ショート思い付きです

kaban

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がま口財布

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がま口財布は蓋を開けて欠伸をしました。「フア~アおはようございます」主人の手に握られたがま口財布は蓋を開けてお店の、御棚の、前で主人が1両出します。ため息主人ひとつ(まあいいか1両よさようなら)「又来なさって下さいまし」お店の、人の声に主人は「へエイ」と、暖簾をくぐりました。人は生きてるからお腹も空くのでしょう。おにぎり屋さんと書いた暖簾の、小さなお店がぼんやり見える。暖簾をくぐり「おにぎりに、梅鮭カツオと、漬物食べれるようにお願いしやす」がま口財布から御棚に5銭がでるのです。がま口財布は「忙しいね~今日も」ポロリポロリでるのです。がま口財布「今日もこれで終わりかな」屋敷に着いた主人は、「ああがま口財布気に入っているさ、大事に使おうか」と、独り言ポツリ(ああいい主人に当たり良かったそれで良し)木漏れ日のさすなかにがま口財布は嬉しいのか大きく笑ってアハハアハハ~と。「ありゃ~」びっくりする主人「生きているみたいだな」(そうだよ)の呟き声に主人は、ひとつ飛び上がり仰天しました。ヒエーイーイと。それからは帰宅すると神棚に、主人の気持ちでしょうね使う時手を合わせる主人でした。不思議は、もう一度あります。それは月に一度1両増えるしがま口財布の「アハハアハハ朝だよー」の声が目を覚ましてくれる時「起きなせい、起きなせい、」の声に、元気が出る主人でした。主人は、生涯がま口財布を、ほつれたら縫い大事に大事に使います。主人は、自分の死きの、近づく頃に、このがま口財布と、俺の事を書いています。そして息子夫婦から15代以上受け継がれる今この仏壇にがま口財布はあり守り神のようになっています。不思議なのは手を合わせると、アハハおはようございますと、呟きが聞こえるのは、家族だけで秘密になっていますそんな我が家でございます。秘密とは色いろ生きているから、不思議があるとびっくりする心も産まれるのでしょうか。不思議は、当たり前にある時もあるかも知れないですね。
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