31 / 107
アユムをコーディネート※エイシオ視点
しおりを挟む
「じゃあ夜に迎えに来るわね」
そういうとラミリアは、軽く手を振って出て行った。
アユムもニコニコと、玄関前で手を振っている。
ラミリアは当然にモテる。
男性のほとんどは彼女を好意的に見るし、半数以上は恋に落ちる。
僕を追いかけてきた彼女と、一緒に冒険をしていた時もあるけれど……。
彼女を好きな男、彼女に嫉妬する女性。そして僕の……こんがらがり。
やっぱり人間関係が荒れてしまうので、僕は彼女から離れた。
正直、自惚れだけど……まだ僕を好きだと言うのかと思ってた。
それが急にアユムに……?
わかるけど、世界一キュートなの、わかるけど……。
「エイシオさん、今日は合流できそうですか?」
「ん、う~ん」
合流はしたい。ラミリアもそうは言っていた。
二人きりなんて心配だ。
でも普通だったら、行くのってかなり野暮だよなぁ。
男女の間に挟まる男……。
僕はアユムが好きだ。
それに心配だ。
だけど、そんな野暮をやって、いいものか……。
「……行けたら行くよ」
曖昧な事を言ってしまった。
「……わかりました。あの、俺の服ってこれでいい……でしょうか」
アユムの服は、どこへ行っても恥ずかしくはないが普段着ではある。
バル・エルハードは、冒険者も行く大衆居酒屋だ。
場所的にはおかしくはない。
しかしラミリアは着飾ってくるだろう。
その隣にいる男としての服装としては……少し地味かもしれない。
店でラミリアは冒険者達から注目されるだろうしな。
僕は、世界一可愛いアユムが、馬鹿にされたくないと思って
僕のシャツとかズボンを合わせる事にした。
「うわー、こんなシャツを僕が!?」
着せ替えアユム。
ベッドの上に色々と服を並べ、アユムに着させる。
「体型が違っても着れる服となるとね。着てごらん」
「は、はい……」
オレンジ色のシャツを着てみるアユム。
「うん! 似合うと思うよ。ここにこうやって布を巻いて……」
「わぁ……RPGっぽいなぁ」
「ん?」
「あ、いえ」
アユムはたまにわからない単語を言う。
もとの世界での話だろう。
「腕輪もするかい」
「えっ! アクセサリーなんかした事ないですけど……」
「苦手?」
「いや、なんていうか~俺のいたとこは男のアクセサリーは上級者向けアイテムで……俺みたいなのには無縁なものなんです」
「そうなんだ? ここでは老若男女アクセサリーは普通に身に付けるものだけど……うっかりしていたね。今度買いに行こう! プレゼントするよ!」
「えぇ!? いや、大丈夫です! いらないですよー!」
「いや! 絶対にプレゼントしたい!」
「ええー!」
好きな子にアクセサリーを、プレゼントしたい!
すごく純粋な欲望に、僕はワクワクした。
今日は今後の話し合いをしに行くつもりだけど、しばらく休もうかな。
「とりあえず、今日はこの腕輪をしてごらんよ」
「綺麗な金の腕輪……紅い宝石が入ってる」
「これは『ザピクロスの腕輪』炎の神様の加護を受けられるよ」
「す、すごいです! わぁ……オレンジのシャツ俺じゃないみたいだ。エイシオさんありがとうございます」
僕の服とアクセサリーを着たアユムは、普段より男らしさが増した。
それでも可愛い。
あぁ、僕がこのアユムと出掛けたい。
つい楽しくてコーディネートしちゃったけど、これでラミリアがますますアユムを気に入ってしまったら……
僕は馬鹿な事をしてしまったかな?
でも笑顔で喜ぶアユムを見たら、とりあえず良い仕事をした! と思えた。
そういうとラミリアは、軽く手を振って出て行った。
アユムもニコニコと、玄関前で手を振っている。
ラミリアは当然にモテる。
男性のほとんどは彼女を好意的に見るし、半数以上は恋に落ちる。
僕を追いかけてきた彼女と、一緒に冒険をしていた時もあるけれど……。
彼女を好きな男、彼女に嫉妬する女性。そして僕の……こんがらがり。
やっぱり人間関係が荒れてしまうので、僕は彼女から離れた。
正直、自惚れだけど……まだ僕を好きだと言うのかと思ってた。
それが急にアユムに……?
わかるけど、世界一キュートなの、わかるけど……。
「エイシオさん、今日は合流できそうですか?」
「ん、う~ん」
合流はしたい。ラミリアもそうは言っていた。
二人きりなんて心配だ。
でも普通だったら、行くのってかなり野暮だよなぁ。
男女の間に挟まる男……。
僕はアユムが好きだ。
それに心配だ。
だけど、そんな野暮をやって、いいものか……。
「……行けたら行くよ」
曖昧な事を言ってしまった。
「……わかりました。あの、俺の服ってこれでいい……でしょうか」
アユムの服は、どこへ行っても恥ずかしくはないが普段着ではある。
バル・エルハードは、冒険者も行く大衆居酒屋だ。
場所的にはおかしくはない。
しかしラミリアは着飾ってくるだろう。
その隣にいる男としての服装としては……少し地味かもしれない。
店でラミリアは冒険者達から注目されるだろうしな。
僕は、世界一可愛いアユムが、馬鹿にされたくないと思って
僕のシャツとかズボンを合わせる事にした。
「うわー、こんなシャツを僕が!?」
着せ替えアユム。
ベッドの上に色々と服を並べ、アユムに着させる。
「体型が違っても着れる服となるとね。着てごらん」
「は、はい……」
オレンジ色のシャツを着てみるアユム。
「うん! 似合うと思うよ。ここにこうやって布を巻いて……」
「わぁ……RPGっぽいなぁ」
「ん?」
「あ、いえ」
アユムはたまにわからない単語を言う。
もとの世界での話だろう。
「腕輪もするかい」
「えっ! アクセサリーなんかした事ないですけど……」
「苦手?」
「いや、なんていうか~俺のいたとこは男のアクセサリーは上級者向けアイテムで……俺みたいなのには無縁なものなんです」
「そうなんだ? ここでは老若男女アクセサリーは普通に身に付けるものだけど……うっかりしていたね。今度買いに行こう! プレゼントするよ!」
「えぇ!? いや、大丈夫です! いらないですよー!」
「いや! 絶対にプレゼントしたい!」
「ええー!」
好きな子にアクセサリーを、プレゼントしたい!
すごく純粋な欲望に、僕はワクワクした。
今日は今後の話し合いをしに行くつもりだけど、しばらく休もうかな。
「とりあえず、今日はこの腕輪をしてごらんよ」
「綺麗な金の腕輪……紅い宝石が入ってる」
「これは『ザピクロスの腕輪』炎の神様の加護を受けられるよ」
「す、すごいです! わぁ……オレンジのシャツ俺じゃないみたいだ。エイシオさんありがとうございます」
僕の服とアクセサリーを着たアユムは、普段より男らしさが増した。
それでも可愛い。
あぁ、僕がこのアユムと出掛けたい。
つい楽しくてコーディネートしちゃったけど、これでラミリアがますますアユムを気に入ってしまったら……
僕は馬鹿な事をしてしまったかな?
でも笑顔で喜ぶアユムを見たら、とりあえず良い仕事をした! と思えた。
64
あなたにおすすめの小説
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
最強賢者のスローライフ 〜転生先は獣人だらけの辺境村でした〜
なの
BL
社畜として働き詰め、過労死した結城智也。次に目覚めたのは、獣人だらけの辺境村だった。
藁葺き屋根、素朴な食事、狼獣人のイケメンに介抱されて、気づけば賢者としてのチート能力まで付与済み!?
「静かに暮らしたいだけなんですけど!?」
……そんな願いも虚しく、井戸掘り、畑改良、魔法インフラ整備に巻き込まれていく。
スローライフ(のはず)なのに、なぜか労働が止まらない。
それでも、優しい獣人たちとの日々に、心が少しずつほどけていく……。
チート×獣耳×ほの甘BL。
転生先、意外と住み心地いいかもしれない。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
追放オメガ聖帝の幸せな結婚〜クールなスパダリ騎士に拾われて溺愛されるまで〜
あきたいぬ大好き(深凪雪花)
BL
ノルディーナ王国の聖帝サーナは、教皇のありもしない嘘のせいで聖宮から追放されてしまう。
行く当てがないサーナが国境に向かうと、そこで隣国ルミルカ王国の騎士であるムーシュと出会う。ムーシュから諸事情により偽装結婚を提案されて、サーナは期限付きの偽装結婚ならばよいと承諾し、一時的に保護してもらうことに。
異国暮らしに慣れていく中で、やがてムーシュから溺愛されるようになり……?
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年BLです。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる