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彼①
1人目のカレ
しおりを挟む他愛もない会話を、
私は、
会えなくなってから、
何度憶い出してしまっただろうか。
どれほどに、
アナタを心の中から掻き消したかっただろうか。
どうして、
私はこのスタジオに来てしまったのだろう。
どうして、
このスタジオに通ってしまったのだろう。
どうしても会いたくて、、、
そんな人と巡り逢ったことはありませんか?
一目で良いから
あなたの姿を、存在を、確認したくて、
会話が出来なくとも、
一瞬、一秒でさえも
あなたとの空間が共に出来るなら、
垣間見れるなら、、、
どんなスケジュールを押してでも、
何が何でも、
「一目」でもすれ違える可能性があるならと、
切に毎日願い、
誰にもバレないように、
波風が立たないように、
誰も傷つかないように、
必死で隠して、
気付けば、私はあなたに会いに行くためだけに息をしていた。
たとえ「数日間」
でも会えないとなると、
この雪の時期、私は気付けば涙を流していた。知らない間に、命令もしないのに、涙と言うのは、頭の指令とは正反対の行動を起こしてくれるやっかいな身体の反応だ。
気付けば、雫が何度も何度も頬に流れ落ちてくる。
バカバカしい。
何回も命令したみたけれど、
私の身体は無反応を示し、
涙だけは流してくれたんだ。
明け方にはいつも見えないあなたが側にいて、
胸の奥が痛みすぎて、
寝てるいのか、
起きてるのか、
泣いているのか分からない。
「神さまがいるなら、
もう一度、あの人に会わせてください。。。」
"無駄だろう"
そんな頭の声とは別に、願う自分が大嫌いだった。
私の誕生日には、
きっとあなたに会える!
そう信じていた。。。
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