167 / 172
冒険者編
167話 ルリ27
しおりを挟む
167話 ルリ27
「お疲れさん。」
周りを見ていたらトビマルさんが声をかけてきてくれた。
「お疲れさまです~
流石トビマルさん!強いですね。」
「せやろ!
武器作るなら、自分でも扱えるよーならんと、ええ武器作られへんからな。」
「へ~
父さんもそれ言ってそう。」
「ゆーてるやろな!
まぁアイツは錬金術師やゆーてるけど、鍛冶師として見たら天才やからな。」
「あ!やっぱそうですか?」
「せやで!
アイツの才能は認めざるおえんからな。
っていうか、それよりやな。」
「はい。」
「あのドール、誰なん?」
そう言いながら戦闘を助けてくれたドールを指差す。
「この光を喰らって、平気な顔しとるで。」
「わかんない。
ちょっと話ししてきます。」
「俺もいくわ。」
ドールの周りを取り囲むように数組の冒険者達が武器を手に持って立っていた。
敵のはずのドールが襲いかかってこないし、何より[プロト]と戦っている姿を見ていたから、どう扱っていいのかわからないって感じでいる。
「やぁ、さっきはありがとう。」
声をかけるとドールが私の方を見て、少し安心した表情になった。
「ん~~と、まずは自己紹介するね。
私はメティス・ラヴァル。
冒険者だよ。
君は?」
自己紹介をすると、少し驚いた顔をしたけどすぐに表情を戻して喋り出した。
「はじめまして、こうして話をするのは初めてだね。
昔はアムル様の今は君のスプライトのアイダだ。」
「!!!!
え?!スプちゃん?」
「そうだな、君はそう呼んでいたな。」
「えーーーー!凄い凄い!!
やっとスプちゃんと話せたーー!
嬉しーー!!!!」
「ふふふ。」
優しく微笑みかけ、頭を撫でてくれる。
「なんや?どーなっとんや?」
「あ!トビマルさん、あと冒険者の皆さん。
このドールは敵ではないです。
私のスプライトがこのドールに憑いたみたいです。
黒い靄とは関係ないです。
っで、合ってるよね?」
アイダを見上げて確認する。
「あぁ、我からも皆に伝えよう。」
そう言うと周りの冒険者を見渡し、皆に伝わるように少し大声で話し出した。
「我は王国に住むボスコの森のアムル様のスプライトを経て、今はここにいるメティス・ラヴァルのスプライトをしている。
依代としてこの身体を借りていて、
我とこの子とその従魔に危害を加え無ければ、敵意を出す事はない!」
キリっとした声でそう伝えると。
一人二人と武器を収めて散って行った。
「さよか。
ほな、安心やわな。
それと、ねーちゃん。
いくら依代やゆーてもやな、服くらい着とき。
俺の着物やるから、今だけでも羽織っときなはれ。」
「ん?!かまわんだろ?
膨らみはあるが、竜の鱗で隠れてるだろ?」
チラッとコッチを見てくる。
確かに大切な部分は隠れているけど、少し、いや、結構刺激は強めだよね。
無言で首を振ると
素直をトビマルさんから着物を貰い羽織った。
その後
地面からの光で力を失ったドールや黒い靄は、他の冒険者の活躍もあって、それ程時間はかからずに消えていった。
アイダがドールだから訳を知らない冒険者や住民が混乱してしまうかも!
って事で私達はマルゴ商店に入っていた。
いや実際の所ね、
顔の表情も人間そのものだし、
骨というか基礎部分と筋肉の役割をしている所が分離して作ってないし、
肌の質感は色んな人種がいるから誤魔化せる。
正直ドールを知らなければ、知らない人種なんだな~で片付けれるレベルなんだよね。
ただ、今はマスクドドールで色んな人がアイダを見ていたから、ドールってバレちゃう。
「お疲れさん。」
周りを見ていたらトビマルさんが声をかけてきてくれた。
「お疲れさまです~
流石トビマルさん!強いですね。」
「せやろ!
武器作るなら、自分でも扱えるよーならんと、ええ武器作られへんからな。」
「へ~
父さんもそれ言ってそう。」
「ゆーてるやろな!
まぁアイツは錬金術師やゆーてるけど、鍛冶師として見たら天才やからな。」
「あ!やっぱそうですか?」
「せやで!
アイツの才能は認めざるおえんからな。
っていうか、それよりやな。」
「はい。」
「あのドール、誰なん?」
そう言いながら戦闘を助けてくれたドールを指差す。
「この光を喰らって、平気な顔しとるで。」
「わかんない。
ちょっと話ししてきます。」
「俺もいくわ。」
ドールの周りを取り囲むように数組の冒険者達が武器を手に持って立っていた。
敵のはずのドールが襲いかかってこないし、何より[プロト]と戦っている姿を見ていたから、どう扱っていいのかわからないって感じでいる。
「やぁ、さっきはありがとう。」
声をかけるとドールが私の方を見て、少し安心した表情になった。
「ん~~と、まずは自己紹介するね。
私はメティス・ラヴァル。
冒険者だよ。
君は?」
自己紹介をすると、少し驚いた顔をしたけどすぐに表情を戻して喋り出した。
「はじめまして、こうして話をするのは初めてだね。
昔はアムル様の今は君のスプライトのアイダだ。」
「!!!!
え?!スプちゃん?」
「そうだな、君はそう呼んでいたな。」
「えーーーー!凄い凄い!!
やっとスプちゃんと話せたーー!
嬉しーー!!!!」
「ふふふ。」
優しく微笑みかけ、頭を撫でてくれる。
「なんや?どーなっとんや?」
「あ!トビマルさん、あと冒険者の皆さん。
このドールは敵ではないです。
私のスプライトがこのドールに憑いたみたいです。
黒い靄とは関係ないです。
っで、合ってるよね?」
アイダを見上げて確認する。
「あぁ、我からも皆に伝えよう。」
そう言うと周りの冒険者を見渡し、皆に伝わるように少し大声で話し出した。
「我は王国に住むボスコの森のアムル様のスプライトを経て、今はここにいるメティス・ラヴァルのスプライトをしている。
依代としてこの身体を借りていて、
我とこの子とその従魔に危害を加え無ければ、敵意を出す事はない!」
キリっとした声でそう伝えると。
一人二人と武器を収めて散って行った。
「さよか。
ほな、安心やわな。
それと、ねーちゃん。
いくら依代やゆーてもやな、服くらい着とき。
俺の着物やるから、今だけでも羽織っときなはれ。」
「ん?!かまわんだろ?
膨らみはあるが、竜の鱗で隠れてるだろ?」
チラッとコッチを見てくる。
確かに大切な部分は隠れているけど、少し、いや、結構刺激は強めだよね。
無言で首を振ると
素直をトビマルさんから着物を貰い羽織った。
その後
地面からの光で力を失ったドールや黒い靄は、他の冒険者の活躍もあって、それ程時間はかからずに消えていった。
アイダがドールだから訳を知らない冒険者や住民が混乱してしまうかも!
って事で私達はマルゴ商店に入っていた。
いや実際の所ね、
顔の表情も人間そのものだし、
骨というか基礎部分と筋肉の役割をしている所が分離して作ってないし、
肌の質感は色んな人種がいるから誤魔化せる。
正直ドールを知らなければ、知らない人種なんだな~で片付けれるレベルなんだよね。
ただ、今はマスクドドールで色んな人がアイダを見ていたから、ドールってバレちゃう。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
11
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる