少女の美

丸虎

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少女の美

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少女の名は、「   」。その名の通りだ。少女は存在している。息もしている。
肉体もある。ただ、言葉を口に出さない。

人という生きものには、感情というものすら向けない。ただ、、、
 少女は''美しかった,,んだ。
透き通った空、生き生きとした緑、生きものたちが光る、、、 
そんな空間が彼女、、、
少女の周りで生まれていたのだ。

少女の歩いた道には、どれだけよごれている
地でも、新たな生命と美しい世界が作られていた、、、。

そんな少女が変えたものがこの、''バージンワールド,, 、、、 。かつて、
どんな命よりも、どんなに広い空よりも美しいとされていた、、、
たった一つの’’美,,であった。     

当時、世界は暗い闇で覆われ、生きもの、自然、空気すらもよごしていた。
ただ一つ、バージンワールドはその‘‘手,,がきていなかった。なぜなら、
バージンワールドは、「人々の空想の世界」だから。

純粋な心、真っ暗な出口のない中で生まれたそれは、人々を癒していたのだ。
だけれども、その心にすら、手を出されてしまったのだ、、、 。無数の涙。

少女は、変えた。 空は美しかった。
少女は、変えた。その闇の手は、美しい手に変わった。
少女は、変えた。 命あるものたちに幸福を。
少女は、、、   消えた。 バージンワールドは存在した。
そのバージンワールドは、とても美しく透き通っていて、、、 儚いものだった。

尊さと同時に、無数の涙の雨が降った。だけれども、その雨はどうだったとおもう?
 一瞬で、 地へと天へと帰ってしまったけれど、たった一瞬だったけれど、
本っ当に!!美しかったんだ、、、 。瞬きする間に消えてしまったけれど、、、 。

まるで、少女を見ているかのようだった、、、、、 、、。
バージンワールドは、少女の心そのものだ。
その世界に吸い込まれるかのように、、、 、、、、。

名も無き 美 であったのだ、、、             ✨💧✨
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