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冒険者編
122話 幻獣の遺跡4
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122話 幻獣の遺跡4
アウルベアの解体が終わるまで時間ができて、一旦宿に戻ってまた来るのも面白くないから、適当に街をプラプラと見て回る事にした。
街は数日後にある幻獣祭に向けて、ノボリや提灯を吊るしてる最中で忙しくも楽しげな雰囲気。
お祭りの前の準備って見ていてワクワクしちゃうよね。
雑貨屋に寄ると特設コーナーみたいな所に、色んな動物のお面が飾ってあった。
お面を取って ? みたいな顔をしていたら、すぐ横にあるレジの所から威勢のいい声が聞こえてきた。
「お姉さんは観光客かい?」
「あ!はい。あ、いや、観光も含めての冒険かな?」
「???
あぁ、冒険者ってことかい?
幻獣祭はついでにって事だね。」
「まぁ、そんな感じですね。」
「じゃぁまだお面は持ってないんじゃないかい?」
「お面ですか?持ってないですけど、、、なんでですか?」
「もうすぐ幻獣祭があるだろ?その時にお面をしてると、色んなオマケがあるんだよ。
例えば一番下にある、子供っぽいやつは綿菓子やぶどう飴とかお菓子が三つまでタダになるやつだね。
その上の段からある、
目と鼻を覆うタイプは、飲食系が三回まで半額。
鼻と口を覆うタイプは、遊戯系が三回まで半額。
一回使うとお面に印をつけられるから、ズルはできないよ。
一番上の全部覆うタイプは、祭りに参加してる屋台を五回まで半額で楽しめるうえに、後夜祭で幻獣の遺跡の儀式に参加できて、祝印を受けれるやつだよ。」
「へぇ~面白そう~。」
「そうだろ?街のみんなも被ってる人が多いから、幻獣祭を楽しむなら買っとくのがオススメだね。」
「一番上のやつがないと儀式にいけないんですか?」
「会場にはいけるし、儀式は見れるよ。
ただ、祝印を受けれないだけだよ。」
「祝印ってなんですか?」
「祝印は、まぁ、こういっちゃアレだけどおまじないみたいなもんだね。
悪意から守ってくれますようにー
っていうね。」
「へぇ~。悪意。」
「まぁ一番上のお面を買うかどうかは別にして、儀式は見に行った方がいいよ!
幻想的で綺麗だからね。」
「は~い。そうしますね~。」
結局お面は買わずに、、、というか当日でいいやっていうね。お店を出て適当に時間を潰してギルドに戻った。
ギルドに戻るとさっき受付をしてくれたお姉さんが食事処の方から手招きをして呼んでいたから、近づいていく。
席には皺一つないシャツと黒のベストを着こなし、銀髪を綺麗にオールバックにした、初老の狼の純血種の男性が同席していた。
筋肉で背中が張っていて、服装はシンプルだけどどこか高級感のある素材を使っていて、品のある印象だったよ。
「ラヴァルさん、いいタイミングに来ましたね!こちら、先程教えた カスミの雫のマスターさんです。」
そう言いながら席に座っていた男性を紹介してくれた。
「あ!そうなんですね!ありがとうございます。
こんにちは。マスターさん。
冒険者のメティス・ラヴァルです。
幻獣の遺跡関連のお話を聞きたくて、夜にお店にお伺いしたいと思っていた所です。」
すると男性は立ち上がり
「こんにちは、ラヴァルさん。
カスミの雫 のマスターです。
皆にはマスターと呼ばれているので、それで構わないですよ。」
そう言い終わると手を差し出してきた。
握手をすると「どうぞ」と言われ、同席させてもらえる事になった。
アウルベアの解体が終わるまで時間ができて、一旦宿に戻ってまた来るのも面白くないから、適当に街をプラプラと見て回る事にした。
街は数日後にある幻獣祭に向けて、ノボリや提灯を吊るしてる最中で忙しくも楽しげな雰囲気。
お祭りの前の準備って見ていてワクワクしちゃうよね。
雑貨屋に寄ると特設コーナーみたいな所に、色んな動物のお面が飾ってあった。
お面を取って ? みたいな顔をしていたら、すぐ横にあるレジの所から威勢のいい声が聞こえてきた。
「お姉さんは観光客かい?」
「あ!はい。あ、いや、観光も含めての冒険かな?」
「???
あぁ、冒険者ってことかい?
幻獣祭はついでにって事だね。」
「まぁ、そんな感じですね。」
「じゃぁまだお面は持ってないんじゃないかい?」
「お面ですか?持ってないですけど、、、なんでですか?」
「もうすぐ幻獣祭があるだろ?その時にお面をしてると、色んなオマケがあるんだよ。
例えば一番下にある、子供っぽいやつは綿菓子やぶどう飴とかお菓子が三つまでタダになるやつだね。
その上の段からある、
目と鼻を覆うタイプは、飲食系が三回まで半額。
鼻と口を覆うタイプは、遊戯系が三回まで半額。
一回使うとお面に印をつけられるから、ズルはできないよ。
一番上の全部覆うタイプは、祭りに参加してる屋台を五回まで半額で楽しめるうえに、後夜祭で幻獣の遺跡の儀式に参加できて、祝印を受けれるやつだよ。」
「へぇ~面白そう~。」
「そうだろ?街のみんなも被ってる人が多いから、幻獣祭を楽しむなら買っとくのがオススメだね。」
「一番上のやつがないと儀式にいけないんですか?」
「会場にはいけるし、儀式は見れるよ。
ただ、祝印を受けれないだけだよ。」
「祝印ってなんですか?」
「祝印は、まぁ、こういっちゃアレだけどおまじないみたいなもんだね。
悪意から守ってくれますようにー
っていうね。」
「へぇ~。悪意。」
「まぁ一番上のお面を買うかどうかは別にして、儀式は見に行った方がいいよ!
幻想的で綺麗だからね。」
「は~い。そうしますね~。」
結局お面は買わずに、、、というか当日でいいやっていうね。お店を出て適当に時間を潰してギルドに戻った。
ギルドに戻るとさっき受付をしてくれたお姉さんが食事処の方から手招きをして呼んでいたから、近づいていく。
席には皺一つないシャツと黒のベストを着こなし、銀髪を綺麗にオールバックにした、初老の狼の純血種の男性が同席していた。
筋肉で背中が張っていて、服装はシンプルだけどどこか高級感のある素材を使っていて、品のある印象だったよ。
「ラヴァルさん、いいタイミングに来ましたね!こちら、先程教えた カスミの雫のマスターさんです。」
そう言いながら席に座っていた男性を紹介してくれた。
「あ!そうなんですね!ありがとうございます。
こんにちは。マスターさん。
冒険者のメティス・ラヴァルです。
幻獣の遺跡関連のお話を聞きたくて、夜にお店にお伺いしたいと思っていた所です。」
すると男性は立ち上がり
「こんにちは、ラヴァルさん。
カスミの雫 のマスターです。
皆にはマスターと呼ばれているので、それで構わないですよ。」
そう言い終わると手を差し出してきた。
握手をすると「どうぞ」と言われ、同席させてもらえる事になった。
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