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第二章
猫のいる家での、人それぞれの恋模様
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人の営みは猫との共生である、雀は人の生活圏と同じ場所で活動をするのは、天敵である猛禽類の類が少ないからだという学説もある。摸倣子的継承といえる。
そして猫がこのように可愛いのもまた、人間との共存の中で勝ち得た進化と言えるのではないだろうか…
「それで、美桜殿…この前は面白い事があったそうじゃな?」
「葵……休み明け早々、なんだその何ともいえない…満面の笑みは…」
雨が降る中我が家にまた来てすぐに、氷雨先輩がまたすぐに帰ろうとしたんだけど、膨らんだお腹を軽く撫でながら、先輩が蒔いた種なんだし責任取ってください♪ と笑顔で言ったら氷像のように硬直していた。
「樹から聞いたぞ~何でも氷雨先輩が家に来てくれたらしいじゃないか!」
「あ~そりゃ一緒に下校したもん…それはあの時話したでしょ?」
その後、家にまだいた母さんが玄関の扉を開けてくれて、氷雨先輩を連れてきたアタイを何も言わず笑顔で迎えてくれ、また新しい家族が増えると良いんじゃないと、歓迎するって言ってくれていた。
その時も何故か、氷雨先輩は再度、身体が石像のように固まって動かなくなっていたけど~その理由は全く分からない。
「それで、家にいた母親とドロドロの三角関係になったそうじゃないか! 詳しく教えてくれ!」
「そっちか! こら~! 樹~~~!」
何が変わったのか、何も変わってないのか。そもそも人の関係ってそんな急には変わらないのかも知れないよね。でも自分の中で何かが変わった気はする。
氷雨先輩への想いも、言葉には出来ないけど…何かが違う気がする。もっと今のこの気持ちを大事にしたいって思えるようになった。
「樹お前か~! 葵にイイ加減な事を言ったのは!」
「ぎゃ~ギブギブ! ちょっとヘッドロックはやめて!」
勿論、休み明けだからといって、世の中の何かが変わる訳じゃない。それでも、二匹もいきなり家に来た猫たちのおかげか…日曜は殆ど眠る事も休まる事もなく、月曜の朝日はどこまでも眩しかった……
「イタタタッ… それで…猫の方はどうなの? トラブルなくスクスクと育ちそう?」
「うん~ちょっと予定外に一匹増えたけど、多分上手くやってけるんじゃないかな? あと子猫の名前だけど…戦国武将っぽい名前にした方が面白いかなと思って父さんに相談してるとこ」
それは悪い物じゃなかった。数時間置きにエサをやったり、病院に連れて行ってかかった費用が泣くほどお高かったり、お気に入りのコートやマフラーが毛だらけになったりと…色々あるけど、その子たちの寝顔を見たらその程度は些細な事のように感じた。
「戦国武将? 美桜って戦国時代とか好きだっけ?」
「いや、特に好きって訳じゃないけど…面白いかな~て思って、これからちょっと勉強するつもり……」
「はは~ん…なるほど…」
「何よ…その何とも言えない笑みは…」
それに何より、その程度の事で氷雨先輩と会える機会が増える上に、『母さん』が定期的に家に来てくれると無理やり約束させた…そう…アタイじゃなくて『母さん』がだけど…
「色々あったんだろうな~って察しちゃって…氷雨先輩が戦国時代の話ばかりしてついていけなかったんだね? それで氷雨先輩はおばさんとだけ話が盛り上がったとか?」
「まだ引っ張るか! 違うよ~! いや、違わないけど…でも違うのよ。先輩はそんな事してないもん」
もう師走になって、どれぐらいだろう…気づけばもうすぐクリスマスだとか、冬休みだとか…色々とイベントが目白押し。
樹の奴はちゃんと東谷君を誘えているんだろうか…色々と相談に乗ってくれたし、上手い事あの二人もゴールインして欲しいんだけどな…
「こらお前たち~何を騒いでおる~ もう朝のHR始めるぞ~」
朝のHRがいつも通り始まる。毎日のように見かけるクラスメイトの顔に、担任の熊田先生のどこか疲れたような…ストレスが凄い溜まっているような表情。
よく見たら、左の頬が思い切り赤い…まるで誰かにビンタされたかのような…
「先生~その顔どうしたんですか~?」
「ああこれか…ちょっと…朝に妻とケンカをしてな…妻が疲れているっていうから朝食を先生が作ったんだけど…フライパンのテフロン加工をボロボロになったって言われてしまってな…そのフライパン…5000円もしたそうで…帰りに先生の小遣いで買うハメになってしまって…今月厳しいのに…欲しい本があったのだが…はぁ~」
5000円って…かなりお高いフライパンだったんだなって思ったけど、きっと奥さんは料理好きで毎日先生の為に手作り弁当を作ってくれたりしているみたいだし、だからこそのケンカなのかな…?
「先生またですか~? 普段から料理しないからですよ~ でもそれだけでビンタされるんですか?」
「それがな…妻のお気に入りのエプロンやミトンまで焦がしてしまって…な」
「本当に不器用ですね! またラムネ摂取量が増えそう…今度一緒に家庭科室で料理しませんか? 私たちが教えますよ~」
家の事情は色々あって、トラブルがゼロの家庭なんてないんだろうけど、それでも皆それぞれに自分なりの楽しみや幸せを見つけていくんだと思う。
自分なりの幸せを見つける事に、人はきっと生きがいや達成感を持つんだって…今なら何となく分かる。
アタイはふと…視線を窓の外に‥グラウンドにあった名前も知らない木を見ていた。
「氷雨先輩…お昼どうしてるんだろ…」
アタイの小さな呟きは、HRの皆のバカ騒ぎで誰に聞こえる訳でもなく、視線は空へ。
空は青く、小さな雲が風に乗って足早に流れていく。
小さなため息、アタイは筆入れから恋占いに使っていたエンピツと、自分と氷雨先輩のイニシャルが書いているキャップをはめ込み、机の上で転がす。
「二人の相性は…最高…にするには…ラッキーアイテムは…マフラーと…なるほどね…」
――――
――――――――
風邪気味の猫と、まだまだ離乳食を始めたばかりの子猫。どっちも手のかかる期間だけど、この時期にしか味わえない可愛さや儚さがあって、どれほど疲れても心地よい物だった。
家に戻ると母はずっと猫と一緒にいて、リビングで久幸君と遊んだり、子猫にエサをやったりととても楽しそうだったんだけど…
「母さん…疲れのせいかちょっと白髪増えた? 頭の先から白い毛が…」
「まさかそんな~♪ 鏡…鏡と……はっ…!?」
その日の夜、母が初めてネットで調べ物をしている姿を見た。何か鉄分がいるのかとか、青魚が良いのかと真剣な表情でPCの画面とにらめっこしていたよね。
弟も普段は自室でスマホを弄るか、ゲームをしてるかぐらいだったのに、猫をリビングで飼い始めたからという物、よく下に降りて家族と会話するのが増えている。
「そういえば、姉ちゃん~俺の頼んだ買い物やってきてくれた?」
「あ~ごめんね? 何か姉ちゃんの行ったコンビニじゃ置いてなかったよ」
「本当? 何か猫グッズ買ってお金なかったっていうオチはないよね?」
「ぎくっ……」
あのシャム猫の折り畳み傘、想像以上に高くて自分のお財布だと本当にギリギリだったのは…氷雨先輩にも、弟にも絶対に秘密だ。今月は無駄な出費だとかはないと思うんだけど…お小遣いの日までまだ20日以上もあるっていうのに…
父さんの方は何とか整体師さんがギックリ腰を治してくれたみたいで、コルセットをすれば痛みは治まってくれたらしい。ただその状態で重い買い物袋を抱えて母さんとのデートと言う名のショッピングに付き合い、また腰の痛みが再発したらしい。
「父さんは、戦国時代の女性で…印象的で可愛らしい名前って何か思いつかない?」
「~~駒姫かな‥豊臣秀次の側室で無実の罪で処刑されたって言われてる悲劇の女性だな…」
しばらくの間二人の間に広がる沈黙の時間。会社から帰ったばかりだというのに、カボチャのお世話をしている父さんに、アタイは制服の襟元に触れながら冷たい風が吹いている間も、父さんは楽しそうに土いじりをし続けていた。
「どうして、そんな悲劇の女性の名前を…」
「悲劇だったからこそさ…今度は幸せになって欲しいって思うだろ?」
「なるほど…そういう発想もあるね……」
空はあの日よりも晴れ渡っていても、秋の夕暮れ時の空はどこか寂しい。
もうすぐ一年が終わって…あと少ししたらまた進級の季節だ。今年忘れた物がないか…やり残した物がないか…空の向こうへと消えていった雲に語り掛けるように視線は遥か先へ。
「ううっ…じっとしてるとやっぱり寒い…そうだ父さん…前々から一つ訊きたかった事あるんだけど…」
「どうした?」
「アタイの名前を夏の桜…葉桜のように美しくって意味にしたって母さんから訊いたけど、名付けたのも父さんなの?」
「ああ~それか…そういえば説明していなかったな」
全部のかぼちゃのチェックが終わった父の様子は普段通りだった。普段からどこか楽しそうな笑みを浮かべながら、自信もあり落ち着いた雰囲気で。
自分の好きな事には素直になって、自分の大事な物が何なのかを知っているような人。
「母さんにプロポーズする時に言ったんだよ、『桜の花はすぐに散ってしまうけど、例え散ってしまったとしてもその美しさはずっと変わらない』ってね?」
「えっ…それって…」
そして猫がこのように可愛いのもまた、人間との共存の中で勝ち得た進化と言えるのではないだろうか…
「それで、美桜殿…この前は面白い事があったそうじゃな?」
「葵……休み明け早々、なんだその何ともいえない…満面の笑みは…」
雨が降る中我が家にまた来てすぐに、氷雨先輩がまたすぐに帰ろうとしたんだけど、膨らんだお腹を軽く撫でながら、先輩が蒔いた種なんだし責任取ってください♪ と笑顔で言ったら氷像のように硬直していた。
「樹から聞いたぞ~何でも氷雨先輩が家に来てくれたらしいじゃないか!」
「あ~そりゃ一緒に下校したもん…それはあの時話したでしょ?」
その後、家にまだいた母さんが玄関の扉を開けてくれて、氷雨先輩を連れてきたアタイを何も言わず笑顔で迎えてくれ、また新しい家族が増えると良いんじゃないと、歓迎するって言ってくれていた。
その時も何故か、氷雨先輩は再度、身体が石像のように固まって動かなくなっていたけど~その理由は全く分からない。
「それで、家にいた母親とドロドロの三角関係になったそうじゃないか! 詳しく教えてくれ!」
「そっちか! こら~! 樹~~~!」
何が変わったのか、何も変わってないのか。そもそも人の関係ってそんな急には変わらないのかも知れないよね。でも自分の中で何かが変わった気はする。
氷雨先輩への想いも、言葉には出来ないけど…何かが違う気がする。もっと今のこの気持ちを大事にしたいって思えるようになった。
「樹お前か~! 葵にイイ加減な事を言ったのは!」
「ぎゃ~ギブギブ! ちょっとヘッドロックはやめて!」
勿論、休み明けだからといって、世の中の何かが変わる訳じゃない。それでも、二匹もいきなり家に来た猫たちのおかげか…日曜は殆ど眠る事も休まる事もなく、月曜の朝日はどこまでも眩しかった……
「イタタタッ… それで…猫の方はどうなの? トラブルなくスクスクと育ちそう?」
「うん~ちょっと予定外に一匹増えたけど、多分上手くやってけるんじゃないかな? あと子猫の名前だけど…戦国武将っぽい名前にした方が面白いかなと思って父さんに相談してるとこ」
それは悪い物じゃなかった。数時間置きにエサをやったり、病院に連れて行ってかかった費用が泣くほどお高かったり、お気に入りのコートやマフラーが毛だらけになったりと…色々あるけど、その子たちの寝顔を見たらその程度は些細な事のように感じた。
「戦国武将? 美桜って戦国時代とか好きだっけ?」
「いや、特に好きって訳じゃないけど…面白いかな~て思って、これからちょっと勉強するつもり……」
「はは~ん…なるほど…」
「何よ…その何とも言えない笑みは…」
それに何より、その程度の事で氷雨先輩と会える機会が増える上に、『母さん』が定期的に家に来てくれると無理やり約束させた…そう…アタイじゃなくて『母さん』がだけど…
「色々あったんだろうな~って察しちゃって…氷雨先輩が戦国時代の話ばかりしてついていけなかったんだね? それで氷雨先輩はおばさんとだけ話が盛り上がったとか?」
「まだ引っ張るか! 違うよ~! いや、違わないけど…でも違うのよ。先輩はそんな事してないもん」
もう師走になって、どれぐらいだろう…気づけばもうすぐクリスマスだとか、冬休みだとか…色々とイベントが目白押し。
樹の奴はちゃんと東谷君を誘えているんだろうか…色々と相談に乗ってくれたし、上手い事あの二人もゴールインして欲しいんだけどな…
「こらお前たち~何を騒いでおる~ もう朝のHR始めるぞ~」
朝のHRがいつも通り始まる。毎日のように見かけるクラスメイトの顔に、担任の熊田先生のどこか疲れたような…ストレスが凄い溜まっているような表情。
よく見たら、左の頬が思い切り赤い…まるで誰かにビンタされたかのような…
「先生~その顔どうしたんですか~?」
「ああこれか…ちょっと…朝に妻とケンカをしてな…妻が疲れているっていうから朝食を先生が作ったんだけど…フライパンのテフロン加工をボロボロになったって言われてしまってな…そのフライパン…5000円もしたそうで…帰りに先生の小遣いで買うハメになってしまって…今月厳しいのに…欲しい本があったのだが…はぁ~」
5000円って…かなりお高いフライパンだったんだなって思ったけど、きっと奥さんは料理好きで毎日先生の為に手作り弁当を作ってくれたりしているみたいだし、だからこそのケンカなのかな…?
「先生またですか~? 普段から料理しないからですよ~ でもそれだけでビンタされるんですか?」
「それがな…妻のお気に入りのエプロンやミトンまで焦がしてしまって…な」
「本当に不器用ですね! またラムネ摂取量が増えそう…今度一緒に家庭科室で料理しませんか? 私たちが教えますよ~」
家の事情は色々あって、トラブルがゼロの家庭なんてないんだろうけど、それでも皆それぞれに自分なりの楽しみや幸せを見つけていくんだと思う。
自分なりの幸せを見つける事に、人はきっと生きがいや達成感を持つんだって…今なら何となく分かる。
アタイはふと…視線を窓の外に‥グラウンドにあった名前も知らない木を見ていた。
「氷雨先輩…お昼どうしてるんだろ…」
アタイの小さな呟きは、HRの皆のバカ騒ぎで誰に聞こえる訳でもなく、視線は空へ。
空は青く、小さな雲が風に乗って足早に流れていく。
小さなため息、アタイは筆入れから恋占いに使っていたエンピツと、自分と氷雨先輩のイニシャルが書いているキャップをはめ込み、机の上で転がす。
「二人の相性は…最高…にするには…ラッキーアイテムは…マフラーと…なるほどね…」
――――
――――――――
風邪気味の猫と、まだまだ離乳食を始めたばかりの子猫。どっちも手のかかる期間だけど、この時期にしか味わえない可愛さや儚さがあって、どれほど疲れても心地よい物だった。
家に戻ると母はずっと猫と一緒にいて、リビングで久幸君と遊んだり、子猫にエサをやったりととても楽しそうだったんだけど…
「母さん…疲れのせいかちょっと白髪増えた? 頭の先から白い毛が…」
「まさかそんな~♪ 鏡…鏡と……はっ…!?」
その日の夜、母が初めてネットで調べ物をしている姿を見た。何か鉄分がいるのかとか、青魚が良いのかと真剣な表情でPCの画面とにらめっこしていたよね。
弟も普段は自室でスマホを弄るか、ゲームをしてるかぐらいだったのに、猫をリビングで飼い始めたからという物、よく下に降りて家族と会話するのが増えている。
「そういえば、姉ちゃん~俺の頼んだ買い物やってきてくれた?」
「あ~ごめんね? 何か姉ちゃんの行ったコンビニじゃ置いてなかったよ」
「本当? 何か猫グッズ買ってお金なかったっていうオチはないよね?」
「ぎくっ……」
あのシャム猫の折り畳み傘、想像以上に高くて自分のお財布だと本当にギリギリだったのは…氷雨先輩にも、弟にも絶対に秘密だ。今月は無駄な出費だとかはないと思うんだけど…お小遣いの日までまだ20日以上もあるっていうのに…
父さんの方は何とか整体師さんがギックリ腰を治してくれたみたいで、コルセットをすれば痛みは治まってくれたらしい。ただその状態で重い買い物袋を抱えて母さんとのデートと言う名のショッピングに付き合い、また腰の痛みが再発したらしい。
「父さんは、戦国時代の女性で…印象的で可愛らしい名前って何か思いつかない?」
「~~駒姫かな‥豊臣秀次の側室で無実の罪で処刑されたって言われてる悲劇の女性だな…」
しばらくの間二人の間に広がる沈黙の時間。会社から帰ったばかりだというのに、カボチャのお世話をしている父さんに、アタイは制服の襟元に触れながら冷たい風が吹いている間も、父さんは楽しそうに土いじりをし続けていた。
「どうして、そんな悲劇の女性の名前を…」
「悲劇だったからこそさ…今度は幸せになって欲しいって思うだろ?」
「なるほど…そういう発想もあるね……」
空はあの日よりも晴れ渡っていても、秋の夕暮れ時の空はどこか寂しい。
もうすぐ一年が終わって…あと少ししたらまた進級の季節だ。今年忘れた物がないか…やり残した物がないか…空の向こうへと消えていった雲に語り掛けるように視線は遥か先へ。
「ううっ…じっとしてるとやっぱり寒い…そうだ父さん…前々から一つ訊きたかった事あるんだけど…」
「どうした?」
「アタイの名前を夏の桜…葉桜のように美しくって意味にしたって母さんから訊いたけど、名付けたのも父さんなの?」
「ああ~それか…そういえば説明していなかったな」
全部のかぼちゃのチェックが終わった父の様子は普段通りだった。普段からどこか楽しそうな笑みを浮かべながら、自信もあり落ち着いた雰囲気で。
自分の好きな事には素直になって、自分の大事な物が何なのかを知っているような人。
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