カルマの法則

ロコ

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悪業の報い

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騎兵隊長官の、末裔。
長官には、3人の子供がいた。
長男、次男、長女。
当時の、人相見は、伝統文化を、継承していて、良く人の運命を言い当てた。

アテネの街辻。
人相見は、床几を出して往来の、人々をみている。

長男が、12歳になったばかりの時。
何気なしに、往来を行くと、何処からか、呼び止める声。

君!
ちょっと、待ちなさい!

声の主は、人相見。

、、、、、、?
、、、、、、?

えっ、僕ですか!

そうだ、君だ!
ここに、座りなさい!

ハア?!

相対して、少年の顔を、穴の開く程観ている。

そして、

うーむ、コイツは!

、、、、、、
、、、、、、

幾ら少年でも、こう言う態度に出られると、気になる。

何ですか、一体!
、、、、、、、、
、、、、、、、、

いや、いいんだ!

ちょっと待て、人を呼んで置いて、その態度は、許し難い!
何なのか、ハッキリして貰おう!

額に血管の、青筋を走らせて怒鳴っている。

アーア、
もう、モロ出しだ!
じゃあ、言うよ!
貴方は、2ヶ月後、精神的な病に罹患する!

それは、実に重篤な病で、貴方は脳病者収容で、生涯を終える!

、、、、、、、
、、、、、、、
、、、、、、、

アテネの人相見。
それは、政府高官、帝王も頼る程の物。

少年は、恐怖心の余り床几から、動けない。

暫くして、

で、で、ど、ど、うしたら!

人相見は、答えた。

運命は、変えられない!
諦念することです!

、、、、、、、
、、、、、、、
長男は、ヨロヨロ歩き去った。

脳病。
当時の、脳病者は、前頭葉の切除を施されていた。

あぁ、そんな馬鹿な!
泣きながら、歩いている。
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