Brave Battle Online〜病弱で虚弱な私でも、仮想空間では最強を目指せるようです〜

洲雷 無月

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2.登校初日

8.トレーニングスペース

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「ここが、トレーニングスペースだよ!」

 転移が完了すると、アカネが両手を広げて嬉しそうに言う。

 そこは何もない場所だった。

 真っ白でだだっ広い空間。
 白い床が地平線となるまで広がっている。

 在るのは目の前の人型の人形(?)のみである。

「デフォルト空間だと味気ないから、設定弄るね」

 ルナがそう言って、指を動かすと、風景が切り替わって広い草原に切り替わった。

「ここだと、好きに風景や相手の特徴を変更できるんだ。一番ポピュラーな『草原の凪』設定にしといた」

「サンキュー、ルナ。

 さて、簡単なゲーム説明と、デモンストレーションをしようか。
 まず、見た目をノーマルモードに変更っと」

 アカネの姿が変更される。

 現実と変わらぬサイドテールの姿。唯一違うのが髪と瞳の色が真紅である点である。

 動きやすそうな布製の服に、胸元と手足にのみ革製の防具が装着されている見た目である。その背には平たい棒状の武器が背負われていた。

 続いてルナも見た目を変更する。

 こちらは金属製のプレートメイルに身を包んだ重装備で、大きな戦鎚ハンマーを肩に担ぐように持っていた。

「Snowも」

 そう言われて、慌てて見た目を変更する。

「ひゅ~、セクシー」

 見た目を変更すると、アカネがそう感想を言う。

 えっ、セクシーって??

「そっか、Snowちゃんの装備、壊れてるんだっけ。流石にその格好じゃ恥ずかしいよね。
 私、余ってる装備あるからあげるね。手、出してもらっていい?」

 ルナが苦笑しながら手を掲げる。

 やっと思考が追いついた私は、装備しているバトルスーツの背中が師匠の技の影響で破壊されていて、背中丸出しになっていたことを思い出す。恥ずかしさで顔を熱らせながら「はわわ」と言葉を漏らしつつ、目の前で手を翳すルナの姿に我に返って、同じように手を翳す。

 ピロリン

『ルナよりアイテムが譲渡されました。「武闘着(中華風)」がSnowのアイテムストレイジに追加されました』

 システムメッセージが表示された。

「防御力はない一般的なものだけど、良かったら着てみて」

「うん。ありがとう」

 私はお礼を言うと、アイテムストレージから受け取った武闘着(中華風)を選択して装備した。

 瞬時に服装が赤いチャイナ服に変更された。

「おおー。銀髪に真紅のチャイナ服もこれまたイイね!」

 褒めてくれた、のかな?

「もう、アカネちゃん、目がエロ親父みたいになってるよ。
 でも、やっぱ格闘少女と言ったらチャイナ服だよね」

 軽くツッコミを入れつつ、ルナも褒めてくれた。ちょっと嬉しい。

「よし。それじゃあ、実践だね」

 アカネは背中に装備していた棒状の武器を抜き放つ。

「見てて!」

 言うが早いか、アカネは地面を蹴り、部屋に佇んでいた人形に肉薄する。そして――

「はっ!

 はぁっ!!」

 気合の声と共に袈裟斬り、横薙ぎに攻撃をする。

 3! 6!

 と、人形の頭上に数字が表示される。

 アカネはそのままバックステップで距離を取りながら武器をくの字に変形させ振りかぶる。

「ていやぁーーーー!!!」

 そして勢いよく投擲すると武器は人形に直撃する。そして、投擲した武器は弧を描いてアカネの元へ戻っていった。

 人形の頭上に「10」と数字が表示された。

「ふぅ。これが基本攻撃かな」

 軽く息を整えてアカネが武器を携えて戻ってくる。
 私は感嘆の声と一緒に、拍手を送った。

「ははは、そんなすごいことじゃないよ」

 アカネは照れたように言うが、すこし嬉しそうだった。

「あの人形は練習用の擬似エネミーなの。

 普段は数値化されないダメージ計算だけど、あの擬似エネミーへの攻撃についてはダメージを数値化して視覚的に表示されるから、実戦でのダメージの指標になるかな。

 ちなみに数値は体力満タン状態を100として算出される値だから、100が出たら1発でKOできるって値ね。

 まぁ、そんな数字は出ないけど、連撃の時に自動で防御する半防御設定でどれだけ早く累積ダメージ100を出せるかで、実践できるかの判断になる感じだね」

 ルナが補足説明をしてくれる。

 私はその説明を聞いて、なるほど、と納得する。

 師匠のと戦いでは体力表示のみで、ダメージ表示が無かった。多分、実戦もそうなのであろう。ここはトレーニング用の特別な場所だから、ダメージ表示があるってことらしい。

「そして、通常攻撃だと弱攻撃と判定されると『3』。中攻撃と判定されると『6』。強攻撃だと『10』が表示されるので、通常攻撃が弱中強のどの判定になったかが一目で分かるから分かりやすいね。

 まずは通常攻撃で『10』を出せるようになるのが最初の目標になるかな?」

 目標を示してくれて、私は頷く。

「続いてはスキル、だね。

 次はルナが実践して見せてよ」

 アカネがルナに話題を振る。

「えっ、私?」

「そうだよ。

 ふふふ、Snow、ルナの攻撃見たらびっくりするよ」

 にこにこと笑いながらアカネがこちらを向く。

 びっくりするって何だろう。私は疑問符を頭に浮かべながらルナの方へ視線を向けると、ルナは恥ずかしそう表情を変えるだけであった。

「じゃあ、私がスキルを見せるね」

「ルナ。いつも通りでいいからね~」

「アカネったら、もう!」

 そんなやりとりをしてから、ルナは戦鎚ハンマーを構える。

「行くよ!」

 ルナが擬似エネミーに向けて駆ける。

「うりゃああああああ!!!」

 エネミーの少し手前で大きく飛び上がると戦鎚ハンマーをエネミーの手前の地面に振り下ろす。

「スキル発動『烈振衝れっしんしょう』!!」

 ズドォォォォォォォォン!!!

 轟音が響き渡り、戦鎚が振り下ろされた地面を中心に衝撃波が広がる。

 擬似エネミーはその衝撃波を受けて『8』の表示を出した。

「もぉいっちょおおおああお!」

 ルナはその叫びと共に、自分を中心に戦鎚を一回転させる。

「スキル『円転剛衝えんてんごうしょう』!! うぉりゃあぁぁあぁぁっ!!!」

 その言葉と共に戦鎚が輝き、インパクトの瞬間にとてつもない衝撃が発生する。
 その一撃を食らった擬似エネミーはピンポン玉のように弾き飛ばされ、数メートル先に転がることとなった。

 だが、相手は擬似エネミー。

 その後、何も無かったように立ち上がり、その頭上に『18』の数字が表示された。

「お、おおおっ!」

 強攻撃を超える超強力な一撃に、私は思わず驚愕の声を漏らした。


「はぁ、はぁ、はぁ」

 ルナは肩で息をしている。

「これがスキル。

 いわゆる必殺技かな。

 ブレバトには1,000を超えるスキルがあるから、その中から好きなものを選んで登録できるんだ」

 スキルを発動した反動で、肩で息をしているルナの代わりにアカネが説明してくれる。

 それを感心しながら聞いていると

「ふふふ。ビックリしたでしょ。

 ルナは現実では知的なキャラなのに、ブレバトでは「うりゃあ」とか叫んじゃう熱血タイプなんだよね」

 と嬉しそうに話した。

「もう、やっぱりそれを見せたくて私にスキル使わせたの?」

 息を整えたルナが戻ってきてアカネに抗議する。

「いいじゃん。私は熱血タイプのルナも好きだよ」

「えっ……

 も、もう、朱音ちゃんったら」

 アバターには反映されていないが、大鍬さんの顔が真っ赤になっているのが読み取れて、自然と私の頬が緩んだ。

「て、ことで、Snowの目標は強攻撃を出すことと、登録するスキルを決めるって事かな」

 照れ隠しにルナがゲーム設定の話題に話を戻した。

「う、うん。そうだね」

 私は微笑ましい光景に笑顔のまま首肯した。

「拳闘士ならばお勧めは『気功弾』と『連拳撃』もしくは『連蹴撃』かな。

 水属性だとお勧めは『ヒールウォーター』。唯一、水属性だけが使える回復技だね」

 アカネがお勧めのスキルを教えてくれる。

 教えてもらったスキルを頭の中で反芻させて覚える。

「ステータスを開くと、スキルの項目があるから、そこをタップすると設定するスキルを選ぶことができるよ。
 スキルは最大5つ。でもスキルによってはスロットを複数使うものもあるので注意かな」

 ルナが補足説明してくれる。

 言われた通りにステータスを開いてスキルをタップすると大量のスキル一覧が表示された。

 余りのスキルの多さに、私は×ボタンを押して、一旦スキル設定を中止した。

「スキルはいっぱいありすぎて、すぐは決められないな……

 一回、擬似エネミーを攻撃してみていいかな?」

 念の為、二人に確認する。

「うん。試してみな」
「もしかしたら、いきなり強攻撃できたりして」

 二人から了承をもらったので、私は構えて擬似エネミーに攻撃してみる。

 ゆっくりと駆け出して左右のストレートを繰り出す。

「えい、やっ!」

  さらに蹴りを繰り出す。が――

 表示されたのは『1』『1』『0』――

 弱攻撃にも判定されない、攻撃が当たったことを示すだけの最低値。さらに、最後の蹴りについては半自動設定で防御されたため、ダメージ判定なしであった。

 あれ? こんなはずでは……

「やっぱり、最初はそうだよね」

「うん。そうだね。
 特に実際の身体能力の影響が一番ある拳闘士は、身体が弱いSnowちゃんには向かないのかも……」

 歯切れが悪くアカネとルナが言葉を交わす。

 最初はこんなもん、なのかな?

 何だろう、身体が重くて、上手く動かせない……

「折角のキャラメイクデータだけど、やっぱり武器を使った職業に変えたほうがいいかな?」

「一応、拳闘士でも『棍』なら装備可能だから、それで対応できるならそっちの方がいいかも、かなぁ……」

 う~ん、と唸りながら二人が相談している。

 やっぱりセンスがなかったのかな……

 師匠との特訓で強くなったつもりでいたけど、やっぱり身体が弱い私は、ゲーム内でも弱い私のままのようだった。

 でも――

「病院ではもっと動けたんだけど、な……」

 心の声が口から漏れ出してしまう。


「えっ、そうなの?
 もっと動けたって、もしかして病院のトライアル版はリハビリにも使われているから動作制限がないのかも」

 ルナが私の言葉に反応する。

「え、動作制限?」

「そう。ブレバトは日常生活に支障をきたさないために、端末内の行動情報から算出した普段の運動能力に合わせてゲーム内の動きに制限をかけてるの。
 一応、その制限を外すスキルもあるけどあまりお勧め出来ないかな」

「え、どうして?」

「う~ん、大きなところだと現実に戻った時に動きに違和感が出て日常生活に支障が出るってとこだけど……」

「多分、それは大丈夫だと思う。私、現実とゲームは割り切ってるから」

 今まで寝たきりだったから、仮想現実と現状をはっきり区別して生活していたから問題ないはずだ。

「そう?
 でも、他にもそのスキルはスキルスロットを3つも使うってとこと、そのスキル起動中は受けるダメージが倍になるっていうデメリットもあるから、最後の切り札的な扱いしか出来ないってのがあるんだよね……

 そのスキルの名前は【超過駆動オーバードライブ】ね。

 もし気になって一覧から探すなら、スロット数でソートすると一番上になるから見つけやすいかな」

 ルナの言葉を受けて、私はステータスウィンドウからスキル一覧を表示した。

 なんだか、思ったように動けないのがもどかしいので、ちょっとそのスキルを試してみたいと思ったのだ。

 一覧を並べ替えて【超過駆動オーバードライブ】を見つけ出し、スキルに設定してみる。

「ちょっと試してみるね。
 スキル発動【超過駆動オーバードライブ】……」

 鍵言を口にすると、全身から淡いオーラのようなものが立ち上る。

 そう。この感覚だ。

 身体が軽くなり、全身に力が漲る。

 トントンと軽く飛び跳ねてみるが、違和感がない。

 うん。今なら、これまで通りの動きができそうだ。

 よし、試してみよう。

 意識を集中する。

 まずは――

 トン…トン…

 飛び跳ねていた足の音が掻き消える。

 真蔭熊流格闘術、静の移動法『幻歩』

 相手の視界から消えるような無音の移動術だ。

 繊細な足運びが要求される高等な移動法だが、【超過駆動】発動中ならば問題なく実行することが可能であった。

 ならば、奥義も出来るかもしれない。

 無音で擬似エネミーの間合いに入った私は奥義を繰り出す。

 真蔭熊流格闘術――奥義『水穿』!

 擬似エネミーの鳩尾に拳の連打を打ち込む。


『滴り落ちる水滴が岩を穿つが如く』

 奥義を教わった時、師匠はこの技をそう表現していた。

 水穿とは瞬時に同じ場所に複数回攻撃を加えることで威力を倍加させる技である。

 0.2秒以内に同箇所への複数攻撃は、システム上では一つの攻撃と判定されるので側から見ると一回の攻撃で大ダメージを与えたように見える高等な技なのだ。

 この技も繊細な動きが必要となるのだが、問題なく繰り出すことが出来た。

 奥義が打てた事の喜びはあるが、それより先に地面を蹴って元の場所に戻っていた。


『攻撃の後は隙となる。油断はするな』

 師匠からそう厳しく教え込まれていたので、一撃離脱するよう身体に動きが染み込んでいた。

 ふぅ……

 元の位置に戻ると、一つ息を吐き出す。

 うん。このスキルはすごくしっくりくる。半分以上スロットを使ってしまうかもしれないけど、このスキルは登録しよう。

「――みたい」

 スキルを終了させ、集中を解いた瞬間、アカネの声が耳に届く。

「Snow?」

 再度、声かけられて私は「ほえっ?」と変な声が出てしまう。

「ご、ごめん。聞こえてなかった……」

 慌てて言葉を返す。

「もうそろそろ部活の時間みたい。外部から伝達メッセージが届いてる」

 アカネはそう言うと、空を指さした。

 見上げると、空に赤文字で『eスポーツ部の予約があります。残り5分内にログアウトしてください』とメッセージが流れていた。

「あ、そうか。もうそんな時間なんだね」

「うん。なんかあんまり教えられなくてごめんね」

 残念そうなアカネの声に、私は首を横に振る。

「ううん。凄く楽しかったし、勉強になった。また一緒に遊びたいな」

「もちろんだよ!」

 嬉しそうにアカネが答える。

「そうだね。Snowちゃんのスキルが決まったらバトルもしたいしね」

「ははは。その時はお手柔らかにお願いしたいな」

 ルナの言葉に私が返す。

「じゃあ、トレーニングスペースを出るね」

 パーティーリーダーであるアカネがメニューを操作して、トレーニングスペースからパーティー全員が一括して退出する。

「それじゃ、ログアウトしようか」

 ロビースペースに出たところでアカネがパーティー解散の手続きをしながら言う。

「そうね」

「うん。二人とも今日はありがとう」

 そう言葉を交わして、私はBrave Battle Onlineをログアウトした。


   ★

 誰もいなくなったトレーニングスペース。

 Snowが【超過駆動】を発動したタイミングで、伝達メッセージが表示されたため誰も確認していなかったが、擬似エネミーの頭上には『40 (One Hit Damage... New Record!!)』の文字が踊っていた。
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