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第八十話 武術大会
毎年恒例の武術大会を迎えました。
今年も控え室の担当です。今年は毒物の混入など許しません。
早朝から集まり宝は隠し終わりました。クロード殿下に絶対に見つからない場所に隠すように命じられ黄色い6つの宝を渡されたので、頑張りました。目くらましを仕掛け、宝には何重にも結界で覆ったのでそう簡単には見つからず解除できません。ストーム様の力でも容易ではありませんわ。ディーネが探すのに苦戦するほどですから。
開会のあいさつも終わり予選が始まりました。水鏡で観察していると今年は早くから宝を手にする選手が多いです。私も参加したかったですがビアード公爵の許可がでませんでした。
選手達のつぶし合いが行われてます。複数で手を組み強いチームを予選落ちさせようとするのはどうかと思いますが殺さない限り規則違反にならないので見守るしかありません。ぼんやり見ていると水鏡が真っ暗になりました。水鏡は対になるものの映像を映し出します。対になるものが壊れれば映像はうつりません。訓練の森に設置してある水鏡が壊れたんでしょうか。強度が強く簡単には壊れないはずですが。
責任者のクロード殿下に報告に行きましょう。
「殿下、水鏡が割れました。代わりの物を仕掛けに行ってきます」
「一人で平気か?」
「魔法の使用許可さえいただければ」
「何かあれば笛を。魔法は必要なら使用していい」
「かしこまりました。行ってまいります」
殿下の許可も出たので新しい水鏡を持って訓練の森を目指します。生徒会役員の腕章を渡されたのでつけました。腕章がなくても制服なので選手と間違えられることはないでしょう。気配を消しながら進みます。時々爆発音が聞こえてきます。
選手の皆様は盛大に暴れているようです。
嫌な気配に横に跳ぶと短剣が刺さってました。また気配を感じて結界を構築しました。選手と間違えられてるんでしょうか。魔力の気配に結界の強度をあげます。私の回りが炎に囲まれましたが結界のおかげで無事です。選手と間違えられましたね。せっかく魔力を大量に使う大技を仕掛けたのに私に間違えて使うなんて魔力の無駄使いですね。確認不足は自己責任なので同情はしません。
貴重な魔力をご愁傷さまですわ。どんどん草原に激しい炎が広がり、放っておくと火事になりますわね。私の魔法よりもディーネの魔法の方が速く消火できるですよね。
「ディーネ、雨で火を消してくれますか?」
ディーネが雨を降らせて燃え広がる炎を消してくれました。
火も消え、気配もないので結界を解除しました。また勘違いで攻撃されたくないので急いで水鏡を設置に行きましょう。
水鏡の設置場所に着き、壊れた水鏡を外して新たな水鏡を設置していると手の力が抜けました。集中して力をいれれば力は入りますわ。水鏡の設置を終えると、突然膝が震えて足の力が入らず尻餅をつきました。この無様な姿は水鏡に映って、皆に見られるのは避けたい。水鏡は真っ暗なので映っていませんね。良かったってよくありませんわ!?立ち上がろうにも体に力が入らず嫌な予感がします。
「ディーネ」
ディーネの声が聞こえないなら魔封じが仕掛けられてるんでしょうか。迂闊でした。選手ではないので妨害行為に引っかかるなんて。体に必死で力を入れて笛を取り出します。クロード殿下が救援を手配してくれるでしょう。思いっきり笛を吹きましたが鳴りません。魔封じだと笛が鳴らないことに気付きました。体力の無駄使いをしてしまいました。
「ディーネ、エイベルを呼んできてください」
聞こえてるといいと願うことにしました。精霊と魔封じの関係はよくわかりません。
下品な笑い声が聞こえて顔を上げました。
「まさか引っかかるとはな」
卑しい笑みを浮かべ目の前にいるのは以前生徒会で取り締まった男子生徒です。引っかかる?
「ごきげんよう。何が目的でしょうか?」
「大事なビアード公爵令嬢が傷つけば動揺するだろう?」
エイベルへの妨害工作ですか・・。私、ある程度の怪我は自分で治せるんですが。武術大会で優勝すれば騎士団試験で優遇されます。そして武術大会の結果は公表されるので優秀な騎士を倒した生徒にはスカウトの声もかかりますわ。でもどんなに実力があってもどの家門も不正をする者は受け入れない。騎士道精神に反する者は資質なしとして落としますわ。
「動揺で腕が鈍るほどビアードは弱くありませんわ」
「まだ話せるとはな。もう力が入らないだろう?」
「不正した勝利など恥ですわ。ここで引くなら見逃します」
体が重く、話すのも辛いですが決して屈服してはいけません。どんな時でも優雅であるべきです。そして明らかに相手は私を無力化できたと油断しています。ビアードを蔑む言葉を聞きながら思考を巡らせます。言い返したいですが体力の無駄使いはいけません。この場所って・・。運が良いかもしれませんわ。
確か正面の木の上に宝を隠しました。
気合いを入れて、ポケットの中の三つの魔石を握ります。集中して宝に向かって魔石を投げると爆発が起こりました。宝の結界は解除方法を間違えると爆風で吹き飛ばされるように仕掛けておきました。計算通り爆風がおこり飛ばされました。木に当たって痛いですが体に力が入ります。あの場所に何か仕掛けてあったんでしょう。
「ディーネ」
ディーネが肩の上に現れました。
「さて、どうされますか?」
飛んでくる魔法を相殺します。その発動の遅さでは私には敵いませんよ。その程度の実力ならうちの入団試験は落ちますわ。下手に動くと危険なのでここから動かずに水魔法で拘束します。笛を吹くと音が鳴ることにほっとしました。待っていれば殿下が手配してくれるでしょう。自分の周りを結界で覆ってお行儀が悪いですが座ります。疲れましたわ。
「レティシア」
エイベルの声に顔を上げ、結界を解除しました。私が呼びましたが、人選を間違えましたわ。
「エイベル、殿下が手配してくれるので予選に戻ってください」
「もう突破した。その傷はどうしたんだ?」
「この辺りは所々魔封じが仕掛けてあるので動かないほうがいいですよ。不正行為の取り締まりです。私を傷つけてエイベルを動揺させて勝つつもりだったそうです。無駄って言ったんですけど」
「ビアード」
エメル先生が来たので事情を説明しました。エメル先生が男子生徒を連れていきました。私は水鏡の設置は諦めて戻ることにしました。魔封じのない場所を探って設置している間に予選が終わってしまいます。
「レティシア」
手を伸ばし魔力を送ろうとするエイベルに首を横に振ります。
「エイベル、貴重な魔力は送らないでください。あとでレオ様にもらいます。おんぶしてください」
体が重いですが見つからないようにゆっくりと立ち上がり、かがんだエイベルの背中に体を預け、首に手を回しました。
「試合の前にすみません」
「いいよ。無事でよかったよ」
わかりやすく優しいエイベルがくすぐったいです。
「生徒会の笛は魔封じがあると聞こえません。普通の笛の方がいい気がします」
「贈ってやるから首から下げとけ」
「誰も気づいてくれませんよ」
「俺が駆けつける」
今日はいつもより優しいです。そんなことできないのに。
実はわかりにくいですがエイベルは優しいんですよね。生前のポンコツエイベルも同じでしたわ。
「2本も持ち歩くのは邪魔です。また制服がボロボロになってしまいました。私は何着駄目にするんでしょうか。」
「金ならいくらでもあるだろうが」
「ありませんよ。無駄使いはいけません。お古でいいって言うのにどうして毎回新しい物を・・」
「制服に防御魔法仕込むか・・」
ビアードの馴染んだ香りと魔力を感じて段々眠くなってきました。エイベルの存在に安心するなんて人生何があるかわかりませんわね。
「エイベル、着いたら起こしてください」
いつも運んでくれる背中に甘えて目を閉じました。これからさらにたくましい背中に成長するのでしょうか。今世のエイベルは時々頼もしく格好良く見えるので令嬢に人気なのは仕方ありませんわ。エイベルが格好良く見えたのは今世が始めてですわ。いつもは速足なのにゆっくりと静かに歩いてくれ優しさに顔が緩みます。
魔封じの所為か体の疲労が凄く訓練の後よりも体が重たいので明日は筋肉痛でしょうか。そんなに動いてないんですが。
エイベルのおんぶに慣れるなんて不思議。生前も抱き上げられることは時々ありましたが、背負われた記憶はありません。
この背中がさらに大きくなり頼もしくなるのが楽しみですわ。エイベル、揺るぎないビアードの実力を示してくださいませ。武術大会に参加していいと許可が出ない私は祈るくらいしかできませんが・・。それでも私はビアードの誇りを持つ強さも揺るぎなさも信じてますわ。
今年も控え室の担当です。今年は毒物の混入など許しません。
早朝から集まり宝は隠し終わりました。クロード殿下に絶対に見つからない場所に隠すように命じられ黄色い6つの宝を渡されたので、頑張りました。目くらましを仕掛け、宝には何重にも結界で覆ったのでそう簡単には見つからず解除できません。ストーム様の力でも容易ではありませんわ。ディーネが探すのに苦戦するほどですから。
開会のあいさつも終わり予選が始まりました。水鏡で観察していると今年は早くから宝を手にする選手が多いです。私も参加したかったですがビアード公爵の許可がでませんでした。
選手達のつぶし合いが行われてます。複数で手を組み強いチームを予選落ちさせようとするのはどうかと思いますが殺さない限り規則違反にならないので見守るしかありません。ぼんやり見ていると水鏡が真っ暗になりました。水鏡は対になるものの映像を映し出します。対になるものが壊れれば映像はうつりません。訓練の森に設置してある水鏡が壊れたんでしょうか。強度が強く簡単には壊れないはずですが。
責任者のクロード殿下に報告に行きましょう。
「殿下、水鏡が割れました。代わりの物を仕掛けに行ってきます」
「一人で平気か?」
「魔法の使用許可さえいただければ」
「何かあれば笛を。魔法は必要なら使用していい」
「かしこまりました。行ってまいります」
殿下の許可も出たので新しい水鏡を持って訓練の森を目指します。生徒会役員の腕章を渡されたのでつけました。腕章がなくても制服なので選手と間違えられることはないでしょう。気配を消しながら進みます。時々爆発音が聞こえてきます。
選手の皆様は盛大に暴れているようです。
嫌な気配に横に跳ぶと短剣が刺さってました。また気配を感じて結界を構築しました。選手と間違えられてるんでしょうか。魔力の気配に結界の強度をあげます。私の回りが炎に囲まれましたが結界のおかげで無事です。選手と間違えられましたね。せっかく魔力を大量に使う大技を仕掛けたのに私に間違えて使うなんて魔力の無駄使いですね。確認不足は自己責任なので同情はしません。
貴重な魔力をご愁傷さまですわ。どんどん草原に激しい炎が広がり、放っておくと火事になりますわね。私の魔法よりもディーネの魔法の方が速く消火できるですよね。
「ディーネ、雨で火を消してくれますか?」
ディーネが雨を降らせて燃え広がる炎を消してくれました。
火も消え、気配もないので結界を解除しました。また勘違いで攻撃されたくないので急いで水鏡を設置に行きましょう。
水鏡の設置場所に着き、壊れた水鏡を外して新たな水鏡を設置していると手の力が抜けました。集中して力をいれれば力は入りますわ。水鏡の設置を終えると、突然膝が震えて足の力が入らず尻餅をつきました。この無様な姿は水鏡に映って、皆に見られるのは避けたい。水鏡は真っ暗なので映っていませんね。良かったってよくありませんわ!?立ち上がろうにも体に力が入らず嫌な予感がします。
「ディーネ」
ディーネの声が聞こえないなら魔封じが仕掛けられてるんでしょうか。迂闊でした。選手ではないので妨害行為に引っかかるなんて。体に必死で力を入れて笛を取り出します。クロード殿下が救援を手配してくれるでしょう。思いっきり笛を吹きましたが鳴りません。魔封じだと笛が鳴らないことに気付きました。体力の無駄使いをしてしまいました。
「ディーネ、エイベルを呼んできてください」
聞こえてるといいと願うことにしました。精霊と魔封じの関係はよくわかりません。
下品な笑い声が聞こえて顔を上げました。
「まさか引っかかるとはな」
卑しい笑みを浮かべ目の前にいるのは以前生徒会で取り締まった男子生徒です。引っかかる?
「ごきげんよう。何が目的でしょうか?」
「大事なビアード公爵令嬢が傷つけば動揺するだろう?」
エイベルへの妨害工作ですか・・。私、ある程度の怪我は自分で治せるんですが。武術大会で優勝すれば騎士団試験で優遇されます。そして武術大会の結果は公表されるので優秀な騎士を倒した生徒にはスカウトの声もかかりますわ。でもどんなに実力があってもどの家門も不正をする者は受け入れない。騎士道精神に反する者は資質なしとして落としますわ。
「動揺で腕が鈍るほどビアードは弱くありませんわ」
「まだ話せるとはな。もう力が入らないだろう?」
「不正した勝利など恥ですわ。ここで引くなら見逃します」
体が重く、話すのも辛いですが決して屈服してはいけません。どんな時でも優雅であるべきです。そして明らかに相手は私を無力化できたと油断しています。ビアードを蔑む言葉を聞きながら思考を巡らせます。言い返したいですが体力の無駄使いはいけません。この場所って・・。運が良いかもしれませんわ。
確か正面の木の上に宝を隠しました。
気合いを入れて、ポケットの中の三つの魔石を握ります。集中して宝に向かって魔石を投げると爆発が起こりました。宝の結界は解除方法を間違えると爆風で吹き飛ばされるように仕掛けておきました。計算通り爆風がおこり飛ばされました。木に当たって痛いですが体に力が入ります。あの場所に何か仕掛けてあったんでしょう。
「ディーネ」
ディーネが肩の上に現れました。
「さて、どうされますか?」
飛んでくる魔法を相殺します。その発動の遅さでは私には敵いませんよ。その程度の実力ならうちの入団試験は落ちますわ。下手に動くと危険なのでここから動かずに水魔法で拘束します。笛を吹くと音が鳴ることにほっとしました。待っていれば殿下が手配してくれるでしょう。自分の周りを結界で覆ってお行儀が悪いですが座ります。疲れましたわ。
「レティシア」
エイベルの声に顔を上げ、結界を解除しました。私が呼びましたが、人選を間違えましたわ。
「エイベル、殿下が手配してくれるので予選に戻ってください」
「もう突破した。その傷はどうしたんだ?」
「この辺りは所々魔封じが仕掛けてあるので動かないほうがいいですよ。不正行為の取り締まりです。私を傷つけてエイベルを動揺させて勝つつもりだったそうです。無駄って言ったんですけど」
「ビアード」
エメル先生が来たので事情を説明しました。エメル先生が男子生徒を連れていきました。私は水鏡の設置は諦めて戻ることにしました。魔封じのない場所を探って設置している間に予選が終わってしまいます。
「レティシア」
手を伸ばし魔力を送ろうとするエイベルに首を横に振ります。
「エイベル、貴重な魔力は送らないでください。あとでレオ様にもらいます。おんぶしてください」
体が重いですが見つからないようにゆっくりと立ち上がり、かがんだエイベルの背中に体を預け、首に手を回しました。
「試合の前にすみません」
「いいよ。無事でよかったよ」
わかりやすく優しいエイベルがくすぐったいです。
「生徒会の笛は魔封じがあると聞こえません。普通の笛の方がいい気がします」
「贈ってやるから首から下げとけ」
「誰も気づいてくれませんよ」
「俺が駆けつける」
今日はいつもより優しいです。そんなことできないのに。
実はわかりにくいですがエイベルは優しいんですよね。生前のポンコツエイベルも同じでしたわ。
「2本も持ち歩くのは邪魔です。また制服がボロボロになってしまいました。私は何着駄目にするんでしょうか。」
「金ならいくらでもあるだろうが」
「ありませんよ。無駄使いはいけません。お古でいいって言うのにどうして毎回新しい物を・・」
「制服に防御魔法仕込むか・・」
ビアードの馴染んだ香りと魔力を感じて段々眠くなってきました。エイベルの存在に安心するなんて人生何があるかわかりませんわね。
「エイベル、着いたら起こしてください」
いつも運んでくれる背中に甘えて目を閉じました。これからさらにたくましい背中に成長するのでしょうか。今世のエイベルは時々頼もしく格好良く見えるので令嬢に人気なのは仕方ありませんわ。エイベルが格好良く見えたのは今世が始めてですわ。いつもは速足なのにゆっくりと静かに歩いてくれ優しさに顔が緩みます。
魔封じの所為か体の疲労が凄く訓練の後よりも体が重たいので明日は筋肉痛でしょうか。そんなに動いてないんですが。
エイベルのおんぶに慣れるなんて不思議。生前も抱き上げられることは時々ありましたが、背負われた記憶はありません。
この背中がさらに大きくなり頼もしくなるのが楽しみですわ。エイベル、揺るぎないビアードの実力を示してくださいませ。武術大会に参加していいと許可が出ない私は祈るくらいしかできませんが・・。それでも私はビアードの誇りを持つ強さも揺るぎなさも信じてますわ。
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