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第二章
美桜の心の在り方
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人は一体何をきっかけに恋をするんだろう? 生きている限り人は異性を求める?
いや、アタイはそれは違うと思う…そう信じられる物が心の中にある。
本当に求めてるのは…多分もっと違う物だ。
朝の静かな空気の中に、食器が擦れる音が響き渡る。
一抹の寂しさと、幸福な味わいの余韻を同時に感じる瞬間。
もう少し続いてほしいという願いと、それが叶わないという現実。
「あの子ってちょっと引っ込み思案だけど、相手の事を気に掛ける事が出来る子だったわね」
「そうだね~何か戸惑ってるような感じはあった…かな?」
…手早く四人分の食器を片手に持ちながら台所へと消え行く母。
名残惜しく…彼の座っていたイスをそっと指先で撫で上げながら目を閉じれば、先程までの彼の姿を思い浮かべる事が出来る。それだけで口の中が渇き、頬が紅くなるような気がする…
「話してる間…何度か向こうの壁の方を見ていたよね…」
誰もいなくなったリビング。刻々と時を刻み続ける時計の針の音。よく耳をそばだてれば
母のいなくなった方向からは水が流れる音に、大きくため息を吐く…すると…猫の入っている箱から小さな鳴き声が聞こえてきた。
「起きたのね…外は寒いよな~今朝外に出た時も息がちょっと白かったし…お前は腹出して寝てたようだけど~野生の欠片もないわね…」
お腹が空いたのか、可愛い声で鳴く子猫の頭を撫でる。まだ寝ぼけているのか、目を閉じたまま大きく伸びをしてまた…クタっと力を失って寝息を立て始めた。
凍えないようにエアコンの近くに箱を置いていたせいか…ここだけ少し暑さが違うのか、手が少し汗ばんでいる…
「…昨日色々あって氷雨先輩に近づけたかなって思ったんだけどな~」
壁際に置かれた台の上に並べられた家族写真に、母とアタイの趣味の人形やぬいぐるみ。
その上には、弟の好きなアニメのポスターや、額縁に飾ったアニメ絵。
テレビはそこまで大型ではないけど、毎日綺麗に画面を拭いているからか埃一つなく見えやすい。
母は普段からテレビを見るよりも、動画サイトで料理とか、ラブロマンス物の映像とか観てて、父は畑づくりのコツとか、野生動物の映像とかを好んで観ている…アタイは普通にアニメとか観てるけど…広良? あいつは大体スマホで観てるからよく分からない…
「何か母さんがお前の写真ばかり撮ってるけど…気づいたらお前の写真でメモリ一杯になるんじゃないか?」
時計を見ると、時刻がすでに10時を回っていた。そろそろお店も開く時間だ。
台所から母が手をタオルで拭きながら出てきたのを気配で感じる。
子猫のを頭を撫でながら…顎に手を当てて少し考え込む仕草をしてから、子猫が大きく欠伸をしていた。
自然と指を伸ばすと…寝ぼけたまま指を両手でつかみ上げ、吸い始めていた。
「その子、起きちゃったの?…ミルク欲しいのかしら…」
「ふふふっ…お前も食いしん坊だな~ もう離乳食だって食べ始めてるんだろう? ういうい~♪ あっ…母さん…猫用のミルク取ってきてくれる?」
パタパタとスリッパで歩く音がまた遠ざかっていく。子猫に指を吸わせたまま…その姿を見て何となく…もう一度飾ってあった家族写真の方へ眼を向ける。
少し前に動物園に四人で行った時の写真。まだ暑い夏で広良が家に帰って涼みたいとぼやいていたり、水族館の方が涼しそうだと言ってたっけ… 父がペンギンの赤ちゃんに目を輝かせてカメラのフラッシュを何度も焚いて、母が昔から好きだったライオンが老衰で死んだとかで…その慰霊の為に来たいって言ったのがきっかけだったか…
「そっか…これ来客用の未使用のタオルか…」
子猫の下に敷かれてる見慣れない綺麗なタオル。これを用意出来るのは一人しかいないか…ツルツルとした真新しい感触のタオルに思わず笑みが零れる
「偉い気持ちいい感触だね~ こんなベットで一日中寝転んでるのか…うらやましい奴め」
テレビの電源を点ける。どれを見たいとかというのはなく、当たり障りないニュース番組でも良いかという適当にチャンネルを回していく。
それからどれぐらい時間が過ぎたんだろう……再び母の気配が…小さな小皿と、温めたミルクを持って隣に座り、慣れた様子で箱の中に皿を入れ、ミルクを注いでいく。
そんな母の様子をぼんやりと見ていたら、不意にこちらを向き微笑を浮かべる…
「どうしたの? 浮かない顔をしてるけど…」
「……ここ数日で氷雨先輩と仲良くなってさ…凄く近づいたなって思ったんだ。でも…」
そう呟きながら、首元に指を触れ…何もない空を触るように…柔らかく握りしめる。
心が空虚になる感覚…テレビの音が虚しく鼓膜を揺らす中…心臓の音と、時計の針の音がリンクするような…不思議な感じがしている…
「今日会ってみて何か…まだ遠くにいるんじゃないかな~って思っちゃって…それがちょっと寂しくてさ…」
「そうね~ 人見知りする感じのする子だったし…気のせいだと思うけど…それに…」
匂いでもしたのか、子猫が起きだし寝ぼけた表情のままミルクの入った皿へと顔を突っ込み、音を立てて舐め始めた。
ミルク飲んでる間に触ると、気管に入って不味いかなって思い手を触れずに見守っていた。
「あの子、何か急いでいたのよね~? 学校に用事あるとかそんな事言ってたわよ?」
「そうなの? そういえば…何かあるような…? ないような…」
子猫の幸せそうな表情に、こちらを見上げながら目を細めて笑うように見える口元。猫には人間ほどの表情筋はないのに、自然とそう思えてしまうのはこちらの思い込みなのかな?
「美桜は何か思いつく?」
「んっ~?」
先輩との会話を思い出しながら、ふと…な~ぜ~か凄く話しかけていた父との会話も思い出すけど…ピンとくる物がない。精々が…終始父の方が真剣に…見栄を張ってた位だ。
そんな頼りがいのある父はケーキを食べ終わった後に痛み止めを薬箱から取り出し飲むと…そのまま上着を羽織り外へと出かけていた。買い物前に大事な用事があるとか物凄く切実な顔で母に懇願している姿がとても印象的だった。
「広良もまだ起きてこないし…普段からこんなに寝てるっけ?」
「結局一度も氷雨君とは顔を合わせてないわね~」
寝坊助の弟は弟で結局顔を出さず仕舞…昨日もそうだったけどもしかして姉の友達相手に人見知り発動でもしてるんじゃないかな…?
弟の為のケーキだけがポツンとテーブルの上にポツンと残されている。その様がどこか寂し気に…孤独な感じがするような気がして…少しだけ目を伏せてしまう。
「一人きりか…そういえば…先輩って…毎日校庭にいるんだよね…確か猫のエサやりに…あっ…!」
「猫のエサやり?」
思わず大きな声を上げ立ち上がると…目を見開きながら…小走りをし自分の上着と財布やバックなどを掴むと、脇目もふらずに玄関へと走っていく。
「そうだ! …猫に会いに行ったのかも…母さん! ちょっと出かけてくる!」
「もうすぐ雨降るかも知れないから、ちゃんと傘持っていきなさいよ」
「うんっ!」
自分の分の傘を掴み、、玄関のドアの取っ手を掴んだ瞬間…無意識に体が硬直する。そしてまた首元を撫で上げてから、踵を返して自分の部屋に。階段を上る音が煩かったのか、広良が隣の部屋から出て来て、寝ぐせだらけの頭を掻きながらこちらを見ていた。
「おはよう~姉ちゃん、何か上着羽織ってるけどコンビニでも行くの? もしも行くなら、あのアニメのコラボ商品のお菓子とか買ってきて――」
「覚えていたらね!」
部屋に入ると、どこに置いたっけと首を左右に振る。お目当ての物は枕元に置いたままで‥それを掴むと首に巻き付け、もう一度音を立てて階段を下る。
広良はすでに一階に降りてるみたいで、リビングで母さんからケーキを渡されていた。
「これ手作りケーキ? すげえな!」
「食べる前にちゃんと手を洗って、うがいするのよ?」
「分かった~美味そうだな!」
汗ばんでる掌を拭うように…首に巻いたマフラーを握りしめ、上がり始めた脈拍を抑えるように大きく深呼吸をする。
ブーツを履き、もう一度家族に出掛けると声をかけると…持っている傘を忘れずに…玄関の扉を潜り外へと…バルコニーを抜けると…冷たい風が‥足元から吹き上がり‥スカートの奥まで寒さをタイツ越しでも感じ…内股になり‥一度だけ後ろの扉を見てから…もう一度前を向き歩き出す。
「やっばいな…レディースパンツの方が良かったかな…ああでも…氷雨先輩に会いに行くんだし…スカートの方が良いよね…うんっ」
防寒具でがっちり装備の状態ではムードも出来ない。まだギリギリ雨は降ってないけど、急がないと本当に雨が降ってしまうかもしれない。
それに子猫のお世話もあるし、両親が出掛ける前に戻る必要もある…
「あっ…もしかして…氷雨先輩は傘を持ってないよね……上手く会えるかな…」
空は先ほどよりの黒い雲が目立ち始め‥空気も少し湿り気を感じていた。
アタイの予想が正しければ…多分先輩は昨日行ったペットショップにも顔を出すはずだ。
大きく足を前に…先ほどよりも早く…小走りで目的地へと向かいだした。
いや、アタイはそれは違うと思う…そう信じられる物が心の中にある。
本当に求めてるのは…多分もっと違う物だ。
朝の静かな空気の中に、食器が擦れる音が響き渡る。
一抹の寂しさと、幸福な味わいの余韻を同時に感じる瞬間。
もう少し続いてほしいという願いと、それが叶わないという現実。
「あの子ってちょっと引っ込み思案だけど、相手の事を気に掛ける事が出来る子だったわね」
「そうだね~何か戸惑ってるような感じはあった…かな?」
…手早く四人分の食器を片手に持ちながら台所へと消え行く母。
名残惜しく…彼の座っていたイスをそっと指先で撫で上げながら目を閉じれば、先程までの彼の姿を思い浮かべる事が出来る。それだけで口の中が渇き、頬が紅くなるような気がする…
「話してる間…何度か向こうの壁の方を見ていたよね…」
誰もいなくなったリビング。刻々と時を刻み続ける時計の針の音。よく耳をそばだてれば
母のいなくなった方向からは水が流れる音に、大きくため息を吐く…すると…猫の入っている箱から小さな鳴き声が聞こえてきた。
「起きたのね…外は寒いよな~今朝外に出た時も息がちょっと白かったし…お前は腹出して寝てたようだけど~野生の欠片もないわね…」
お腹が空いたのか、可愛い声で鳴く子猫の頭を撫でる。まだ寝ぼけているのか、目を閉じたまま大きく伸びをしてまた…クタっと力を失って寝息を立て始めた。
凍えないようにエアコンの近くに箱を置いていたせいか…ここだけ少し暑さが違うのか、手が少し汗ばんでいる…
「…昨日色々あって氷雨先輩に近づけたかなって思ったんだけどな~」
壁際に置かれた台の上に並べられた家族写真に、母とアタイの趣味の人形やぬいぐるみ。
その上には、弟の好きなアニメのポスターや、額縁に飾ったアニメ絵。
テレビはそこまで大型ではないけど、毎日綺麗に画面を拭いているからか埃一つなく見えやすい。
母は普段からテレビを見るよりも、動画サイトで料理とか、ラブロマンス物の映像とか観てて、父は畑づくりのコツとか、野生動物の映像とかを好んで観ている…アタイは普通にアニメとか観てるけど…広良? あいつは大体スマホで観てるからよく分からない…
「何か母さんがお前の写真ばかり撮ってるけど…気づいたらお前の写真でメモリ一杯になるんじゃないか?」
時計を見ると、時刻がすでに10時を回っていた。そろそろお店も開く時間だ。
台所から母が手をタオルで拭きながら出てきたのを気配で感じる。
子猫のを頭を撫でながら…顎に手を当てて少し考え込む仕草をしてから、子猫が大きく欠伸をしていた。
自然と指を伸ばすと…寝ぼけたまま指を両手でつかみ上げ、吸い始めていた。
「その子、起きちゃったの?…ミルク欲しいのかしら…」
「ふふふっ…お前も食いしん坊だな~ もう離乳食だって食べ始めてるんだろう? ういうい~♪ あっ…母さん…猫用のミルク取ってきてくれる?」
パタパタとスリッパで歩く音がまた遠ざかっていく。子猫に指を吸わせたまま…その姿を見て何となく…もう一度飾ってあった家族写真の方へ眼を向ける。
少し前に動物園に四人で行った時の写真。まだ暑い夏で広良が家に帰って涼みたいとぼやいていたり、水族館の方が涼しそうだと言ってたっけ… 父がペンギンの赤ちゃんに目を輝かせてカメラのフラッシュを何度も焚いて、母が昔から好きだったライオンが老衰で死んだとかで…その慰霊の為に来たいって言ったのがきっかけだったか…
「そっか…これ来客用の未使用のタオルか…」
子猫の下に敷かれてる見慣れない綺麗なタオル。これを用意出来るのは一人しかいないか…ツルツルとした真新しい感触のタオルに思わず笑みが零れる
「偉い気持ちいい感触だね~ こんなベットで一日中寝転んでるのか…うらやましい奴め」
テレビの電源を点ける。どれを見たいとかというのはなく、当たり障りないニュース番組でも良いかという適当にチャンネルを回していく。
それからどれぐらい時間が過ぎたんだろう……再び母の気配が…小さな小皿と、温めたミルクを持って隣に座り、慣れた様子で箱の中に皿を入れ、ミルクを注いでいく。
そんな母の様子をぼんやりと見ていたら、不意にこちらを向き微笑を浮かべる…
「どうしたの? 浮かない顔をしてるけど…」
「……ここ数日で氷雨先輩と仲良くなってさ…凄く近づいたなって思ったんだ。でも…」
そう呟きながら、首元に指を触れ…何もない空を触るように…柔らかく握りしめる。
心が空虚になる感覚…テレビの音が虚しく鼓膜を揺らす中…心臓の音と、時計の針の音がリンクするような…不思議な感じがしている…
「今日会ってみて何か…まだ遠くにいるんじゃないかな~って思っちゃって…それがちょっと寂しくてさ…」
「そうね~ 人見知りする感じのする子だったし…気のせいだと思うけど…それに…」
匂いでもしたのか、子猫が起きだし寝ぼけた表情のままミルクの入った皿へと顔を突っ込み、音を立てて舐め始めた。
ミルク飲んでる間に触ると、気管に入って不味いかなって思い手を触れずに見守っていた。
「あの子、何か急いでいたのよね~? 学校に用事あるとかそんな事言ってたわよ?」
「そうなの? そういえば…何かあるような…? ないような…」
子猫の幸せそうな表情に、こちらを見上げながら目を細めて笑うように見える口元。猫には人間ほどの表情筋はないのに、自然とそう思えてしまうのはこちらの思い込みなのかな?
「美桜は何か思いつく?」
「んっ~?」
先輩との会話を思い出しながら、ふと…な~ぜ~か凄く話しかけていた父との会話も思い出すけど…ピンとくる物がない。精々が…終始父の方が真剣に…見栄を張ってた位だ。
そんな頼りがいのある父はケーキを食べ終わった後に痛み止めを薬箱から取り出し飲むと…そのまま上着を羽織り外へと出かけていた。買い物前に大事な用事があるとか物凄く切実な顔で母に懇願している姿がとても印象的だった。
「広良もまだ起きてこないし…普段からこんなに寝てるっけ?」
「結局一度も氷雨君とは顔を合わせてないわね~」
寝坊助の弟は弟で結局顔を出さず仕舞…昨日もそうだったけどもしかして姉の友達相手に人見知り発動でもしてるんじゃないかな…?
弟の為のケーキだけがポツンとテーブルの上にポツンと残されている。その様がどこか寂し気に…孤独な感じがするような気がして…少しだけ目を伏せてしまう。
「一人きりか…そういえば…先輩って…毎日校庭にいるんだよね…確か猫のエサやりに…あっ…!」
「猫のエサやり?」
思わず大きな声を上げ立ち上がると…目を見開きながら…小走りをし自分の上着と財布やバックなどを掴むと、脇目もふらずに玄関へと走っていく。
「そうだ! …猫に会いに行ったのかも…母さん! ちょっと出かけてくる!」
「もうすぐ雨降るかも知れないから、ちゃんと傘持っていきなさいよ」
「うんっ!」
自分の分の傘を掴み、、玄関のドアの取っ手を掴んだ瞬間…無意識に体が硬直する。そしてまた首元を撫で上げてから、踵を返して自分の部屋に。階段を上る音が煩かったのか、広良が隣の部屋から出て来て、寝ぐせだらけの頭を掻きながらこちらを見ていた。
「おはよう~姉ちゃん、何か上着羽織ってるけどコンビニでも行くの? もしも行くなら、あのアニメのコラボ商品のお菓子とか買ってきて――」
「覚えていたらね!」
部屋に入ると、どこに置いたっけと首を左右に振る。お目当ての物は枕元に置いたままで‥それを掴むと首に巻き付け、もう一度音を立てて階段を下る。
広良はすでに一階に降りてるみたいで、リビングで母さんからケーキを渡されていた。
「これ手作りケーキ? すげえな!」
「食べる前にちゃんと手を洗って、うがいするのよ?」
「分かった~美味そうだな!」
汗ばんでる掌を拭うように…首に巻いたマフラーを握りしめ、上がり始めた脈拍を抑えるように大きく深呼吸をする。
ブーツを履き、もう一度家族に出掛けると声をかけると…持っている傘を忘れずに…玄関の扉を潜り外へと…バルコニーを抜けると…冷たい風が‥足元から吹き上がり‥スカートの奥まで寒さをタイツ越しでも感じ…内股になり‥一度だけ後ろの扉を見てから…もう一度前を向き歩き出す。
「やっばいな…レディースパンツの方が良かったかな…ああでも…氷雨先輩に会いに行くんだし…スカートの方が良いよね…うんっ」
防寒具でがっちり装備の状態ではムードも出来ない。まだギリギリ雨は降ってないけど、急がないと本当に雨が降ってしまうかもしれない。
それに子猫のお世話もあるし、両親が出掛ける前に戻る必要もある…
「あっ…もしかして…氷雨先輩は傘を持ってないよね……上手く会えるかな…」
空は先ほどよりの黒い雲が目立ち始め‥空気も少し湿り気を感じていた。
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