僕らは鳥籠の中から抜け出せない

mimi

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ラーラは授業がある兄と別れて呼び出された理事長室の前に来ていた。

「おいで、ラーラ‥中にお入り」

薄暗い理事長室のドアを開け、無表情で一歩中に入り込むと理事長の側近がサッとラーラの背後に周り彼女の背を押しながら後方の扉を閉めた。

ガチャ

扉側閉まる音がやけに大きく聞こえた。

全てが支配されているような閉塞感に満ちた部屋だ。

「ラーラ、さぁ早くこちらへ」

理事長に名を呼ばれラーラは理事長がいるデスクの方に歩み寄った。

寒々とした薄暗い嫌な雰囲気の部屋はあまり好きになれない。ついでにこの男も‥‥

どっしりと椅子に座る男はニコニコと穏和に笑い一見人が良さそうに見えるが兄やオミ君曰く悪魔だと言う。

その男は贅沢品で身を固め革の椅子にもたれかかり手招きをしている。ラーラが前に来ると肩に触れて、そして滑るように肘に掌に手を滑らせた。

目が合う

背筋が冷える

ラーラはうつむきながら視線を落とした。ピカピカに磨かれた靴が目には入った。なんだかぞくっとして嫌な感じがした。

「目をこちらに向けて」

顎を掴まれてクイッと上をむかされる。再び理事長の何も見えない漆黒の瞳と目が合う。顎を掴まれている反対の手はラーラの頬を優しく撫でている。

理事長はラーラの頭の先からつま先まで舐めるように凝視している。

キモチワルイ コワイ

ラーラはそう思った。
この人に見つめられるのはなんだか嫌だ。好きじゃない。だって、その視線がねっとりと絡みついて全身が支配されてなんだか抜け出せなくなりそうだから。

クスクス

何が面白いのか理事長は笑った。


理事長はきめ細やかな指でラーラの首筋を撫でてそのまま腰まで焦らし焦らし撫で付ける。ペラペラの病院着の上から身体を弄る。
理事長は胸元に手を滑らせて、胸の育ち具合を確かめるようにギュッと薄っぺらい肉付きの悪い胸を掴んだ。

「んっいたいよ、理事長先生」

「口を閉じて」

悪い子供にするようにパチンとお尻を叩かれた。ラーラは怖くなって身を竦ませる。

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