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冒険者編
159話 ルリ19
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159話 ルリ19
ヴィゾーちゃんに一階の警備をお願いして、二階に上がる。
階段を上がるとヒュッという音と共に何かが襲いかかってきた。
それを体勢を低くして転がりながら避けて、マァリッシュに手をかける。
ドガァン
音がした方を見ると、太く長い棍棒のようなものが壁に突き刺さっていた。
視線を階段の方に戻すと、目の前にはヒューマドールが動いていた。
赤い袖口が広がった服を着た少し手足の長い猿顔のドールが片足を上げて、タイミングを取るようにトントン跳んでいる。
視界の奥の方で黒い靄が他のドールの周りを飛び交っていた。
「ッアー。間に合わなかったか。
増えると不味いな。。。」
身体強化をかけて、猿顔に迫る。
近づけまいと、前蹴りが来る。
腕で上に押し退け軌道をズラし、体勢を崩させ近寄る。
が、牽制の左拳が飛んでくる。
マァリッシュで叩き斬るよるに迎え撃つ。
ドンッ
衝撃が走り猿顔の拳が後ろに飛ぶ。
その勢いを利用して、宙返りをして体勢を整える猿顔。
再びトントン跳びタイミングを計り出した。
再び走り寄ると、横蹴りが飛んできた。
ガードをしようと腕を出すと、軌道が変わり頭上から足が振り下りてきた。
「風盾」
ズンっと重い衝撃が走ったけど、アームガードから風魔法で盾を作ってなんとか受け止める。
腕を回し猿顔の脚を担ぎ、マァリッシュを股関節に突き刺して、逆の足の膝を前蹴りで蹴り抜いて破壊する。
その勢いで後ろに崩れ落ち、仰向けに倒れ込む猿顔。
腕だけで上半身を起こして立ち上がろうとするけど上手くいかずに、脚を動かしては力が伝わらずバランスを崩している
苛立ちをみせ睨みつけ、口をカチカチ言わせて噛みつく素振りをみせ威嚇してくる。
投げナイフを三本投げ胸、喉、頭に命中させると、猿顔がカタカタと体を震わせて、黒い靄が出ていくと共に静かになった。
ガタンッ
音の鳴った方を見るとさっき戦った猿顔と同じ顔で、青と黄の色違いの服を着た二体のドールが歩いてきた。
青猿は十手、黄猿は亀の甲羅みたいな盾と短槍を装備している。
しっかりと体を向け対峙すると、
猿は二手に分かれて走り出し、向かってくる。
黄猿が盾を突き出して視界を奪ってくる。
身を引いてそれを対処すると、盾を押し込んでくる。
丸盾を突き出す戦法は、力尽くで止めると足を刺され、逆に突きで対処すると丸みを使っていなされ相手の突きがくる。
短槍だから、突きがメインの攻撃手段になるから、それを逆手にとって、サイドから回り込めば対処できるはず。
、、、
って思うけど、それは使ってる本人も分かってる事だしサイド攻撃への対処方法も備えてるはず。
あれ?考えすぎかな?
まぁいいや。
左手を突き出して、盾を止め、すかさず足を引くと私の足があった場所に槍が飛び出してきて空を切った。
サイドに回って攻撃をしようとしたら、青猿が十手を振り回してきた。
すばやく手を引っ込めて青猿の攻撃を避けつつ、太腿に回し蹴りを入れる。
少しよろめいて黄猿とぶつかる青猿。
挟み込む様に動いていく二猿
黄猿に向かって投げナイフを放ち、すぐさま青猿に向かって走る。
キンっという音が聞こえ、同じ方向にもう一本ナイフとオクトレグ(粘着ツル)の種を放ち、接触音と共にオクトレグを展開した。
これで少しは時間稼ぎができるかな?
青猿の十手の振り回しを、上に下に右に左に避けながら、マァリッシュで斬りつけていく。
痛みを感じない相手だから、いくら斬りつけ傷を増やしても、同じ攻撃速度で十手を振り回してくる。
十手は打撃・拘束・武器を絡めとるのに優れている武器だから、それを警戒して安全マージンを取りながら攻めていたけど、
、、、
動きが単調すぎるなぁ。
なんでだろ??罠?
それとも仲間が復帰するのを待ってる感じが?
ブチブチッ
後方でツルを引きちぎる音が聞こえてきた。
青猿の腕が伸び切ったタイミングで手首を掴み、足をかけて黄猿の方に投げる。
青猿が黄猿にもつれるようにぶつかり、それを黄猿が支えて、辛うじて倒れるのを免れる。
ズドドドンッ!!
黄猿と青猿がぶつかり重なった所にテッポウウリ2を数発撃ち込む。
手前にいた青猿が振り向きながら、崩れた体勢を戻すように立ち上がろうとしたけど、膝から崩れ落ち横這いになって顔だけこっちに向け、口をカタカタ言わせてしばらくして大人しくなった。
黄猿がその隙に立ち上がり、盾を構えてこちらの様子を伺っていた。
ヴィゾーちゃんに一階の警備をお願いして、二階に上がる。
階段を上がるとヒュッという音と共に何かが襲いかかってきた。
それを体勢を低くして転がりながら避けて、マァリッシュに手をかける。
ドガァン
音がした方を見ると、太く長い棍棒のようなものが壁に突き刺さっていた。
視線を階段の方に戻すと、目の前にはヒューマドールが動いていた。
赤い袖口が広がった服を着た少し手足の長い猿顔のドールが片足を上げて、タイミングを取るようにトントン跳んでいる。
視界の奥の方で黒い靄が他のドールの周りを飛び交っていた。
「ッアー。間に合わなかったか。
増えると不味いな。。。」
身体強化をかけて、猿顔に迫る。
近づけまいと、前蹴りが来る。
腕で上に押し退け軌道をズラし、体勢を崩させ近寄る。
が、牽制の左拳が飛んでくる。
マァリッシュで叩き斬るよるに迎え撃つ。
ドンッ
衝撃が走り猿顔の拳が後ろに飛ぶ。
その勢いを利用して、宙返りをして体勢を整える猿顔。
再びトントン跳びタイミングを計り出した。
再び走り寄ると、横蹴りが飛んできた。
ガードをしようと腕を出すと、軌道が変わり頭上から足が振り下りてきた。
「風盾」
ズンっと重い衝撃が走ったけど、アームガードから風魔法で盾を作ってなんとか受け止める。
腕を回し猿顔の脚を担ぎ、マァリッシュを股関節に突き刺して、逆の足の膝を前蹴りで蹴り抜いて破壊する。
その勢いで後ろに崩れ落ち、仰向けに倒れ込む猿顔。
腕だけで上半身を起こして立ち上がろうとするけど上手くいかずに、脚を動かしては力が伝わらずバランスを崩している
苛立ちをみせ睨みつけ、口をカチカチ言わせて噛みつく素振りをみせ威嚇してくる。
投げナイフを三本投げ胸、喉、頭に命中させると、猿顔がカタカタと体を震わせて、黒い靄が出ていくと共に静かになった。
ガタンッ
音の鳴った方を見るとさっき戦った猿顔と同じ顔で、青と黄の色違いの服を着た二体のドールが歩いてきた。
青猿は十手、黄猿は亀の甲羅みたいな盾と短槍を装備している。
しっかりと体を向け対峙すると、
猿は二手に分かれて走り出し、向かってくる。
黄猿が盾を突き出して視界を奪ってくる。
身を引いてそれを対処すると、盾を押し込んでくる。
丸盾を突き出す戦法は、力尽くで止めると足を刺され、逆に突きで対処すると丸みを使っていなされ相手の突きがくる。
短槍だから、突きがメインの攻撃手段になるから、それを逆手にとって、サイドから回り込めば対処できるはず。
、、、
って思うけど、それは使ってる本人も分かってる事だしサイド攻撃への対処方法も備えてるはず。
あれ?考えすぎかな?
まぁいいや。
左手を突き出して、盾を止め、すかさず足を引くと私の足があった場所に槍が飛び出してきて空を切った。
サイドに回って攻撃をしようとしたら、青猿が十手を振り回してきた。
すばやく手を引っ込めて青猿の攻撃を避けつつ、太腿に回し蹴りを入れる。
少しよろめいて黄猿とぶつかる青猿。
挟み込む様に動いていく二猿
黄猿に向かって投げナイフを放ち、すぐさま青猿に向かって走る。
キンっという音が聞こえ、同じ方向にもう一本ナイフとオクトレグ(粘着ツル)の種を放ち、接触音と共にオクトレグを展開した。
これで少しは時間稼ぎができるかな?
青猿の十手の振り回しを、上に下に右に左に避けながら、マァリッシュで斬りつけていく。
痛みを感じない相手だから、いくら斬りつけ傷を増やしても、同じ攻撃速度で十手を振り回してくる。
十手は打撃・拘束・武器を絡めとるのに優れている武器だから、それを警戒して安全マージンを取りながら攻めていたけど、
、、、
動きが単調すぎるなぁ。
なんでだろ??罠?
それとも仲間が復帰するのを待ってる感じが?
ブチブチッ
後方でツルを引きちぎる音が聞こえてきた。
青猿の腕が伸び切ったタイミングで手首を掴み、足をかけて黄猿の方に投げる。
青猿が黄猿にもつれるようにぶつかり、それを黄猿が支えて、辛うじて倒れるのを免れる。
ズドドドンッ!!
黄猿と青猿がぶつかり重なった所にテッポウウリ2を数発撃ち込む。
手前にいた青猿が振り向きながら、崩れた体勢を戻すように立ち上がろうとしたけど、膝から崩れ落ち横這いになって顔だけこっちに向け、口をカタカタ言わせてしばらくして大人しくなった。
黄猿がその隙に立ち上がり、盾を構えてこちらの様子を伺っていた。
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