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『法』

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「法」は何のためにあるんだろう
「法」は誰のためにあるんだろう

政治家が憲法を改正したいと言っている
憲法の存在意義って何だろう
憲法は国家権力に対して制限を行うもの
憲法は国民の人権を保障するもの
国民のために 国民の権利・自由を
国家権力から守るために憲法があるのなら
政治家自身が政治をやりやすくするために
憲法を改正したいと思ってしまうのは
憲法の存在意義を否定しているようなもの
憲法って誰のために存在しているのだろう

法を守れと 人は言う
守るべき法と守らなくてもいい法があると思う
憲法では表現の自由が保障されているのに
法律は表現の自由が規制される
法律は国家権力が国民に対して
制限を掛けるものであるなら
憲法まで政治家の都合の良いように作られたら
僕らの権利が保障されなくなっていく

法律は憲法に定められた範囲内で作られるという
だから 国家にとって都合の良い法律は作れないという
だけど  権力者にとって都合のいいように法律は扱われる
法律は 弱者のためでも 庶民のためでもなく
権力者のために存在してしまう
政治家がそういう意図で作ってしまう

政治家が憲法を守ろうとしないのに
国民が法律を強制されるのは どこか納得できない
表現の自由が保障されてるのに
なぜ 表現のあり方に規制ばかりかけたがるのだろう

確かに法は大事なのかもしれない
人に迷惑をかける行為
人を傷付ける行為
人の人生を狂わせる行為は
厳しい法の裁きが必要だと思う

だけど 生きていくうえで
1番大切にすべきことは
法を守ることじゃないと思う
法を全てにして生きる事じゃないと思う

大切なことはなんだろう
自分の命 他人の命
自分の心 他人の心
純粋さ 優しさ 誠実さ 素直さ

そんなことよりも 法を基準にするから
人が幸せになれなくなるのではないか
法を基準にするから 人を守れないのではないか
本当に必要な法と さほど必要ではない法

法に縛られて 規制ばかりして
自分のやりたいことを抑えて
そんな生き方に何の価値があるのだろう

僕は 国のために生まれてきたわけじゃない
僕は 国のために生きてるわけでもない
どこの誰が決めたのか分からないような法に
縛られながら窮屈な人生を生きるくらいなら
死んだ方がマシだ

どうせ生きるなら 好きに生きるよ
どうせ生きるなら 自由に生きるよ
どうせ生きるなら 自分のために生きるよ
法に縛られながら生きるよりも
人の心を大切にしながら
人に迷惑をかけないように
人を傷つけないように
自分に素直に 自分に正直に
その方がきっと
自分も人も幸せでいられる
自分も人も笑顔でいられる

だから僕は何でもかんでも
法に従うのは違うと思うんだ


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