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『僕が女の子に手を出せない理由』

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僕は女の子と部屋で2人きりになっても
自分から手を出さない自信がある
正確には手を出す勇気がない
好きな人だったら余計に臆病になる
好きな人に嫌われることを恐れて

僕はいろんなことを考える
嫌われたらどうしよう
体が目的だと思われたら嫌だな
SNSで拡散されたら困るな
会社にチクられたら困るな

そんな事を考えていたら
女の子に手を出すなんて無理すぎる
だけどムラムラしないわけじゃないと思う
欲がないわけじゃないと思う
ただ嫌われるのが怖いだけ
ただ女の子を敵に回したくないだけ
優しいわけじゃなく 臆病なだけ

何も考えずに行動する事が大事な時もあるけど
人が不快に思ってる事を気付かずに
自分の欲望を満たすことに突っ走るのは悪だと思う
人にどう思われるかなんて考えない方がいい事もあるけど
人がどう思うかを考えたうえで 物事を判断しないと
人を傷付けまくる人生になるだろう

女の子は積極的な男が良いという
消極的な男を頼りないという
だけど積極的な男に 女の子はたくさん傷付けられている
積極的とか消極的とか そんな事じゃなく
自然な流れで良い関係になれるのが理想だけど
やっぱりどこか異性として意識してしまうから
自然な振る舞いが僕には難しい
惚れやすい僕には難しい
すぐ可愛く見えてしまう僕には難しい

女性というだけで構えてしまう
女性というだけで緊張してしまう
女性慣れするほどプライベートで女性と接してもいない
ネットの中で絡めても 現実では絡めない

コンプレックスのかたまりの僕には
女性はずっと ずっと 遠い存在
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