異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~

兎森りんこ

文字の大きさ
19 / 107

まるで子供だ※エイシオ視点

しおりを挟む
 僕が夕陽を見て感傷に浸ってしまい、つい涙を流してしまった。

 それをアユムが気にしてしまって……。

 それでつい……盛大な本音を言ってしまった。

『アユム? 何を言ってるんだよ。今、すごく幸せだ……それはね』

『アユムと一緒に来られたからだよ』

『うん……アユムは『なんか』じゃないから』

 全部、僕の本音だ。
 どうしよう……本音が爆発してしまったよ。

 いや、これでも足りないくらいだ。

 でも引くだろうか……って不安になったけど
 それでもアユムは微笑んでくれた。

「そんな……そんな事言ってくれるのは……あの……俺も、し、しあ、幸せです。ありがとうございます」

 こ、こんなに可愛い人ってこの世にいるんだ……。

 ふわぁああ!

 アユム、めちゃくちゃ可愛いよぉおおおお!!

 あー……あー……あー……。

 僕は少しの間、可愛さに放心していたけれど波の音で正気に戻る。

 夕陽は沈み……夜が来る……。

 さっきは、あんなに寂しく思ったのにアユムの一言で今また、すごく幸せだ。

 まるで子供だな。

 アユムへの想いで、一喜一憂してしまう。

 僕が涙を見せたせいで、少しお互いを気遣う時間ができてしまった。
 それでも、この後の夕飯の話なんかをして場は和む。

 僕達きっと、仲良しだよね……?
 まだ……一緒にいられるよね……?

 僕はのぼせそうになってきたので、少し浅くなる岩に座る。

「あ、エイシオさん! そろそろ、お身体流しますか?」

 えっえっ!?
 い、今なんて……!?

「あ、変な言い方だったかな……片手では洗いにくいと思うので」

 アユムが……!
 僕の!! 

「髪だけでも……俺がお手伝いします」

 僕の人生のサービスタイムだろうか。
 アユムが僕の髪を洗ってくれるだなんて!!

「助かるよ」

 ヨシ! 平静は装えた!

「はいっ!」

 にっこりアユム。

 うおおおおーーー!!
 生きてて良かったなぁ! 
 人生って最高だな!!


しおりを挟む
感想 49

あなたにおすすめの小説

【本編完結】最強S級冒険者が俺にだけ過保護すぎる!

天宮叶
BL
前世の世界で亡くなった主人公は、突然知らない世界で知らない人物、クリスの身体へと転生してしまう。クリスが眠っていた屋敷の主であるダリウスに、思い切って事情を説明した主人公。しかし事情を聞いたダリウスは突然「結婚しようか」と主人公に求婚してくる。 なんとかその求婚を断り、ダリウスと共に屋敷の外へと出た主人公は、自分が転生した世界が魔法やモンスターの存在するファンタジー世界だと気がつき冒険者を目指すことにするが____ 過保護すぎる大型犬系最強S級冒険者攻めに振り回されていると思いきや、自由奔放で強気な性格を発揮して無自覚に振り回し返す元気な受けのドタバタオメガバースラブコメディの予定 要所要所シリアスが入ります。

異世界で王子様な先輩に溺愛されちゃってます

野良猫のらん
BL
手違いで異世界に召喚されてしまったマコトは、元の世界に戻ることもできず異世界で就職した。 得た職は冒険者ギルドの職員だった。 金髪翠眼でチャラい先輩フェリックスに苦手意識を抱くが、元の世界でマコトを散々に扱ったブラック企業の上司とは違い、彼は優しく接してくれた。 マコトはフェリックスを先輩と呼び慕うようになり、お昼を食べるにも何をするにも一緒に行動するようになった。 夜はオススメの飲食店を紹介してもらって一緒に食べにいき、お祭りにも一緒にいき、秋になったらハイキングを……ってあれ、これデートじゃない!? しかもしかも先輩は、実は王子様で……。 以前投稿した『冒険者ギルドで働いてたら親切な先輩に恋しちゃいました』の長編バージョンです。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。

篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。  2026/01/09 加筆修正終了

前世が飼い猫だったので、今世もちゃんと飼って下さい

夜鳥すぱり
BL
黒猫のニャリスは、騎士のラクロア(20)の家の飼い猫。とってもとっても、飼い主のラクロアのことが大好きで、いつも一緒に過ごしていました。ある寒い日、メイドが何か怪しげな液体をラクロアが飲むワインへ入れています。ニャリスは、ラクロアに飲まないように訴えるが…… ◆いつもハート、エール、しおりをありがとうございます。冒頭暗いのに耐えて読んでくれてありがとうございました。いつもながら感謝です。 ◆お友達の花々緒さんが、表紙絵描いて下さりました。可愛いニャリスと、悩ましげなラクロア様。 ◆これもいつか続きを書きたいです、猫の日にちょっとだけ続きを書いたのだけど、また直して投稿します。

悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!

はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。 本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる…… そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。 いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか? そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。 ……いや、違う! そうじゃない!! 悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!! 

処理中です...