45 / 51
アーヴェン(1-1)
しおりを挟む
「火口の近くまで来ると流石に対策をしていても熱いな」
「うにゃー、アタシはここで待ってるわ……。上にはルーとアーヴェンだけで行きなさい」
ボルタレ火山の頂上付近。熱さ対策も兼ねた火耐性装備に身を包んだクロが息も絶え絶えに座りこむ。
クロに慌てて駆け寄ったのは火耐性装備の下に『寒冷』の付与道具をしこんだルーチェだった。
「そんな! この先に見たこともない景色があるかもしれませんよ?」
「それでも、今回アタシは無理ね。これ以上熱くなったら気を失って最悪死ぬわ」
既に視点が定まっていない瞳でクロはぼんやりとルーチェを見つめ、水筒からごくごくと水を飲んだ。
その様子をちらと眺めながらアーヴェンは深く息を吐き出す。
「猫人族は熱さに強いとか言って『寒冷』の付与道具を断るからだろうが。とはいえ無理をさせるわけにはいかないからな。今回はここまでにするか」
「いいわよ、上に行きなさいってば。アタシの失敗でアンタ達まで付き合う必要はないわ」
クロはアーヴェン達二人を追い払うように手で促すと、地面に倒れこむ。登るにしろ降りるにしろ、しばらくクロは動けそうにもなかった。
「わかった。一応念のためにと買っておいた使い捨ての魔道具がある。とっておきだがこのままじゃクロが死にかねないからな。使うぞ」
有無を言わさぬ口調でアーヴェンが小さな石を取り出す。その石に魔力を通した瞬間、石は割れて周囲に冷気が溢れた。
「『寒冷』の魔道具だ。しばらくこの場所は寒くなる。まぁ周囲と混ざり合って涼しい程度だろうがな。ひとまずここで休むといい。俺達は頂上を見てくるさ」
「あーっ、涼しいわね! とにかく、行ってきなさい。いい場所あったら教えなさいよね」
クロは息を吹き返すように起き上がり、再び水筒の水をごくごくと飲んだ。
「はい! 先に下見をしてきますね」
クロの様子をしばし見つめ、ひとまず体調に問題はないようだと確認したアーヴェンとルーチェは頂上を目指して登山を再開した。
「それにしても、準備がしっかりしてありますね。付与道具に魔道具、高かったのでは?」
「そこそこにはな。だが痛くも痒くもないぞ。そもそも、お前達に会うまでは一人で中堅の冒険者をしてたんだ。金なら沢山あるさ」
一歩一歩と山肌に手をかけながら二人は登る。他愛のない会話をする余裕があるくらいには付与道具の効果は強力だった。
「その、答えたくなければいいんですが。どうしてアーヴェンさんは一人で?」
今まで気になっていながらも聞けずにいた話を、二人きりとなった機会にルーチェは問いかけた。
「別に深い理由なんてないぞ。俺の戦い方が悪くてな。報酬が減るからと一派を断られてきただけだ」
アーヴェンの戦い方といえば、圧縮した剣気を解放することで魔物を内側から爆発させるものだ。
冒険者を志した時、最も魔物を打ち倒すのに便利な戦い方を考えたアーヴェンはその技術を手に入れた。
アーヴェンにとって重要なのは知らないことを知ること、見たことのないものを見ること。魔物の討伐は障害の排除でしかなく、綺麗に倒すことなど考えていなかったのだ。
「冒険者には金稼ぎが目的な者の方が多い。それを悪いことだとは思わないが、俺とは合わないんだ。だから一人だった。お前達と会うまではな」
アーヴェンが楽しそうな笑みを浮かべてルーチェを見つめる。
クロとルーチェに出会ってからの冒険はアーヴェンにとってかつてないほど心躍る物だった。冒険の良さが理解できる仲間を、アーヴェンは心の底でずっと待ち望んでいたのだ。
「そうだったんですね。たしかに、クロさんもアーヴェンさんも冒険自体を楽しんでますから気が合う……あら?」
にこにこと微笑みながら話していたルーチェの言葉がそこで止まった。
「道がありませんね」
ルーチェが見上げたのは、突然急になった斜面。もはや小さな崖と呼んでもいいような険しい山肌は、歩いて登れそうになかった。
「登るにはあそこに跳ばないと駄目か。クロがいれば簡単なんだがな」
アーヴェンは少し目を細めて登るべき場所を探し出して深く息を吐き出す。
誰か一人でも登れば引き上げることも容易いだろうが、普人族の跳躍力では厳しい高さだった。
「さて、どうするか」
「あの高さですよね。……また大移動の時みたいに足場になってもらって大丈夫ですか? 多分、届きますので」
「なるほど、あの時のか……。よし、わかった。任せるぞ」
アーヴェンは屈んで手を差し出した。
その手に助走で勢いをつけたルーチェが足を乗せ、跳躍のために強く蹴る。その瞬間に合わせアーヴェンもルーチェを押し出すように手を持ち上げた。
「よいしょっ、と!」
ルーチェの身体は軽々と宙に舞い、目指していた足場に着地する。後は縄を上手く使ってアーヴェンを引き上げるだけだった。
「それにしても人の手なんて不安定な足場でよく跳べるな。たしかに上手くいけば高くはとべるんだろうが」
「それは、慣れてるからですかね。弟に土台になってもらって高い所に登ったりしてたんですよ」
ルーチェは昔を思い出して微笑む。
庭に生えた木の果実を取ったり、こっそり庭から城の二階に跳んだり。弟と遊びのために協力して跳ぶことがルーチェは多かったのだ。
「くくっ、やんちゃだったわけだな」
「もう、あんまり笑わないでくださいよ。って、見てください! 火口ですよ、火口! 着きましたね、頂上!」
「あぁ、そうだな。やたらと熱いが、面白いなこれは」
アーヴェンとルーチェは火口を見下ろす。
そこにはどろどろと焼け溶けた岩が溜まっており、時折爆音を響かせて吹き上がっていた。
「あれが溶岩ですか……。なんというか、初めて見ましたが凄まじいですね」
「間違って入りでもしたら即死だろうな。それにしても何がどうなったらああなるんだか、興味深いな」
アーヴェンはその瞳を子どものように輝かせて溶岩を見つめる。その横顔を見てルーチェも微笑んだ。
「これは一見の価値ありですね。あとでクロさんにも言っておきましょう」
「あぁ、そうだな。そろそろ戻るか。熱いのもそうだが、クロが死にかけてるかもしれんからな」
「たしかに、様子は見ないとですね」
こうして火口を存分に眺めたルーチェとアーヴェンは山を降りてクロと合流した。
そして火口を見れなくて悔しがるクロと談笑しながら三人は山を降り、ふもとでアーヴェンだけ離脱することになる。
アーヴェンには一人でやらなければならないことがあったのだ。
「うにゃー、アタシはここで待ってるわ……。上にはルーとアーヴェンだけで行きなさい」
ボルタレ火山の頂上付近。熱さ対策も兼ねた火耐性装備に身を包んだクロが息も絶え絶えに座りこむ。
クロに慌てて駆け寄ったのは火耐性装備の下に『寒冷』の付与道具をしこんだルーチェだった。
「そんな! この先に見たこともない景色があるかもしれませんよ?」
「それでも、今回アタシは無理ね。これ以上熱くなったら気を失って最悪死ぬわ」
既に視点が定まっていない瞳でクロはぼんやりとルーチェを見つめ、水筒からごくごくと水を飲んだ。
その様子をちらと眺めながらアーヴェンは深く息を吐き出す。
「猫人族は熱さに強いとか言って『寒冷』の付与道具を断るからだろうが。とはいえ無理をさせるわけにはいかないからな。今回はここまでにするか」
「いいわよ、上に行きなさいってば。アタシの失敗でアンタ達まで付き合う必要はないわ」
クロはアーヴェン達二人を追い払うように手で促すと、地面に倒れこむ。登るにしろ降りるにしろ、しばらくクロは動けそうにもなかった。
「わかった。一応念のためにと買っておいた使い捨ての魔道具がある。とっておきだがこのままじゃクロが死にかねないからな。使うぞ」
有無を言わさぬ口調でアーヴェンが小さな石を取り出す。その石に魔力を通した瞬間、石は割れて周囲に冷気が溢れた。
「『寒冷』の魔道具だ。しばらくこの場所は寒くなる。まぁ周囲と混ざり合って涼しい程度だろうがな。ひとまずここで休むといい。俺達は頂上を見てくるさ」
「あーっ、涼しいわね! とにかく、行ってきなさい。いい場所あったら教えなさいよね」
クロは息を吹き返すように起き上がり、再び水筒の水をごくごくと飲んだ。
「はい! 先に下見をしてきますね」
クロの様子をしばし見つめ、ひとまず体調に問題はないようだと確認したアーヴェンとルーチェは頂上を目指して登山を再開した。
「それにしても、準備がしっかりしてありますね。付与道具に魔道具、高かったのでは?」
「そこそこにはな。だが痛くも痒くもないぞ。そもそも、お前達に会うまでは一人で中堅の冒険者をしてたんだ。金なら沢山あるさ」
一歩一歩と山肌に手をかけながら二人は登る。他愛のない会話をする余裕があるくらいには付与道具の効果は強力だった。
「その、答えたくなければいいんですが。どうしてアーヴェンさんは一人で?」
今まで気になっていながらも聞けずにいた話を、二人きりとなった機会にルーチェは問いかけた。
「別に深い理由なんてないぞ。俺の戦い方が悪くてな。報酬が減るからと一派を断られてきただけだ」
アーヴェンの戦い方といえば、圧縮した剣気を解放することで魔物を内側から爆発させるものだ。
冒険者を志した時、最も魔物を打ち倒すのに便利な戦い方を考えたアーヴェンはその技術を手に入れた。
アーヴェンにとって重要なのは知らないことを知ること、見たことのないものを見ること。魔物の討伐は障害の排除でしかなく、綺麗に倒すことなど考えていなかったのだ。
「冒険者には金稼ぎが目的な者の方が多い。それを悪いことだとは思わないが、俺とは合わないんだ。だから一人だった。お前達と会うまではな」
アーヴェンが楽しそうな笑みを浮かべてルーチェを見つめる。
クロとルーチェに出会ってからの冒険はアーヴェンにとってかつてないほど心躍る物だった。冒険の良さが理解できる仲間を、アーヴェンは心の底でずっと待ち望んでいたのだ。
「そうだったんですね。たしかに、クロさんもアーヴェンさんも冒険自体を楽しんでますから気が合う……あら?」
にこにこと微笑みながら話していたルーチェの言葉がそこで止まった。
「道がありませんね」
ルーチェが見上げたのは、突然急になった斜面。もはや小さな崖と呼んでもいいような険しい山肌は、歩いて登れそうになかった。
「登るにはあそこに跳ばないと駄目か。クロがいれば簡単なんだがな」
アーヴェンは少し目を細めて登るべき場所を探し出して深く息を吐き出す。
誰か一人でも登れば引き上げることも容易いだろうが、普人族の跳躍力では厳しい高さだった。
「さて、どうするか」
「あの高さですよね。……また大移動の時みたいに足場になってもらって大丈夫ですか? 多分、届きますので」
「なるほど、あの時のか……。よし、わかった。任せるぞ」
アーヴェンは屈んで手を差し出した。
その手に助走で勢いをつけたルーチェが足を乗せ、跳躍のために強く蹴る。その瞬間に合わせアーヴェンもルーチェを押し出すように手を持ち上げた。
「よいしょっ、と!」
ルーチェの身体は軽々と宙に舞い、目指していた足場に着地する。後は縄を上手く使ってアーヴェンを引き上げるだけだった。
「それにしても人の手なんて不安定な足場でよく跳べるな。たしかに上手くいけば高くはとべるんだろうが」
「それは、慣れてるからですかね。弟に土台になってもらって高い所に登ったりしてたんですよ」
ルーチェは昔を思い出して微笑む。
庭に生えた木の果実を取ったり、こっそり庭から城の二階に跳んだり。弟と遊びのために協力して跳ぶことがルーチェは多かったのだ。
「くくっ、やんちゃだったわけだな」
「もう、あんまり笑わないでくださいよ。って、見てください! 火口ですよ、火口! 着きましたね、頂上!」
「あぁ、そうだな。やたらと熱いが、面白いなこれは」
アーヴェンとルーチェは火口を見下ろす。
そこにはどろどろと焼け溶けた岩が溜まっており、時折爆音を響かせて吹き上がっていた。
「あれが溶岩ですか……。なんというか、初めて見ましたが凄まじいですね」
「間違って入りでもしたら即死だろうな。それにしても何がどうなったらああなるんだか、興味深いな」
アーヴェンはその瞳を子どものように輝かせて溶岩を見つめる。その横顔を見てルーチェも微笑んだ。
「これは一見の価値ありですね。あとでクロさんにも言っておきましょう」
「あぁ、そうだな。そろそろ戻るか。熱いのもそうだが、クロが死にかけてるかもしれんからな」
「たしかに、様子は見ないとですね」
こうして火口を存分に眺めたルーチェとアーヴェンは山を降りてクロと合流した。
そして火口を見れなくて悔しがるクロと談笑しながら三人は山を降り、ふもとでアーヴェンだけ離脱することになる。
アーヴェンには一人でやらなければならないことがあったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
戦国転生・内政英雄譚 ― 豊臣秀長の息子として天下を創る
丸三(まるぞう)
ファンタジー
戦国時代に転生した先は、豊臣秀吉の弟にして名宰相――豊臣秀長の息子だった。
現代では中世近世史を研究する大学講師。
史実では、秀長は早逝し、豊臣政権は崩壊、徳川の時代と鎖国が訪れる。
ならば変える。
剣でも戦でもない。
政治と制度、国家設計によって。
秀長を生かし、秀吉を支え、徳川の台頭を防ぎ、
戦国の終わりを「戦勝」ではなく「国家の完成」にする。
これは、武将ではなく制度設計者として天下を取る男の物語。
戦国転生×内政改革×豊臣政権完成譚。
(2月15日記)
連載をより良い形で続けるため、更新頻度を週5回とさせていただきます。
一話ごとの完成度を高めてお届けしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
(当面、月、水、金、土、日の更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる