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とある作家の戯言
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戦後の有名な作家さんが仰っていました。
日本は戦後すぐ、重度の食糧難と住居不足に陥っていた。その頃の我々はその日食べられるモノがあれば! 雨風を凌げる家があれば幸せだと言っていた。
だが…戦後の混乱期を過ぎても、人は幸せではなかった。人々はやれ冷蔵庫が欲しい。洗濯機が欲しい。テレビが欲しい…と。……それがあれば幸せだとのたもうた。
それから十年余り経ち、ほとんどの家庭にそれら三種の神器が普及した頃、人々は幸せ…ではなかった。それがあれば幸せだと信じていたのに…
次はカラーテレビが欲しい、電子レンジが欲しい、マイカーが欲しい…と限りなく人は何かを求めていた。
そして、当たり前のようにそれらが周りに溢れるようになり、高度経済成長期に入っても…人は幸せにはなれなかった。どれほど便利な物が溢れ、生活が潤っていっても、人はどこか足りないものを感じていた。
それは何なのか…!! ――――その一つが『宗教』の喪失である……と。
――――
『宗教』という単語を聞くと、拒絶反応を示すのが現代の日本人の根本であると言えるだろう。だが…そもそも『宗教』って何だ? という問いに対して、正確に答えられる者は少ないだろう。何故なら離れすぎたが故に、『宗教』=『何か得体の知れない物』っていう、一種の『異星人の産物』『過去の遺物』として、中身を知らずに…いや、知らないからこそ、強い拒絶反応を見せている。と云えるだろう。
先に述べれば、私も宗教の勉強はして理解はしておりますが、恥ずかしながら無神教であります。だが、それが誇らしいかと云えば~そういう訳でもない。
本来の『宗教』というのは、単純に云えば『より良い人生の生き方の手引き書』であり、『こうすれば人生後悔しないで生きれますよ~?』 という、ただそれだけの物であるべきである。
ただ、これには強い洗脳装置としても働く側面があり、古今東西『宗教』という道具を使って人心を掌握し、神の名の元に略奪行為や、犯罪行為を繰り返した事例が沢山あります。
なので、理解出来ないのであれば、『宗教』と距離を開けるのは間違いではありません。
ただし…現在の我々が完全に『宗教』の影響を受けていないかと云えば…否である。
と云うよりも…恐らくこれを読んでる方はすべからず影響を受けているでしょう。
――――『ネット』という新しい『宗教』が造った『聖書』に~~
恐らくこれを読んで今、首を傾げていますね? 『ネット』が『聖書』? 飛躍しすぎじゃないかな? とか 理解不能ww とか考えている方もいるでしょう。
それではここで『宗教』というのは、何なのかもう少し振り返りながら、『ネット』との共通点を見ていきましょう。
『宗教』では何か問題が起こった時には、まず『経典』に、書かれてる内容を思い出し、それを参考に今の問題と照らし合わせ、答えを導きますね?
誰かが問題を起こした時、教祖様はこう沙汰を言い渡されたから、自分たちもそれに習おう~とかね?
物事の善悪も基本的に、教えの通りに考え、何を善とするか、悪とするかは経典に書かれた通りにする。
そして『ネット』世界でも、芸能人や一般人が問題を起こした時、ネットの書き込みを見て、多数派の方が正しいと考え、それに追従しようとする。
書き込まれた内容をそのまま鵜呑みにし、それがフェイクだろうが、何だろうが、何が善か悪かは、書かれている通りに考える。
ここでの差異は、互いに自分で考えずに他者の意見を盲目的に信じてる。肯定している所にある。書いてるのが教祖という一個人なのか、複数の意見なのかという違いはあるが、洗脳の第一歩は〈自分で考えないようにさせる〉という点においては、全く同じであると言える。
もう一つの共通点は、その依存度においての度合いである。熱心な教徒ほど、それが喪失する事に対して強い恐怖心を抱くモノである。何故なら、それが自分の世界の全てであるからだ。それがなくなってしまうという世界には生きていけないと価値観がある。
さ~て…? 今これを読んでる人の中で、ネットなしで生きていける人はどれぐらいいるかな~?
――――
冒頭の話に戻りますが、その作家さんが仰っていたのは、人の欲望は限りない…などという話ではありません。人はどこかに心のより処がなければ幸せになれない。―――と伝えたかったのでしょう。
『宗教』は本来、その心の拠り所としての機能があり、それを失った日本人は、何が善で悪なのか、それを考える指針もあやふやとなり、次の拠り所として今、初めは『マスコミ』を選び、次は『ネット』へと移っているんであろう。
脳死で、何も考えられないネット住民が多発してるのも恐らく、その拠り所の中身があやふやで何が正しいか何をすべきか判断出来ずに、脳がパンクしてるのが原因かな?
などと、坊主の戯言をつらつらと考えながら、頭休めに読んでくださりありがとうございました。
日本は戦後すぐ、重度の食糧難と住居不足に陥っていた。その頃の我々はその日食べられるモノがあれば! 雨風を凌げる家があれば幸せだと言っていた。
だが…戦後の混乱期を過ぎても、人は幸せではなかった。人々はやれ冷蔵庫が欲しい。洗濯機が欲しい。テレビが欲しい…と。……それがあれば幸せだとのたもうた。
それから十年余り経ち、ほとんどの家庭にそれら三種の神器が普及した頃、人々は幸せ…ではなかった。それがあれば幸せだと信じていたのに…
次はカラーテレビが欲しい、電子レンジが欲しい、マイカーが欲しい…と限りなく人は何かを求めていた。
そして、当たり前のようにそれらが周りに溢れるようになり、高度経済成長期に入っても…人は幸せにはなれなかった。どれほど便利な物が溢れ、生活が潤っていっても、人はどこか足りないものを感じていた。
それは何なのか…!! ――――その一つが『宗教』の喪失である……と。
――――
『宗教』という単語を聞くと、拒絶反応を示すのが現代の日本人の根本であると言えるだろう。だが…そもそも『宗教』って何だ? という問いに対して、正確に答えられる者は少ないだろう。何故なら離れすぎたが故に、『宗教』=『何か得体の知れない物』っていう、一種の『異星人の産物』『過去の遺物』として、中身を知らずに…いや、知らないからこそ、強い拒絶反応を見せている。と云えるだろう。
先に述べれば、私も宗教の勉強はして理解はしておりますが、恥ずかしながら無神教であります。だが、それが誇らしいかと云えば~そういう訳でもない。
本来の『宗教』というのは、単純に云えば『より良い人生の生き方の手引き書』であり、『こうすれば人生後悔しないで生きれますよ~?』 という、ただそれだけの物であるべきである。
ただ、これには強い洗脳装置としても働く側面があり、古今東西『宗教』という道具を使って人心を掌握し、神の名の元に略奪行為や、犯罪行為を繰り返した事例が沢山あります。
なので、理解出来ないのであれば、『宗教』と距離を開けるのは間違いではありません。
ただし…現在の我々が完全に『宗教』の影響を受けていないかと云えば…否である。
と云うよりも…恐らくこれを読んでる方はすべからず影響を受けているでしょう。
――――『ネット』という新しい『宗教』が造った『聖書』に~~
恐らくこれを読んで今、首を傾げていますね? 『ネット』が『聖書』? 飛躍しすぎじゃないかな? とか 理解不能ww とか考えている方もいるでしょう。
それではここで『宗教』というのは、何なのかもう少し振り返りながら、『ネット』との共通点を見ていきましょう。
『宗教』では何か問題が起こった時には、まず『経典』に、書かれてる内容を思い出し、それを参考に今の問題と照らし合わせ、答えを導きますね?
誰かが問題を起こした時、教祖様はこう沙汰を言い渡されたから、自分たちもそれに習おう~とかね?
物事の善悪も基本的に、教えの通りに考え、何を善とするか、悪とするかは経典に書かれた通りにする。
そして『ネット』世界でも、芸能人や一般人が問題を起こした時、ネットの書き込みを見て、多数派の方が正しいと考え、それに追従しようとする。
書き込まれた内容をそのまま鵜呑みにし、それがフェイクだろうが、何だろうが、何が善か悪かは、書かれている通りに考える。
ここでの差異は、互いに自分で考えずに他者の意見を盲目的に信じてる。肯定している所にある。書いてるのが教祖という一個人なのか、複数の意見なのかという違いはあるが、洗脳の第一歩は〈自分で考えないようにさせる〉という点においては、全く同じであると言える。
もう一つの共通点は、その依存度においての度合いである。熱心な教徒ほど、それが喪失する事に対して強い恐怖心を抱くモノである。何故なら、それが自分の世界の全てであるからだ。それがなくなってしまうという世界には生きていけないと価値観がある。
さ~て…? 今これを読んでる人の中で、ネットなしで生きていける人はどれぐらいいるかな~?
――――
冒頭の話に戻りますが、その作家さんが仰っていたのは、人の欲望は限りない…などという話ではありません。人はどこかに心のより処がなければ幸せになれない。―――と伝えたかったのでしょう。
『宗教』は本来、その心の拠り所としての機能があり、それを失った日本人は、何が善で悪なのか、それを考える指針もあやふやとなり、次の拠り所として今、初めは『マスコミ』を選び、次は『ネット』へと移っているんであろう。
脳死で、何も考えられないネット住民が多発してるのも恐らく、その拠り所の中身があやふやで何が正しいか何をすべきか判断出来ずに、脳がパンクしてるのが原因かな?
などと、坊主の戯言をつらつらと考えながら、頭休めに読んでくださりありがとうございました。
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