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幼少期編
16.独りの日に終止符を
しおりを挟む「それはね、今から君のことを話すからだ。転生者くん?」
ハンナにこの世界に来てからずっと隠していたことを急に告げられリアンはものすごく動揺した。
「えっ、な、なにぃが…」
「だから、君は異世界からの転生者でしょ?」
ハンナはさっきまでのおちゃらけた様子など一切なく、真剣な眼差しでリアンを見つめた。
『な、なんで、バレたの?今日、初めて会った人だし、ほとんど話していなかったのに…』
リアンはハンナに見つめられ、その目でなにもかも見透かされている感じがして居心地が悪かった。
「…いつ」
「うん?」
「…いつ、わかったんでしゅか…ぼくがてんしぇいしゃってこと…」
「ホント、悪いことしたって思っているよ。私、「鑑定」のスキルを持っていてね、ジーク様があんなに言うなんて最近ほとんどなかったからさ…それだけの行動をさせる子ってどんな子なんだろうって思ってね…君が例の子っていうからさぁ、つい鑑定のスキル使っちゃったんだよね、ごめんなさい!」
「…もう、ばりぇたならいいでしゅ。しょれでぼくのしゅてーたしゅをみたんでしゅか?」
「そう、それで称号のところに「異世界転生者」って書いているからビックリしてね…」
「…ぼくはどうなりゅんでしゅか?」
「えっ?」
「ぼく、もう、ここにいれないんでしゅよね!」
リアンは目に涙をいっぱい溜めてそう叫んだ。
リアンはこのことがバレたらここにいられないと思っていた。異世界転生者は珍しいだろうし、周りの人にも迷惑をかけてしまうからだ。
そう考えていると、体を包まれるような、とても温かな感触があった。
「大丈夫だよ。君は、ここにいていいんだよ。いくら、こことは違う異世界で過ごしていたって、この世界ではまだ1歳だよ。しかも、いくら転生者っていっても君はカローナ様から産まれてきた、「リアン・フォン・アグレーグド」でしょ。君は守られる立場なの。独りでこれまで秘密を抱えてきて大変だったね…」
そう言ってハンナはリアンを抱きしめて優しく背中をポンポンしてくれた。
『僕は、ここに居て良いんだ』
リアンは心のどこかで少し引っ掛かっていたしこりのようなものが取れた気がした。誰かに話を聞いて欲しかったのかもしれない。
「あと、このことは誰にもバラさないからね。2人だけのひ・み・つ」
リアンはひとしきり泣き、笑顔でハンナにお礼を言った。
「ありがちょうごじゃいましゅ、はんなしゃん!」
ハンナはリアンの心からの笑顔が見れた気がして嬉しかった。
「ふふ、勝手に鑑定してごめんね?」
「いえ、だいじょーぶでしゅ。でも、なんでほかのひとにはばれなかったんでしゅか?」
「それはね、「鑑定」のスキルがレアだから。このスキルは100万人に1人ぐらいの確率だからよ。これまで、君に接して来た人が鑑定持ちじゃなかったから良かったけど、これから何があるか分からないからね。確か君は「隠蔽」のスキル持っていたでしょ?一応隠蔽のスキル使ってステータス隠しておいたほうがいいんじゃない?」
リアンはそのことを聞き、自分でつっこんでいた。
『そうじゃん、隠蔽のスキルあるんだから、最初っから隠しておけば良かったんじゃん!僕は、バカか!そしたら、今日みたいなことが起こらなかったのに…でもハンナさんにバレてこれはこれで良かったのかな?』
「じゃあ、これからいんぺいのしゅきる、ちゅかいたいとおもいましゅ」
「ちょっと、待って!もう一回ちゃんとステータス見せてくれる?」
隠そうと思っていたら、ハンナに止められた。
『別にもうバレているからいいか…えっとぉ、確か…』
「しゅてーたしゅおーぷん」
ステータス
【名前】リアン・フォン・アグレーグド
【種族】人間
【職業】アグレーグド王国第2王子
【年齢】1
【レベル】1
【HP】3000
【MP】5400
【適性属性】火・水・土・風・光・闇・無
【スキル】鑑定Lv1・全言語Lv-・図書館Lv-・体力回復上昇Lv1・魔力回復上昇Lv1・隠蔽Lv1・隠密Lv3・カリスマLv1・料理Lv1
【称号】異世界転生者・創造神に見守られし者・魔導神に見守られし者・武神に見守られし者
『なんかHPとMPの数値が上がっている…』
ハンナに見せると目を見開き驚いていた。
「はぁぁ、ちゃんと見ると、とてつもないね…MPは宮廷魔導師団団長の私の3倍ぐらいあるし…」
それでも1800あるのだから十分おかしいのだか…
「しかも、3人の神様の加護まで持っているし…やっぱり異世界転生者はおかしいなぁ…」
「ははっ…」
「これはホントにいろいろ常識が覆るよ。鑑定持ちがレアスキルで良かったよ。これはさっさと隠さないといけないね」
「しゅみません…」
「謝る必要なんてないよ、ほら早速始めよう!」
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