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ゴブリンシティ その1
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「ゴブリンを見かけた?」
「はい、里の北で狩りをしている時に数匹のゴブリンが森の中をうろついていました。」
銀狼族若手リーダーのベルモンが、狩りの最中にゴブリンに遭遇したと報告してきた。
「そういえば以前にゴブリンが住みついた洞窟を、破壊したことがあったな」
俺はセフィアル達と出会う前に、ゴブリン討伐した時のことを話した。
「そんなことがあったのですか」
「あれからそんなには経ってないぞ、新しい群れがどこからかやって来たのかな?」
「どうでしょうか。ゴブリンは「1匹見かけたら20匹はいると思え」と言われるほど繁殖力の強い魔物です。タケルさんの破壊した場所以外にも残党がいたのかもしれません。」
1匹いたら20匹ってゴキ○リみたいだな。
まあ、なんにせよ早く対処する必要がある。
俺達はすぐに出発して、ベルモンの報告にあった場所に急行した。
確かにゴブリン達がウロウロしている。
廃墟になった建物を寝床にして、繁殖しているようだ。
「おいおい、なんか沢山いるよ」
「そうですね、ざっと見渡した感じでも数百匹はいるようです。」
「ちょっと多すぎだろ」
「凄いッ!ゴブリンがいっぱいいる」
「グルルルル・・・」
以前に洞窟で出くわしたのは数十匹、今回のは数が違う。
これはもう巣どころではない一種の町、そうゴブリンシティだ。
「これはうかつに手は出さないぞ」
「これだけ大きな群れとなると、相当強いリーダーが率いているはずです。
慎重に行動したほうが良いでしょう。」
いつも真っ先に突っ走ってしまうセフィアルにしては、冷静な意見だ。
「スノウ、飛び込んじゃ駄目だぞ、我慢だ。」
「グルルルル・・・」
ゴブリン嫌いのスノウが、今にも突撃していきそうなのでしっかりと押さえておく。
「タケルお兄ちゃん、あそこに大きなゴブリンがいるよ」
レクイルが指さす方向を見ると、普通のゴブリンより遥かに大きな個体が群れを見回っている。
大きさだけでなく、全身鎧で身をつつんで長剣まで装備している。
「あんなのまでいるのか、とにかく一度書庫に戻ってエクレールに相談だ」
大量のゴブリンにビビった俺達は、一旦書庫へと引き返した。
ゴブリンシティの偵察を行った翌朝、セフィアルとエクレールが俺の部屋に飛び込んできた。
「タケルさん大変ですよ。ゴブリンです。ゴブリン達が攻めてきたんです。」
「なんだって?!」
「私たちが偵察に行った後に、奴らを監視していた者がつけられたようです。」
すでにゴブリン達は、銀狼族の里へ侵入し始めていた。
「エクレール、女性と子供を書庫に非難させるんだ。レクイルはけが人を見てあげてくれ。
セフィアル、スノウ、行くぞッ!」
「ハイッ!」
「ウォン!」
書庫の外に出ると、周りは銀狼族の人達とゴブリンが入り混じって乱戦状態になっていた。
彼らは狩猟民族、一人一人はゴブリンよりもはるかに強いが、さすがに数が違う。
「フォトンブラスト」
手近なゴブリンを魔法で蹴散らすも、すぐに次がやって来る。
「これはきりがないな。セフィアル、スノウ、一気に群れの頭をやっつけるぞ」
俺たちは侵入しているゴブリン達を無視して、後方に控えている一団へと駆け寄っていった。
「はい、里の北で狩りをしている時に数匹のゴブリンが森の中をうろついていました。」
銀狼族若手リーダーのベルモンが、狩りの最中にゴブリンに遭遇したと報告してきた。
「そういえば以前にゴブリンが住みついた洞窟を、破壊したことがあったな」
俺はセフィアル達と出会う前に、ゴブリン討伐した時のことを話した。
「そんなことがあったのですか」
「あれからそんなには経ってないぞ、新しい群れがどこからかやって来たのかな?」
「どうでしょうか。ゴブリンは「1匹見かけたら20匹はいると思え」と言われるほど繁殖力の強い魔物です。タケルさんの破壊した場所以外にも残党がいたのかもしれません。」
1匹いたら20匹ってゴキ○リみたいだな。
まあ、なんにせよ早く対処する必要がある。
俺達はすぐに出発して、ベルモンの報告にあった場所に急行した。
確かにゴブリン達がウロウロしている。
廃墟になった建物を寝床にして、繁殖しているようだ。
「おいおい、なんか沢山いるよ」
「そうですね、ざっと見渡した感じでも数百匹はいるようです。」
「ちょっと多すぎだろ」
「凄いッ!ゴブリンがいっぱいいる」
「グルルルル・・・」
以前に洞窟で出くわしたのは数十匹、今回のは数が違う。
これはもう巣どころではない一種の町、そうゴブリンシティだ。
「これはうかつに手は出さないぞ」
「これだけ大きな群れとなると、相当強いリーダーが率いているはずです。
慎重に行動したほうが良いでしょう。」
いつも真っ先に突っ走ってしまうセフィアルにしては、冷静な意見だ。
「スノウ、飛び込んじゃ駄目だぞ、我慢だ。」
「グルルルル・・・」
ゴブリン嫌いのスノウが、今にも突撃していきそうなのでしっかりと押さえておく。
「タケルお兄ちゃん、あそこに大きなゴブリンがいるよ」
レクイルが指さす方向を見ると、普通のゴブリンより遥かに大きな個体が群れを見回っている。
大きさだけでなく、全身鎧で身をつつんで長剣まで装備している。
「あんなのまでいるのか、とにかく一度書庫に戻ってエクレールに相談だ」
大量のゴブリンにビビった俺達は、一旦書庫へと引き返した。
ゴブリンシティの偵察を行った翌朝、セフィアルとエクレールが俺の部屋に飛び込んできた。
「タケルさん大変ですよ。ゴブリンです。ゴブリン達が攻めてきたんです。」
「なんだって?!」
「私たちが偵察に行った後に、奴らを監視していた者がつけられたようです。」
すでにゴブリン達は、銀狼族の里へ侵入し始めていた。
「エクレール、女性と子供を書庫に非難させるんだ。レクイルはけが人を見てあげてくれ。
セフィアル、スノウ、行くぞッ!」
「ハイッ!」
「ウォン!」
書庫の外に出ると、周りは銀狼族の人達とゴブリンが入り混じって乱戦状態になっていた。
彼らは狩猟民族、一人一人はゴブリンよりもはるかに強いが、さすがに数が違う。
「フォトンブラスト」
手近なゴブリンを魔法で蹴散らすも、すぐに次がやって来る。
「これはきりがないな。セフィアル、スノウ、一気に群れの頭をやっつけるぞ」
俺たちは侵入しているゴブリン達を無視して、後方に控えている一団へと駆け寄っていった。
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