孤高の羊王とはぐれ犬

藤間留彦

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番外編

番外編② 愛を知らない犬と夜の羊③

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「……長い方が好みだった?」

 ルシュディーが僕の腕に触れ、身体を寄せながら上目遣いで見詰める。顔が一気に熱くなり、身体は緊張で硬直する。

「い、いや、そういう意味じゃ──」

 言葉を最後まで言い切れなかった。視界が遮られ唇に柔らかな感触。何が起こったのか分からない。

「顔真っ赤……かわいい」

 塞がれていた唇が離れて、妖しく笑む彼の顔を見た時に、ようやく自分が彼とキスをしたのだと理解した。

 と、次の瞬間、ルシュディーが僕の両肩を掴んでそのままベッドに横倒しにされ、僕に覆い被さった。
 頭が真っ白になって固まっている僕の唇に、ぬるりとしたものが触れる。それは唇を割って侵入してきて、僕の舌を絡め取った。

「はっ……ん……」

 息が上手くできない。頭に血が上っているのか、ぼうっとして思考さえまともに働かない。ただこの行為に嫌悪感はなく、寧ろ口の中を彼の舌が撫でる度にくすぐったいような心地良いような感覚に襲われた。

「……っ!」

 唐突に下半身にびりびりと刺激が走って、慌ててルシュディーを押し退けるようにして身体を起こす。

「ここ、硬くなってるよ。触って欲しいでしょ?」

 彼の手が僕のズボンのベルトを緩め、留め具を外した。

「ちょ、ちょっと……!」
「大丈夫だって、ちょびっと触るだけだから」

 下着をずらされると、両脚の付け根に勃ち上がるそれがルシュディーの眼前に勢いよく外に飛び出す。

「あは、すっご……おっきいね」

 ルシュディーはまじまじとそれを見詰め、舌舐めずりをすると、僕の茎に顔を寄せた。まさか、と抵抗する前に唇がその先端に触れる。瞬間刺激を受けて反射的にびくっと身体が震えた。

「っ、ふ……」

 僕の茎の先端を舐めたり咥えたりするルシュディーを羞恥心に駆られながら、訳も分からないまま呆然と見下ろす。

「スウードの匂い堪んない……発情しそうっ……」

 ルシュディーの僕の竿を握る手と反対の手が、彼の体の下の方で動いているのに気付いた。ぐちゅぐちゅと水音が聞こえる。

 肌蹴た腰布から両端を紐で結んだ形状の布地の少ない下着が覗く。そしてその手は、ずらした下着の中で何かを掻き回すように動いて、その度にルシュディーは身体を震わせた。

「やっぱ無理……我慢できない、欲しい……」

 何度も荒い息を吐き出し、ルシュディーの口の端から涎が垂れ落ちる。彼のその表情は、発情期のΩのそれと似ていて、どくんどくんと心臓が激しく脈打った。

 ルシュディーは身体起こし僕の上体をまた押して横たえさせると、僕の上に跨るような格好になった。
 そして僕の竿の先端が、ルシュディーの臀部にぴたりと宛てがわれる。

「スウード……奥まで、来て」
「ちょっと、待──ッ!」

 ルシュディーが腰を下ろした瞬間、下半身から背骨を伝って衝撃が走った。

「全部、入った……繋がってる……嬉しい」

 その言葉で、自分の茎がルシュディーの中に根元まで収まっているのをしかとこの目で見てしまった。

「う、っ……!」

 何でこんなことに、と混乱する僕をよそに、ルシュディーが腰を揺すり始めて、刺激が何度も僕の身体を走り抜け、何も考えられなくなる。
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