまま去年同様剣舞を披露していく。すごい! 今年はちゃんとみんな動きがそろっている。とてもきれいな舞に目を奪われいると、それはすぐに終わってしまった。
「なんだか、去年よりもあっという間でしたね」
「はい。
でも素晴らしかったです」
お互いに顔を見合わせてろくに言葉も出てこない感想を言い合う。ルイもくればよかったのに、と聞こえた気もするけれど、私としては隣にいられると意識せざるをえないのでいてくれなくてよかったと思う。おかげで堪能することができたもの。
「お兄様のところに行きましょう」
はい、という返事が聞こえてさっそく下へと降りていく。しばらく待っていると兄様たちが出てきた。うーん、やっぱり兄様ってかっこいいよね。
「お疲れ様でした、兄様」
「アーネ!
今年も見に来てくれてありがとう」
「いいえ!
今年は去年と違って剣舞もピッタリ合っていましたね。
とてもきれいでした。
それに、その前の打ち合いも!」
「アーネ、一回落ち着いて」
おっといけない。ついつい興奮したままに話してしまった。兄様も苦笑しているし、失敗しちゃった。
「ありがとう、そんなにちゃんと見てくれて」
そういって頭をなでてくれる。よかった、兄様も嬉しそうに笑っている。
「今年も見に来てくれていたんだね」
「ミハルトさん!
ミハルトさんもとてもかっこよかったですよ」
「あ、ありがとう」
あれ、何か変なこと言っちゃったかな。ちょっと顔を引きつらせながらそう答えられてしまった。えっと?
「アーネ、明日の準備はもう大丈夫かい?」
「これからまた準備に戻ります」
「じゃあそろそろ戻らないと」
そういえば、そうかもしれない。私は兄様に礼をするとその場を離れることにした。
今回は最初に数人、ではなく半分であろう人数が出てきた。そしての手に持っている剣は日の光を浴びてきらりと光っている。え、あれ真剣ですか??
そのまま何が始まるのかとどきどきしながら見守っていると、それぞれ十分な距離を取りながら二人一組になるとやああああ! と雄たけびを上げながら剣を振り合う。兄様の相手はミハルトさん。剣同士が当たるたびにガキン! という音が響く。やっぱりあれ真剣だよね⁉ しかも様子をみるに型ではなさそう。
とにかく大迫力の打ち合いが繰り広げられていく。はらはらとしながらもその迫力に目が離せない。すごい、すっごくかっこいい。
そのまましばらく、打ち合いを見ていると、ゴーン、という音が響く。それを合図に打ち合いが終わると、互いに礼をして一度下がっていった。
そして少しすると、今度は木剣に持ち替えてクラス全員であろう人数が出てきた。なんだか去年よりも少し人数減った? そのまま去年同様剣舞を披露していく。すごい! 今年はちゃんとみんな動きがそろっている。とてもきれいな舞に目を奪われいると、それはすぐに終わってしまった。
「なんだか、去年よりもあっという間でしたね」
「はい。
でも素晴らしかったです」
お互いに顔を見合わせてろくに言葉も出てこない感想を言い合う。ルイもくればよかったのに、と聞こえた気もするけれど、私としては隣にいられると意識せざるをえないのでいてくれなくてよかったと思う。おかげで堪能することができたもの。
「お兄様のところに行きましょう」
はい、という返事が聞こえてさっそく下へと降りていく。しばらく待っていると兄様たちが出てきた。うーん、やっぱり兄様ってかっこいいよね。
「お疲れ様でした、兄様」
「アーネ!
今年も見に来てくれてありがとう」
「いいえ!
今年は去年と違って剣舞もピッタリ合っていましたね。
とてもきれいでした。
それに、その前の打ち合いも!」
「アーネ、一回落ち着いて」
おっといけない。ついつい興奮したままに話してしまった。兄様も苦笑しているし、失敗しちゃった。
「ありがとう、そんなにちゃんと見てくれて」
そういって頭をなでてくれる。よかった、兄様も嬉しそうに笑っている。
「今年も見に来てくれていたんだね」
「ミハルトさん!
ミハルトさんもとてもかっこよかったですよ」
「あ、ありがとう」
あれ、何か変なこと言っちゃったかな。ちょっと顔を引きつらせながらそう答えられてしまった。えっと?
「アーネ、明日の準備はもう大丈夫かい?」
「これからまた準備に戻ります」
「じゃあそろそろ戻らないと」
そういえば、そうかもしれない。私は兄様に礼をするとその場を離れることにした。
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