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学生編
3話 冒険者登録
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3話 冒険者登録
街の中心部の噴水広場が見える所に、他の建物より大きめに作られた扉の建物がある。
扉の上には鳩が枝を咥えて飛んでいる絵が描かれている。
扉を開けると正面の受付には長蛇の列、、、はないけど、人がかなりいた。
時刻はお昼過ぎ、比較的ゆっくりしている時間帯に来たつもりだけど、かなり混雑していた。
まぁ昨日15歳のみんなが第二職業が発現したんだから、そうなるよね。
第二職業が戦闘系になった人の多くは、冒険者ギルドに登録をしにいく。
登録自体は15歳からできるし、職業は別に戦闘系でなくても可能だから、実際登録してる人は多い。
ギルド証は身分証にもなるけど、各ギルド活動実績が一年以上ないと、登録抹消になってしまう。
その点冒険者ギルドの一番簡単な活動は、ほとんどボランティアみたいなのだったりするから、人気なんだって。
ギルド側もしっかりと対策をしていて、入口で用紙を貰い、
名前
年齢
第一職業
第二職業
を記入し、受付にもっていく流れになっている。
普段は直接受付に行って、その場で記入するらしいけど、今の時期は新規登録が多いから、それ専用の受付口が作られていて、用紙の右上に書いてある番号を呼ばれたら、受付に行くんだって。
早々に記入が終わりボーっと待っていると、昨日声をかけてきた根明赤髪君がギルドに入ってきた。
彼も登録かな?と思っていると、通常の受付に歩いていった。
受付の人と仲良く話しながら、袋から何かを出して現金を受け取っていた。
そのまま、帰っていくのかと思っていたら、こっちの方に向かってきた。
「やぁやぁやぁ、昨日ぶりだねっ!覚えてるっ?!ここにいるって事は登録しにきたのっ?」
「こんにちは。そうだよ、今日から登録するの。
君はもぅ昨日のうちに済ませたの?何か納品していたみたいだし。」
「いやいやいや、登録は15歳になってすぐしたさっ!第一が武道家だし、ずっと訓練していたからねっ!家が田舎だから、どこか大きな街に行かないと専門学校がないから、こっちに来たんだっ!寮組に入るから、宿代やご飯代はそんなに掛からないけど、少しは余裕が欲しいからさっ!」
「へー!寮組なんだね。なんかちょっとワクワクするね。いつから入寮するの?」
「フッフッフッ実は昨日もぅ既に入寮したのさっ!で、今日は早めにクエストを終わらせて、今から買い出しにいくのさっ!君は寮組?自宅組?」
「自宅組だよ。クエストは何を受けたの?最初だからお使い?採取?」
「おーーー!それは羨ましいっ。というか、お願いがあるっ!この後時間があるなら、買い出しに付き合ってくれっ!案内して欲しい店があるんだっ!」
「えっ!案内?!ぅん、まぁー、、、あ!」
「?」
「では、お昼ご飯で手を打つよ。」
「ちょっと金欠なんだよな~っ!そこの広場の屋台にあったフルーツ串でどうだっ?!」
「串5つ」
「それはキツイなぁ、串2つでどうだっ!」
「よし、じゃあ串2つとクエストに一回同行してもらうでどう?!
「よしよしよし、それで行こうかっ!」
「じゃぁ登録したら集合ね。場所はギルド内の食事処でいい?」
「おけおけおけ、で、ご飯は食べたのかっ?」
「ぅん。食べて来たから、ご飯食べて待っててね。」
「わかったっ!じゃぁまた後でなっ!」
~~~~~
漸くして受付に呼ばれた
「こんにちは。本日は冒険者ギルドへの登録でお間違いないでしょうか?」
対応してくれた受付の方はパッチリおめめに丸メガネの可愛い系タイプ。髪の毛が根本柄暗めで毛先にかけてラベンダー色のグラデーションになっていて、最近王都で流行り出したヘアカラーをしている。
「はい、宜しくお願いします。」
「はい、では用紙をお預かりしますね。」
受付の人は用紙を受け取ると、手元の操作パネルを操作して、項目を登録していっている。
途中一瞬手が止まったけど、また直ぐに動き出した。
「では、そちらの水晶玉に手を置いて下さい。」
「こうですか?」
「はい。では、少し光りますが、そのまま動かないで下さい。」
返事をする間もなく、水晶玉が淡く緑色の光りを発して、収まっていった。
「はい、ありがとうございました。もぅ手を離しても大丈夫ですよ。メティ、、、
(、、、光った、、、あれ?他の人も光ってたっけ?)
ります。では、二階のAという部屋に行って下さい。そちらで注意事項等を説明した後にギルドカードをお渡しします。」
「あ!はい。二階のAですね、わかりました。」
~~~~~
階段を上がると、左右にA~Dの四つの部屋があって、更に奥にはもう一つ登り階段があった。
言われたAの部屋に入ると既に20名程人がいて、みんな大人しく着席していた。
入口にいるギルド職員に名前を聞かれ、答えると、空いてる席に座るように指示された。
待っていると、着席している皆んなが向いてる方向に、先程のギルド職員とは別の人が立ち、話し出した。
「こんにちは。本日は冒険者ギルドにご登録ありがとうございます。登録にあたり、注意事項をお伝えします。、、、
(中略)
では、以上になります。
名前が呼ばれた方から、ギルドカードをお受け取り下さい。本日はそれで解散です。」
要約すると
・ギルドランクがあります。一が一番下
・ギルドランクが上がらないと、入れない地域もある。
・ギルドカードは世界中で使えます。
・メインの活動拠点に登録している街に入る際は、ギルドカードがあると入街料いらない。他所の街はいる。
・魔物の死体の処理の方法。
・年一回はクエストしないとダメだよ。
・品位を落とすような行動はしない。
・犯罪は駄目。
・自衛の為、人に攻撃するのはOK。
等々、半分以上はモラルの問題だったけど、人種が多い世界だから、常識でしょ?じゃ不親切な事もあるので、そういう意味では、しっかりとルールを決めて書くのは、ギルド側の優しさなんだろうな。
街の中心部の噴水広場が見える所に、他の建物より大きめに作られた扉の建物がある。
扉の上には鳩が枝を咥えて飛んでいる絵が描かれている。
扉を開けると正面の受付には長蛇の列、、、はないけど、人がかなりいた。
時刻はお昼過ぎ、比較的ゆっくりしている時間帯に来たつもりだけど、かなり混雑していた。
まぁ昨日15歳のみんなが第二職業が発現したんだから、そうなるよね。
第二職業が戦闘系になった人の多くは、冒険者ギルドに登録をしにいく。
登録自体は15歳からできるし、職業は別に戦闘系でなくても可能だから、実際登録してる人は多い。
ギルド証は身分証にもなるけど、各ギルド活動実績が一年以上ないと、登録抹消になってしまう。
その点冒険者ギルドの一番簡単な活動は、ほとんどボランティアみたいなのだったりするから、人気なんだって。
ギルド側もしっかりと対策をしていて、入口で用紙を貰い、
名前
年齢
第一職業
第二職業
を記入し、受付にもっていく流れになっている。
普段は直接受付に行って、その場で記入するらしいけど、今の時期は新規登録が多いから、それ専用の受付口が作られていて、用紙の右上に書いてある番号を呼ばれたら、受付に行くんだって。
早々に記入が終わりボーっと待っていると、昨日声をかけてきた根明赤髪君がギルドに入ってきた。
彼も登録かな?と思っていると、通常の受付に歩いていった。
受付の人と仲良く話しながら、袋から何かを出して現金を受け取っていた。
そのまま、帰っていくのかと思っていたら、こっちの方に向かってきた。
「やぁやぁやぁ、昨日ぶりだねっ!覚えてるっ?!ここにいるって事は登録しにきたのっ?」
「こんにちは。そうだよ、今日から登録するの。
君はもぅ昨日のうちに済ませたの?何か納品していたみたいだし。」
「いやいやいや、登録は15歳になってすぐしたさっ!第一が武道家だし、ずっと訓練していたからねっ!家が田舎だから、どこか大きな街に行かないと専門学校がないから、こっちに来たんだっ!寮組に入るから、宿代やご飯代はそんなに掛からないけど、少しは余裕が欲しいからさっ!」
「へー!寮組なんだね。なんかちょっとワクワクするね。いつから入寮するの?」
「フッフッフッ実は昨日もぅ既に入寮したのさっ!で、今日は早めにクエストを終わらせて、今から買い出しにいくのさっ!君は寮組?自宅組?」
「自宅組だよ。クエストは何を受けたの?最初だからお使い?採取?」
「おーーー!それは羨ましいっ。というか、お願いがあるっ!この後時間があるなら、買い出しに付き合ってくれっ!案内して欲しい店があるんだっ!」
「えっ!案内?!ぅん、まぁー、、、あ!」
「?」
「では、お昼ご飯で手を打つよ。」
「ちょっと金欠なんだよな~っ!そこの広場の屋台にあったフルーツ串でどうだっ?!」
「串5つ」
「それはキツイなぁ、串2つでどうだっ!」
「よし、じゃあ串2つとクエストに一回同行してもらうでどう?!
「よしよしよし、それで行こうかっ!」
「じゃぁ登録したら集合ね。場所はギルド内の食事処でいい?」
「おけおけおけ、で、ご飯は食べたのかっ?」
「ぅん。食べて来たから、ご飯食べて待っててね。」
「わかったっ!じゃぁまた後でなっ!」
~~~~~
漸くして受付に呼ばれた
「こんにちは。本日は冒険者ギルドへの登録でお間違いないでしょうか?」
対応してくれた受付の方はパッチリおめめに丸メガネの可愛い系タイプ。髪の毛が根本柄暗めで毛先にかけてラベンダー色のグラデーションになっていて、最近王都で流行り出したヘアカラーをしている。
「はい、宜しくお願いします。」
「はい、では用紙をお預かりしますね。」
受付の人は用紙を受け取ると、手元の操作パネルを操作して、項目を登録していっている。
途中一瞬手が止まったけど、また直ぐに動き出した。
「では、そちらの水晶玉に手を置いて下さい。」
「こうですか?」
「はい。では、少し光りますが、そのまま動かないで下さい。」
返事をする間もなく、水晶玉が淡く緑色の光りを発して、収まっていった。
「はい、ありがとうございました。もぅ手を離しても大丈夫ですよ。メティ、、、
(、、、光った、、、あれ?他の人も光ってたっけ?)
ります。では、二階のAという部屋に行って下さい。そちらで注意事項等を説明した後にギルドカードをお渡しします。」
「あ!はい。二階のAですね、わかりました。」
~~~~~
階段を上がると、左右にA~Dの四つの部屋があって、更に奥にはもう一つ登り階段があった。
言われたAの部屋に入ると既に20名程人がいて、みんな大人しく着席していた。
入口にいるギルド職員に名前を聞かれ、答えると、空いてる席に座るように指示された。
待っていると、着席している皆んなが向いてる方向に、先程のギルド職員とは別の人が立ち、話し出した。
「こんにちは。本日は冒険者ギルドにご登録ありがとうございます。登録にあたり、注意事項をお伝えします。、、、
(中略)
では、以上になります。
名前が呼ばれた方から、ギルドカードをお受け取り下さい。本日はそれで解散です。」
要約すると
・ギルドランクがあります。一が一番下
・ギルドランクが上がらないと、入れない地域もある。
・ギルドカードは世界中で使えます。
・メインの活動拠点に登録している街に入る際は、ギルドカードがあると入街料いらない。他所の街はいる。
・魔物の死体の処理の方法。
・年一回はクエストしないとダメだよ。
・品位を落とすような行動はしない。
・犯罪は駄目。
・自衛の為、人に攻撃するのはOK。
等々、半分以上はモラルの問題だったけど、人種が多い世界だから、常識でしょ?じゃ不親切な事もあるので、そういう意味では、しっかりとルールを決めて書くのは、ギルド側の優しさなんだろうな。
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