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第一章
第01話:過疎放送主、魔神と出会う
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【始まりの洞窟・地下3階】
「ソラでース、今日はスライム狩りだよ!」
石を投げる。
——ペチッ
——ピギーッ
「わっ、こっち来た!
えい! ……ああっ!?」
——ドサッ。
盛大にコケる。
【コメント欄】
: 草
: 画面酔う
: カメラ倒れたw
: 飽きた
: 装備しょぼw
: そのジャージ、ドンキ?
(視聴者数:2人↘︎)
終わってる
たった二人
片方は巡回ボット
「あはは……すぐ立て直します!」
と、その時だった。
《まもなくダンジョン・クルーズが来ます》
キタ━ (゜∀゜)━!
千載一遇のチャンス。
——クルーズの皆さん、
——いらっしゃいませーっ
(´・ω・)っ旦~
——ソラ・チャンネルで~すっ
——ソロで頑張ってまースっ
——夢はトップ配信者で……
(私を見て…… …… ……)
(私を見て…… …… ……)
《ダンジョン・クルーズが出港します》
【コメント欄】
: ノ
: ここどこ?
: 泥だらけ
: Fランクかよ
: この地味子
: 華がない
: はい次
: 船長、次いこ
: ノシ
(視聴者数:380 ↓ )
orz ORZ ○| ̄|_
——秒殺
【コメント欄】
: ドンマイ
: わこつ
(視聴者数:0人)
……はい。お疲れ様でしたー……
[配信終了]
「……はぁ」
配信歴3年・・・
——才能なんてない
——才能なさすぎワロタ
——笑えない
◇
【1DKの賃貸】
半額パスタを啜る
→味がしない。
銀行アプリの残高
→三桁
来週末
→家賃引き落とし
→詰・ん・だ \(^o^)/
——廃業
——無職
——実家Uターン
《Kaito〔スターダスト〕からメッセージ》
▽ Kaito〔スターダスト〕新着
ようソラ。生きてる?w
クルーズみたぞ。
まだやってたのw
痛杉
[添付画像あり]
添付画像
→最新装備のカイトたち
→真ん中にピンク髪の美少女〔ルナ〕
「……っ」
悔しい
才能がないから、なに
私だって頑張ってる
でも、世間は結果がすべて
……金が、要る
一発逆転するしかない
ふと、
テーブルの上のマップ
——赤い❌印
が目に入る。
❌ ❌ ❌ ~未踏破区域~ ❌ ❌ ❌
——最深部のさらに奥
——生還率ゼロ
あそこの映像なら——
世界初の景色
絶対にバズる
「戦わなければ、いい」
スキルは
【気配遮断】
【逃げ足】
だけ
隠れて、
撮って、
逃げる
それならワンチャンある。
「……やるしかない」
///家賃滞納
///元仲間の嘲笑
///同接ゼロ
失うものなんてない
私は迷彩ポンチョを羽織った。
◇
【最深部・奥】
=== KEEP OUT ===
ここから先は、地図にない。
濃密な魔素。
本能が
——帰れ
と叫ぶ。
「……よし」
[配信を開始しますか?]
[はい]
◼️タイトル:未踏破エリアに潜入します
——その時だった。
ゴゴゴゴゴゴゴ……
「え?」
床が消えた。
罠じゃない。ただの崩落。
「——っ!?」
浮遊感
ーーー>落下
声も出ない
ーーーー>暗闇の底へ
死ぬ
ーーーーー>誰も見ていないところで
——ドサッ!!
「……う、ぅ……」
生きてる?
奇跡的に、腐葉土の山が——
クッションになったのか
全身が痛いけど
——スマホは……無事だ。
顔を上げる。
——そこは、広大な地下空洞。
——天井に青白い光苔。
そして——
「グルルルル……」
目の前に、銀色の壁。
いや、毛皮?
——見上げる。
——見上げる。
——見上げる。
——まだ上がある。
バスより巨大なモフモフ(狼?
金色の瞳が、
ゴミを見るような目で
私を見下ろしている。
( ゜д゜) ・・・
腰が抜けた。
——声も出ない。
——終わった。
——食われる。
「……おい、フェン。うるさいぞ」
鈴を転がしたような声、
——狼?の足元
——瓦礫の玉座。
そこに、一人の
——少女が座っていた。
透き通るような水色の髪。
——血のような紅い瞳。
——"ボロボロ"の黒いドレス。
——人間じゃない
——肌が白すぎる。
——角(ツノ)が生えている。
——魔神。
——それも、最上位の。
少女が、私を見た。
美しい
——殺されるなら、
——こんな綺麗な子が
——いいかも !?
現実逃避気味にそう思った時、
——少女が鼻をひくつかせた。
「……お前!!
…… …… いい匂いがするな」
「えっ、このボディシャンプーですか?」
「そうでない。
そのポケットの中だ」
少女が指差したのは、私のポケット。
中に入っているのは……
さっきコンビニで買った、
——半額の焼きそばパン。
「こ、これ……ですか?」
震える手で差し出す。
少女の目が輝いた。
「ヨコセ」
——シュバッ
残像が見える速度で奪い取られた。
その角(ツノ)の少女は
ビニールの袋ごと食べた。
「……っ!?」
モグモグ。ゴックン。
(*´ч`*)美味い……!!
少女の頬が紅潮する。
後ろの巨大モフモフ〔犬?が、
——クゥーン
——しっぽ、ふりふり
「なんだこれは。
魔界のどんな珍味より濃厚で、
ジャンキーな味がするゾ……!」
「あ、あの~それは炭水化物(エネルギー)といい……
「エネルギーの塊か!」
少女は私の目の前まで顔を寄せた。
——甘い匂いがする
「人間。お前、名は?」
「……ソラ、です」
「そうか。
私はティアグラ。
これはフェン」
ティアグラは私の手にある
スマホを覗き込んだ。
ティアグラ:
で、ソラ。その光る板はなんだ?
さっきから数字が動いているが……
ソラ:
え? (スマホを見る)
画面は暗転していなかった。
カメラは生きていた。
そして、バッチリ映していたのだ。
——絶世の美少女魔神と、
——伝説級の巨大狼を。
【コメント欄】
: え
: ファッ!?
: なに今の
: 犬でかすぎんだろwww
: CG?
: いや今の動きCGじゃ無理だろ
: 捕食シーンくる?
: 詳しく
: この美少女だれ?????
(視聴者数:50 ↗)
ソラ:
あ……
コメントが、流れている。
いつもなら止まっている数字が、
——動いている。
ティアグラ:
これか? これが面白いのか?
《来場者数が500人を突破しました》
《ランクイン:『外配信』カテゴリで51位》
【コメント欄】
: ぐうかわ
: 顔面国宝
: 角生えてね?
: コスプレイヤー?
: 設定凝りすぎw
: 拡散した
: 【速報】底辺配信に神降臨
(視聴者数:501 ↗)
ティアグラはニヤリと笑い、
私の肩を抱き寄せた。
「よくわからんが、
これでお前が喜ぶなら協力してやる」
カメラに向かって、
魔神はピースサインを作った(*^^)v
「我らを崇めよ、人間ども」
——バズの音が、聞こえた気がした。
(視聴者数:1500 ↗↗)
(第1話 完)
「ソラでース、今日はスライム狩りだよ!」
石を投げる。
——ペチッ
——ピギーッ
「わっ、こっち来た!
えい! ……ああっ!?」
——ドサッ。
盛大にコケる。
【コメント欄】
: 草
: 画面酔う
: カメラ倒れたw
: 飽きた
: 装備しょぼw
: そのジャージ、ドンキ?
(視聴者数:2人↘︎)
終わってる
たった二人
片方は巡回ボット
「あはは……すぐ立て直します!」
と、その時だった。
《まもなくダンジョン・クルーズが来ます》
キタ━ (゜∀゜)━!
千載一遇のチャンス。
——クルーズの皆さん、
——いらっしゃいませーっ
(´・ω・)っ旦~
——ソラ・チャンネルで~すっ
——ソロで頑張ってまースっ
——夢はトップ配信者で……
(私を見て…… …… ……)
(私を見て…… …… ……)
《ダンジョン・クルーズが出港します》
【コメント欄】
: ノ
: ここどこ?
: 泥だらけ
: Fランクかよ
: この地味子
: 華がない
: はい次
: 船長、次いこ
: ノシ
(視聴者数:380 ↓ )
orz ORZ ○| ̄|_
——秒殺
【コメント欄】
: ドンマイ
: わこつ
(視聴者数:0人)
……はい。お疲れ様でしたー……
[配信終了]
「……はぁ」
配信歴3年・・・
——才能なんてない
——才能なさすぎワロタ
——笑えない
◇
【1DKの賃貸】
半額パスタを啜る
→味がしない。
銀行アプリの残高
→三桁
来週末
→家賃引き落とし
→詰・ん・だ \(^o^)/
——廃業
——無職
——実家Uターン
《Kaito〔スターダスト〕からメッセージ》
▽ Kaito〔スターダスト〕新着
ようソラ。生きてる?w
クルーズみたぞ。
まだやってたのw
痛杉
[添付画像あり]
添付画像
→最新装備のカイトたち
→真ん中にピンク髪の美少女〔ルナ〕
「……っ」
悔しい
才能がないから、なに
私だって頑張ってる
でも、世間は結果がすべて
……金が、要る
一発逆転するしかない
ふと、
テーブルの上のマップ
——赤い❌印
が目に入る。
❌ ❌ ❌ ~未踏破区域~ ❌ ❌ ❌
——最深部のさらに奥
——生還率ゼロ
あそこの映像なら——
世界初の景色
絶対にバズる
「戦わなければ、いい」
スキルは
【気配遮断】
【逃げ足】
だけ
隠れて、
撮って、
逃げる
それならワンチャンある。
「……やるしかない」
///家賃滞納
///元仲間の嘲笑
///同接ゼロ
失うものなんてない
私は迷彩ポンチョを羽織った。
◇
【最深部・奥】
=== KEEP OUT ===
ここから先は、地図にない。
濃密な魔素。
本能が
——帰れ
と叫ぶ。
「……よし」
[配信を開始しますか?]
[はい]
◼️タイトル:未踏破エリアに潜入します
——その時だった。
ゴゴゴゴゴゴゴ……
「え?」
床が消えた。
罠じゃない。ただの崩落。
「——っ!?」
浮遊感
ーーー>落下
声も出ない
ーーーー>暗闇の底へ
死ぬ
ーーーーー>誰も見ていないところで
——ドサッ!!
「……う、ぅ……」
生きてる?
奇跡的に、腐葉土の山が——
クッションになったのか
全身が痛いけど
——スマホは……無事だ。
顔を上げる。
——そこは、広大な地下空洞。
——天井に青白い光苔。
そして——
「グルルルル……」
目の前に、銀色の壁。
いや、毛皮?
——見上げる。
——見上げる。
——見上げる。
——まだ上がある。
バスより巨大なモフモフ(狼?
金色の瞳が、
ゴミを見るような目で
私を見下ろしている。
( ゜д゜) ・・・
腰が抜けた。
——声も出ない。
——終わった。
——食われる。
「……おい、フェン。うるさいぞ」
鈴を転がしたような声、
——狼?の足元
——瓦礫の玉座。
そこに、一人の
——少女が座っていた。
透き通るような水色の髪。
——血のような紅い瞳。
——"ボロボロ"の黒いドレス。
——人間じゃない
——肌が白すぎる。
——角(ツノ)が生えている。
——魔神。
——それも、最上位の。
少女が、私を見た。
美しい
——殺されるなら、
——こんな綺麗な子が
——いいかも !?
現実逃避気味にそう思った時、
——少女が鼻をひくつかせた。
「……お前!!
…… …… いい匂いがするな」
「えっ、このボディシャンプーですか?」
「そうでない。
そのポケットの中だ」
少女が指差したのは、私のポケット。
中に入っているのは……
さっきコンビニで買った、
——半額の焼きそばパン。
「こ、これ……ですか?」
震える手で差し出す。
少女の目が輝いた。
「ヨコセ」
——シュバッ
残像が見える速度で奪い取られた。
その角(ツノ)の少女は
ビニールの袋ごと食べた。
「……っ!?」
モグモグ。ゴックン。
(*´ч`*)美味い……!!
少女の頬が紅潮する。
後ろの巨大モフモフ〔犬?が、
——クゥーン
——しっぽ、ふりふり
「なんだこれは。
魔界のどんな珍味より濃厚で、
ジャンキーな味がするゾ……!」
「あ、あの~それは炭水化物(エネルギー)といい……
「エネルギーの塊か!」
少女は私の目の前まで顔を寄せた。
——甘い匂いがする
「人間。お前、名は?」
「……ソラ、です」
「そうか。
私はティアグラ。
これはフェン」
ティアグラは私の手にある
スマホを覗き込んだ。
ティアグラ:
で、ソラ。その光る板はなんだ?
さっきから数字が動いているが……
ソラ:
え? (スマホを見る)
画面は暗転していなかった。
カメラは生きていた。
そして、バッチリ映していたのだ。
——絶世の美少女魔神と、
——伝説級の巨大狼を。
【コメント欄】
: え
: ファッ!?
: なに今の
: 犬でかすぎんだろwww
: CG?
: いや今の動きCGじゃ無理だろ
: 捕食シーンくる?
: 詳しく
: この美少女だれ?????
(視聴者数:50 ↗)
ソラ:
あ……
コメントが、流れている。
いつもなら止まっている数字が、
——動いている。
ティアグラ:
これか? これが面白いのか?
《来場者数が500人を突破しました》
《ランクイン:『外配信』カテゴリで51位》
【コメント欄】
: ぐうかわ
: 顔面国宝
: 角生えてね?
: コスプレイヤー?
: 設定凝りすぎw
: 拡散した
: 【速報】底辺配信に神降臨
(視聴者数:501 ↗)
ティアグラはニヤリと笑い、
私の肩を抱き寄せた。
「よくわからんが、
これでお前が喜ぶなら協力してやる」
カメラに向かって、
魔神はピースサインを作った(*^^)v
「我らを崇めよ、人間ども」
——バズの音が、聞こえた気がした。
(視聴者数:1500 ↗↗)
(第1話 完)
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