2 / 3
プロローグ
好奇心
しおりを挟む
好奇心というものは本当に些細なことから生まれる。
例えば、物が落ちたときになぜ物は下に落ちるのかとか、ドーナツを見てどうして穴があいているのかとか…
そんな風になにげない日常の出来事に関心を持ち、答えを追求したことは誰しも一度は経験したことがあるだろう。
僕もそのうちの一人だ。
これから起きる出来事はある一冊のなにげない絵本から始まった。
それは僕がまだ小学生になる前のこと。
母親に連れられて僕の住んでいる家の近くにある公共の図書館に行った時だった。
今でもハッキリと覚えている。
児童書コーナーにある一冊の絵本の表紙が僕のこれからの人生を変えた。
その絵本には、青色がふんだんに使われ、そこには赤い丸が一つ描かれていた。そして、表紙下半分には緑色と色とりどりの花…僕はすぐに母親に「これは何?」と聞いた。
しかし母親は何も言わず、そのままその絵本の前から僕を足早に連れ去った。
時は流れ僕が小学校中学年になったある日、理科の授業でその絵本の表紙の正体を知る。
先生によればそれは"地上"という場所だそうだ。
僕らが今住んでいる空間の一つ上の空間。
そして少し前まで僕達人間がずっと暮らしていた場所…
その正体を知った僕は、地上への憧れがより一層強くなった。
あの青色は何なのか…あの赤い丸は何なのか…緑の地面と色鮮やかな花…そんな場所を一度でもいいから見てみたい。
全ては絵本の表紙から始まった。
例えば、物が落ちたときになぜ物は下に落ちるのかとか、ドーナツを見てどうして穴があいているのかとか…
そんな風になにげない日常の出来事に関心を持ち、答えを追求したことは誰しも一度は経験したことがあるだろう。
僕もそのうちの一人だ。
これから起きる出来事はある一冊のなにげない絵本から始まった。
それは僕がまだ小学生になる前のこと。
母親に連れられて僕の住んでいる家の近くにある公共の図書館に行った時だった。
今でもハッキリと覚えている。
児童書コーナーにある一冊の絵本の表紙が僕のこれからの人生を変えた。
その絵本には、青色がふんだんに使われ、そこには赤い丸が一つ描かれていた。そして、表紙下半分には緑色と色とりどりの花…僕はすぐに母親に「これは何?」と聞いた。
しかし母親は何も言わず、そのままその絵本の前から僕を足早に連れ去った。
時は流れ僕が小学校中学年になったある日、理科の授業でその絵本の表紙の正体を知る。
先生によればそれは"地上"という場所だそうだ。
僕らが今住んでいる空間の一つ上の空間。
そして少し前まで僕達人間がずっと暮らしていた場所…
その正体を知った僕は、地上への憧れがより一層強くなった。
あの青色は何なのか…あの赤い丸は何なのか…緑の地面と色鮮やかな花…そんな場所を一度でもいいから見てみたい。
全ては絵本の表紙から始まった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる