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初恋?
しおりを挟むあれから10年という月日が流れた。
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私は20歳で初恋をした。その相手は10歳年上の上司。当時は妻帯者であった。
仕事が出来,上司からも信頼が厚い彼は社会の皆んなから慕われる人であった。
私は,その中の好意を寄せる,「一」ひとりでしかなかった…。
彼は絶大な人気があったので,影から「そっと」見るしかなかった。
ある日,転機がら訪れた。
会社のプロジェクトの一員として彼の部に配属されたのだ。
「わー!やったー!この企画やりたかったー」
と,思うのと同時に,私の好意を寄せている上司と一緒に仕事が出来るー!と二重の喜びにワクワクが止まらない程の喜び!
「よし!頑張るぞー」と意気込み,仕事は順調に進み業績は前年度よりかなり上がった。
外回り,内勤,多様な仕事もこなせたので顧客からも信用度は厚く社内での評価も高かった。
新人にしては,良くやってるねっ!って長年勤めている、女性(お局様)から褒められほどになっていた。
仕事は順調にいっているが,自分の恋愛はというと…なぜかおざなりになっている模様…。
好意を寄せていた上司はというと,上司と部下のままの状態。
当たり前だ。彼は妻帯者であり家庭がある身だから,誰とどうこうなるはずがない。
ましてや私なんかと…
入社して,お局様やイケ女の社員から彼の噂は聞いた,いや,聞かさせた…
妻帯者とわかっているのに告白してくる女性社員が何人もいた。とか、取り引き先の会社の女性から何人もアプローチかけられているとか…
私にとって噂なんて,どうでもいい事だけど?
でも,心のどっかで少し引っかかっていたのかな…
彼の動向が少し気になっていた。
会社で重要なプロジェクトが終了して,成功裡におさめ、お局様が「成功おつかれさん会」を企画した。
私は「新人の私がやりますよ」と言ったが,お局様は
「毎回これは私の仕事よ」と言い,譲ってはくれなかった。
「ほぅー、毎回あるんだ?なんて優良企業なんだ!」と新入社員ながら感心した。
退勤後,とあるダイニングバーへと誘われた。「お疲れさん会」だ。
お局様が私の腕を羽交い締め…いや、組んで「行くわよ!」と意気揚々に連れ出された。
イヤ!とは言えず,「はい」としか言いようがなかった。しかし,嫌ではなかった。なぜなら,「飲む場」が好きだから。
「よし,行きますか~」
と言うと、お局様は満面の笑みで私の腕を再度固く締め付けた。
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