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第六十話 魔法の訓練
私はリオから風魔法を付与した魔石をもらいました。
木から飛び降りると柔らかい風に包まれふわりと地面に下ろされ物凄く楽しいです。
訓練の森の高い木の上から飛び降りるとふんわり包まれて空を飛んでる気分になります。
「レティシア、楽しそうだけど周りの生徒が引いてる」
「フィルもやりますか!?」
「なんでもない」
苦笑するフィルは気にせず、また木の上に登り飛び降りましょう。
フィルはエイベル達との訓練に戻っていきました。
木から飛び降り風魔法に包まれた感覚を堪能するとなぜか目の前に心配そうな顔をしているリオがいました。ここでお説教しないところが私のリオとの違いです。
「なにしてるの?」
「マール様、この魔石すばらしいですわ。落ちると風に包まれる感覚が楽しくて」
「少し飛ぶ?」
苦笑しているリオの提案に悩みます。
飛ぶのは好きですが、このリオにそこまでしてもらう理由はありません。
浮遊感に目を見張ると抱き上げられ、風魔法に包まれました。
私を見て笑っているリオにつられて笑ってしまいました。風を感じるのは気持ちが良いです。
「まだ長時間は難しいけど、少しなら俺が飛ばしてあげるから飛び降りるのやめない?魔石が発動しなかったら危険だよ」
「ご迷惑をかけるわけには」
「君を抱えて飛ぶのも訓練になるから。飛び降りる遊びはやめてほしい。木の上から飛び降りる姿が心配で魔石を渡したんだけど」
どうして魔石を贈られたか不思議でしたが理由がわかりました。
非常に興味のある魔石なので好奇心に負けてよく考えずに受け取りましたので・・。
「心配性ですわね。あの高さで飛び降りても誰も心配しませんわ」
「俺はする」
リオが私の行動を諫めるために困っているありえない姿に笑ってしまいました。
いつもなら長いお説教ですわ。
エイベルは気にしなくてもリオは許してくれませんね。不安そうな顔で私を見ているリオから贈られた魔石で心配をかけるのはいけませんね。魔石を返してと言えばすむことなのに・・。
「善処しますわ」
「頼むよ。そろそろ降りようか」
安心した顔をする様子に笑いがおさまりません。
ようやく落ち着いた頃には地上に降ろされました。今更ですが、リオはどうしてここにいるんでしょうか?
「訓練場にいるの珍しいですね」
「強くなりたくて」
照れた顔で言う言葉に驚きました。強さに興味がないと思っていましたが強さを求めるなら協力しましょう。
魔石と飛ばせてもらったお礼もこめて。
魔法の訓練に誘うと嬉しそうな顔で笑われ訓練相手に困っていたんでしょうか。
エイベル達も近くで訓練してますが、リオの実力でついていけるかわからないので安易に誘えません。
水場に移動して初級の魔法訓練をしましょう。
「私が水魔法で攻撃しますので、相殺させるか避けてください」
大きい水球を作り、リオに当てると風魔法で相殺されました。
水球を小さくして数を多くすると風の刃で壊されます。魔法の発動が早さに驚き甘く見ていたことに心の中で謝罪します。
小さめの水球を大量に作ると、風の渦に吸収されました。水の針をリオの周りに大量に作るとリオが自身を竜巻で囲みました。これは当てられません。
初めての訓練でこの方法で封じられたのは初めてです。魔法を消して拍手します。
「さすがマール様。初めてでこんなに短時間で攻略されたのは初めてですわ」
「君の魔法の発動の早さに驚いたよ。ビアードもやるのか?」
褒められましたが、こんなにあっさり破られるとは思っていなかったので複雑です。
「時々。風読みの訓練に」
「そうか。ありがとう。また付き合ってよ」
嬉しそうな顔のリオに強さを求めるための訓練相手は私には務まりません。
体力も筋力も足りない私は本気で戦ったら勝てるか怪しいです・・。
「エイベル達と訓練されたほうがいいと思います。私では相手になりません。」
「レティシア、そろそろ戻れ」
エイベルの声が聞こえたのでリオに礼をして帰ることにしました。
エイベル達は夜遅くまで訓練しますが私は暗くなる前に引き上げる約束です。
送ってくれるというリオにはエイベル達の訓練を勧め別れました。今のリオならエイベル達の訓練に参加しても大丈夫でしょう。
***
最近の放課後は自室で生徒会の仕事をしながらベリーの魔法を見ています。
自室にいるのはルメラ様に不満を持つ令嬢が訪問してくるからです。何度話してもルメラ様に私の言葉は届きません。
私にできるのは令嬢達の不満を聞きながら、もめ事が起きた時に駆けつけるだけです。
茶会の演者を頼まれましたが受けようか迷ってます。茶会はルメラ様が問題を起こさないように見守っていた方がいいかしら・・。
「レティシア様」
ベリーの声に我に返りました。
エドワード様に生徒達に治癒魔法を教えたいと相談したらルーンの治癒魔法練習用の魔道具を貸してくれました。
原理はわかりませんが、治癒魔法をかけると割れている水晶が再生されます。こんな魔道具があったことは知りませんでした。
ベリーの魔力では水晶の再生はできないので私の魔石を幾つか渡してあります。
魔石を使った魔法は上手に使えるようになってますので水晶も綺麗に再生され、上出来です。
魔力の少ない生徒の方が魔法のコントロールが上手です。魔力が多いと力任せになってしまいます。エイベルは繊細なコントロールが苦手なので、過剰な魔力を垂れ流していますが、ストーム様が補助してくださっています。
「よくできてます。さすが私の弟子ですわ」
「ありがとうございます。」
嬉しそうに笑うベリーを褒めたたえます。
もしベリーが本当にビアード家門で治癒魔導士として過ごすなら環境を整えないといけません。治癒魔法は万能でないことを領民にもっと教えないといけません。私は何を言われても気にしませんが、ベリーは傷つくかもしれません。
なにか良い方法がないでしょうか・・。
木から飛び降りると柔らかい風に包まれふわりと地面に下ろされ物凄く楽しいです。
訓練の森の高い木の上から飛び降りるとふんわり包まれて空を飛んでる気分になります。
「レティシア、楽しそうだけど周りの生徒が引いてる」
「フィルもやりますか!?」
「なんでもない」
苦笑するフィルは気にせず、また木の上に登り飛び降りましょう。
フィルはエイベル達との訓練に戻っていきました。
木から飛び降り風魔法に包まれた感覚を堪能するとなぜか目の前に心配そうな顔をしているリオがいました。ここでお説教しないところが私のリオとの違いです。
「なにしてるの?」
「マール様、この魔石すばらしいですわ。落ちると風に包まれる感覚が楽しくて」
「少し飛ぶ?」
苦笑しているリオの提案に悩みます。
飛ぶのは好きですが、このリオにそこまでしてもらう理由はありません。
浮遊感に目を見張ると抱き上げられ、風魔法に包まれました。
私を見て笑っているリオにつられて笑ってしまいました。風を感じるのは気持ちが良いです。
「まだ長時間は難しいけど、少しなら俺が飛ばしてあげるから飛び降りるのやめない?魔石が発動しなかったら危険だよ」
「ご迷惑をかけるわけには」
「君を抱えて飛ぶのも訓練になるから。飛び降りる遊びはやめてほしい。木の上から飛び降りる姿が心配で魔石を渡したんだけど」
どうして魔石を贈られたか不思議でしたが理由がわかりました。
非常に興味のある魔石なので好奇心に負けてよく考えずに受け取りましたので・・。
「心配性ですわね。あの高さで飛び降りても誰も心配しませんわ」
「俺はする」
リオが私の行動を諫めるために困っているありえない姿に笑ってしまいました。
いつもなら長いお説教ですわ。
エイベルは気にしなくてもリオは許してくれませんね。不安そうな顔で私を見ているリオから贈られた魔石で心配をかけるのはいけませんね。魔石を返してと言えばすむことなのに・・。
「善処しますわ」
「頼むよ。そろそろ降りようか」
安心した顔をする様子に笑いがおさまりません。
ようやく落ち着いた頃には地上に降ろされました。今更ですが、リオはどうしてここにいるんでしょうか?
「訓練場にいるの珍しいですね」
「強くなりたくて」
照れた顔で言う言葉に驚きました。強さに興味がないと思っていましたが強さを求めるなら協力しましょう。
魔石と飛ばせてもらったお礼もこめて。
魔法の訓練に誘うと嬉しそうな顔で笑われ訓練相手に困っていたんでしょうか。
エイベル達も近くで訓練してますが、リオの実力でついていけるかわからないので安易に誘えません。
水場に移動して初級の魔法訓練をしましょう。
「私が水魔法で攻撃しますので、相殺させるか避けてください」
大きい水球を作り、リオに当てると風魔法で相殺されました。
水球を小さくして数を多くすると風の刃で壊されます。魔法の発動が早さに驚き甘く見ていたことに心の中で謝罪します。
小さめの水球を大量に作ると、風の渦に吸収されました。水の針をリオの周りに大量に作るとリオが自身を竜巻で囲みました。これは当てられません。
初めての訓練でこの方法で封じられたのは初めてです。魔法を消して拍手します。
「さすがマール様。初めてでこんなに短時間で攻略されたのは初めてですわ」
「君の魔法の発動の早さに驚いたよ。ビアードもやるのか?」
褒められましたが、こんなにあっさり破られるとは思っていなかったので複雑です。
「時々。風読みの訓練に」
「そうか。ありがとう。また付き合ってよ」
嬉しそうな顔のリオに強さを求めるための訓練相手は私には務まりません。
体力も筋力も足りない私は本気で戦ったら勝てるか怪しいです・・。
「エイベル達と訓練されたほうがいいと思います。私では相手になりません。」
「レティシア、そろそろ戻れ」
エイベルの声が聞こえたのでリオに礼をして帰ることにしました。
エイベル達は夜遅くまで訓練しますが私は暗くなる前に引き上げる約束です。
送ってくれるというリオにはエイベル達の訓練を勧め別れました。今のリオならエイベル達の訓練に参加しても大丈夫でしょう。
***
最近の放課後は自室で生徒会の仕事をしながらベリーの魔法を見ています。
自室にいるのはルメラ様に不満を持つ令嬢が訪問してくるからです。何度話してもルメラ様に私の言葉は届きません。
私にできるのは令嬢達の不満を聞きながら、もめ事が起きた時に駆けつけるだけです。
茶会の演者を頼まれましたが受けようか迷ってます。茶会はルメラ様が問題を起こさないように見守っていた方がいいかしら・・。
「レティシア様」
ベリーの声に我に返りました。
エドワード様に生徒達に治癒魔法を教えたいと相談したらルーンの治癒魔法練習用の魔道具を貸してくれました。
原理はわかりませんが、治癒魔法をかけると割れている水晶が再生されます。こんな魔道具があったことは知りませんでした。
ベリーの魔力では水晶の再生はできないので私の魔石を幾つか渡してあります。
魔石を使った魔法は上手に使えるようになってますので水晶も綺麗に再生され、上出来です。
魔力の少ない生徒の方が魔法のコントロールが上手です。魔力が多いと力任せになってしまいます。エイベルは繊細なコントロールが苦手なので、過剰な魔力を垂れ流していますが、ストーム様が補助してくださっています。
「よくできてます。さすが私の弟子ですわ」
「ありがとうございます。」
嬉しそうに笑うベリーを褒めたたえます。
もしベリーが本当にビアード家門で治癒魔導士として過ごすなら環境を整えないといけません。治癒魔法は万能でないことを領民にもっと教えないといけません。私は何を言われても気にしませんが、ベリーは傷つくかもしれません。
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