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学生編
113話 ボスコ砦23
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113話 ボスコ砦23
先導のファムちゃん達が地面に降りて、私達もあと少し!という所で枝の動きが活発になり、目の前に枝が大量に発生した。
振り返ると後ろにも枝が迫ってきていて、円形の籠状になっていった。
「うわっ!マズイなぁ。」
ヴィゾーちゃんが風魔法を展開して枝の侵食を止めてくれていて、半径二メートル程は安全地帯が出来上がっている。
これ以上広げる事も狭まる事もない状態で、膠着してしまった。
トレント本体から突き出すような感じで籠が出来上がっていて、幸い篭の編み目は細い枝になっていて呼吸できるし内外から状況を確認ができる。
籠を支える枝は何本も絡まり太くなっていて、簡単には切れそうもない。
さてと、どうしようかな?
私の事はいいから、本体を倒して~
ってヒロイン的な事はないね。
思いたくもない。
早く出たい。
なんだったら時間が経ったら状況悪くなりそうじゃない?ヴィゾーちゃんの魔力量的に。
クァッ
え?大丈夫って?そうかそうか。
というか、ついにこの子心まで読めるようになったの?
今まで伝えようと思わなかったら、伝わらなかったのに、、、
怖いな。思考がダダ漏れとか嫌だよ。
っとまぁ偶然だろうけどね。
まぁ、話をもどすと仮にこの状況で暫くいれて上手いこと他の変異種を倒した人らが助けに来てくれるかもだけどさ、その時籠の中にいたら絶対後々弄られるやつだよね。
、、、
、、、
あと半年ほど、、、
う~ん
よし、それじゃぁとりあえずやれる事をやりますか!
籠の部分は絶えず再生しているから、狙うのは太くなっている部分。
全部壊せなくてもバランスが崩れれば何か突破口になるかも?
身体強化を掛けて、マァリッシュにも魔力を通して雷撃の魔法をストックさせる。
片足を後ろに引き姿勢を低くし、マァリッシュを左腰の方へ持っていき、東洋の抜刀術のような構えになり狙いを定める。正確には更に一回転する回転切りにする予定なんだけどね。
精神を落ち着かせて、狙う位置を確認するように空を見上げる。
と上空がキラッと光ったかと思ったら、高速でこっちに何かが落ちて来る!!
やばっ!
急いでヴィゾーちゃんの側に行って防御壁を展開して何かに備える。
ズドーン
轟音と衝撃が起こり、籠ごと地面に叩き落とされた。
何かがぶつかった衝撃でトレント本体からの繋がりがなくなった籠には穴が開いていて、そこから外に出る事ができた。
籠から出て周りを見渡すと土煙が立ち登っていて状況がよくわからなかった。
とりあえずヴィゾーちゃんに怪我がないか確認して、人の声がする方に移動する事にした。
「メティスちゃん大丈夫?凄い衝撃じゃん。」
土煙から離れ視界が効くようになるとファムちゃんが駆け寄ってきてくれた。
「うん。大丈夫だよ!というか、何が起こったの?空から何か落ちてきたんだけど。」
「あれ?メティスちゃんがなんかやったんだと思ったんだけど、違うの?」
「違う違う!むしろ被害者だよ。」
「う~ん。周りの班員さんがやった感じじゃなかったんだよね~。」
「ん~魔法って感じでもなかったしな~。
あ、いや、土魔法で岩を降らす事もできるか!」
「いやいや、それ結構危ないじゃん。トレントが移動してたら、メティスちゃん直撃するじゃん。」
「そかそか、そうだよね。
けど、それは味方だという事前提じゃない?」
「え?味方じゃないの?敵ならわざわざそんな大技使ってこないじゃん。
トレントにダメージ与えてるし。」
「あ!そうか!
ぁーダメだわ。パニックになっちゃってるね私!
頭回ってないや。」
「とりあえず、まだトレント生きてるよね?」
「多分ね。けど、どう攻める?ガムシャラにしてもダメじゃん。」
「それなんだよ!ファムちゃん最初に幹を斬りつけた時って普通に攻撃入ったよね?」
「うん。けど、メティスちゃんと一緒の時は全然だった。」
「だよね!考えられるのは、魔法で防御をしてるか?魔核の近くだから硬い可能性?水分量が多くなったか?のどれかかな。」
「なるほどね。」
「それか、最初の時は気絶してたのかも。
アムル様も気絶した時に顔がなくなってたから。」
「ぁーなるほどね。気絶だとしたら結構無理じゃん。気絶させれないもん。」
「う~ん。」
先導のファムちゃん達が地面に降りて、私達もあと少し!という所で枝の動きが活発になり、目の前に枝が大量に発生した。
振り返ると後ろにも枝が迫ってきていて、円形の籠状になっていった。
「うわっ!マズイなぁ。」
ヴィゾーちゃんが風魔法を展開して枝の侵食を止めてくれていて、半径二メートル程は安全地帯が出来上がっている。
これ以上広げる事も狭まる事もない状態で、膠着してしまった。
トレント本体から突き出すような感じで籠が出来上がっていて、幸い篭の編み目は細い枝になっていて呼吸できるし内外から状況を確認ができる。
籠を支える枝は何本も絡まり太くなっていて、簡単には切れそうもない。
さてと、どうしようかな?
私の事はいいから、本体を倒して~
ってヒロイン的な事はないね。
思いたくもない。
早く出たい。
なんだったら時間が経ったら状況悪くなりそうじゃない?ヴィゾーちゃんの魔力量的に。
クァッ
え?大丈夫って?そうかそうか。
というか、ついにこの子心まで読めるようになったの?
今まで伝えようと思わなかったら、伝わらなかったのに、、、
怖いな。思考がダダ漏れとか嫌だよ。
っとまぁ偶然だろうけどね。
まぁ、話をもどすと仮にこの状況で暫くいれて上手いこと他の変異種を倒した人らが助けに来てくれるかもだけどさ、その時籠の中にいたら絶対後々弄られるやつだよね。
、、、
、、、
あと半年ほど、、、
う~ん
よし、それじゃぁとりあえずやれる事をやりますか!
籠の部分は絶えず再生しているから、狙うのは太くなっている部分。
全部壊せなくてもバランスが崩れれば何か突破口になるかも?
身体強化を掛けて、マァリッシュにも魔力を通して雷撃の魔法をストックさせる。
片足を後ろに引き姿勢を低くし、マァリッシュを左腰の方へ持っていき、東洋の抜刀術のような構えになり狙いを定める。正確には更に一回転する回転切りにする予定なんだけどね。
精神を落ち着かせて、狙う位置を確認するように空を見上げる。
と上空がキラッと光ったかと思ったら、高速でこっちに何かが落ちて来る!!
やばっ!
急いでヴィゾーちゃんの側に行って防御壁を展開して何かに備える。
ズドーン
轟音と衝撃が起こり、籠ごと地面に叩き落とされた。
何かがぶつかった衝撃でトレント本体からの繋がりがなくなった籠には穴が開いていて、そこから外に出る事ができた。
籠から出て周りを見渡すと土煙が立ち登っていて状況がよくわからなかった。
とりあえずヴィゾーちゃんに怪我がないか確認して、人の声がする方に移動する事にした。
「メティスちゃん大丈夫?凄い衝撃じゃん。」
土煙から離れ視界が効くようになるとファムちゃんが駆け寄ってきてくれた。
「うん。大丈夫だよ!というか、何が起こったの?空から何か落ちてきたんだけど。」
「あれ?メティスちゃんがなんかやったんだと思ったんだけど、違うの?」
「違う違う!むしろ被害者だよ。」
「う~ん。周りの班員さんがやった感じじゃなかったんだよね~。」
「ん~魔法って感じでもなかったしな~。
あ、いや、土魔法で岩を降らす事もできるか!」
「いやいや、それ結構危ないじゃん。トレントが移動してたら、メティスちゃん直撃するじゃん。」
「そかそか、そうだよね。
けど、それは味方だという事前提じゃない?」
「え?味方じゃないの?敵ならわざわざそんな大技使ってこないじゃん。
トレントにダメージ与えてるし。」
「あ!そうか!
ぁーダメだわ。パニックになっちゃってるね私!
頭回ってないや。」
「とりあえず、まだトレント生きてるよね?」
「多分ね。けど、どう攻める?ガムシャラにしてもダメじゃん。」
「それなんだよ!ファムちゃん最初に幹を斬りつけた時って普通に攻撃入ったよね?」
「うん。けど、メティスちゃんと一緒の時は全然だった。」
「だよね!考えられるのは、魔法で防御をしてるか?魔核の近くだから硬い可能性?水分量が多くなったか?のどれかかな。」
「なるほどね。」
「それか、最初の時は気絶してたのかも。
アムル様も気絶した時に顔がなくなってたから。」
「ぁーなるほどね。気絶だとしたら結構無理じゃん。気絶させれないもん。」
「う~ん。」
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