追憶令嬢のやり直し

夕鈴

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閑話 義弟の初恋  エレン視点

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夫のマール公爵家嫡男カナト様の弟達は可愛げがない。
ただ最近は一番下の義理の弟のリオに可愛げが出てきた。夫に似て令嬢に大人気の義弟は恋をしている。初恋相手は深窓の令嬢と呼ばれるビアード公爵令嬢。義弟の恋愛相談は帰国の楽しみの一つになった。

出会いはターナー伯爵家。挨拶をして泣き出した令嬢の話に呆れてしまった。淑女として人前で泣くとは許されない。社交デビュー前なので目を瞑ることにした。義弟の話によると普段は所作も綺麗で公爵令嬢としては申し分ないらしい。でも兄と一緒の時だけは、無邪気で愛らしい少女に変わると。8歳で貴族の顔の使い分けができるなら将来有望である。
義弟は大蛇を見て、自分の腕に縋った少女に落ちたらしい。いかに可愛かったか語る義弟は愉快だった。饒舌にずっと語り続ける義弟を見ながらカナト様が見たら爆笑するのを想像してしまった。魔物に出会って、少女と恋に落ちれる義弟の心の余裕に意外に度胸があるのかと関心した。ただ本人は気付いていないけど、初対面の時に一目惚れしたんだと思う。たくさんの令嬢に囲まれる義弟が鮮明に出会いの様子を覚えているのは彼女だけだもの。
ビアード公爵令嬢のことを饒舌にうっとりと語る姿に令嬢のファンが多い理由はよくわかる。後半は話に飽きたので聞き流していた。このまま成長すればカナト様以上に人気が出そう。表情に色気が出てきたもの。

義弟の悩みは会えないことみたい。
定期的にビアード公爵領の訓練を口実に会いにいってもビアード嬢には会えないみたい。義弟の初恋は本人は気付かれてないと思っているけど、全員が知っている。
強さに興味がない義弟がビアード公爵領を頻繁に訪ね、消沈して帰って来る様子に気付かないほど鈍い人間はいない。
知人に探りをいれたけどビアード嬢の情報は水属性を持つまがいものの深窓のご令嬢以外の情報は手に入らなかった。
義弟もよく2年間も飽きずに追いかけ回せるわよね。ビアード嬢目当てでビアード領と神殿に通っているもの。それでも全く会えないみたいだけど。

情報の集まらないビアード公爵令嬢に興味を引かれて、彼女の社交デビューのパーティに合わせて帰国した。カナト様は笑顔で送り出してくれた。義弟の評価は当てにならない。彼女を見て今後も協力するか決めるつもりだった。
初恋とはいえマールの役に立たない令嬢なら協力する気はない。

社交デビューの令嬢は目立つためにきらびやかな豪華なドレスを身に纏う。
どんな豪華なドレスを纏うか楽しみにしていたら全く予想が外れた。
ビアード公爵令嬢は薄い水色のドレスにレースと真珠を飾った上品なドレスを纏っている。煌びやかな宝石は一つもつけていない。
輝かしい銀髪に雪のように白い肌、華奢な体を包みこむドレスはよく似合い地味なドレスなのに誰よりも会場の視線を集めている。大柄で褐色の肌を持つビアード公爵のエスコートを受け、対照的な容姿に華奢と洗練された美しさがさらに際立っていた。今の彼女には侮辱や蔑みのこめられた深窓の令嬢と囁かれている言葉は似合っているように思えた。
入場し荒さのカケラもない美しい礼と笑みに見惚れている者も多い。ビアード嬢は視線を気にせず洗練された所作に綺麗な笑みを浮かべてビアード公爵と共に挨拶回りをし、男女問わず魅了している。夫のかわりに私をエスコートしている義弟も頬を染めうっとりと見惚れている。
社交デビューしたばかりの令嬢、特に武門貴族は所作が荒いと言われているけど、全く粗はない。隣で惚けている義弟の綺麗な所作と言う評価を疑ったことを心の中で謝罪した。
集める視線にも怯えず、緊張した素振りもなく堂々とした綺麗な振舞いは10歳には見えなかった。

社交デビューでは恒例行事がある。
目立つ令嬢には必ず年上の令嬢達から洗礼がある。惚けている義弟の腕を離して、ビアード公爵令嬢の近くで休むフリをして観察する。
案の定、ビアード公爵から兄にエスコートが代わるとすぐに年上の令嬢達に囲まれている。侯爵家に伯爵家に学園に通うご令嬢達、うちの派閥ではない。
初めての社交の場で敵意や侮蔑を浴びても怯えないのは鈍いのかしら?常に笑顔を浮かべ動揺は見られない。
自分に嫌味を言う令嬢達に兄を生贄に差し出し、彼女を庇おうとする兄の腕をつねって、愛らしい笑みで兄を黙らせたことに気付いたのは私だけだと思う。
いつの間にか敵意を向けていた令嬢達と打ち解けている。リオより上手いかもしれないわ。

王子殿下がダンスフロアに降りてきたのを、令嬢達に伝えて追い払う様子は見事。彼女が一人になった途端に令息達が彼女にダンスを申し込むために近づく。上品な笑みで頬を染める令息の手を取り、ダンスを受けている。
ビアード公爵家の後ろ盾は魅力的。後見目当てでなくても、可憐な彼女に近づきたい貴族は多いでしょう。見目麗しい方と親しくなり、思い出を作りたいのは生理現象よ。
ファーストダンスを踊ったエイベル様は他の令息達にビアード嬢が誘われないように牽制してたもの。エイベル様と令嬢達が傍にいないなら誘われるのは当然よね。
義弟は令嬢と話していた。顔見知りなら、ファーストダンスが終わった二人に話しかけてダンスに誘えば良かったのに、いつもの要領の良さはどこにいったのかしら。いまだに義弟は令嬢達から解放されていない。
エイベル様と踊っている時は気付かなかったけどビアード公爵令嬢はダンスが上手い。踊る相手に合せてさりげなくリードしている。気持ち良さそうに彼女と踊った相手は名残惜しそうに離れていく。連続で踊り続けた彼女は自然な動作で次のダンスに誘われる前にダンスフロアから抜けていく。本当に初めての社交界かしら?
彼女の後を追いかけ、微笑みかけている一人でたたずむ令嬢に目を丸くする。
まさか知らないのかしら・・。
彼女が声を掛けたのは敵対派閥の無属性で有名なグレイ伯爵令嬢。強引にグレイ伯爵令嬢をバルコニーに誘ったので、そっと見守る。話をしたいならバルコニーは悪くない。敵対派閥の令嬢と親しく話す様子が見られるのは、色んな意味で波紋を呼ぶから。

「義姉上、どうしたんですか?」

令嬢達から解放された義弟に声をかけられる。バルコニーに視線を向けるとビアード公爵令嬢に気づいて嬉しそうに笑い近づこうとする義弟の腕を掴んで止めた。こんなに嬉しそうに笑う義弟の顔を見たのは初めて。案の定、義弟を見て頬を染めてる令嬢がいる。義弟には悪いけど今は邪魔しないでほしい。
グレイ伯爵令嬢はビアード公爵令嬢の名前に驚いて困惑した声を出していた。ビアード公爵令嬢の友人になりたいという言葉に彼女の評価が下がる。敵対派閥の友人など家として受け入れられない。義弟が静かになり近づくのを諦めたのかと思ったら彼女に見惚れていた。

「私は魔力なんて、あれば便利としか考えてません。貴族に必要なのは矜持と誇りです。一人でも逃げずにここに立ってる貴方は恥ずべきことなどありません。レティシアで構いませんわ」

ビアード公爵令嬢は魔力の有無を気にしない少数派貴族らしい。魔力がなければ貴族として相応しくないという者が多い。無属性のグレイ伯爵令嬢に柔らかい声で話す優しさの溢れる言葉は胸にすとんと落ち反論する気も起きなかった。10歳の公爵令嬢の言葉にも話し方にも思えない。グレイ伯爵令嬢が沈黙した。

「私は水属性です。ビアード公爵家のまがいものですって。ステラと呼んでもいいかしら?こんな言葉はずるいと思います。それでも私は貴方のお友達になりたいです。貴族社会の弾かれ者同士、見返してやりませんか?」
「私に価値などありません」

無属性は気の毒でも、貴族なら上手く立ち回らないといけない。社交の場で弱さを見せるのは失格。
社交デビューするなら甘さは許されない。私なら彼女を取り巻きには選ばない。

「貴方は将来素敵なご令嬢になりますわ。私の初めてのお友達はステラがいいです。私は絶対にステラを大好きになる自信がありますわ。駄目かしら?」

義弟はビアード公爵令嬢にずっと見惚れている。グレイ伯爵令嬢の声に明るさが宿ったのに気付いて目を見張った。
ビアード公爵令嬢は下を向いていた彼女を救い上げた。計算でも天然でも心に響く話術を持つ者は貴重でありうまく育てれば天才外交官も夢ではない。
これは本気で義弟に協力してもいい。
ビアード公爵令嬢に心酔した目を向けるグレイ伯爵令嬢も変わるかもしれない。

バルコニーから移動するので聞き耳をたてたのが見つからないように義弟をつれて離れる。ビアード公爵令嬢が小さく手を振る視線の先にはエイベル様がいる。兄は妹に耳打ちされて、しばし見つめ合った後、グレイ伯爵令嬢にダンスを申し込んだ。
社交デビューで伯爵令嬢が公爵嫡男とダンスするなんて夢のような話。戸惑うグレイ伯爵令嬢をビアード嬢が優しく促して、ダンスに向かわせる。令嬢に人気のエイベル・ビアード様と踊れるなんてグレイ伯爵令嬢に羨望の眼差しが集まっている。ビアード嬢は二人の様子に笑みを浮かべて去っていく。
見惚れている義弟の腕を叩いた。

「追いかけなくていいの?」

義弟は慌ててビアード公爵令嬢を追いかけた。グレイ伯爵令嬢はエイベル様の後に侯爵令息と踊っている。ビアード公爵令嬢が頼んだのかエイベル様の友人が彼女にかわるがわるダンスを申し込む。これは、グレイ伯爵令嬢の取り巻く環境が変わるでしょう。社交デビューで縁を作れる令嬢は評価される。きっと彼女に話を聞きたい貴族からお茶会の招待状が殺到するでしょう。
彼女が踊ったのは将来有望と言われる令息ばかりだもの。
義弟の様子を見ることにした。
義弟はビアード公爵令嬢に極上の笑みを浮かべて飲み物を渡していた。愚弟だったわ。
ビアード公爵令嬢は飲みたくないのに綺麗な笑みを浮かべてグラスを受け取った。他の令嬢達は義弟の笑みに頬を染めているのに彼女には全く通じていない。
確実に脈なしである。

「ダンスに誘いたいけど、もう疲れてるだろう?」
「お気遣いありがとうございます。申しわけありません。私、お父様のもとに戻りますわ」

愚弟の言葉に呆れてため息がこぼれた。ダンスに誘えばまた展開が違った。
知り合いで自身よりも高位のリオの申し出なら、一曲は踊ってくれたわよ。リオの誘いを断るような愚かな令嬢には見えないもの。人気者の二人が談笑すれば目立つ。余計な噂がたつことを恐れたビアード公爵令嬢が礼をして立ち去る腕を愚弟が掴んでいた。

「俺の事、避けてない?」
「気のせいですわ。失礼します」

避けてると聞かれて、正直に頷く貴族令嬢はいない。
愚弟は立ち去っていく背中を切なそうに見つめていたが自業自得である。
二人は視線を集めていた。義弟は誰もダンスに誘っていなかった。義弟と踊りたい令嬢達の敵意の視線がビアード公爵令嬢に注がれている。
このままだとビアード公爵令嬢と義弟が噂になる。兄のファンだけでなく義弟のファンに嫌がらせを受けるのはさすがに可哀想だった。
愚弟の足をヒールで踏んだ。

「リオ、誰でもいいから何曲か踊って、談笑してきなさい。彼女に嫌われたくないなら」
「え?」
「後悔したくないなら従いなさい」

義弟は不服そうに頷いて、令嬢達を誘いにいく。義弟に誘われた令嬢達が自慢してまわれば、ビアード公爵令嬢との噂は立たないでしょう。
ビアード公爵令嬢はグレイ伯爵令嬢を誘ってエイベル様と一緒に帰ってしまった。観察対象もいなくなったのでビアード公爵夫人に挨拶することにした。

「ビアード公爵夫人、このたびはおめでとうございます」
「マール様、ありがとうございます」
「ビアード公爵令嬢は視線を集めておりましたわ。変わったドレスもお似合いでした。どちらでデザインされましたの?」
「お聞かせするにはお恥ずかしい話ですわ」
「構いませんわ。私の心に留めます。是非教えてくださいませ」
「娘がデザインしました。私の瞳の色と風の模様の刺繍をいれて、立派な両親に恥じないビアード公爵令嬢になれるようにと。つい娘の我儘を叶えてしまいましたわ」
「素敵ですね。もし服飾に興味がありましたら声をかけてくださいませ」

ビアード公爵夫人と談笑をかわし、親しくなりたいとアピールした。あのドレスをデザインしたならセンスもあり、流行に捕らわれず、初めての社交の場で披露する度胸も見事。
これは義弟に本気で頑張ってほしい。優秀でセンスの良い義妹は大歓迎である。

マール公爵邸に帰りマール公爵夫妻に話をすることにした。

「義父様、義母様、私はリオの初恋を全面的に応援します」
「エレン、理由を教えてほしい」
「ビアード公爵令嬢は社交に優れてます。リオの取り巻きの令嬢の中では一番将来有望です。立派な外交官になる才能もあります」
「高評価だな。リオ次第だな」
「義母様、ビアード公爵令嬢を招くときは教えてください。私、帰国してきますわ」
「お茶会の招待状を送っても、彼女が来るかはわからないわ。王宮の行事は全て欠席しているもの」

王宮行事を体調不良で全部欠席しているビアード公爵令嬢の評価は低い。でも王宮行事に参加すればあの優秀さはアリア様の目に止まる。血筋も容姿も能力も年齢もつり合いがとれておりクロード殿下の婚約者候補に名が上がる可能性が高いからまだフリーなのは運が良いと思う。
二人はあまり好意的ではないので、私だけは義弟の応援をすることにした。
カナト様に話せば協力してくれるかしら。
残念ながら社交デビューしたビアード公爵令嬢はうちのお茶会には来ない。武門貴族か派閥に関係のないお茶会ばかりに参加していた。
社交デビューしたばかりの令嬢に夫人ばかりのマールのお茶会は敷居が高く足を運びづらいか・・。同派閥でもマールとビアードは親交はあまりない。
これは強制的に機会を作るしかない。
全く会えないと途方にくれる義弟に提案した。優秀な義妹は他に取られる前に確保したい。マールとの縁談はビアードには利がないため義弟が認められるしかない。
ビアード公爵令嬢が義弟に恋してくれればいいけど、期待は薄い。

「リオ、義父様と賭けをなさい」
「え?」
「今度の試験で上位入賞したらビアード公爵令嬢を夜会に招待してほしいと願いなさい」
「父上達は俺が彼女のことを」

気まずい顔をしているけど、現実を飲み込めていないようだった。

「態度で知られてるわよ。彼女はエイベル様のお友達と親しいそうよ。うちとの縁談はビアード公爵家に利はないわ。貴方は自分が誰よりも不利な立ち位置にいることを自覚したほうがいいわ」
「父上に相談してきます」

焦った顔で即答した。

「招待する夜会は外国人も多く、エイベル様のファンのいる夜会にしなさい。彼女に近づきたいならエイベル様と引き離さないといけないわ。」
「わかりました。」

リオは義父様の賭けに勝ち、ビアード公爵令嬢をうちの夜会に招待した。私は参加できなかったけど、侍女に報告書を送るように頼んだ。
義弟とビアード公爵令嬢の仲は進展しなかった。
ただマール公爵はビアード公爵令嬢を認めた。10歳で言語の中で一番難しいとされている海の皇国語を話し、来賓の外国の貴族にも評判が良かったらしい。義母様と同じ色の容姿を持つのでマールの縁者と勘違いし、うちに縁談の申し込みがくるほどだった。
令嬢に大人気の義弟は本命には全く相手にされない。
報告書を一緒に読んでいたカナト様が笑っていた。令嬢に大人気で要領のよい義弟が恋愛音痴だったとはカナト様も知らなかったみたい。
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