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エイシオさんの妹と弟※アユム視点
しおりを挟むティータイムをする宴の間に移動するようなんだけど……。
すごい雰囲気に飲まれっぱなし。
ザピクロス様も一緒に連れてくればよかったかな?
いや、なんの解決にもならないか。
ゾロゾロと集団で歩いて移動するのは、みっともない事のようでお父さんやお母さんはいつの間にかメイドさんや執事さんとどこかへ行ってしまった。
お父さん、車椅子なんだな……お身体の具合があまりよくないんだろうか。
あのお兄さん達も……もういない。
あ、でもまだ残っている二人が……。
「エイシオ兄様ーーー!」
可愛らしい声が聞こえて、エイシオさんに女の子が飛びつく。
「シャルロット……! 大きくなったな」
「もう酷いわ! シャルはもう立派なレディですのよ!」
金髪のストレートの髪とリボンが揺れる。
ピンク色の可愛いドレスを着た女の子。
本当に可愛らしい美少女だ。
瞳は緑色でエメラルドみたい。
エイシオさんの妹さん……ロードリア家、美形がすぎる……!
「そうだね、しばらく帰らずにごめんよ」
「本当よ! お誕生日パーティーの時くらい帰ってきてくださいませ!」
「ごめんごめん、お土産があるからね」
「もう~物で釣るおつもりですの~? ぷん! んふふふー!」
拗ね方も可愛い。
お姫様が主人公の、映画を見ている気分。
「シャル、エイシオ兄様を独り占めするなよ。僕だってエイシオ兄様にハグしたいんだ!」
「はは、イヨン。さぁおいで」
「エイシオ兄様~~! おかえりなさーい!」
イヨン君も、シャルロットちゃんの髪を短くしたような可愛らしい顔立ち。
二人共まるで天使みたい。
エイシオさんを、すごく慕っているのがわかる。
さっきまで華麗なる一族の雰囲気に怖くなってたけど、可愛い二人を見ると俺も和んでしまう。
両腕に可愛い弟と妹を抱き締めて微笑むエイシオさんも、素敵だな。
すると腕の中の二人が揃って俺を見た。
「お客人は何者ですか?」
「まぁ、イヨン。そんな聞き方はお客様に失礼ですわよ。でもどういったご関係ですの?」
「はは……二人にもいずれゆっくり説明するよ。とりあえず彼は僕の大切な人だ。無礼のないようにね」
「「はぁい」」
「アユム、僕の妹のシャルロットと、弟のイヨン。十八歳と十六歳だよ」
「「十九歳と十七歳! エイシオ兄様の馬鹿ーー!!」」
二人の声が可愛くハモる。
「ご、ごめんごめん。子供の成長って早いよね。はは」
エイシオさんのこんな姿は初めてだ。ふふ。
「アユムです。どうぞよろしくお願いします」
「ラミリア姉様が、黒髪のお客様が来るかもしれないって言ってたけど、本当だったわね」
「アユムさんは、兄様の婚約発表のあと結婚式までこの城にいますか? 狩猟は好きですか?」
「こ……婚約発表だって……? イヨン」
ニコニコの二人の後ろでエイシオさんの顔が険しくなった……!
「だって兄様はそのために帰ってきたんですよね? バーバラ様が招待状を作ってるって言っておりましたよ!」
これは、なかなか誤解を解くのが難しそうだ……。
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