あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

mio

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五章 学園生活 1‐1

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 教室を出たところで兄様を待つも、なかなかやってこない。
 昨日は結構早かったから、今日もそれくらいだと思ったんだけど……。
 
「アーネ!
 待たせてしまってすまない」

 そんなことを考えていると、兄様がやってきた。
 少し息が切れているようで、そうとう急いでくれたのだろう。

「いえ、大丈夫ですよ。
 帰りましょう?」

 微笑むと、兄様はほっとしたような表情を浮かべた。
 少し遅れたぐらいで、怒るような性格していないんだけどな、私。
 逆にこの反応に怒りそう……。
 つい、そんなことを考えてしまうが、まあ、結局は怒れないのだ。

 いつの間にか兄様に手を取られ、2人仲良く馬車まで歩くことになった。
 …………、恥ずかしくないのかな?

「あれ、フルト!
 お前、生徒会の仕事はいいのか?」

 魔法特進科の教室が入った建物を出て、少し歩いたところで兄様の知り合いと思われる人が声をかけてきた。
 制服からして兄様と同じ科に所属するものだろう。

 さて、ところで生徒会の仕事とは……?
 じとっとした目を兄様に向けるもスルーされてしまった。
 これは何かあるな、と察しやすい態度だ。  

「大丈夫だよ!
 やるべきことはやってる」

 少し不機嫌そうな兄様の声が聞こえてきた。
 聴いてきた相手の方もそんな兄様に少しやばっという顔をしている。
 というか、兄様と手を繋ぐ私を見て、そう言うことかという顔をした。
 いったいなぜ?
 
「あ、ああ。
 そうか、なら別に良いんだが。
 じゃあ、またな」
 
 そそくさと去っていくその人に若干の違和感があったが、なんとなくそれを兄様に聞くと後悔しそうだ。 
 と言うことで、スルー決定。

 その後は、特になにがあるでもなく馬車まで行き着いた。
 その頃には兄様の態度も元通りで、にこにこと私に話し掛けてくる。
 まあ、今はあまり話せるようなこともないんだけどね。
 和やかに会話をしていると、馬車はすいすいと進み、あっという間に家へとついた。
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