メティス・ラヴァルの冒険書

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学生編

12話 魔法の練習3

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12話 魔法の練習3

ツリフネソウ 種を爆弾のように散らす
蓮 水に浮く浮き草
アルソミトラ 空中を浮遊する種
アイビー 吸盤つる
を教えてもらった。

母さんの説明は、生息域や花の咲く時期、大きく育つ条件やそう進化した理由とかを、一植物毎に結構時間をかけてくれる。
座学が終わったら実践して、それが終わったらまた座学からの実践からの座学からのじっ、、、ちなみに、植物の威力を上げるっていうのは、種を飛ばす以外には、巨大化と特徴の強化ができるよ。できるまで何度も繰り返したり、母さんが作り出したのを観察したりする。
他には毒性のある植物もあるけど、あまり一気にやるものでもないし、また今度という事になった。
面白いけど、流石に一気に全部は覚えきれないから、助かったよ。

「ねぇ母さん。覚える以外にも威力を強くする方法はないの?」

「あるわよ。その植物の種を使うのよ。」

「種?」

「そう。種。種からその子の成長をイメージしてあげると威力が上がるのよ。あとは、種よりかは劣るけど、さっきテッポウウリでやったように、その植物を使う事よ。だから、その環境その場所に生えてる子を使う事が大切なの。」

「えー、凄い凄い!そんなに便利なんだね!」

「けど、あまり多くの種を持ち歩いても、探し出すのが大変だから、よく使うモノに絞った方がいいわ。繰り返すようだけど、基本は現地にあるのを利用する事よ。」

「ぅーじゃぁ結局覚えるのが一番なんだね。なんだか、樹って大変だよね。」

「大変ね。けど、応用力は高いわ。特にメティスはソロで冒険する予定なんでしょ?出来る事が多い方がいいわ。幸いあなたは学者だから、覚えたり理解する力が高いんだから。」

「ソロの予定というか、やりたい事をするとソロになっちゃうんじゃないかなーって思ってるだけだよ。ソロに拘りはないんだよ。あ!学ぶのが嫌なんじゃないよ。使いこなせるかな?て思ってね。」

「使いこなせるかどうか、、、完璧には難しいんじゃないかしら。全ての中からベストな選択肢を出すというより、自分の選択肢の中からベストを出せばいいんじゃないの?」

「そんなものなの?」

「そうよ。だから、その環境に生えてる植物なのよ。」

「そういう事なのね!ようやくなんか分かった気がするよ。」

まとめると
1その植物の事をよく知る事
2使いたい植物の種を使う
3その場に生えてる植物を使う
4使いたい植物の一部を使う
5イメージだけで植物を生み出して使う

1が大切。2~5の順番で威力が小さくなる。

魔道具を使えば全て済みそうな話のようにみえるけど、魔道具は、[イメージのみ]以上[現象を理解している状態]以下になるから、現象を理解している方が効率的。それに基本一魔道具一魔法だから、用途が限られる。そして何より魔道具一つ一つも高いんだよね。
更に言うと四属性とマジックバックが一般的で、他の属性になるとモンスターの素材が必要になるから、かな~~り高いんだよね。

まぁ、錬金術師さんも、全部の属性が使えるわけじゃないもんね。自称天才の錬金術師でも流石に全部理解して魔法陣に書き出すのは無理だと思う、、無理だよね?いや、できそうな気がするなぁ。
今度聞いてみようかな?父さんって魔法どれくらい使えるの?って。
なんかさらっと、全属性だぞ。なんせ父さんは天才だからな!って高笑いしながら言いそうだよ。

まぁなんにせよ、樹についてはしっかり勉強していこうかな。時間は三年間あるもんね。
他の四元素は基礎だけ学んで、必要なものは錬金術に頼ろう!私は誰かと違って天才じゃないから、できる事に限りがあるもん。
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